「#ballwar(ボール戦争)」を覚えているだろうか?

戦いの火蓋が切って落とされたのは、タイトリストが自社の2ピース構造アイオノマーカバーのディスタンス系ボールと、キャロウェイの4ピース構造のフラッグシップツアーボール(Chrome Soft)を比較する広告を出した2018年1月の終わり頃だった。

キャロウェイによると、この比較は不公平で誤解を招くものだったという。

しかしキャロウェイは、ボール市場における力関係が変わり続けていることを部分的にだが認めている。

結局ボール戦争は進展しなかったが、キャロウェイの市場シェアは変化している。

キャロウェイは、過去5年間で作ってきた勢いこそが、正しい方向に進んでいる証拠であると考えている。

Golf Datatechの統計によると、2013年からのキャロウェイの成長率は113%だった。National Golf Foundation(全米ゴルフ財団)の出荷データによると、キャロウェイの市場シェアは販売数ベースで25%(ドル金額ベースで23%)だ。

このデータは、エンドユーザーに販売されたボールを集計したものなので、シェアをより正確に反映したものだ。

おそらく、ボールカテゴリーが今後どのように変化するかを最も正確に表すのはGolf Datatechの調査であり、品質や価値、ブランドの評判、進化のポテンシャルについて消費者がどう考えているかを表している。

そして現在、キャロウェイとタイトリストはデッドヒートを繰り広げている。

ボール戦争はさておき、キャロウェイはボールカテゴリーでシェア第2位のブランドとして2019年を迎え、勢いに乗っている。そして、3つの新しいボールを発売することで、その勢いを持続させようとしている。

その1つはSoftシリーズに追加されたもので、タイトリストのTour Softと互角の勝負ができるボールだ。

 

ERC SOFT

キャロウェイは、自社製品を控えめにアピールするメーカーではない。

Chrome Softは「ゴルフボールを変えたボール」と言われ、創設者イリー・リーブス・キャロウェイに敬意を払ってその頭文字が付けられた(そのため、キャロウェイが革新的だと認める製品にしかERCの名前は与えられない)。

ERC Softは、ディスタンス系ボールの新しい基準になると言われており、タイトリストのTour Softボールに対するキャロウェイの答えなのだ。

ディスタンス系ボールの構造は、ツアーレベルのプレミアムボールとは少し異なる。

ディスタンス系ボールは2ピース構造(コアおよびカバー)だが、プレミアムボール(Chrome Soft、ProV1)は少なくとも3層から成り、最も外側の層はスピン量の最大化とグリーン周りのコントロール性能を高めるため、薄いウレタンカバーになっている。

ディスタンス系ボールのほうが少し安いが、アイオノマー樹脂(たとえばサーリン)カバーが厚いため、一般的にグリーン周りでの精度は劣る。

2019年,キャロウェイ,ERC SOFT,ボール

キャロウェイのERC Softには、Chrome Softとほぼ同じグラフェンを注入したDual SoftFast Coreが使われている。

コアはChrome Softよりもやや大きい。このコア設計のメリットは、ドライバーのスピン量の低減と打ち出しを高くすることだ。

ボール造りの観点で言うと、高い打ち出しのボールを設計するのはあまり難しくないが、キャロウェイは「このコアがコンプレッションエネルギーを最大化する」と謳っており、それは多かれ少なかれ、ゴルファーに高い打ち出し/低スピンのコアを訴求することを意味する。

カバー構造(つまり、グリーン周辺でのスピンコントロール)は高性能ボールの差別化ポイントであるため、ERC Softのハイブリッドカバー技術は、一般的に別のものとして扱われるカテゴリー(たとえばサーリンとウレタン)の区別を曖昧にするかもしれない。

比較のポイントとしては、タイトリストのTour Softボールは4CEグラフティッド構造を使用しており、いくつかの競合ウレタンカバーと同じくらい薄い。

キャロウェイのカバーはサーリンベースだが、(ショートアイアン/ウェッジの)ボールスピードとスピン量を向上させるために、独自の素材をいくつか加えている。

キャロウェイによると、ウレタンには様々なグレードがあるため、ERC Softのカバーは低いグレードのウレタンを使用している競合他社よりも優れているという。

2019年,キャロウェイ,ERC SOFT,ボール

見た目については、消費者はすぐに、アラインメントに役立つ3本のライン「トリプル・トラック テクノロジー」に注目するだろう。

キャロウェイは、ラインの間隔と色の構成により、このテクノロジーが標準的なスタンプよりも優れていると主張している。

もしそうならば、2018年から引き継がれているChrome Softに、なぜこのテクノロジーが使われていないのだろうか。

価格は1ダース39.99ドルで、発売日は2019年2月8日だ。

 

SUPERSOFT

キャロウェイのSupersoftはコスト意識の高いゴルファーに人気があり、新モデルの変更点は予想通り軽微だ。

具体的には、2019年モデルは少し柔らかめのカバー、空気抵抗を減らすためのHEX、ショートゲームでのコントロール性を改良した、より柔らかいトリオノマーカバーを採用している。

また様々なカラーに採用されたプレミアムマット仕上げは、ゴルファーの心をつかむだろう。

2019年,キャロウェイ,ERC SOFT,ボール

Supersoftは1ダース22.99ドル、発売日は2019年2月8日だ。

 

SUPERSOFT MAGNA

Supersoft Magnaは実質的にはSupersoftと変わらないが、少し大きめだ(規定値には収まっている)。

大きいボールは小さいボールに比べて重心位置が高いため、どのライからもしっかりとボールにコンタクトすることができるのがメリットだ。

コースのどこでもボールがティーアップされていると考えてほしい。

さらに、ボールが大きいほどMOIが大きくなり、ひずみが小さくなる一方で、空気抵抗はわずかに大きくなる。

そうは言っても、このボールのターゲットであるヘッドスピードの遅い人や初心者は、その違いに気づくことはないだろう。

2019年,キャロウェイ,ERC SOFT,ボール

Supersoft Magnaも1ダース22.99ドルで、発売日は2019年2月8日だ。
価格:22.99ドル/ダース

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