今週キャロウェイのRogueが発売された。キャロウェイを代表する商品にもかかわらず、「騒ぎ」は控えめだったと言わざるを得ない。少なくとも昨年のEpicはこれ以上だった。

Rogueシリーズはユーティリティー2モデルとアイアンセット3モデルをもって、ようやく全てが出揃った。全ては1年半前のSteelhead XRシリーズの後継モデルである。

おそらく読者の皆さんは、Steelheadが標準モデルとプロモデルを展開していたことから、Rogueでもそうなると考えているだろう。しかし、先日リリースされたフェアウェイウッドを見る限り、今回キャロウェイは「変化球」を投げることにためらいはなさそうだ。

「ジェイルブレイク」の小型化

フェアウェイウッドと同じく、ユーティリティーの話題もやはりジェイルブレイクだ。ジェイルブレイクとは、ヘッド内部のクラウンとソールを結ぶ「2本の柱」のことだ。これによってボディーのたわみが減り、フェースがより反発することでボール初速が高まるという。

キャロウェイはジェイルブレイクをフェアウェイに取り込むのは至難の業だったと言っていたが、さらにユーティリティーに応用するのはマンハッタン計画(第2次世界大戦中に行われたアメリカの原子爆弾製造計画)並みの苦労があったようだ。

「ユーティリティーが難しいのは、ヘッドが小さく、フェース形状がフェアウェイウッドとは違うからだ。フェース形状によってジェイルブレイクの適正な位置がわずかに変化し、バーの位置によってボールスピードに影響が出ることが分かった。」(キャロウェイゴルフ 研究開発責任者 アラン・ホックネル)

それに加えて、ヘッドと極細(直径3mm)のバーそれぞれを鋳造する必要であり、決して楽な仕事ではない。

 

 

進化する技術

フェアウェイウッドと同様に、ユーティリティーにもキャロウェイの360フェースカップを採用している。これによってボールスピードが上がり、さらなる飛距離を生み出す。

「ジェイルブレイクはヘッドの縦方向の強度を高めてくれるので、フェースの中心部分やエッジ部分も薄くできる。これによって、反発係数のルール内でフェースに更なるエネルギーを持たせることができる。」とホックネル氏は言う。

 

基本的な考え方はアイアンと同じで、より広範囲にフェースの「芯」を作ることだ。ボールがセンターに当たる時、反発力は最高になる。ところがフェースのあらゆる場所で反発を高めると、ミスショット時の飛距離のロスは小さくなる。セルヒオ(・ガルシア)にはあまり関係のない話だが、アベレージゴルファーにとっては、パー5を2打で乗せられるかどうかでスコアは大きく変わるはずだ。

 

 

「あらゆる点で、Rogueドライバーに似ている。より薄く、よりエネルギッシュで、インパクトの方向に強制的にエネルギーを生み出すフェース。これが縦のヘッド振動によるパワーロスを減らし、ボール初速を上げる」とホックネル氏は言う。

 

Rogueのフェースは、カーペンター社製の455ステンレススチールから造られ、ヘッドはキャロウェイのインターナルスタンディングウェーブを特徴としている。これは、打ち出しを最適化するだけでなく、簡単にするために各ロフトに合わせてウェイトを配置する技術のことだ。

SteelheadのユーティリティーやRogueのフェアウェイウッドと同じく、このユーティリティーには、調整機能はない。

 

Rogue X ユーティリティー

すでに述べたが、Rogueユーティリティーには2つのモデルがある。(標準の)Rogueユーティリティーは中級者向けで、キャロウェイApexユーティリティーよりわずかに大きいだけだ。Rogue Xユーティリティーは、大きめのRogue Xアイアンとマッチする。

Rogue Xシリーズは、プレミアムラインであるEpic Starの後継モデルであると考えられる。軽量であり、スイングスピードが遅いゴルファーの飛距離を最大化するだけでなく、単に自分のゲームを変えたいどんな人にも合うようになっている。

 

Rogue XユーティリティーはRogueに比べてボディが大きめであり、Rogueアイアンと共通する部分が多い。例えば、ストロングロフト、軽量ヘッド、長めのシャフトなどだ。また、8番まで豊富に揃っており、思い通りにセットを組み合わせることができる。

Rogueユーティリティーは、6番までの展開だ。

 

スペック・価格・販売状況

先日分かったことは、Rogueフェアウェイウッドは「ゲームチェンジャー」として知られるロケットボールズ(テーラーメイド)のライバルになる要素を持っている、ということだ。

ジェイルブレイクは、Rogueユーティリティーにも同じような成果をもたらすことができるだろうか。それは、MyGolfSpyのMost Wantedテストの結果が出るまで待つことにしよう。

ところで、一つ質問をしたい。あなたは、ユーティリティーに何を求めるだろうか。

 

(上段はRogueユーティリティー、下段はRogue Xユーティリティーのスペック)

【表内の用語】Loft(ロフト角)、Availability(利き手)、RH(右利き用)、LH(左利き用)、RH Only(右利き用のみ)、Standard Length(クラブ長)、 Lie(ライ角)、 Swing Weight(スイングウェイト)

 

もしロングアイアンの代わりにするなら、セット構成は適正なギャップ(番手間の差)という意味でシビアになる。

もしフェアウェイウッドより打ちやすいという理由でユーティリティーを使うなら、飛距離が問題になる。いかににして自分のセットに合わせるか(そして、どこに)が重要になってくるのだ。

 

 

Rogue/Rogue Xユーティリティーは、Aldila Synergy 60 ユーティリティーシャフトとLamkinグリップ装備で、小売価格$249.99。

両モデル共、明日先行販売が開始し、2月9日から店頭で試打が可能になる。

 

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