ゴルフボールは、すべてのショットで使用する唯一の道具だ。間違いなくキャディバッグの中で最も重要なアイテムと言える。
2019年の「ゴルフボールテスト」では、非常に興味深く驚くような結果が得られ、ゴルフメーカーからも高い評価を受けた。この「ボールテスト」はMyGolfSpy独自のリサーチによるものだが、中には衝撃的なデータもあった。
実際に私達が目にしたのは、「柔らかいボール」は「ボール初速が遅く」、我々が考えるより「ボールの性能差」は顕著だということだった。低品質なボールはスイングに関係なく飛びに影響するといった事実の数々だった。
そもそも、『Ball Labシリーズ』の火付け役となったのがこの『ボールテスト』だ。当然のことながら、読者の関心も『ゴルフボールテスト』に集まるようになった。
最初のテストから2年半が経った今年、前回得た知識を武器に別のロボットを使い、市場で売られている「ウレタンボール」の調査に乗り出した。
この調査結果を利用して、ぜひとも最適なゴルフボール選びに役立てていただきたい。
2021年『ゴルフボールテスト』
2021年のボールテストは、「スコッツデール・ナショナルゴルフクラブ」で実施した。テストは5日間にわたり、60時間近くを費やし、ロボットで打ったショットの合計は4,500打にのぼる。テストしたのは、最も人気のあるウレタンボール35モデル、リフィニッシュ(再利用)ボール、ピナクル練習場用ボールの37種類だ。
このテストでは、「Golf Lab」のロボットを再び使用。ロボット操作は、PXGの高度な資格を持つテストエンジニアに任せたが、テスト方法の設計はボール業界の専門家の助けを借りた。
ヘッドスピード3タイプでの「ドライバー」とそれぞれに対応する「8番アイアン」でテストを行った。
・高ヘッドスピード:51.4m/sのドライバー、38.9m/sのアイアン
・中ヘッドスピード:44.7m/sドライバー、34.4m/sのアイアン
・低ヘッドスピード:38.0m/sドライバー、29.1m/sアイアン
また、グリーン周りのスピンを測定するために、約55ヤードの距離で「ウェッジテスト」を行った。これらのクラブやスピードを揃えたのは、各レベルのゴルファーの条件を可能な限り再現したかったからだ。
以下は、テストに使用したクラブの詳細だ。
・高ヘッドスピードドライバー: PXG 0811X GEN49(フレックスX)
・中ヘッドスピードドライバー: PXG 0811X GEN49°(フレックスS)
・低ヘッドスピードドライバー: PXG 0811X GEN410.5°(フレックスR)
また、アイアンは「PXG 0311PGEN4」、ウェッジは56度「0311T Suger Daddy」を使用。
ボールが飛んでいる間のディンプルやゴルフボールの空気力学の影響を含めたボールの飛びを完全にとらえるために、データは「トラックマン(弾道計測器)」を使って収集。また、計測数値比較とターゲットラインの確認のため、「フォーサイト GCQuad(弾道計測器)」を並行して使用した。
テストしたモデル
主な調査結果
1.「柔らかいボール」は初速が遅いのだが・・・
2019年のボールテストでは、「コンプレッション(硬度)」と「ボール初速」の間には絶対的な相関関係があることを発見したが、「柔らかいボール」が「硬いボール」にボール初速で並ぶ条件があることも分かった。「低ヘッドスピードのゴルファー(38.0m/s未満)」の場合、ボール初速の差が非常に小さいので特に気にする必要はない。
中・高ヘッドスピードのゴルファーで、高スピン(ドライバーで大体2,800rpm以上)に該当するゴルファーには、「低いコンプレッション」で損なわれたボール初速をボールの「低スピン特性」で補いうる、ということを知っておいて欲しい。
また、特にアイアンショットでは「ヘッドスピードが低い」ため、低コンプレッション(柔らかい)ボールは、硬いボールよりもわずかに「初速が速くなる」ことがある。基本的には「柔らかいボールの方が初速で劣る」ことは変わらないが、これらのような特有の条件下では、「柔らかいカバーと高コンプレッションマントルの組合せ」がボール初速好影響を及ぼすことがある。
もちろん柔らかいボールが最適な場合もあるが、上記のようなケースがあることも頭に入れておこう。
2.柔らかいボールは「低スピン」
「コンプレッション(硬度)」と「スピン量」の間に絶対的な関係はないが、同じ設計原理で「柔らかい」ボールを作れば常に「低スピンボール」が出来上がる。
それを物語るように、(ドライバーとアイアンを除いた)ウェッジショットでのテストでは、すべてのヘッドスピード帯において「低スピン」という結果となったボールは、例外なく「低コンプレッション(柔らかい)」であった。
