キャロウェイが発売した数量限定「Supersoft Aces(スーパーソフト エース)」ゴルフボールは、4つのトランプマーク(♠♥♦♣)をモチーフにした遊び心あふれるデザイン。

「プレッシャーの下でも絶対に崩れないゴルファー」のために作られた、と同社はアピールする。

とはいえ、右に池、左にOBという典型的なプレッシャーシチュエーションでは、実際にはほとんどのゴルファーが一瞬で崩れてしまうのが現実。

そんな“あるある”を逆手に取ったようなユーモアも、このボールの魅力のひとつかもしれない。


キャロウェイ「Supersoft ACES」ゴルフボール。スペード・ハート・クラブ・ダイヤをモチーフにした4種類のデザインが並び、バックには4枚のエースカードが置かれている。

キャロウェイ「Supersoft Aces(スーパーソフト エース)」エースに賭けろ!

キャロウェイ「Supersoft Aces」は、スペード・ハート・クラブ・ダイヤの4種類を赤と黒の定番カラーでデザイン。

1ダースにはそれぞれ3球ずつ、合計12球が揃っている。

つまり、1ラウンドで“フルハウス”分のボールをすべて失くしてしまうなんて展開もアリw。

雰囲気はポーカーさながら。ただしこちらは砂や池が待ち構え、お金が戻ってくる確率はまず無い。

そんな遊び心あふれるデザインの背景には、往年の「Strata Tour Ace(ストラタ ツアー エース)」へのちょっとしたオマージュも感じられる。


キャロウェイ「Supersoft ACES」スペード柄のゴルフボール。白いカードに黒いスペードのエースが描かれたデザインと重ねて置かれている。

ゴルフに潜む“プレッシャーの心理”

トランプの図柄をモチーフにしたこの遊び心には、ただのデザイン以上の狙いが隠されているのかもしれない。


キャロウェイ「Supersoft ACES」ゴルフボール4種。スペード・ハート・クラブ・ダイヤのトランプ柄が描かれ、ポーカーのチップやカードと一緒に並べられている。

ゴルフとポーカーには意外な共通点がある。

どちらもプレッシャー下での“怪しい決断”はつきものだし、気づけば予算オーバーなんてこともしょっちゅう。

挙げ句の果てに、「自分の人生、これでよかったのか…?」とまで考えさせられるゲームだ。

決定的な違いはここ。ポーカーでは「ブラフ=はったり」が通じることもあるが、ゴルフで「今のは練習スイングだから」と言い張っても、誰ひとり信じてはくれない。


キャロウェイ「Supersoft ACES」クラブ柄のゴルフボール。クローバーのエースカードの上に配置され、ユニークなトランプデザインを強調している。

ゴルフで“オッズ(確率)”をどう読む?

正直、このボールの一番の使い道は“話のネタ”だろう。

1番ホールでスペードのエースを取り出せば、その瞬間あなたは「ちょっと洒落の効いたボールを使う人」になれる。

もちろん、次の一打で林に消えていくまでは、の話だけどね。

ポイントは、自分がどれだけ“きっちり派”かってこと。勝負どころのパット用にスペードのエースをキープしておくのか。

パートナーとのデートラウンドならハートを選ぶのか。

それとも結局はキャディーバッグから手当たり次第に取り出して「まあ、これでいっか」と打つのか──。

多くのゴルファーがそうであるように、スタート時には「今日はこのスートで勝負!」なんて意気込む。

けれど3ホール目あたりには、結局“泥がついていないボールなら何でもいいや”状態になっているのがオチだ。


赤い背景に置かれたキャロウェイ「Supersoft ACES」ハート柄のゴルフボール。真下にはハートのエースカードが配置されている。

結論 ─ 遊び心こそ最大の武器

キャロウェイ「Supersoft Aces(スーパーソフト エース)」の正体は、基本的にはおなじみの「Supersoft」にカードマークをあしらっただけ。

だから性能面は従来モデルと変わらない。

打感は相変わらず柔らかく、スピンは控えめで、気づけばラフに消えていく…そんな“Supersoftらしさ”をしっかり持ち合わせている。

結局のところ、それだけで十分なときもある。ゴルフクラブやボールに、ほんの少しでも“遊び心”や“個性”が宿っていればいい。

たとえそれが、トランプのマークというユニークな形だったとしても。

230ヤードの池越えでスペードのエースをティーアップ──これ以上の“自信アピール”はないだろう。

ただし覚えておきたい。ゴルフもポーカーも、本質はカードの強さではなく、そのカードをどう活かすかにかかっているのだ。

キャロウェイの数量限定「Supersoft Aces(スーパーソフト エース)」ゴルフボールは、現在好評発売中。

気になる人はぜひ手に取ってみてほしい。