オデッセイを愛用するゴルファーにとって見逃せないデータだ。
2025年の『Most Wantedパターテスト』では、7本のオデッセイモデルを徹底検証。ここでは、テストデータとメーカー公式のスペック情報を組み合わせ、あなたのストロークに最もフィットする1本を見極める手がかりを紹介する。
■ Ai-ONEパター|7モデルのパフォーマンス比較
「PuttViewハンディキャップ」は “ストロークス・ゲインド”理論に基づいた評価指標。数値が低い(=よりマイナス)ほど、その距離でパットが貢献したことを意味する。
・ショートパット
・ミドルパット
・ロングパット
を個別に測定し、その平均で「総合スコア」を算出する。距離別の強みが明確にわかるため、パター選びには最適なデータだ。
| モデル | 総合 スコア |
ショート パット |
ミドル パット |
ロング パット |
形状 | 打感 | ストローク 適性 |
特長 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 「Ai-ONE #7」 | -6.7 | -6.1 | -6.7 | -8.0 | マレット | ソフト | ストレート/アーク両対応 | 万能型・安定感◎ |
| 「Ai-ONE Milled Seven T」 | -5.1 | -4.6 | -2.9 | -8.3 | マレット | しっかりめ(チタン) | アーク寄り | ミルド&剛性◎、直進性 |
| 「Ai-ONE Milled Two T」 | -4.8 | -4.8 | -1.5 | -8.1 | ワイドブレード | しっかりめ | アーク寄り | 操作性+直進性の両立 |
| 「Ai-ONE #1」 | -2.3 | -0.5 | -0.4 | -7.5 | ブレード | ソフト | アーク | 操作性・伝統的な形状 |
| 「Ai-ONE S2S Jailbird」 | -5.4 | -5.1 | -6.0 | -5.5 | ゼロトルク | ややソフト | ストレート | センターシャフト・短距離◎ |
| 「Ai-ONE S2S DW」 | -4.8 | -3.0 | -3.3 | -9.6 | ダブルワイド | 中間 | ストレート | ロングパット特化・安定性◎ |
| 「Ai-ONE S2S Max Stripe」 | -3.6 | -2.3 | -2.7 | -7.1 | 高MOIマレット | 中間 | ストレート | ストライプで狙いやすい |
🔍あなたに合うのはどのモデル?
オデッセイの中で“総合力が最も高いマレット”は「Ai-ONE #7」。
ブレードタイプでは「Ai-ONE Milled Two T」がトップとなり、ゼロトルクカテゴリーでは「Ai-ONE S2S Jailbird」が最も優れた結果を残した。 ただし、同じ「総合1位」でも、得意な距離・打感・ストロークとの相性はモデルごとに大きく異なる。 ここからは、それぞれの特徴をもう一歩踏み込み、あなたのプレースタイルに合う1本を見極めるためのポイントを解説する。■ オデッセイ「Ai-ONE #7」|万能マレット
「Ai-ONE #7」は、オデッセイを象徴する牙型(ツノ型)ヘッドを最新の『Ai-Oneフェースインサート』と組み合わせた、安定性と直進性をバランスよく備えた王道マレットだ。
ショートパットでの“外しにくさ”と、ロングパットでの“距離感の作りやすさ”を両立しているのが特徴。 「パターはとにかく安定していてほしい」「とりあえずミスを減らしたい」というゴルファーにとって、最初の基準になる1本といえる。✨ 強み
・距離を問わず安定感が高い
→『Ai-Oneインサート』の柔らかい打感と、ツノ型ヘッドの慣性モーメントが噛み合い、ショート・ミドル・ロングすべてでミスに強い。
・ロングパットの再現性が高い
→テスト結果でもロングパットで顕著な高スコア。振り幅の調整がしやすく、タッチを合わせやすい。
・構えた瞬間に方向が出しやすい
→ヘッド後方に伸びるツノ型のウイング形状がターゲットラインを自然に示してくれる