ドライバーで「真っ直ぐ飛ばしたい」、またはアイアンで「スピンを抑えたい」場合は柔らかいボールが合う。逆にアプローチショットでもう少し「スピンが欲しい」場合、柔らかいボールは適さない。
3.ドライバーでスピン量が多いなら、ウェッジでもスピン量が多い
ボールメーカーは、ドライバーショットの場合とアイアン/ウェッジショットの場合とで「スピン特性」を区別することがよくあるが、実際には、ドライバーでスピンがかかるボールは、アイアンやウェッジのフルショット(もしくはコントロールショット)でもスピンがかかる。
今年のテストでは、アイアンの番手を7番から8番に切り替え、ウェッジの距離を55ヤードに変更した。テスト条件を、より「ロフト角のあるクラブ」、より「短い距離のウェッジショット」にすることで、「番手間のスピン量の違い」がより顕著に見られると考えたからだ。
しかし、現実は違った。
多少の差はあるものの、ドライバーで「高スピン」だったボールは、アイアンでもウェッジでも「高スピン」だった。
例外として注目したいのが、今回初登場のアイオノマーカバーの「ピナクルレンジ(練習場用)ボール」。アイアンショットでは最もスピン量が多かったが、ウェッジでは最もスピン量が少なかった。これは、カバーがスピン性能に大きな影響を与えるためだが、想像以上にグリーン周りでの影響が大きかった。
4.「打ち出し角」は忘れて!重要なのは「弾道」だ
ボールのパッケージには、大抵「打ち出し角特性」が載っている。弾道の「低、中、高」くらいはゴルファーも理解できるだろうが、説明は簡素化され過ぎている。
特にドライバーの打ち出し角には違いがほとんどみられなかったが、「ボールがどれだけ高く上がったか」、「弾道のピークはどれくらいか」、「どれだけ急な(または緩い)角度で地面に着弾したか」など弾道に関する要素は重要で、ボールの飛びに大きな差が生まれる。
要するに、ゴルフボールは「低・中・高弾道」などの簡素な言葉だけでは説明しきれない「飛び」をデザインすることが可能で、適切なボールを探すときは「弾道の全体像」を考慮する必要がある。
今後の記事で「弾道」について深く掘り下げたいと思う。
5.一番人気は「中間」
今回の調査では、「最高・最低スピン」に加えて、「最高のボール初速」、「最長飛距離」を誇るゴルフボールに焦点を当てた。
ゴルファーにとってこれらの情報は魅力的だが、一番人気のボールの多くは“チャートの中央”に位置し、それにはやはり理由がある。特に「スピン」に関して極端なメリットを受けられる場合があるが、「弾道」において最も機能するのは“中間”性能のボールだ。
6.モデルによって異なるボール
多くのゴルファーがボールの「機能性」はすべて同じだと思っているが、現実はそうではない。
データ分析を進めていくと、任意の2つのゴルフボールの間には“類似点”が見られる一方で、全体では「ボール初速」、「弾道(打ち出し角や高さ、落下角度の組み合わせ)」、「スピン量」などの主要な項目で“大きな違い”があることに気づく。
コストコ「Kirkland Performance +(カークランド パフォーマンスプラス)」やミズノ「RB Tour X」が合うのは間違いなく一部の人に限られるが、だからと言って“劣っている”というのとは違う。ドライバーやアイアンと同じように、ボールでも「最適なボール初速」、「弾道」、「スピン量」の組み合わせを見つける必要があるのだ。
<中ヘッドスピード : テスト結果>
中ヘッドスピードのゴルファーに最適なゴルフボール
低スピンボール– ブリヂストン「Tour B X」、スリクソン「Z-Star XV」、タイトリスト「Pro V1x Left Dash」
高スピン–ボール– テーラーメイド「TP5」、タイトリスト「Pro V1x」、ウィルソン「Staff Model」
中間性能ボール– ブリヂストン「Tour BX」、スネル「MTB Black」、タイトリスト「Pro V1」
中ヘッドスピードドライバー編
ロボットテスト平均値
・ヘッドスピード44.7m/s
・ボール初速65.7m/s
・打ち出し角:12.96度
・スピン量:2,422 rpm
・キャリー:247.90ヤード
・トータル飛距離:277.13ヤード
「トータル飛距離」
考察:
・「トータル飛距離」のトップ10にはあらゆるコンプレッション(硬度)のボールが含まれる
・タイトリスト「Pro V1XLeft Dash」がトップ10に入っていないのは驚きだ
