キャロウェイのドライバー、Big Berthaの名前の由来を知っているだろうか?

私はあの瞬間を忘れたことがない。それは、私が20歳の時で地元で誰よりも飛ばす男として知られていた時だった。私と幼馴染みが大学から帰省中、幼馴染のお父さんが彼の所有するコースでプレーしないかと誘ってくれた。その時は余裕がなく無料のラウンドしかプレーできなかったため、ぼろぼろの道具を持ってコースに出かけた。

私は一打目を真っ直ぐ遠くに飛ばした。「ナイスショット!」そこにいた仲間がそう言ってくれた。しかし、友人のお父さんは何も言ってくれなかった。それだけでなく彼がくすくす笑ったのが聞こえたのをよく覚えている。

その理由はすぐにわかった。彼は、秘密兵器を持っていたのだ。それを早く見せびらかしたかったのだ。彼は、ヘッドカバーを外しアドレスした。1本のチタン製のドライバーを地面に置いた。まるで地面がゆれたようだった。その時思い出されたのはドイツの榴弾砲で、圧巻の形をしていた。言うまでもなく、私にとってその日は大きな教訓を得た日になったのだ。

それは、今までで最も衝撃的な出来事だった。彼の打ったボールは自分のボールに近いどころか、ほとんどのホールで私の飛距離を超えていった。一体どんなクラブを使っているのか?と衝撃が走った。

それは、キャロウェイBiggest Big Berthaだった。

今日では、更なる進化を遂げたキャロウェイの最新モデルがある。昔のキャロウェイBiggest Big Berthと新モデル(Epic)の比較テストを行うのは自然の流れだと私達は思う。

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キャロウェイドライバーの歴史

1989-1993年  S2H2 Woods
1991-1994年  Big Bertha Woods
1995-1998年  Great Big Bertha Woods
1997年      Biggest Big Bertha Woods
1999年      Great Big Bertha Hawkeye Woods

 

テスト方法

・キャロウェイBiggest Big Bertha とEpicの新旧のドライバー2本の比較テストを行った。
・両ドライバー共に、ロフトは9°に合わせ、Epicのウェイトはニュートラルにセットした。
・テストには、ハンディキャップが0~15、ヘッドスピードが40~51 m/sの7人のゴルファーに参加してもらった。
・テスターには、各クラブにつき12~14打ほど交互に打ってもらった。
・ミスショットは、カウントせず除外した。
・異常値は中央絶対偏差(飛距離と中心からの距離)を利用して明確にし、最終平均値を算出する前に除外した。
・テスターは、全員ブリヂストンB330-RXのゴルフボールを使用した。
・ボールデータは、Foresight GC2(計測器)を使い記録した。

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結果

 

 

考察

以前MyGolfSpyが行ったM1 vs. r7SuperQuadの比較テストで示したとおり、10年の技術進歩はドライバーの性能を格段に上げたことを証明した。1997年にBiggest Big Berthaが発売されて以来、今年で20年が経つ。

・ゴルファー達は20年の進化が、自分たちにどんな変化をもたらしてくれるのか期待している。

・結果、EpicはBertha よりも8mph打ち出しが速かった。

・Biggest Big BerthaがEpicよりも高く打ち出されたが、これが回転率を高くした。

・一方で、Biggest Big BerthaがEpicに勝った唯一の要因は、平均3ヤード中心寄りにボールが着地した精度の高さにある。

・平均して、EpicはBerthaよりも1.3m/sスィングスピードが速い結果となった。

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あなたが見ている通り、データはEpicがBiggest Big Berthaよりはるかに優れていることを示している。 おそらく、この結果は「20年は20ヤード(ほぼ)に等しい」と言っていいのかもしれない。

確かに、Biggest Big Bertha には、主観的に良いといった反応があったが、残念ながらデータは違っていた。
父世代が大切に使ってきた97年もののBig Berthaのフルセット、その中でせめてドライバーだけでも、もう買い替える時期に来ていると、彼らに伝えたい。