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・ロングパットの距離感が不安定で3パットを減らしたい人
・方向性のブレ(ショット範囲の左右ばらつき)を抑えたい人
・“置きにいって打つ”タイプで、マレットの安定感を最大限に使いたい人
・パター選びに迷っている人(最初の基準モデルとして最適)
❌ こんなゴルファーには合わない
・フェースを積極的にローテーションさせたい人
→ブレードのような操作性は得にくい。
・打音や打感に“硬さ・弾き”を求める人
→Ai-Oneインサートの柔らかな打感は、好みが分かれる。
・ヘッドを軽く動かしていく細かいタッチが好きな人
→「Ai-ONE #7」の安定性は、あくまで“直進性寄り”のフィーリング。
💬専門家の視点
ツノ型マレットの安定性は、プレッシャーのかかる1〜2mのショートパットで真価を発揮する。
フェースの向きがブレにくく、インパクトが緩みにくいので、構えた方向にまっすぐ転がしやすい。一方でロングパットでは、インサートの柔らかさ+大型ヘッドの慣性によって、振り幅が一定になりやすい。特に速いグリーンでは「芯でとらえる意識」を持たなくても距離が揃いやすく、3パット防止に大きく貢献するタイプだ。「攻めすぎず、ミスを消してスコアを作りたい」ゴルファーにとっては、最も扱いやすい1本といえる。📝補足
オデッセイ「Ai-ONE #7」は、ツノ型マレットの代表格。この形状は
・真っ直ぐ構えやすい
・目標方向に自然とヘッドが向く
・ストローク中にフェースのブレが少ない
という理由で、多くのプロも使用している。
■ オデッセイ「Ai-ONE Milled Seven T」|精密削り出し×チタンの“しっかり系マレット”
「Ai-ONE Milled Seven T」は、精密ミルド削り出しヘッドにチタンインサートを組み合わせた、シリーズ随一の“しっかりした打感”を持つツノ型マレットだ。
Ai-One標準モデルよりもフェースの反応が明確で、インパクトの強弱を感じ取りながら距離を合わせたいゴルファーに向いている。
長い距離になればなるほど、ストロークの安定性とヘッドの直進性が活きてくるタイプだ。✨ 強み
・ロングパットに強い
→距離が伸びてもインパクトがブレにくく、振り幅の再現性が高い。特に速いグリーンで強みが際立つ。
・“しっかりめ”のチタンインサートで距離感が合わせやすい
→「Ai-One」標準の柔らかさとは違い、打音・打感の情報量が多く、どれだけ押し込んだかが手に伝わる。
・ミルド削り出しヘッドの高い剛性でストロークが安定
→ヘッドのねじれが少なく、ストローク軌道を保ちやすい。プレッシャー下でも芯に乗せやすい。
・ツノ型形状でアライメントが明確
→後方に伸びるウイングがターゲット方向を視覚化し、狙うべきラインを出しやすい。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・ロングパットで距離感と方向性を安定させたい
・柔らかい打感より“しっかりした打感”のほうがタッチを出しやすい
・ミルド削り出しの精度・質感を重視する
・ツノ型マレットの直進性を使ってミスを減らしたい
・インパクトの強弱を明確に感じながら距離を作りたい
❌ こんなゴルファーには合わない
・Ai-One標準インサートの柔らかいタッチが好みの人
→チタンインサートは硬質で、好みが分かれる。
・フェースローテーションを積極的に使いたい人
→「Seven T」は直進性重視で、ブレードのような操作性は得にくい。
・軽快にヘッドを動かしていくタイプのタッチが好きな人
→ミルドヘッド+高慣性のため、ある程度“どっしり”している。
💬専門家の視点
「Seven T」の強みは、ロングパットのストローク幅が自然と揃うことだ。チタンインサートの明確なフィードバックにより、「押しすぎた」「当たりが弱かった」といった微差を即座に修正できる。
特に、長い距離では、この“情報の多さ”がスコアに直結する。