・Maxfli「Tour CG」やキャロウェイ「Chrome Soft X」のような「硬い」ボールはキャリーで飛距離を稼ぐが、テーラーメイド「Tour Response」やタイトリスト「Tour Speed」などの「柔らかい」ボールは、低スピンによるランにより最大飛距離を稼ぐ点が特徴
「ボール初速」トップ10
考察:
・「ボール初速」トップ10にはコンプレッション値「95以上」のモデルが多いことから、ボールが「硬い」ほど初速を生み出すことが分かる
・特に、トップ10は高低あらゆるコンプレッションが混在しており、「初速」と「スピン量」には直接的な関係がほとんどないことが分かる
「スピン量」
考察:
・カークランド「Performance+」とミズノ「RB Tour X」は、再び「高いスピン量」で注目された
・低スピンモデルのコンプレッションは「低~中」がほとんどだった(「Z-Star」と「Vero X1」がコンプレッション81)
中ヘッドスピードアイアン編
ロボットテスト平均値
・ヘッドスピード:34.4m/s
・ボール初速:48.3 m/s
・打ち出し角:20.89度
・スピン量:6,052 rpm
・キャリー:158.69ヤード
・トータル飛距離:173.54ヤード
「トータル飛距離」
考察:
・「中ヘッドスピード」のアイアンで最も飛距離が出たのは、概して「低コンプレッションボール」だった
・「飛距離」には少ないスピン量と、浅い落下角度が関係しているが、同時にグリーンにボールを止める“パワー”が必要になる
・トップ10内唯一の高コンプレッションボールはコンプレッション96のスネル「MTB-X」だ
「ボール初速」 トップ10
考察:
・最も硬いボールがチャート上位から消えた
・ドライバーのヘッドスピード44.7m/s相当のアイアン編では、ボール初速が最速のボールラインナップには、「高低両方」のコンプレッションが含まれる
・このようなアイアンでの条件下では、ゴルファーがコアを完全に圧縮できないことが分かる
「スピン量」
考察:
・「スピン量」は番手間で一貫しているため、チャートに並んだブランドには見覚えがあるはず
・ピナクルレンジ(練習場用)ボールは極端にスピン量が多く、フィッティングで使用すべきでない理由がお分かりだろう
ボール初速 VS コンプレッション(硬度)
「ボール初速」と「コンプレッション(ゴルフボールの硬さ)」の間には強い相関関係があることはすでに説明した。ドライバーのようにクラブとボールが高速で衝突する場合、ボールが柔らかいとボール初速も遅くなる。
興味深いのは、アイアン(特に低から中ヘッドスピードのゴルファー)やウェッジショットなどのようにインパクトでのヘッドスピードが遅くなると、ボールの外側のレイヤー(層)がボール初速に大きな役割を果たす。低コンプレッションボールの外レイヤー(層)は硬いことが多く、ボールが当たる部分が硬くなるため、実際アイアンやウェッジで少しボール初速が上がる可能性がある。
下のグラフは、私達のテスト条件下での「コンプレッション(硬度)」と「ボール初速」の関係を表している。フィルターを利用してクラブとスピードを変更、指定のボールのみを表示することが可能だ。
考察:
・3つのドライバーヘッドスピード(51.4m/s, 44.7m/s,38.0 m/s)すべてで、コンプレッション値が最も高かったゴルフボール(タイトリスト「Pro V1xLeft Dash」、ウィルソン「Staff Model」)が最速のボール初速をたたき出した。つまり、ヘッドスピードが遅いゴルファーでもドライバーでコアを圧縮することができることを意味している。
・注目すべき例外は、「リフィニッシュProV1」だ。「Pro V1」より「Pro V1x」に近い平均コンプレッション値にもかかわらず、一番柔らかいボールと同等かそれ以下のボール初速だったことは意外だ。
・インパクト時のヘッドスピードが遅く、スマッシュファクター(ミート率)の低いアイアンでは、バイス「Pro Soft」やオンコア「Elixr」のような低コンプレッションボールが、たとえ高いヘッドスピードの時でも高コンプレッションボールと同じ、もしくは優れていた。
・ご想像の通り、ボール初速の違いはドライバーの時ほど大きくない。
・中ヘッドスピードのアイアンテストでは、低コンプレッションボールのボール初速が速くなる。柔らかいボールのボール初速は相変わらず遅いが、中身が重要。高コンプレッション(硬いコア)ボールの柔らかい「レイヤー(層)」がわずかだがボール初速不足の原因となり、低コンプレッションボールは硬いカバーとマントルのおかげでボール初速が速くなる。
