・タイトリストから数量限定で「Pro V1 Left Dot(プロV1レフトドット)」を発売

・「Left Dot」は、「Pro V1」の低弾道、低スピン性能バージョン

・在庫がなくなり次第終了。価格は49.99ドル


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2年前にリリースされた「Pro V1 Left Dash(レフトダッシュ)」“のような”モデルが再び登場する。ツアー限定で開発された「シークレットメニューボール(カスタム・パフォーマンス・オプション)」が一般販売されるのだ。

“のような”とは、現在すでに小売店で販売されている「Left Dash」とは異なり、「Left Dot」は実験的に限定販売される、文字通り“無くなり次第終了(売り切れ御免)”という意味だ。

そのために、小売店には「Pro V1 Left Dot」は置いていない。タイトリストのウェブサイトを通じてほぼ独占的に販売される。同社レップ(営業担当者)にも割り当てが少ないため、もし知り合いの担当がいれば今すぐ連絡した方が良い。

「Left Dot」に興味があれば、すぐに行動することをお薦めする。もちろん、ここまで読んですぐにオーダーし、確保してから残りの記事を読んでもらっても構わない。


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「PRO V1 LEFT DOT(プロV1レフトドット)」について

「Pro V1 Left Dot」は、PGAツアーで最も人気のあるタイトリスト「CPO(カスタム・パフォーマンス・オプション)」ボールであり、「Left Dash」よりも多く使われている。その証拠に、「マスターズ」「全英オープン」での勝利に貢献している。

「Left Dot」は、ヘンリック・ステンソン、パトリック・リード、ジャスティン・ローズ、そして最近でいうと、21年8月に開催されたPGAツアー「Northern Trust(ザ・ノーザントラスト)」でトニー・フィナウが勝利した時も使われていた。

フィナウの優勝と発売のタイミングがぴったりだったのは偶然だ。「Left Dot」の発売の準備は水面下で何ヶ月もかけて進められていた。この新しいボールはMyGolfSpyの「フォーラム(読者用掲示板)」を対象とした「ブラインドテスト(覆面調査)」で、1ヶ月に渡り重要な役割を果たした。

フィナウが優勝したことで、同社はもう少し多く(千ダースほど)作っておけばよかったと思っているだろう。


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「LEFT DOT」VS「PRO V1」

技術的には、標準モデルと同じように「Left Dot」も「スリーピース構造」だ。私たちの測定では、コンプレッション値(硬度)は90で、標準「ProV1」とほぼ同じだった。一方、352個のディンプルカバーは、他のタイトリストモデルと異なる。

性能はとてもシンプル。「Left Dot」は、「Pro V1」の中でも「低弾道、低スピン」として設計されている。ゴルファーによってボール性能の感じ方は異なるため、ドライバーでは気付きにくいが、スピン量が200〜300rpm少ないためセカンドショット、サードショットでは確実に気づくレベルだ。


「AVX」との比較

論理的には、「Left Dot」は「ProV1」と比較するのが当然だが、同社は「AVX」の愛用者がどのように「Left Dot」に反応するのか興味を持っている(MyGolfSpyの読者を対象にした調査では、「Left Dot」と共に「AVX」も送った)。

「AVX」愛用者からしたら、「Left Dot」は同じような「弾道」と「スピン特性」を持っている。しかし、コンプレッション(硬度)が高いため、ドライバーのボール初速は「AVX」より速い。

また、打感は硬く、「AVX」の弾道よりもアイアンショットが少し抑えられているようにも感じた。一部のゴルファーにとってはメリットだが、そうでない人は、それがゆえに「AVX」にこだわるのだろう。

さらに言うと、「Left Dot」のグリーン周りの「スピン性能」は明らかに優れている。これにより、一部の「AVX」ユーザーの中には柔らかい打感を犠牲にしてもグリーン周りのコントロール性能が欲しいという人もいるかもしれない。


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タイトリスト「PRO V1 LEFT DOT」の目的

では、一体「Left Dot」を発売する目的とは?それは、“限定発売”から新たな学びを得るためだ。

とても漠然とした回答だが、もう少し分かりやすく説明しよう。

同社は、「Left Dot」と他モデルとを比較し、他のボールとの機能性の違いついては熟知している。その違いは、ロボットテストと世界最高プレーヤーを見れば明らかだ。むしろ同社が知りたいのは、アベレージゴルファーが「Pro V1Left Dot」を評価し、恩恵を受けられるほどの違いがあるかどうか、である。

ボールのストーリー自体は、「Left Dash」と大きく異なる訳ではない。「Left Dash」の場合は、一般ゴルファーの中に浸透したとも言える。実際、ツアーでは「Left Dot」の方が人気だが、私達のようなアマチュアには「Left Dash」の方が適していると同社は分析している。だからこそ、「Left Dash」は現在一般販売されている。





では「Left Dot」はどうかと問われれば、答えは不確かだが、限定的に行われたフィッティングでは、ゴルファーの5〜10%が「Left Dot」に適していた。数字的には小さいかもしれないが、市場全体で考えると膨大な数なのは間違いない。

