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MyGolfSpyでは、数えきれない程の時間を費やし、試打テストの手順やデータの処理方法に磨きをかけてきた。あらゆるゴルファーに役に立つ情報を提供することだけを考え、大手ゴルフ企業数社の開発専門家に依頼し共同でテストを行った。

試打に参加してもらったテスターの数やそのショット数、データを分析する方法、クラブを分類し、抽出方法は全て協力を得た専門家達と意見を交わしながら作り上げた。

テスト結果は、どこよりも大規模且つ唯一無二の、100%独自のデータになっている。

 

参加したテスター

2017年は、幅広い年齢層、ヘッドスピード、ハンディキャップ、能力を持った20人のゴルファーに参加してもらった。その中には、MyGolfSpyの読者と同じように大学生や年配者も含まれている。参加したテスターの詳細は以下の通りだ。

 

ショット数:6,759
データポイント:338,000
時間:60時間
テスター:20人
ハンディキャップ:2~8
年齢:23~50才
ヘッドスピード:40~54m/s

 

テスト

「2017年 Most Wanted Driver」のテストは2ヶ月かけて行われた。テストに参加した20人のテスターには、トータル60時間以上、6,700球を超えるボールを打ってもらった。

全てのテスター及び全クラブから有効なサンプル数を集めるために、各テスターには3日間の参加をお願いした。日によって変化するスウィングにより最終結果が変わってしまうリスクを最小限に抑えるために、試打する順番をランダムに変えるだけでなく、打つクラブも無作為に選ぶようにした。

テスターには1本のクラブにつき3~4ショットを打ってもらった後、次のクラブに移ってもらった。このプロセスを、各クラブが 8~12のサンプル数(いいショットのみ)に達するまで繰り返し行った。

弾道やクラブデータは、HMT(Head Measurement Technology)搭載の「Foresight GC2」を使い集めた。全てのテスターは、ブリヂストンのB330-RXボールのみを使い、各回の試打が終わる度に、ボールを検査した。すり減ったボールがあった場合には、直ちに取り替えた。

得られたデータにエラーがないか確認し、MyGolfSpy独自の統計方法により異常値をはじき出した。異常値とみなされたショットについては、データ解析や最終平均値の結果を計算する前に除外した。

 

クラブ

MyGolfSpyがテストに使用したのは、各セットからショート、ミドル、ロングアイアンの3本だ。

アイアンは調節機能を搭載していないが、シャフトフレックスが唯一、それぞれのテスターに合わせてクラブを最適化する方法だったため、メーカーより標準的で既成の長さ、及びライ角調整された製品を取り寄せた。

 

結果とランキング

他社とは違い、MyGolfSpyのランキングは会議室では生まれない。パネルもなければ、投票もない。計測器から得られるデータだけが唯一の判断材料になる。MyGolfSpyは計測器から標準的な測定項目(ボール初速、打ち出し角度、スピン量、飛距離など)を集めて結果を出している。

ランキングを決定するにあたって、得られたデータを用い、5つの測定指標について考察する: ショットエリア、半径距離、飛距離、コンシステンシー(安定性)、異常値

 

・ショット範囲:よく“散布(ばらつき)”とも言われる。ショットエリアは、90%のショットが収まる統計的エリア(平方ヤードで表す)を示す。

・ラジアル(半径)距離:ショットエリアに似ているが、半径距離はターゲットラインの中心に置かれた理論上のピンまでの平均距離を示す。

・飛距離:全ての測定指標の中で最もはっきりしている指標。飛距離とは、使用クラブに対しての平均トータル飛距離を表す。

・コンシステンシー(安定性):測定指標としてのキャリーヤード標準偏差を用い、ショット毎に類似飛距離(コンスタントに同じ飛距離が出るか)の発生傾向を測定するもの。

・異常値:MyGolfSpyのランキングに新加入した指標。対象クラブが出す異常値のパーセンテージを計算する。不均衡な異常値の多いクラブは、打ちにくいと考えられる。

データの重要性

MyGolfSpyのランキングは上記リストに掲載した測定指標の組み合わせを基準に出している。

データは本質を語ると私たちは強く思う。だから、読者であるゴルファーの皆さんとデータを共有したい。シンプルで分かり易くするために、データから導き出された結果をランキング形式で示している。自分なりの解釈でもっと深く知りたい、自分に合った結論を出したいゴルファーのために、MyGolfSpyはデータを見せたい。

これは、あなたのためのテストなのだ。

注意:本ページはテスト方法に関する最新情報を反映させるため、年毎に改定される。そのため、以前行ったテストには全く当てはまらない場合があるのでご注意願いたい。