・低ヘッドスピードのアイアンでは、「Elixr(エリクサー)」や「Pro Soft」、「Tour B RXS」などの「低コンプレッションボール」がボール初速でリードし、「Chrome Soft XLS」や「TP5x」などの「硬いボール」は0.67m/sの差ではあるがチャートの反対側に落ち込んでいる。
・55ヤードのウェッジショットでは、硬いボールの初速は遅くなる傾向がある(やはり比較的柔らかいアウトレイヤーのため)。ウェッジでのコントロールショットで初速を求める人はいないが、「コンプレッション(硬度)」と「ボール初速」の相関関係の全体像を見るのは非常に興味深い。
おすすめの“ソフト(柔らかい)”ボール
低コンプレッションボールがすべての人に合うわけではなく、率直に言ってほとんどのゴルファーに最適ではないと考えている。そうは言っても、多くのゴルファーが柔らかい「打感」のボールを好む。これを念頭に、「低コンプレッションカテゴリー」でおすすめするのは以下のボールだ。
・ブリヂストン「Tour B RX」 –間違いなく低コンプレッションカテゴリーでの万能ボール
・キャロウェイ「Chrome Soft」 –前モデルから「一貫性」が大幅に向上
・オンコア「ELIXR(エリクサー)」 –手頃な価格で堅実な選択
追記事項
このセクションでは、2021年ボールテスト中に気づいた事項について記しておく。
「オフラインボール」ボールが大幅にターゲットラインから外れて飛んでいく、ダッグフックが出るなど最初のボールテストで見られた問題を受け、特に大きなミスには注意を払った。
驚くようなショットがいくつかあったが(このような品質問題から『Ball Lab』を行っているのだが)、全般的に異常ボールは少なかった。
「耐久性」 最初のテストでは、ウェッジテストで深い傷がはいったモデルが2つあった。今年は、耐久性に重大な問題は見られず、わずかな塗装の傷だけだった。
キャロウェイ「Chrome Soft」は、今年「ボールを変えたボール」として注目された。今回は「性能」が大幅に向上したとも言えるだろう。標準モデルにも特に問題は見つからなかった。
カークランド「Performance + V2」は、「価格」の点で常に惹かれる。「Performance + V2」は驚くほど「一貫性」に優れるが、最も「スピン量の多い」ボールとしても顕著だった。明らかにニッチだが、価格は安い。スピンを望むゴルファーは多いが、カークランドほどのスピンは必要ない。
ピナクル練習場用ボール ドライバーテストでは、練習ボールが見事な性能を発揮したので、フィッティングでは使えないという常識が覆ったのではないかと思った。しかし、アイアン(過度なスピン量を確認)とウェッジ(恐ろしいほどスピンがかからない)のボール性能をみると、フィッティング中(練習場以外)に練習レンジボールを使うべきではないことが証明された。
タイトリスト「Tour Speed」は、議論の対象にならないことが多いが、同社の他モデルからは大きな発見を得た。低スピン、低コンプレッションモデルは、一貫して「飛距離性能」に優れていた。しかし他の低コンプレッションボール同様に、極端な「低スピン特性」は万人向けではない。
「リフィニッシュPro V1(再利用ボール)」このテスト用に用意した「再利用ボール」の状態が悪く、「性能」が劣っていることにショックを受けた。『Ball Lab』で品質調査をするのが楽しみだ。
テーラーメイド「TP5 」「TP5x」は低コンプレッションのためボール初速はそれなりだと予想していたが、驚いたのは「TP5」のスピン性能だった。全体から見ても、同コンプレッションカテゴリーの中でも最もスピン量の高いボールだ。同社2種類の「TP5」モデルの中でも「高スピン」を誇るだけでなく、「スピン特性」は多くの競合ブランドの「X」モデルにより近くなっていた。
お手頃なゴルフボール
価格が気になるゴルファーには、こちらがおすすめ。
スネル「MTB Black and MTB-X」−33.99ドル
Maxfli「Tour CG」−34.99ドル
オンコア「Elixr」−29.99ドル
データ
以下のグラフは、ボールテストから得た主要測定値をまとめたものだ。フィルターを使ってクラブやスピードを選択できるほか、指定のボールを表示することもできる。
[table id=152 /][table id=153 /]
FAQ
Q:自分のヘッドスピードに適したコンプレッション(硬度)はあるのか?
A:ひとつに絞るのは難しい。
クラブと同じように、ボールフィッティングに必要なのは、「ボール初速」、「弾道(打ち出し角、高さ、落下角度)、および「スピン量」だ。
では、「コンプレッション(硬度)」と「打感」はどうなのか?
