2018 MOST WANTED初級者向けアイアンのランキング

 

総合1位 クリーブランド LAUNCHER HB

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

※各項目は上から、DISTANCE(飛距離)、ACCURACY(正確さ)、STROKES GAINED VS.AVG.RANK(ストロークス・ゲインド値とその平均との差)の順位を表している。

※ストロークス・ゲインド:「スコアを何で稼いでいるか」という観点で、ドライバー、アイアン、アプローチ、パット などの技術力を示す指標

 

MyGolfSpyが評価した点

クリーブランドLauncher HBは、2018年の初級者向けアイアンで総合1位であり、かつ最も精度がアイアンでもあった。

テスト対象のショートアイアン・ミドルアイアンの中で、ストロークス・ゲインド値が最も高く、ショットエリア(着弾範囲)が最も小さかった。

最高のやさしさと方向安定性を備えたアイアンセットを探しているなら、Launcher HBを検討すべきだろう。

長所

・2018年で最高の初級者向けアイアン

・テスト対象の中でも極めて精度が高い

・ショットエリアが最も小さい(狭い)

・ストロークス・ゲインドの平均値が最も高い

短所

・飛距離は下から数えたほうが早い

 

飛距離部門 1位 キャロウェイ Rogue X

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

MyGolfSpyが評価した点

テスターの間で好評だったキャロウェイ Rogue Xアイアンは、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンのすべてだ最長の飛距離を叩き出した。

いくつかの測定項目では振るわなかったが、とにかくその飛距離が素晴らしかったため、Rogue Xに対するテスターのフィードバックは非常にポジティブだった。

純粋に飛距離を伸ばしたいならば、Rogue Xを検討してほしい。

長所

・ショートアイアン、ミドルアイアン、ロングアイアンすべてで飛距離が1位

・ロングアイアンのストロークス・ゲインドが4位

短所

・各距離におけるショットエリアが最下位(最も広い)

・キャリーの安定性(やさしさの尺度の一つ)で最下位レベル

 

このテストについて

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

このテストは、バージニア州ヨークタウンにある完全に独立した我々のテスト施設で行われた。すべてのテスターはテストの一貫性を保ち、データの「ノイズ」を最小化するためにブリヂストンTour B-RXボールを使用した。ボールとヘッドのデータは、Foresight Sports GCQuad(計測器)で収集した。

 

・ショット数:5,049

・データポイント(着弾箇所):348,381

・テスト時間:120時間

・テスター:20人

・ハンディキャップ:4~17

・年齢:29~83才

・ヘッドスピード:31.3~44.3m/s

・テスト対象クラブ:各モデルのロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン

 

調査記録

このセクションでは、クラブのスペックとデータに存在する可能性のある異常値について詳しく説明する。

・各モデルのショートアイアン、ミドルアイアン、ロングアイアンに分けてテストを行った。テストしたモデルはすべて既製品であり、一部のモデルのロングアイアンはユーティリティーアイアンだった。

・初級者向けアイアンカテゴリーにおけるロフト角の差は非常に大きい。ロングアイアンの測定ロフト角は21~25度で、ミドルアイアンは26.5~31.5度、ショートアイアンは41~45.25度だった。

・上記の長さ別の3グループのすべてで、最もストロングロフト(ロフトが立っている)だったのがキャロウェイ Rogue Xだ。これが飛距離が最長だった理由だろう。ロフト角と飛距離の間には強い相関関係がある。

・ロングアイアンのクラブ長さは実測値で36.75~39.5インチだった。ミドルアイアンは36.75~37.25インチで、ショートアイアンは35.25~36.75インチだった。

・ライ角はモデルによって異なっていたが、コブラ FMAX ONEはセット全体でクラブ長とスイングウェイトがすべて同じだった。

・テスト対象のうち4モデルがスチールシャフトで、残りの5モデルは軽量タイプのカーボンシャフトだった。

 

MOST WANTED初級者向けアイアンのデータ

※下の表で、今回のテストで得たショートアイアン、ミドルアイアン、ロングアイアンそれぞれのデータを見ることができる。

<ショートアイアン>

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

<ミドルアイアン>

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

<ロングアイアン>

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

 

なぜ初級者向けアイアンを検討すべきか?

