今日キャロウェイゴルフはEpic Starを正式に発表した。この記事にどんなコメントが来るか、私は今から楽しみにしている。

Starシリーズのヒットは、あなたが感じているほど目新しくはない。USAバージョン同様、Epic Starは2017年日本のドライバー市場でNo.1の座を占めてきた。

これは、日本市場で求められるものが、アメリカのシニアマーケットでのそれと違わないということを示している。

多くの日本のゴルファー達はそれほどヘッドスピードが速くなく、アメリカのゴルファーと同じように、死に物狂いで飛距離を求める。

だから、日本人ゴルファーは、数ヤード飛距離を伸ばすために大枚をはたくことをいとわない。特に、クラブが個性的で美しければ、なおさらだ。そこにやってきたのが、Epic Starのゴールドペイントだ。

軽さと飛距離に重点を置き、黒のPVD(アイアン)とゴールドできらきらした外観を誇るEpic Starは、アメリカに逆輸入された日本スペックの商品である。

キャロウェイは、日本での販売で成功したものが、アメリカの明らかなニッチ市場であるで受け入れられるか試そうとしている。そしておそらく、競合メーカーは目を光らせてそれを見ているはずだ。

   

Epic Starのターゲット

簡単に言えば、Epic Starは軽量クラブを使うことで、今までにないような経験を探し求めているゴルファー向けに設計されている。

言い換えれば、明らかにクラブにPXG級のお金が費やせて、なおヘッドスピードが遅いゴルファー向けに、意図的に造られているのだ。

このラインの性能におけるストーリーはこうだ。クラブが軽ければ軽いほど、飛距離が伸びる。

だから、標準Epicラインと比べても、Starシリーズは全て軽めに造られており、それにより距離が増え、ヘッドスピードも速くなるという話だ。

ヘッドは微調整され、シャフト重量、グリップ重量、可動ウェイトも含めて、全ての重量を減らした。Epicはロフト角、ライ角が調整可能だが、Starラインは固定されている。

Epic Starの価格は、これら全てのウェート削減から来ている。価格設定は以下の通りだ。

ドライバー:$699.99

フェアウェイウッド:$399.99

ユーティリティー:$299.99

アイアン:$300

※1本ごとの価格設定

確実に尻込みしてしまいそうな価格だが、とりあえず今の時点では超高級ラインは安くはないと受け入れて、次に進もう。

 

EPIC STAR ドライバー

 

すでに触れた通り、ここでの話題は軽量化だ。

だからといって、Epic StarがEpicの技術を受け継いでいないというわけではなく、ジェイルブレイク(ボールスピード)や、スピードステップクラウン(空気力学)、アジャスタブルプレミアウェイティング(弾道修正)、これら全てのテクノロージーが搭載されている。

キャロウェイの目標は、クラブ全体の重量を減らしつつもEpicに搭載されている全ての技術を保持することだ。

だから、Epic Starの可動ウェイトは17グラムから11グラムまで削減されている。

日本製の“超高級” Grand Bassaraシャフト(三菱)は39gだ。また、小さ目の直径が特徴のGolf Grip J200グリップ(以前は日本でのみ発売)を使用することで重量を抑えている。

さらに、ロフト角やライ角を調整できるホーゼルをやめたことで、あと7g削っている。

これら全てが、軽量クラブがもたらす飛距離の伸びや究極のヘッドスピード増加のストーリーを語っている。

Epic Starドライバーはロフト角10.5°と12°にて購入可能となっている。

小売価格:$699.00

 

 

EPIC STAR フェアウェイウッド

さほど驚くことではないが、Epic Starフェアウェイウッドのストーリーは、ランナップ全体を通してドライバーのそれとそっくりだ。

軽量シャフト、グリップ、そしてホーゼルにより削減した重量。正直なぜ価格が上がっているのか、私にはよく分からない。

Epic Starフェアウェイウッドは15°、18°、21°の3つのロフト角で展開されている。

小売価格:$399.00

 

EPIC STAR ユーティリティー

簡単に言えば、Epic StarとはEpicユーティリティーと同じものだ。ただ軽くて、ロフトが立っていて、シャフトが長いだけだ。コア技術はドライバーやフェアウェイと全く同じである。

他にも、ハイパースピードと呼ばれるフェイスカップ、軽量化に寄与するトライアクシャル・カーボン・クラウン、最適な重心位置を可能にするタングステン・インナーウェイトが搭載されている。

ロフト角・ライ角調節機能はやめ(軽量化のため)、軽量(50g)のBassaraシャフトを採用した。

伝えておきたいのは、Epic Starは18°(3番)、20°(4番)、23°(5番)のようにロフトがより立っていて、さらにシャフトは長い。

それ以上は控えておこう。クラブの番手から1を引いた数字が、丁度標準のEpicと同じロフト角になる。例えば、Epicの2番は、Epic Starの3番と同じといった具合だ。

小売価格:$299.00

 

EPIC STAR アイアン

Epic Starを締めくくるのは、すでに超プレミアム価格で販売されているEpicアイアンのStarバージョンだ。

エクソー・ケイジ構造、タングステン・インナーウェイト、軽量中空ホーゼルなどの技術は、標準のEpicアイアンと同じだ。

特筆すべき違いは、55gの超軽量Grand Bassaraシャフトを使用していることだ。Epic Starは標準Epicよりのロフトを立てて設計してある。

番手ごとの数字はその通りなのだが、要はキャロウェイは、Epic Starの番手ごとのスペックを一つづつ上にずらしたのだ。

Epic Starの4番アイアンはの番アイアン(18°)と一致し、5番は4番に、6番は5番にというように、Epic Starの PW(39°)まで続く。

ということは、必然的に44°AWと49°GWが必要になるだろう。キャロウェイはEpicと同じヘッドに、新しい塗装で新しい数字をソールに刻印しただけなのだ。

なぜキャロウェイは、そんなことをするのだろう?

