ソールに刻まれた3つのダイヤ(♦♦♦)が示すのは、間違いなく「Triple Diamond(トリプルダイヤモンド)」仕様だ。

だが、末尾に付いた“X”は、明確な答えを提示するどころか、むしろ想像を広げる存在となっている。

USGA適合リストに、新たな「Quantum(クアンタム)」モデルが姿を現した。見慣れたトリプルダイヤのバッジを備えながらも、今回はひとつ余計な記号が加わっている。

キャロウェイ「Quantum TD-X」は、すでに適合モデルとして登録済みだ。USGAの登録情報は多くを語らないが、今回のエントリーにはいくつかの示唆が含まれている。

現在のキャロウェイのシリーズ構成において、「Triple Diamond」という名称は明確な意味を持つ。『360度カーボンシャーシ』を採用する設計であり、チタンボディの「Max」「Max D」とは素材構造そのものが異なる。

この点を踏まえれば、単なる派生テストモデルとは考えにくい。競技志向者(上級者)に支持される「Quantum」シリーズの基本設計を踏襲した、正統なバリエーションと見るのが妥当だ。

USGAリスト上では、ロフトは10.5度のみが掲載されている。

ツアー専用の特別仕様ヘッドという可能性もあるが、現時点で単にそのロフトのみが登録されているだけという見方もできる。USGAの登録内容が必ずしも全体像を示すわけではない。

焦点はやはり、“X”の意味にある。

キャロウェイは今サイクルにおいて「Triple Diamond Tour Draw」を投入する必要はないとの姿勢を示しており、ドロー仕様という解釈は現実的ではない。さらに、同社における“X”の意味が一貫してきたわけでもない。

では、この“X”は何を示しているのか。

これまでキャロウェイは「Triple Diamond」の基本形状や設計思想を大きく変更していない。したがって、「Quantum TD-X」が外観や設計コンセプトを劇的に変えるモデルである可能性は高くない。

現実的なのは、競技志向者(上級者)向けの微調整だろう。重心位置(CG)のわずかな変化、フェースアングル(アドレス時のフェース向き)の調整、あるいは内部ウエイト配分の再構築。こうした数値レベルの設計調整こそが、最も説得力のある推測だ。

市販化については、現段階でそれを裏付ける情報は限られている。ツアー専用モデルとして存在する可能性は十分にある。ただし、もし一般販売されるなら、その価格帯がプレミアムゾーンに位置することは想像に難くない。


「Triple Diamond」にさらなる進化は必要か

「Triple Diamond」に、これ以上のバリエーションは必要だろうか。それともキャロウェイ「Quantum TD-X」は、ツアー限定モデルとして存在するからこそ価値を持つのだろうか。

仮に市販化されるなら、どのような仕様を期待するか。

この“X”に込められた意味を、どう読むか。ぜひ意見を聞かせてほしい。