グローブを正しくフィッティングすることは、クラブのフィッティングと同様にとても重要だ。手の形は十人十色で、手のひらが広い人もいれば、指が短い人もいる。適切なグローブを選ぶには、それらの詳細な情報が重要になってくる。

プレミアムグローブの特徴は、二次素材を最小限にして、キャブレタレザー(羊革)を贅沢に使用していることだ。手とグローブの間の隙間のない密着感と、優れたグリップを求めるゴルファーのために設計されている。プロゴルファーがプレミアムグローブを使用するのも納得できる。

今の世の中、何かを買うプロセスにはストレスと時間がかかる。私たちは、その問題を解決する手助けをしたいと思う。MyGolfSpyの使命はシンプルである。業界で最も客観的かつ包括的なテストを行うことだ。

私たちの的確なレビューによって、消費者は正しい商品を選び、時間とお金を最大限に活用できると信じている。

テスト手順の要件の1つは、各商品を直接対決させることだ。各カテゴリーの中でトップの商品を選び、それぞれの詳細を突き合わせて比較する。テストはラボと屋外の両方で行い、カテゴリーごとに配点を変えて各商品を評価する。

そして商品をランク付けし、理由を説明したうえ、カテゴリーごとの最優秀商品を決定する。

プレミアムグローブテストでは、「感触」、「快適さ」、「フィット感」、「グリップ力」は変わらず検証の対象項目だが、今回はこれらに加え、「素材のばらつき」、「縫い目の快適さ」、「手首部分のデザイン」、「ストラップの機能」、「革の品質」についても検証した。

サイズと構造の一貫性をチェックするため、参加者には複数のサンプルをテストしてもらった。

 

測定基準

私たちは可能な限り最良のデータを収集するため、常にテストプロセスを微調整している。適正なバイヤーズガイドをお届けするため、今年の分析でも微調整を重ねた。

※用語:NAME(商品名)/SIZES(サイズ展開)/CADET(短い指用):N(なし)、Y(あり)/MATERIAL(素材)/COLOR(カラー展開)/HAND(右手用・左手用)

 

テスト方法

データに基づき、新しい測定基準でテストするために、何時間もの時間を費やした。

テストでは、テスターに各グローブを着けてボールを打ってもらう。それぞれのグローブにつき8ショットを打ち、テスト中、テスト後にフィードバックを依頼した。偏りを避けるため、質問の表現やタイミングに細心の注意を払った。

また、発汗や疲れを考慮してテスト中に休憩時間を設けた。

 

採点基準

・フィット感(35点):

グローブのフィット感についての詳細な検証だ。手のひら部分に余分な革がないか、指の圧迫感、手首にかけてのテーパー具合などを調べた。

グローブガイドの「デザイン」のカテゴリーと捉えることもできる。「フィット感」のカテゴリーのベストグローブは、手にぴったり気持ち良く合うものだ。また、すべてのグローブのサイズが一致しているかも確かめた。私たちは、「フィット感」のカテゴリーが最重要項目だと考えている。

・快適さ(15点):

快適さを妨げる要因があるかどうかがスコアの基準である。不快な素材、縫い目の粗さ、指部分の長さなどが含まれる。快適にショットを打てるかが重要なため、質問はテスターがショットしている最中に行われた。プレー中に、まるでグローブを着けていないように感じられるかが必要不可欠だ。

・感触(25点):

「感触」の定義には曖昧な点が多々あるが、ここではスイング中にグローブがどのように機能するかに注目した。スイング中に、容易にクラブを感じられたか。良いショットを打つのに役立つ、または妨げる結果になったか。多くのグローブが高評価だったが、一部はゼロ点という結果だった。

・グリップ力(25点):

テスターがクラブとの一体感を感じられたかどうかが評価のポイントだ。つまり、スイング中に手の中でクラブが動いてしまわないか、ということである。このカテゴリーで高評価のグローブは、実際に全く問題がなかった。一方で評価が低かった商品は、他の性能も劣るという結果であった。

 

最終評価

最終的なランキングは、合計の獲得点数に基づいて決定された。「Best Overall」(最優秀賞)は、上位5つのグローブに授与された。「Best in Class」(カテゴリー別優秀賞)は、特定のカテゴリー(グリップ力、感触、快適さ、フィット感)において既成概念の枠を超えるグローブに与えられた。

 

2018ベストプレミアムグローブ

1位 ピン TOUR

※用語:FIT(フィット感) / COMFORT (快適性) / FEEL(感触) / GRIP (グリップ力) / TOTAL (総合評価)

<高評価ポイント>

暑い日には、Ping Tourに内蔵された「クーリングテクノロジー」が、プレーヤーの持つ潜在能力を発揮するのを助けてくれる。Ping Tourグローブは、指がカーブしたデザインでフィット感が良い。素材は柔らかく耐久性にも優れている。群を抜いて素晴らしいグローブだ。

<長所>

・皮膚のように手に貼りつくような着け心地

・手首まわりにクール感があり、汗を吸収する

・適切なサイズ感

・非常に軟らかい肌触り

<短所>

・生地が厚め

 

2位 タイトリスト PLAYERS

※用語:FIT(フィット感) / COMFORT (快適性) / FEEL(感触) / GRIP (グリップ力) / TOTAL (総合評価)

<高評価ポイント>

よく設計されたグローブの素晴らしい例だ。革が薄く、完璧に手にフィットする。最初は指先が窮屈な感じがするが、クラブを握るとタイトな感覚はなくなる。適切なサイズを選べば、非の打ち所がないグローブだと言える。

<長所>

・優れたデザイン

・スイング中の着け心地がよい

・抜群のグリップ力

<短所>

・革が薄いため、サイズ選択を誤ると摩耗が早いおそれがある

 

3位 ヴァイス PURE

※用語:FIT(フィット感) / COMFORT (快適性) / FEEL(感触) / GRIP (グリップ力) / TOTAL (総合評価)

<高評価ポイント>

このグローブは非常に魅力的で、2年連続で高評価を得ている。贅沢な素材を使用しており、フィット感も良い。指の間が多少窮屈な感じがするが、スイング時のフィット感はすばらしい。テストしたグローブの中で最も柔らかいラムレザーだった。

<長所>

・快適さとグリップ力に優れている

・上位3位の中で最も低価格

・しなやかな革は皮膚のようにぴったりとフィットする

<短所>

・指と指の間に少し窮屈な感じがある

 

ベストバリュー賞 MG DYNA GRIP ELITE

※用語:FIT(フィット感) / COMFORT (快適性) / FEEL(感触) / GRIP (グリップ力) / TOTAL (総合評価)

<高評価ポイント>

MG Dyna Grip Eliteは、主要ブランドと比較して値打ち感があるとの結果が出たので、「Best Value(ベストバリュー)賞」を与えた。主要ブランドと比較してすべての点で高品質というわけではないが、7ドルという低価格で、多少期待に沿わなくても他を寄せ付けない魅力がある。革はしなやかで柔らかい。

※このグローブは半サイズ大きめの作りで、指部が少し余ることがある点に注意して欲しい。

<長所>

・プレミアムグローブの中で最安値

・柔らかい革

・スイングの際にグリップに粘着性がある

<短所>

・指の周りがだぶつく

 

2018 プレミアムグローブ ランキング

※TOTAL(総合評価)の順に記載した。

※用語:FIT(フィット感) / COMFORT (快適性) / FEEL(感触) / GRIP (グリップ力) / TOTAL (総合評価)