自分のロングアイアン、ちゃんと飛んでる?
4番・5番アイアンは伝統的なロングアイアンだが、ここでは6番アイアンも含めた。というのも、多くの「中〜高ハンディキャップ」のゴルファーにとって、6番がキャディーバッグに残る最も長いアイアンだからだ。

近年はハイブリッドへの移行が進み、2番・3番アイアンはほぼ絶滅状態。
そのため、この番手ゾーンは飛距離を無駄にしてしまいやすいエリアでもある。下のチャートを目安に、自分の立ち位置を確認してみよう。ショットスコープ社が、ハンディキャップ別に最新の飛距離データを提供してくれた。
ここではミスショットを除外し、しっかりミートした際の平均値だけを反映している。
さあ、下の数字をチェックしてみよう。
ハンディキャップ25
このレベルでは、ロングアイアンは大きな弱点になりやすい。
クラブ間の飛距離差が縮まり、安定した打ち出しやキャリーの飛距離を出すのが難しくなる。5番アイアンでのパーオン率はわずか6%で、グリーンを外した場合は平均残り距離は70ヤード以上。キャディーバッグの中でも特に効率の低いクラブのひとつと言える。
もし同じような傾向が出ているなら、この番手はハイブリッドや、より寛容性の高いアイアンに替えるのが得策かもしれない。
ハンディキャップ20
ロングアイアンのデータを見る限り、このレベルはハンディキャップ25と大きくは変わらない。
飛距離こそ伸びているが、クラブ間の飛距離差は依然として小さく、全体的な有効性は低いままだ。150〜175ヤードからのショットではパーオン率がわずか15%、カップまでの平均残り距離は30ヤード以上。
さらに175〜200ヤードになると、パーオン率はわずか9%にまで落ち込む。
ハンディキャップ15
このレベルになると、ロングアイアンにも少しずつ進歩が見られる。
飛距離は伸び、コントロールも向上してくるが、それでもグリーンを狙うのは依然として難しい。175〜200ヤードからパーオンできるのは、わずか11%のゴルファーにとどまる。
多くのショットは手前で止まり、クラブ間の飛距離差もまだ安定しない傾向がある。
ハンディキャップ10
このレベルになると、ロングアイアンのパフォーマンスは明らかに向上する。
4番と6番アイアンの間で最大約28ヤードの飛距離差がつき、175〜200ヤードからのパーオン率も20%台前半にまで上昇する。
ハンディキャップ5
このレベルになると、ロングアイアンはスコアメイクに欠かせない武器となる。
ただし、5番アイアンの平均飛距離は183ヤードで、ハンディキャップ10の187ヤードよりわずかに短い。これは、多くの競技志向者(上級者)が、やさしさを抑えた低弾道・ロフトの寝たモデルへ移行していることが影響していると考えられる。
それでも175〜200ヤードからのミスは少なくなく、パーオン率はわずか23%。
さらに全体のほぼ半分のショットが手前で止まってしまう。
スクラッチゴルファー
スクラッチゴルファーの5番アイアン平均飛距離は約200ヤード。
それ以上に注目すべきは、ピンまでの平均残り距離が約32ヤードに縮まり、パーオン率が31%まで向上している点だ。 これは高ハンディキャップ層と比べて大きな飛躍といえる。175〜200ヤードではパーオン率37%、さらに200〜225ヤードでも33%を記録しており、長距離からの精度の高さが際立つ。

まとめ
このロングアイアン飛距離チャートを、自分の実力を測る現実的な基準として活用しよう。
もし数値が大きく外れていたり、4番・5番・6番アイアンの飛距離がほとんど同じに感じられるなら、それはロングアイアンのセッティングが合っていないサインかもしれない。 その場合は、クラブフィッティングや番手構成の見直しを検討してみよう。
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