ミルド削り出しヘッドの剛性が効いて、ストロークがまっすぐ出やすいため、ラインに乗せやすく、距離が大きくズレるミス(強すぎ・弱すぎ)が減っていく。「距離が長くなるほど安定するパターが欲しい」そんなゴルファーにとって、「Seven T」 はシリーズで最も頼れる1本だ。■ オデッセイ「Ai-ONE Milled Two T」|ブレードの構えやすさ × 安定性を両立した“ワイドブレード”
「Ai-ONE Milled Two T」は、ブレードの構えやすさを残しつつ、後方に幅を持たせて安定性(MOI)を高めたワイドブレードだ。
軽快に動くブレードの良さと、直進性の高いマレットの要素をちょうどよく掛け合わせた設計になっている。今回のテストでも、特に長い距離での安定感が際立つモデルとして評価が高く、ロングパットの距離のバラつきを抑えたいゴルファーにとっては、有力な候補になる1本だ。
✨強み
・“ワイドブレード構造”による高い直進性
→通常のブレードよりミスヒットに強く、フェース向きの乱れが出にくい。
・ロングパットで距離が作りやすい
→大きな振り幅でもヘッド挙動が安定し、距離のバラつきが小さくなる。
・ミルド削り出しヘッドのクリアなフィードバック
→球の乗り感がわかりやすく、インパクトの強弱が判断しやすい。
・ブレードの構えやすさ・動かしやすさはそのまま確保
→マレットは大きくて苦手という人でも受け入れやすいバランス。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・ブレードの構えやすさが好きで、もう少し安定性も欲しい
・ロングパットで距離のバラつきが出やすい
・インパクトのフィードバック(情報量)を重視する
・マレットは大きくて違和感があるが、直進性が欲しい
❌ こんなゴルファーには合わない
・フェースローテーションを積極的に使いたい“操作性重視”派
・クラシックなブレードの軽くシャープな動きを好む人
・柔らかい打感(ソフトフェース)が好きな人
→ミルドフェースの“しっかりめ”の打感は好みが分かれる。
💬専門家の視点
「Two T」 は、“軽快さと安定性の中間にあるブレード”というポジションが非常に扱いやすい。
5〜10mのミドル・ロングパットでは、ヘッドが暴れずにストロークが自然と揃い、距離の強弱がはっきり手に返ってくるため調整しやすい。 マレットの大きさが苦手でも、ショートパットの安心感とブレードの操作性を両立したい──そんなゴルファーにとって、「Two T」 はバランスの良い選択肢になる。■ オデッセイ「Ai-ONE #1」|伝統形状を極めた“クラシックブレード”
「Ai-ONE #1」は、オデッセイのラインナップでも最もクラシックなブレード形状。余計な装飾を排した伝統的なブレードデザインで、構えた瞬間にラインへ意識を集中できる。
テストではショート〜ミドルの安定感は控えめだった一方で、ロングパットではブレードらしい“タッチの出しやすさ”が評価されている。まっすぐ転がす安定性よりも、操作性・フィーリング・繊細なタッチを重視するプレーヤー向けの1本だ。✨強み
・クラシックブレードならではの構えやすさ
→スクエアに構えやすく、ラインをイメージする際に邪魔になる要素がない。
・ロングパットのタッチを出しやすい
→フェースの反応が素直で、インパクトの強弱や振り幅の微調整がしやすい。
・インパクト情報が手に返りやすい“フィーリング型”のヘッド
→ボールの乗り感や強弱がわかりやすく、距離のコントロールがしやすい。
・小ぶりヘッドで操作性が高い
→フェースローテーションを使うストロークと相性が良く、自分の意図を乗せて打ちやすい。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・ブレードの“自分で操る感覚”が好き
・フェースローテーションを使ってタッチを出すタイプ
・ロングパットを“手で距離を作る”感覚で打ちたい
・小ぶりヘッドやクラシック形状の構えやすさに魅力を感じる
❌ こんなゴルファーには合わない
・ショートパットの安定性を最優先したい(より安定性の高い「Seven」や「Rossie」系のほうが合う)
・ミスに強い直進性や大きいMOIを求める人