新しいアイアンを買おうとしているなら、自分のプレーに合ったアイアンを選ぶことが非常に重要だ。ゴルフはとても難しいものだが、ほとんどのゴルファーは道具に助けてもらうことができる。

初級者向けアイアンの設計の特徴は、オフセンターヒット(フェースの中心を外して打ってしまうこと)時のパフォーマンスが改善されていることだ。ヘッドが大きく、ソールが広く、フェースが大きいと、中級者向けや上級者向けに比べて飛距離を維持しつつ(場合によっては増加させつつ)、やさしさが最大化する。

あなたには初級者向けアイアンは合わないのだろうか?市場で売れているカテゴリーの中でも、初級者向けアイアンはかなり多くのゴルファーに訴求できるカテゴリーだ。経験豊かなベテランだが、昔のようには飛ばなくなった人もいるだろう。球が上がらない場合、軽いシャフトで高く打ち出せる初級者向けアイアンが適しているかもしれない(ただし、ストロングロフトに対応できる場合に限る)。

しかし、飛距離とやさしさを得る代わりに、必然的に操作性と汎用性を犠牲にすることになる。よって、パフォーマンスのどの要素が自分にとって最も重要かを判断し、それに応じてアイアンを選ぶことが重要だ。

2018年 MOSTWANTED 初心者向け アイアン

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技術のトレンド

初級者向けアイアンは、多くのゴルファーに適している。これらは、我々の多くが憧れる「バターナイフ・ブレード」(トップブレードが非常に薄いブレードアイアン)ではないが、このカテゴリーは飛距離ややさしさを向上させる技術であふれている。

あなたの想像通り、初級者向けアイアンは、他のアイアンカテゴリーよりもストロングロフトだ(ロフト角が小さい)。7番アイアンで比べると、Rogue Xは異常値とも言える26.5度で、最も大きかった(寝ていた)のが31.5度だった。上級者向けアイアンテストで最もストロングロフトだった7番アイアンは32度で、上級者向けディスタンス系アイアンテストでは30度だった。

つまり、年々ストロングロフト化が進んでいて、初級者向けアイアンカテゴリーはその傾向が最も強いということだ。技術の進化により、技術者たちはこれまで以上に打ち出しが高く、飛距離の出るクラブを造ることができる。ストロングロフトは、「飛距離の方程式」において必要不可欠な要素なのだ。

ストロングロフト化を回避し、打ち出しをより高くするために、軽量シャフトがこのカテゴリーで普及しつつある。このテストの対象クラブのシャフト重量は、49グラム(カーボン)から80グラム(スチール)までの範囲だった。シャフトが軽くなれば、ヘッドスピードが速くなり、打ち出しが高くなり、飛距離が伸びる可能性があるが、ヘッドスピードやスイングテンポの速いゴルファーだと、操作性が悪くなる可能性がある。

大きなボディーと非常に幅の広いソールは、ほとんどの初級者向けアイアンの設計に共通している。今回のテストでソールが幅広だったのはクリーブランドLauncher HBだ。幅広ソールならば、ダイナミックロフトを増加させ、ダフり気味に入っても上手く「抜け」てくれる。これらの要素によってやさしさは増すが、コンパクトなクラブで得られるような汎用性と操作性は少し劣る。

 

製品スポットライト - COBRA F MAX ONE

今回受賞は逃したが、ワンレングスアイアンのコブラF MAX ONEが、クリーブランドLauncher HBに次いで評価された。F-MAX ONEは、総飛距離以外にも、ロングアイアンとミドルアイアンの主要測定基準(ショットエリア、ストロークス・ゲインド、キャリーの安定性)で1位または2位にランクインした。

2018年 MOSTWANTED 初級者向け アイアン

ロングアイアンを使うと飛距離が短くなることが予想されるが、これはワンレングスアイアンを使うことで克服できる可能性がある。我々が確認した唯一のマイナスポイントはPWにあった。

一部のテスターは、標準的なクラブよりも長いクラブで飛距離をコントロールするのに苦労していた。テスターは、このクラブで短い距離を打つのが難しいと感じていたが、それは練習によって克服できると思う。何人かのテスター(特にハンディキャップが最も高い人たち)は、シャフトの長さが同じであることを高く評価していた。

興味深いことに、FMAX ONE は、コブラの他のワンレングスモデルと比べても売れ筋とは言えない。ワンレングスは特に初級者向けアイアンに向いているはずなのに、不思議だ。全体的に、FMAX ONEは非常に良いパフォーマンスを見せ、テスターの評判も上々だった。ワンレングスアイアンに興味があるは、絶対にFMAX ONEを検討すべきだ。

 

テスターからのフィードバック

今年の「Most Wanted初級者向けアイアン」の勝者であるクリーブランドLauncher HBは、テスト対象の中でもかなり優れたパフォーマンスだったにもかかわらず、テスターからのフィードバックでは賛否が分かれた。

スイングが遅く、ハンディキャップの高いテスターは、他のアイアンよりもこのモデルを好んだ。超幅広ソールと深い重心位置によってボールを高く打ち出すことができるが、スイングスピードが速いテスターは、クラブがあまりにも軽くてしなり過ぎると不満を漏らした。

