PGAツアーで新たな存在感を示し始めているのが、日本出身の久常涼だ。
2026年シーズン序盤、23歳の久常はリーダーボード上位に定着し始めている。
18歳でプロ転向。キャリアは「ジャパン・チャレンジツアー」から始まった。2シーズンを戦い、ヨーロピアンツアーへステップアップ。そこでの安定したパフォーマンスが評価され、2024年シーズンのPGAツアーカード獲得につながった。
久常涼のジュニア時代
久常が国際舞台で注目を集めたのは15歳、2018年「ユースオリンピック」への出場だった。
混合団体戦で9位、男子個人戦で5位。
対戦相手にはアクシャイ・バティア、ニコライ・ホイゴーといった将来のトップ選手が名を連ねていた。バティアは両種目で銀メダルを獲得している。
国内でも評価は高まり、「日本ジュニアゴルフ選手権」「APGCジュニア選手権」「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」など主要大会でトップ3入りを記録。
世代トップクラスの実績を築いた。
ジャパン・チャレンジツアーから欧州制覇へ
転機となったのは2020-21年シーズン。
ジャパン・チャレンジツアーで賞金ランキング1位(約1,100万円/約7万2,000ドル)を獲得し、3勝を挙げた。
その実績が評価され、ヨーロピアンツアーへ進出。
2023年、デビュー戦で2位。優勝したキャメロン・スミスとは3打差だった。
さらに同年、「カズー・オープン・ド・フランス」を制し、日本生まれの選手として40年以上ぶりとなる欧州ツアー優勝を達成。
そのシーズンの活躍により、「サー・ヘンリー・コットン・ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
PGAツアーでの現在地
2024年、久常はPGAツアーデビューを果たす。
幼少期から憧れていた松山英樹と同じ舞台に立った。
しかし、移行はすぐに結果へ結びついたわけではない。
初年度は27試合に出場し、17試合で予選通過。最高成績は「ウィンダム選手権」でのトップ10だった。
2025年は30試合中20試合で予選を通過し、トップ10入りは4回。安定感は着実に増している。
それでもフェデックスカップランキングは2年連続84位。数字は前進しているが、本格的な飛躍にはもう一段が必要だった。
2026年──転機の兆し
2026年シーズンは、転機になりつつある。
ソニーオープンでの予選落ち後、2週連続トップ10入り。「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」では2位に入った。
試合内容も安定し、流れをつかみ始めている。
松山英樹の背中を追いながら、久常は着実にステップを重ねている。
2026年は、“兆し”を“証明”へ変える年になるかもしれない。
写真キャプション:
PGAツアーで存在感を高める久常涼。(GETTY IMAGES/Alex Goodlett)




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