TS2/TS3のフェアウェイウッドも、ツアーへ投入された。これは、発売が近いことを意味しているのだろうか?

全米オープンで中断していた話題を再開しよう。タイトリストは、発売予定のTSシリーズのラインナップを少しずつ増やしているようだ。 今回得た情報はTS2/TS3のフェアウェイウッドについてだが、ドライバーの時と同じで、今のところタイトリストはほとんど正式な情報を公開していない。

タイトリストから得たわずかな情報は以下の通りだ。

「TSシリーズのドライバーを先行しつつ、私たちのチームは、クイックン・ローンズ・ナショナル(タイガー・ウッズ財団が主催するPGAツアー)で、TS2/TS3フェアウェイウッドについてもツアー・シーディング(ツアーでプロに使ってもらい宣伝すること)と性能検証を開始する。この性能検証データは今後数週間で行われる世界各地のプロツアーで蓄積されるので、近日中に私たちが公開する最新情報に注目してもらいたい。」

写真で注目すべき点は、TSドライバーでは姿を消したタイトリストの技術の特徴であるアクティブ・リコイル・チャンネルが、TSフェアウェイウッドには残っていることだ。

また、SureFit CGの調整機能があるように見えることも伝える価値があるだろう。

どちらのモデルも、調節可能なホーゼルが特徴だ。 確実ではないが、過去のタイトリストのフェアウェイウッドのように、TS2/TS3のどちらかがディープフェイスでティーショットに向くモデルなのではないかと思う。

タイトリストはテーラーメイドを意識している?

まだ発売前のティザー(情報を小出しにする宣伝手法)の段階なので、発売を待つしかない。今回のTSシリーズに対するタイトリストのアプローチを見ると、テーラーメイドの戦略を意識しているようだが、私はあまり賛成できない。

TSシリーズのアプローチは、(テーラーメイドの)Mシリーズとほとんど同じに見える。 TS4は、M4と同様にホーゼルのみ調整が可能だ。しかしTS3(M3の対抗馬?)は、タイトリストの技術の「てんこ盛り」だ。そう、ミズノも同じである。

私は個人的に、戦略のこの部分は好きだ。調節機能に定量的なメリットがあるかどうか判断するために、フィッティングを受けることが苦痛ではない人ならば、明確に違う2モデルから選べるからだ。

問題なのは、これまでのところ戦略が完全にツアー主導ということだ。 繰り返しになるがまだ情報が出始めたばかりなので、タイトリストがTSシリーズのターゲット顧客とコミュニケーションを始めるまでには、まだ時間がかかるだろう。

ただし、他の要素を考慮しないでツアーやターゲット顧客についてばかり語っていると、コミュニケーションは失敗でないとしても上手くはいかないだろう。

メーカーがコアなゴルファーだけでなく、一般ゴルファーにも目を向けなければ、セールスで苦戦することは最近のデータが証明している。

確かにそれははっきりしていることだが、現在のところいくつかのゴルフブランド(私はあえてそこにタイトリスト含めたいのだが)は、影響力の構造が変わった、あるいは崩壊したということを受け入れることができていない。

ゴルフ業界は以前よりもはるかに一般ゴルファー主義になっていて、ツアーやクラブ専門家は影響力を失いつつある。 プロにお金を払ってツアーで使ってもらい、良い結果が出るのは素晴らしいことかもしれないが、私たちのような一般ゴルファーにとっては何の意味もないことだ。

ゴルファーは、ツアーでの使用率よりもフィッティングが重要であること、さらに広告はまったく重要でないことに気付き始めている。

市場でのシェアが伸びないことや大量の赤字の原因について深堀りするよりも、指摘したいことがある。ボールやパター、ウェッジカテゴリーでは、ツアー使用率と小売での成功の相関は見られるものの、これらのカテゴリーでさえも相関は弱まりつつあるのだ。

ツアー使用率No.1ドライバーでも、小売でNo.1とは限らない。フェアウェイウッド、ハイブリッド(ユーティリティー)、アイアンでも同じことが言える。そしてドライバーとアイアンは「儲かるカテゴリー」であることも知っておくべきだろう。

新しいアプローチ?

TSシリーズの発売に興奮しているとはまでは言わないが、確かに興味はある。 今回、タイトリストは今までとは違ったことをする必要があり、タイトリスト自身もそれは分かっているはずだ。 「チーム タイトリスト」の制約を越えてゴルファーを興奮させるようなローンチになるかどうかは、やってみなければわからない。 これは、ブランドが「ツアー主義」である場合は特に難しい。

私は、タイトリストが新しい考え方を取り入れ始めていると思っているし、ここ数ヶ月間で得た情報についてかなり好感を持っている。 それは、タイトリストのアイデンティティーを損なうことなく、より多くのゴルファーにリーチするための新しい戦略なのだろうか?

それが明らかになるのは、数か月後だ。

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