シャフトの長さによる変化はあるものの、ロフトが立っているヘッドは、寝ているヘッドより軽量であり(3番アイアンのヘッドは4番アイアンより軽い)、ロフト角を減らすことで飛距離が生まれる、とも言える。

シャフトの長さはEpicと同様であり、Epic Starは標準Epicアイアンと、同じロフト角同士で比べることができる。もし間違えた場合は、前述のユーティリティーと同じルールを適用すればよい。


思い出して欲しい、Epic Starのストーリーは99%が軽量化と飛距離でできている(残り1%はゴールドのペイント)。

やっかいな話に聞こえるかもしれないが、グリーンを捉える力が心配だ。

このクラブはボールをあちこちに飛ばすゴルファーではなく、何としてでも飛距離が欲しいと求めるプレーヤーをターゲットにしている事実を忘れてはいけない。

これらを視野に入れると、新しい超高級シャフトとともに、キャロウェイの特徴が突然変化したことが、全体をより軽く仕上げているのだ。そして、それこそがキャロウェイが求める究極のゴールでもある。



 

私の感想

Epic Starのストーリーには、現Epicラインよりたった1ドルでさえ価格を上げる正統な理由が、Grand Basaraシャフト以外に見当たらない。

Epic Starはむしろ価格を下げてもいいくらいだと思う。

シニア向けの高級ラインの中でも最も近い競合品であるXXIOの場合、最低でもターゲット顧客層に向け商品のあらゆる側面を意識して設計してあると言えるが、キャロウェイの場合は、新ターゲット向けにもかかわらず、ただクラブを塗り直して再利用しているようにしか見えない。

では、キャロウェイが一貫して正当化しているのは一体何か?それは、シャフトだ。シャフトが唯一、Epic Starから得られる利点である。

別売りでGrand Basaraシャフトを手に入れるには、$500かかる。Epicのウッドのラインナップのシャフトオプションと違って、Grand Basaraは確かに価値があるように思える。

しかし、付加価値には賛否両論あるだろうが、どれだけのフィッターがシニア顧客層に$500もするシャフトを躊躇なく勧めるか、私は疑問に思う。

価値が求められないところに、価値を加えたということか?

もし重量を議論するなら、軽い方がもちろんシニアゴルファーには良いだろう。

それを言うなら、別売りのGrand Barasara 39はライトフレックスで43g、標準で45gであることを先に伝えるべきであった。

比較のため、標準Epicのシャフトの一つで、似たような効果を生み出すDiamana Green M+40は、ライトで実質44g、標準で45gである。大差が感じられるだろうか?

私は知りたい。Made in Japanの職人技や、イオンプレーティング、たった1gの削減が、ロフト角・ライ角調節可能機能をやめたにもかかわらず、プラス$200の価値を正統に説明できるのか?

超軽量グリップには私は納得がいかない。J200グリップはEpic Starの特徴にぴったり合うよう、小刻みな直径設定で、軽量化ができるように用意されているが、実際のターゲット層にどれくらい合うかは定かではない。

なぜならグリップサイズの定説は変化しており、シニア層はより太いグリップの方に流れている。それは、関節炎の手には大きいグリップの方が握りやすいからだそうだ。

同様に、私はEpic Starユーティリティーとアイアンには全く感激しなかった。

現Epicラインの性能を疑問視しているのではなく、今回の大幅な価格アップが、単に軽量化されたシャフトやグリップ、クラブの底に刻印された数字操作のみに起因していることに対して、である。

技術や設計は全く同じである。数字、ペイント、そしてもちろん超高級シャフトの3点だけが、唯一差別化を図れるポイントである。

これらのうち一つでも、価格アップを完全に正統化できる理由に成りうるだろうか?

良い点をいえば、カスタムフィッターとゴルフコースでの試打会でEpic Starは数量限定で販売される予定ということだ。

Epic Starの大部分の購買者が、クラブにしっかり適合し、その性能に満足して帰ることになるだろう。Epic Starがゴルフを変えることになれば、どんな価値だってあるに違いない。

それでも、あと200~300ドル安く購入できればもっといいと思う。

それが超軽量で超高級シャフト(標準シャフトでも十分だが)が搭載されたEpicだろうが、FMaxのようなシニア層にフォーカスしたCobraシリーズだろうが、要はゴルファーとフィッターの力量にかかっていることは間違いない。

どちらにせよ、あなたが決めることだ。好きなクラブを選べばいいが、少なくとも、自分が買うクラブのことをしっかりと理解した方がいい。

キャロウェイEpic Starは9月29日より販売予定である。


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