クリーブランドは、ヘッド内部のリブ構造のような技術で打感と打音を向上させるために、努力を惜しまなかった。その証拠に何人かのテスターは、このアイアンの打感がテストしたクラブの中で最高だったと述べている。

打感と構えやすさについて最も好評だったクラブの一つに、コブラKING Oversizeがあった。パフォーマンスに突出したものはなかったが、テスターはKING OSを高く評価した。一部のテスターは特大ヘッドを気に入り、フェースの中心にボールを垂直に当てるのに都合の良いスコアラインと「ビッグフェース」に注目した。多くのテスターは、テスト対象アイアンの中でもバランスが良いと述べ、クラブの総重量に関してもポジティブなフィードバックを提出した。

テストにおいてトップパフォーマーの一つだったコブラF MAX ONEは、テスターに広く受け入れられた。ハンディキャップの高いゴルファーは、この「短いロングアイアン」を好み、お気に入りの一つとして挙げた。

一部のテスターは、慣れ親しんだアイアンよりも短いにもかかわらず、飛ばすのに苦労しなかったとコメントした。コブラF MAX ONEは、打感の項目においてもお気に入りに挙げたテスターが多かった。

興味深いのは、長さを変えられるFMAXに対するテスターの反応だ。打感は全体的に高い評価だったが、何人かのテスターは特大グリップが扱いにくいと言い、あまり気に入らなかった。これによって、操作性が損なわれると感じる人もいた。

キャロウェイBig Bertha Oversizeに対するフィードバックは、ほぼ満場一致で否定的だった。多くのテスターは、ヘッドやや薄いと感じ、柔らかくしっかりとした打感を欠いていると訴えた。また、分厚く短いブレードの外観を嫌った。ロングアイアンが振りにくいと言う人もいた。

キャロウェイがBig Bertha OSの代替モデル(2018 Big Bertha)を発表したのは、タイムリーなニュースだ。この新モデルでは打感を大幅に改善し、その他のパフォーマンスも向上しているという。

2018年 MOSTWANTED 初心者向け アイアン

購入時のアドバイス

結局、自分に合うアイアンとは、プレーを改善するために必要な要素によって変わる。飛距離を最大限まで伸ばしたいのか?それとも精度を上げたいのか?「最良のアイアン」とは、飛距離、方向安定性、やさしさを併せ持っているものだ。

考慮すべき要素は、以下のとおりだ。

 

・シャフト:

カーボンとスチールのどちらがいいかという昔からある議論は、「いつカーボンに切り替えるべきか」というゴルフにおける難題の一つをうやむやにしている。

そのベストアンサーは、有能なフィッターに出会ったときに自ずと明らかになるだろう。まったく同じスイングというものは存在しないため、誰もが同じ理論に収まるわけではない。ヘッドスピード、テンポ、アタックアングル(入射角)などによって、カーボンシャフトが最適な場合とそうでない場合がある。

今回のテスト対象クラブにはカーボンもスチールもあったが、シャフトの重量は最終的ヘッドスピードに影響する。ヘッドスピードが速いゴルファーや叩きにいくタイプのゴルファーは、初級者向けアイアンを無視するべきではない。そのスイングに合ったシャフト(多くの場合、硬いシャフトか重いシャフト)を組み合わせると、初級者向けアイアンを使って素晴らしいパフォーマンスを実現することができる。

 

・ユーティリティーまたは従来のヘッドのカスタマイズ:

ストロングロフトのアイアンは、飛距離を伸ばすことができるが、特にヘッドスピードの遅い人は、ロングアイアンを振り切れないことが多い。その場合は、ユーティリティーを検討すべきだ。

テスト対象モデルの多くは、標準でユーティリティーがあるか、ユーティリティーアイアンのコンボセットのオプションを提供している。ミドルアイアンが苦手な人は、クリーブランドLauncher HBのように重心位置が低く、幅広のソールを持つモデルがお勧めだ。

また、ボールを高く上げるために、ヘッドを曲げてロフトを1~2度寝かせることを禁止する規則はないことを覚えておくといいだろう。そうすることで飛距離が少し犠牲になるが、グリーンでしっかり止まるようになるし、全体的にコントロールしやすくなるはずだ。

 

 ・セットの組み合わせ:

我々がテスト施設でよく見かけるのは、大した目的や意図もなく、ただ単にクラブを寄せ集めてやって来るゴルファーだ。打てない3番アイアンや4番アイアンをキャディバッグに入れているゴルファーは多いし、一度も使ったことがないウェッジを持ってくる人もいる。

次回、アイアンセットを買うときは、コースで想定されるすべてのショットを打てるアイアンを選んでほしい。人によって、それがロングアイアンの代わりのユーティリティーと、トラディショナルなショートアイアンの組み合わせを意味するかもしれないが、それもいいだろう。

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