PING新作「i240アイアン」と「iDiユーティリティ」が始動か？

いよいよ“新作チラ見せシーズン”が本格化してきた。

先週、タイトリストが次期「Tシリーズ」アイアンのツアー投入＆実戦テストをスタートさせたばかり。

そして今週は、PINGが次なる展開を“ほのめかす”番だ。その名も「i240アイアン」、そして気になる「iDiユーティリティ」という新モデルの存在が明らかになりつつある。

「i240」は、ほぼ間違いなく「i230」の後継モデルとなるだろう。そして、これまでのPINGの歴史から考えても、またひとつ“見た目以上に高性能”なアイアンが登場することになりそうだ。

PINGの「iシリーズ」は、常にユニークなポジションにある。ツアーモデルの「Blueprint（ブループリント）」シリーズと、「i530」などの「競技志向者向け（上級者）飛び系」アイアン、さらには「G440」といったやさしさ重視のモデルとの“橋渡し”となる中間モデルだ。

この「iシリーズ」の最大の魅力は、意外なほど幅広いゴルファーにマッチすること。トップレベルの競技志向者から、10台前半のハンディキャップゴルファーまで、幅広く対応できるのが特徴だ。

実際、「i230」も“想定より多くのゴルファーにフィットする”という稀有な存在だった。そして今回の「i240」も、その流れをしっかり引き継ぐことが期待されている。

現時点では、PINGからの公式な詳細はまだ発表されていない。だが、ツアースタッフがすでに新モデルを実戦投入していることから、発表はそう遠くないはずだ。PINGらしく情報を巧みにコントロールしながら、静かに、しかし着実に次の一手を進めている。

ここからが本題だ。「i240」も気になるが、今回さらに注目すべきは、この「iDi」という謎のニューモデル。現時点では詳細不明だが、「iDi」はPINGの「クロスオーバー」ユーティリティアイアンの後継モデルになる可能性が高い。

ただし単なる置き換えではなく、ユーティリティカテゴリーを拡張する動きかもしれない。

ヒントはそのネーミングにある。初代「クロスオーバー」が登場した際、PINGのマーティ・ジャートソンは「これは“ドライビングアイアン”ではない」と強く主張していた。

しかし、今回の「iDi」は「iシリーズのDriving Iron（＝ドライビングアイアン）」の略と考えると、どうやらその姿勢に変化があったようだ。

いいだろう。「iDi」はドライビングアイアンだ。

もし「iDi」が「iクロスオーバー」の後継モデルだとすれば、かなりの期待を背負うことになる。

「iクロスオーバー」は、我々の『Most Wantedテスト（クラブ性能テスト）』を制し、内部でも“隠れた名器”として高評価を集めている。

見た目こそ好みが分かれるが、「最もやさしく打てるユーティリティアイアン」として市場で高い評価を得てきた。

その後継となれば、ハードルは決して低くない。しかしそれだけに、「iDi」への注目度と期待も非常に高まっている。

ツアーでの実戦投入は、新作クラブのリリースにおいて最初の“ドミノ”だ。

すでにタイトリストとPINGが、それぞれの新アイアンをツアーでテスト中ということは、正式発表が近い将来に控えていると見て間違いないだろう。

ひとつだけ確かなのは、もし「i240」が「i230」の成功を引き継ぎ、そして「iDi」が「クロスオーバー」と同等の完成度を持っていたとしたら、PINGのアイアンラインアップはさらに盤石なものになる、ということ。

続報が入り次第、またお伝えする。