とはいえ、すべてのゴルファーがボールの微妙な違いを識別できるわけではないことを私達は十分に理解しているし、同社もショット毎のパフォーマンスにモデル間で似た特性があることを認めている。それよりも「Left Dot」から学びたいのは、いわゆる「総合的な結果を変えるほどの十分な違い」が“アベレージゴルファー”に見られるかどうか、なのだ。

「(アベレージゴルファーの)ベルカーブ(ベル曲線、ここでは弾道特性の分布)をもっと改善できればと考えている。ゴルファーのスコアが1打でも良くなれば、それは意味がある。」(タイトリスト ゴルフボールマーケティング部門副社長 ジェレミー・ストーン氏)

「ProV1」と「ProV1 Left Dot」の違いは微々たるものだろう。アベレージゴルファーが認識できるほどの違いではないのではないか?

別の言い方をすれば、「Left Dot」は、いずれ他の「ProV1」製品(および「AVX」や「Tour Speed」)と共存できるのか?あるいはこれまで幾度となく経験してきたように、自分に最適なボールを探そうとしているゴルファーを泥水の中で混乱させるだけなのか?

これこそが、タイトリストが「Left Dot」の限定発売という“実験”を通して知りたいことなのだ。


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6モデルは多すぎか?

「Pro V1 Left Dot」の限定発売は、間違いなく同社が別の「プレミアムウレタン製品」を新たに市場に投入することを検討している証拠だ。しかし、最終的に限定販売で終わるのか?「Left Dash」と同様に一般発売され「Pro V1」、「Pro V1x」、「AVX」と並んですべてのゴルフショップで販売されるのかは別にして、いずれにせよ“モデルが多すぎる”とは思わないか?

「Pro V1 Left Dot」が登場すると最終的に6モデルも揃ってしまうことになる。競合他社のほとんどは、ウレタンボール3種類だ。ブリヂストンに関しては4種類ある。

色々な意見があるだろうが、やはり6モデルはモデル数としては多く、小売業者に負担をかけ、消費者をさらに混乱させるリスクがある。ましてや消費者にとっては、「Left Dot」は得意分野ではない。

しかし、ストーン氏は「昨今求められているのはモデルごとに正確に(機能性を)調整すること」だという。その観点からすると、多すぎるということにはならない。ゴルファーがより良いプレーをするために役立つボールであれば、どれだけのモデル数でも「適正な数」なのだ。


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タイトリスト「PRO V1 LEFT DOT」の行く末

「Pro V1 Left Dot」への反応がどのようなものでも、同社がすぐに小売販売を決定するとは思えない。このボールを気に入ったゴルファーには残念だが、“実験”が目的なのだ。

「AVX」のように夏の終わりに実験的に投入し、PGAショーで発売といった流れにはならないだろう。その可能性は0%に近いのではないか。いずれにしても、「Left Dot」を一般販売するにしても時間がかかる。コロナによる在庫問題もあり、短期的なタイトリストの課題は「ProV1」と「ProV1x」の需要に追いつくことだ。


それを踏まえた上で、販売戦略を考慮すると「Left Dot」の今後には以下の3つの可能性が考えられる。


「ツアー専用ボール」−アベレージゴルファーが「Left Dot」の性能を十分に享受できなかったことが分かったら、そして「ベルカーブ」が全く変わらなかったら、それはそれでツアーに留まり、ツアーオンリーのボールとして使用されるだろう。

「小売展開」−ポジティブな反応があった、もしくは一般ゴルファーがその「性能差」に気付き、メリットを得られた場合、小売展開される可能性も僅かながらある小売展開が現実的なのは1年後以降だが、可能性は決して0ではない。

「他の商品に活用」– 同社が「Left Dot」が正式モデル化するのに十分ではないと判断しても、それが全く無駄になるということはない。たとえば、「Left Dash」の「高フレックスケーシングレイヤー(柔軟性の高い高速ケース層)」から得た技術は、現世代の「ProV1」や「ProV1x」にも活用されている。「Left Dot」でも同様のことが起こる可能性はある。


このような実験的に投入した商品に対するユーザーの意見は、これからのタイトリストの次世代のボールに微妙な改良として加えられるかもしれないし、大きな改良として加えられる場合もある。そして、それは「Left Dot」のようなボールかもしれないし、「Left Dot」とは全く違うボールかもしれない。

今後の行く末は、消費者であるあなた次第だ。“あなた”とは「Left Dot」を試す機会に恵まれたゴルファーを意味する。そのひとりに選ばれたのなら、性能をしっかりと試し、アンケートに答えて欲しい。最終的に「Left Dot」の将来を決定するのは、その「あなたの意見」なのだから。

「Left Dot」を手に入れることができたら、詳細を教えてほしい。


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販売予定

タイトリスト「Pro V1 Left Dot」ゴルフボールは、タイトリストのウェブサイトから1ダースあたり49.99ドルで購入可能。在庫がなくなり次第終了する。