・まっすぐ引いてまっすぐ出す“ストレートストローク”のゴルファー
・マレットやツノ型の大きなアライメントに慣れている人
💬専門家の視点
クラシックブレードの「Ai-ONE #1」 は、“自分で距離も方向も作っていく”タイプのゴルファーが扱うと性能が引き立つモデルだ。
10m以上のロングパットでは、振り幅に素直に反応してくれるため、自分のタッチをそのままボールに乗せやすい。反対に、ショートパットの安定感をクラブに頼りたい場合や、大きなヘッドの“置きにいく安心感”を求める場合は、他のマレット系のほうが合いやすい。
「Ai-ONE #1」は、操作してナンボのクラシックブレードとしての魅力が凝縮された1本といえる。■ オデッセイ「Ai-ONE S2S Jailbird」|安定性を極めた“センターシャフト×ゼロトルク”
「Ai-ONE S2S Jailbird」は、センターシャフト×ゼロトルク構造という独自の組み合わせが最大の特徴。
フェースの回転を最小限に抑える設計で、まっすぐ引いて、まっすぐ出すストレート型ストロークと相性が抜群だ。テストでは、ショート〜ミドルの距離で安定した結果を出しやすい傾向があり、短い距離の“外しにくさ”を重視するゴルファーに向いたモデルといえる。
一方で、ロングパットではフィーリングやタッチを使って距離を調整する場面が多く、ゼロトルク特有の直進性が距離感に少し影響しやすい印象もある。✨ 強み
・ストレートストロークと抜群にマッチする“ゼロトルク設計”
→フェースの回転が抑えられるため、ターゲット方向にヘッドをまっすぐ出しやすい。
・ショート〜ミドルで安定したパフォーマンスを出しやすい
→打ちたい方向にフェースが向きやすく、短い距離でミスが出にくい。
・センターシャフトの“一直線の構えやすさ”
→シャフト位置がボールと一直線に見え、狙ったラインに合わせやすい。
・ミスヒットに強い重心バランス
→ヒール・トゥどちらに外してもフェースがねじれにくく、ラインを外しにくい。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・まっすぐ引いてまっすぐ出す「ストレート型ストローク」のゴルファー
・フェースローテーションを最小限にしたい
・ショート~ミドルの安定感を最優先したい
・センターシャフトの真っすぐ構えられる見た目が好き
❌ こんなゴルファーには合わない
・ロングパットの距離感を“打感のフィードバック”で作りたいタイプ
→ゼロトルク特有のまっすぐ感が、距離の微妙な調整と噛み合わないことがある。
・アークストロークでフェースローテーションをしっかり使うタイプ
→「Jailbird」の直進性は“開閉する打ち方”とは合いにくい。
・ブレードのように自由にヘッドを動かして操作性を出したい人
→ヘッドが安定しすぎていて、意図的な操作はややしづらい。
💬専門家の視点
「Jailbird」 の良さは、ショートパットでの“外しにくさ”にある。
センターシャフトの直線的な構えとゼロトルクのフェース安定性が合わさり、打ち出し方向がブレにくいため、1〜3mの大事な距離で力を発揮する。その一方で、ロングパットでは「フェースを少し開閉させながら距離を作るタイプ」のゴルファーには馴染みにくい場面もある。
直進性が高い分、ストローク全体が“一本調子”になりやすいからだ。ショート〜ミドルを外さず、ストレート系ストロークで安定感を求めるなら、「Jailbird」 は間違いなく強い選択肢。
■ オデッセイ「Ai-ONE S2S DW」|ロングパットに強い“ダブルワイド×センターシャフト”
「Ai-ONE S2S DW」は、横幅を広げたダブルワイド形状に、センターシャフト+ゼロトルク構造を組み合わせたモデル。
通常のブレードよりヘッドがどっしりしており、直進性の高さとミスへの強さが大きな特徴だ。テストでは、特にロングパットで非常に優れた安定感を見せ、距離が長くなるほど“ブレやすいミス”を抑えてカップ付近まで寄せやすいタイプ。
一方で、ショート〜ミドルではブレード系の繊細なタッチほどの反応は出にくく、長所と短所がはっきりしたモデルといえる。✨強み
・ロングパットで安定しやすい設計