これらは含まない。
「コンプレッション」に関する法則は存在するが(たとえば、「柔らかいボール」はドライバーではボール初速が遅くなり、全体的に低スピンになる)、コンプレッション自体(「打感」と密接に関連)はフィッティング要素には入らない。
「ボール初速」、「弾道」、「スピン量」によって、それぞれのゴルファーに合った最高性能のボールが決まる。したがって、「高コンプレッション」が「高ヘッドスピード用」で、「低コンプレッション」が「低ヘッドスピード用」だと多くの人が信じているが、実際のところ一部の高ヘッドスピードのゴルファーは「低コンプレッションボール」の「低スピン特性」によるメリットを享受でき、また一部の低ヘッドスピードのゴルファーはより高い弾道が得られる「高コンプレッションボール」の方がメリットがある。
Q: ゴルフボールを選ぶのにハンデは関係あるか?
A: 答えはノーだ。簡単に言うと、ハンディキャップはスイング特性を測るものではない。「スキル」と「一貫性」が反映されるものだ。ハンデには様々なスイングタイプが含まれ、どちらも同じくフィッティングが必要。
コストの問題もある。1ラウンドで2つ以上ボールを失くしている人は、1ダース45ドルも費やす必要はない。ロストボールを使うのも手だが、「リフィニッシュ(再生品)」については避けることを強くお勧めする。
Q: 気候による影響はあるのか?
A:暑くて湿度が高いとボールは遠く飛ぶため、このような日はいつも以上のキャリーと飛距離が期待できる。テスト条件に多少の変化はあったが、環境による影響は最小限に抑えるようにした。
Q: ラウンド毎に同じモデルのボールを使うべきか?
A:全てのショットに同じボール(モデル)を使うことをお勧めする。モデルにより特徴が異なるため、ボールのばらつきを最小限に留めることができる。
Q:水分によるショットへの影響は?
A:ボールが濡れた状態だと、摩擦が減る。つまり、乾いた状態の時よりスピンのない高いボールになってしまう。マット仕上げのボールは、光沢仕上げよりも水分がはじきにくいため、より高く打ち上がりスピン量は更に減る。
Q: 自分に合ったゴルフボールを見つける方法は?
A: 欲を言えば、有能なボールフィッターがいればクラブフィッターのように人気が出るだろう。もし、そのようなフィッターがいればアドバイスに従うことをお薦めするが、いない場合は私達のおすすめを参考にしていただきたい。
「正しいボール」を見るける方法は、いくつかのステップに従うだけだ。「弾道測定器」があれば、それを利用しデータを揃える。測定器がない場合は、『MyGolfSpyのテスト結果』を参考にしてほしい。そして、候補のボールを実際コースで打ってみる。試打の際は、1度に2つまでのモデルに絞ること。
また、上記の逆から始める方法もある。ここで気をつけて欲しいのが、短いショット(ウェッジのコントロールショット)から始めることだ。ウェッジの後は、アイアンで試打してみよう。この順番が非常に重要で、ウェッジとアイアンが最も「ボールの性能差」が見られるところだからだ。
また、ウェッジ、アイアンプロセスが終わったら、調節式ドライバーをボール特性に合うように調節することもおすすめだ。
Q: ロボットスイングによる結果は、私のスイングに応用できるのか?
A: 近いヘッドスピードなら、「ボール初速」、「弾道」、「スピン」とボールの関係はほぼ同じだと言える。「スピード特性」のボールは間違いなくボール初速が速い。スピンボールは、同じくスピンが入る。これらの要素がどのように飛距離につながるかは、スイングの他の要素(入射角、ロフト角やインパクト)によって決まる。
Q: ボールのカバーに欠陥がある場合、ボールの飛びに影響するか?
A: 多少ペイントが欠けても影響がないが、カバー自体にダメージや傷がある場合は、ボールを交換した方が良い。傷による影響に関しては、別の機会に報告しよう。
Q: プロゴルファーはアマチュアと同じボールを使うのか?
A: ほんとどの場合、イエスだ。PGAツアーで使われるボールは、違反していないか試合前にチェックされるが、ツアー用の高性能ボールが違反というわけではない。むしろメーカーはツアープロに小売用のボールを使用してもらいたいと思っている。ただ、どのメーカーも裏メニューボールを抱えていることが多いが、ほとんどのアマチュアゴルファーには向いていない。
Q: 誰がテスト用のボールを提供しているのか?
A:ほとんど全てのボールをショップで購入。コロナによる在庫状況のため、「スネル」と「イネシス」のみメーカーから提供された。



