⛳ パター検証方法
2026年の『Most Wanted』ブレードパターテストは、120時間にわたり実施され、全24モデルが検証対象となった。テストには20名のゴルファーが参加している。
各テスターはすべてのパターで32回ずつストロークを行い、膨大な試行回数の中でデータを収集。テストは完全にランダム化されており、実際のラウンドに近い状況を再現している。
評価は以下の4つの距離で行われた。
・4フィート(約1.2m)
・8フィート(約2.4m)
・12フィート(約3.7m)
・20フィート(約6.1m)
基本となるのは、ストレートかつフラットなパットだ。これは純粋なパター性能を評価するためである。
一方で『PuttView』の導入により、上り・下り、フックライン、スライスラインといった状況も再現可能となった。これにより、より実戦に近い環境での検証が可能になっている。
ただし、本テストの目的はあくまでパターの性能評価にある。グリーンを読む技術の差が結果に影響しすぎないよう、テスト環境は慎重にコントロールされている。
『PuttView』がもたらしたパターテストの進化
MyGolfSpyのテストは、すべてデータに基づいている。データがなければ、その結果に意味はない。
『PuttView』の導入によって、この前提はさらに強固なものになった。これまで業界トップレベルだったパターテストは、より精度の高い検証へと進化している。
最大の変化は、テスト環境の再現性だ。
コース上のパットは、距離、傾斜、曲がり、スピードといった要素が毎回異なる。従来のテストでは距離の違いは再現できていたが、それ以外の要素を十分に取り入れることは難しかった。
しかし『PuttView』と独自のランダムテストプロトコルによって、実際のラウンドに近い状況を再現できるようになった
すべてのパターは同一条件下でテストされ、各テスターは上り、下り、フックライン、スライスライン、ストレートラインを同じ回数ストロークする。ただし、打つ位置はランダムに設定される。
これにより、同じ場所からの繰り返しによる“慣れ”を排除し、より実戦に近いパフォーマンスを評価できる。
そして最大の進化は、取得できるデータ量そのものだ。
『PuttView』によって蓄積される膨大なデータは、単なるランキングにとどまらない。今後のパター評価やコンテンツ制作にも活用されていく。
『PuttView』ハンディキャップとは
今回のテスト結果は、「PuttViewハンディキャップ」によって評価されている。
これは、パターの性能をより直感的に理解できるようにするための指標だ。
従来のテストでは、ストロークス・ゲインドや成功パット数をもとに評価してきた。これらは有効な指標ではあるものの、結果の解釈が難しく、ゴルファーにとって分かりやすいとは言い難かった。
そこで導入されたのが「PuttViewハンディキャップ」だ。これは、各距離におけるパフォーマンスをツアープロ平均と比較し、「どれだけ上回っているか、あるいは下回っているか」を数値化したものとなる。
言い換えれば、“パターの実力をハンディキャップ形式で表したもの”だ。
スコアは以下の3つの距離ごとに算出される。
・ショート
・ミドル
・ロング
最終順位は、このハンディキャップの平均値によって決定される。
なお、この指標では「数値が低い(マイナス)」ほど評価が高い。
一般的なハンディキャップとは逆の考え方になるため、この点は理解しておきたい。
すべての数値は、各距離におけるツアープロの平均パフォーマンスを基準に算出されている。
テスト方法
MyGolfSpyの「Most Wanted」テストは、すべて客観的なデータに基づいて実施される。評価の基準は一貫しており、再現性の高い環境で各モデルの性能を比較している。
その信頼性を支えているのが、以下のテスト環境だ。
🔧テスト機材
タイトリスト「Pro V1」
すべてのテストで使用される統一ボール。ゴルフボールの基準とされるモデルであり、結果のばらつきを排除するために採用している。
フォーサイト「GCクワッド」
カメラ式弾道測定器の中でも高い信頼性を誇る機器。すべてのショットデータを正確に取得し、本テストでは13,680ショットを計測している。
SIGPRO Premium インパクトスクリーン
テストはすべて屋内環境で実施。安定した条件下での測定を可能にし、長時間のテストにも耐えうる高耐久スクリーンを使用している。
UNRL アパレル
テストスタッフのパフォーマンスを維持するための公式パートナー。長時間の検証でも集中力を保てる環境を支えている。
関連項目
ブレードパターの選び方や今回テストしたモデルの詳細は、こちらで確認できる。
⛳ブレードパターの選び方ガイド