ゴルファーが実際に手にした“生の声”を届けるのがMyGolfSpyの「First Take(第一印象)」レビュー。ここで紹介するのは、最新ギアを試したリアルゴルファーの率直な体験だ。
深掘りしたデータや徹底比較は『Most Wantedテスト』に任せている。
「First Take」では、クラブを打ってみたときの第一印象や感覚、リアルな使用感をそのまま伝えることを目的としている。
思い切ってドライバーを外し、代わりにキャディーバッグへ収まったのはキャロウェイ「Elyte Mini」ミニドライバー。ここ最近はラウンドでもすっかり主役の座についている。
実際に数ラウンド使ってみて感じたのは、この一本が自分にしっくりハマったということ。その理由を、率直に伝えたいと思う。
スペックの仕様・特徴
※アメリカ仕様
・ロフト角11.5度
・シャフト:Project X Denali Charcoal 60g(Stiff)
・グリップ:Golf Pride CP2 Wrap
※日本仕様はこちら。キャロウェイ「Elyte Mini」ミニドライバー
 
「打感」と「打音」
👉使ってみて良かった点
キャロウェイ「Elyte Mini」を振ったときのフィーリングは、まさにチタンフェースらしいドライバーの打感そのもの。
芯を食ったショットは気持ちよく抜けていき、ミスしたときはやや物足りなさが残る。打音については、通常のドライバーのように派手に響かず、むしろ抑えめで落ち着いた音色。フェアウェイウッドに近い穏やかな響きで、耳に優しい心地よさがある。
 
「寛容性」と「弾道のばらつき」
👉使ってみて良かった点
自分には少しでも助けになるクラブがありがたい。その点で「Elyte Mini」の340ccヘッドは見た目以上に安心感がある。
数値上は小ぶりに映るかもしれないが、実際に構えると「Ai スモークトリプルダイヤモンド(Ai Smoke Triple Diamond)」と大きな差は感じなかった。トウ寄りにミスする傾向がある自分でも、このクラブはよく粘ってくれる。さすがに極端に外すと20ヤードほどロスするが、それは想定内。
センター付近で捉えれば十分な「寛容性」を発揮し、多くのティーショットでフェアウェイをキープできた。 
「ボール初速」と「飛距離」
👉使ってみて良かった点
全体的に見ると「Elyte Mini」のボール初速はドライバーよりおよそ4m/sほど遅い。それでも想定の範囲内だ。
このクラブに望んでいたのは“キャリーで240ヤード”。ヘッドスピード42.47〜43.81m/sの自分でも、その目標をしっかりクリアできた。
飛距離は3番ウッドを超え、ドライバーより少し短い──期待どおりの立ち位置に収まったと言える。
 
「操作性」と「弾道」
👉使ってみて良かった点
操作性の面では、レフティの自分はどうしても大きなドロー気味(左から右に曲がる)になるが、この「Elyte Mini」でもほぼ全ショットが同じ動き。
しっかりつかまえるのは簡単だったが、特にドローに寄った設計ではない。むしろニュートラルな弾道を前提にしている印象だ。さらに、このクラブには『可変式ウエイト』が搭載されていて、自分の持ち球や狙う弾道に合わせて調整できるのも大きなポイントだ。
11.5度ヘッドに加えてアッパーブロー気味の自分の打ち方もあり、「Elyte Mini」の弾道は全体的に高め。
ただし、風に流されるほどの吹き上がりではなく、安心して使える範囲に収まっていた。結果的には普段のドライバーとほぼ同じ高さの弾道。もし意図的に弾道を低く抑えたいなら、別の選択肢を探したほうがいいかもしれない。
まとめ
「Elyte Mini」ドライバーは果たして自分に合っているのか…コースでのテストを重ねた今の結論は、“バッグに残す価値あり”。
実際にフェアウェイを外す回数は減り、3番ウッドよりも飛距離はしっかり伸び、短いシャフトのおかげで芯に当たる確率も確実に増えている。少なくとも自分には効果的だった。ただし、それがあなたにとっても同じかどうかは別問題だ。
だが一つ言えるのは、ドライバーで安定したコンタクトに苦しんでいるなら、シャフトを少し短くした「Elyte Mini」のようなミニドライバーが、フェアウェイを広く感じさせてくれる存在になるかもしれない、ということだ。

 
    

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