ドライバーの話題が続く今週。PING「G440 K」とテーラーメイド「Qi4D」がUSGA適合リスト入りを果たした影で、静かに姿を現したのが新ウェッジ「S259」だ。
前作「S159」から2年。周期的に見ても、登場のタイミングとしてはまさに“順当”だ。正式発表は2026年1月と予想されており、PINGの最新ウェッジシリーズがいよいよ動き出す。
PINGのウェッジは、ボーケイのような圧倒的ブランドではないが、過去数作を経て確実に完成度を高めてきた存在。ときに見逃されがちだが、実際の性能はかなりの実力派だ。
もしあなたが「そろそろウェッジを買い替えたい」と思っているなら、「S259」はぜひチェックしておきたいモデル。
どうやら、タイミング的にも“その時”が来ているようだ。
PINGウェッジの進化を振り返る|「Glide」から「S159」、そして新「S259」へ
PINGがウェッジ開発において他社と一線を画してきたのは、“ウェット状態”への対応力だ。
「Glide」シリーズで初めて導入された“疎水性仕上げ”は、濡れた状況でもフェース表面の水を弾き、「打ち出し角」と「スピン性能」の安定を実現した。さらに「S159」では、その流れを受け継ぎながら形状を磨き上げ、バウンスとグラインドの組み合わせ数を大幅に拡大。
加えて、オンラインフィッティングツール『WEBFIT Wedge』を公開し、ユーザー自身が理想の1本を見つけられる仕組みを確立した。
カスタムフィッティングの分野で常に先頭を走ってきたPINGにとって、これらの進化は“自然な次の一歩”だったと言えるだろう。
PING「S259」ウェッジ最新情報|現時点で分かっていること
USGAの適合リストに新たに姿を見せたPING「S259」ウェッジ。現時点では詳細は少ないが、その登録内容からいくつかの手がかりが見えてくる。
リスト上では9種類のロフト角と2種類の仕上げ(クローム/ロウ)、さらに左右両モデルを含む計54エントリーが確認された。
「S159」と同様に48〜62度のラインアップが見込まれ、展開はほぼ踏襲される形となりそうだ。
仕上げは「クローム」のほかに「ロウ」が記載されているが、ロウは主にツアープロが使う“ノンメッキ仕上げ(素材そのままの仕上げ)”として知られている。
PINGが今回それを一般発売するのか、あるいは「QPQブラック」など別の仕上げを用意するのか──その点も注目だ。デザイン面では、PINGロゴがセンターからトゥ側へ移動し、『カスタムチューニングポート(CTP)』の形状も改良されている。
USGAに提出された46度モデルでは、『CTP』がややヘッドの一体感を損ねて見えるものの、高ロフトモデルではより自然なバランスに仕上げられている可能性が高い。
小さな変化に見えて、その一つひとつが「S259」の完成度を引き上げている印象だ。
PING「S259」ウェッジの価格はいくら?
価格に関しては、まだ正式発表前の段階。もっとも、近年の主要メーカー各社の傾向を見る限り、ウェッジの下限価格はおよそ200ドル前後。 その流れを踏まえると、PING「S259」も実勢で199.99ドル付近になる可能性が高い。
2026年モデルとしてはごく妥当な設定──と言っていいだろう。
あなたはどう感じた?PING「S259」への期待は?
ここ数年のPINGウェッジを手にしたことがあるだろうか。
もしその進化を知っているなら、「S259」に心を動かされるかもしれない。 続報が入り次第、改めてお届けする──。



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