ブラックフライデー(11月の第4木曜日の感謝祭の翌日で、感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日)の買い物リストに、PXGを入れてみてはどうだろうか。

PXGがOPERATORパターの限定バージョンを発表した。最近の業界のトレンドである、ペイントを変えただけでもう一儲けしようとする類のパターに見えるかもしれないが、今回の「ストーリー」は、この不気味なルックス以上に説得力がある。

PXG DARKNESSOPERATOR パター 限定モデル

一見、ストーリー自体は典型的だ。新しいピラミッド型のフェースパターンがボールをしっかり捉える。

パターの宣伝文句によくある「ボールの転がりを促進する」といったストーリーではなく、PXGはパフォーマンスにおける一般的な特性にフォーカスし、シンプルに「この小さなピラミッド型のフェースパターンがボールに食い込み、安定したインパクトと転がりを生み出す」という。嬉しいことに、打音や打感も改善されている。

確かに決まり文句のようなストーリーだが、買い物シーズンということ以外に、このパターを買う理由はないのだろうか。いや、他にも理由はある。

今回PXGがコレクションカテゴリーから脱することができた理由は、この新ピラミッド型ミーリングパターンだ。注目したいのは、ピラミッド型ミーリングパターンの大きさ(細かさ)がフェースの場所によって変わり、中心部分が最も小さく(密度が高く)ミルドされていることだ。

PXG DARKNESSOPERATOR パター 限定モデル

飛距離の安定性における技術と同じく、PXGはフェースの中心で打った時のボールスピードを抑えるという効果的な方法を用いた。常識に反しているように思えるが、多くのメーカーがドライバーのフェースに採用している、USGAの規定内に収めつつミスヒット時でもボールスピードを上げる技術と大差はない。

フェースの周辺部分でボールスピードを上げるのは至難の業だが、フェースの中心部分(ボールスピードが最大化する箇所)のボールスピードを抑えれば、その他の部分をある程度均一にでき、芯を外して打ってしまった場合でも距離の安定性を保つことができる。

ちなみに世界トッププロでさえも、スイートスポットを外すことがある。

PXGの技術の効果はまだ単独では実証されていないが、理論的にはイーブンロールやピンと同じ「ハイテクパター」カテゴリーにPXGを食い込ませるだけのポテンシャルはある。

PXGは「DARKNESS OPERATORパターは、どんなストロークにも合うように設計されている」と謳っている。にわかに信じられないかもしれないが、実際にPXGは10gのソール用ウェイトを5つ提供している。オリジナルは375gだが、付属のキットを使えば自分でヘッド重量を調節することができ、さらにウェイトの配分を微調整することもできる。

しかしDARKNESS OPERATORパターが、ストレートやストロングアーク(弧を描くストローク)、セミアークなどあらゆるストロークに本当に順応するかは、実際にテストをするまで分からないだろう。

PXG DARKNESSOPERATOR パター 限定モデル

DARKNESS OPERATORパターの限定モデルは、航空機に使われる6061アルミからの削り出しだ。今回のDARKNESSパターの象徴である「どくろ」と「26」というナンバーが刻まれている。これは、PXG創設者のボブ・パーソンズ氏がベトナム戦争で所属した第26号海兵隊連隊を表している。

1本ずつ通し番号が付けられたパターには、スーパーストロークDarknessグリップ、Darknessウェイトキット、Darknessハードカバーが付属する。

PXGのウェブサイトで、700ドルで販売中だ。