→大きめのヘッドと直進性の高さが噛み合い、距離が長いほどブレを抑えやすい。
・“ワイドブレード×ゼロトルク”の直進性
→ヘッドのねじれが小さく、ミスヒットでもラインから外れにくい。
・センターシャフトの真っすぐ構えられる見た目
→ターゲット方向に合わせやすく、ストレート型ストロークと非常に相性が良い。
・ブレードの見た目そのままに、マレット的な安定感をプラス
→大きなマレットは苦手だけど、直進性は欲しいというプレーヤーにフィットする。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・ロングパットの距離感に最も悩んでいる人
→ 長い距離でミスが減り、3パットを減らしやすい。
・ストレート型ストローク(まっすぐ引いてまっすぐ出す)を使っている
・ラインから外れにくい“ミスに強いブレード”が欲しい
・ブレードの見た目が好きだが、マレットの安定感も少し欲しい
❌ こんなゴルファーには合わない
・ブレード特有の繊細な操作感を求める人
→ ダブルワイド特有のどっしり感で、細かい操作はしにくい。
・フェースローテーションを積極的に使うアークストローク
→ ゼロトルク設計は“開閉して打つタイプ”と相性が悪い。
・ショートパットでの押し出すようなフィーリングを重視する人
→ 直進性が強く、タッチを繊細に作りたい場合は物足りないことも。
💬専門家の視点
「S2S DW」の魅力は、とにかく “長い距離でブレない” ことに尽きる。
15m、20mと距離が伸びても、ストロークのわずかなズレをヘッドが吸収してくれるため、大オーバーやショートといった極端なミスが減りやすい。センターシャフトの直線的な構えとゼロトルクの安定感が合わさり、距離を合わせたい方向に素直にヘッドが動く。そのため、3パットを最も減らしたいゴルファーにとっては非常に心強い一本だ。■ オデッセイ「Ai-ONE S2S Max Stripe」|“ストライプで狙える”高MOIゼロトルクマレット
「Ai-ONE S2S Max Stripe」は、ヘッド上部に配置された太いストライプ(縞模様)アライメントが最大の特徴。
視覚的にラインが極めて出しやすく、ターゲット方向にまっすぐ構えたいゴルファーに向いたモデルだ。また、ゼロトルク構造によりフェースの回転が抑えられ、ヘッドの挙動が安定しやすい高MOIマレットでもある。テスト傾向としては、ロングパットでの安定感が際立つ一方、ショート〜ミドルでは“ストライプの見やすさ”が距離感と噛み合うかどうかが分かれやすいタイプ。
強みがハッキリした、個性の強いマレットだといえる。✨強み
・太いストライプでターゲットに合わせやすい
→狙うラインを視覚化しやすく、フェースの向きを合わせるストレスがない。
・ロングパットで安定しやすい“高MOI×ゼロトルク”
→ヘッドのブレが少なく、長い距離でもラインから外れにくい。
・フェースが返りにくいゼロトルク構造
→引っかけ・押し出しといったミスが起きにくく、打ち出し方向の精度が高い。
・方向性の補正力が高い
→“曲げたくない人”や“ラインのイメージを強く補助してほしい人”にフィットする。
👉 こんなゴルファーにおすすめ
・太いラインでターゲットに合わせたい
→ 強調されたストライプが“構えるだけで狙える”感覚をつくる。
・ストレート型ストローク(まっすぐ引いてまっすぐ出す)
→ ゼロトルク構造と相性が良い。
・ロングパットの距離感が不安定で、方向のブレを抑えたい
→ 高MOIが距離のズレを小さくしてくれる。
・ゼロトルク×高MOIの安定感が好き
・約3m以内のショートパットには自信がある
→ ショートは自分の技量でカバーしつつ、ロングで恩恵を大きく得られる。
❌ こんなゴルファーには合わない
・フェースローテーションを積極的に使うアークストローク
→ ゼロトルクが“開閉の動き”を抑えてしまう。
・ブレードのような“シンプルで繊細な操作性”を求める人
・アライメントの主張が強いデザインが苦手
→ 太ストライプは視覚効果が大きく、好みが分かれる。
・ショートパットの繊細なタッチを最優先したいタイプ
→ ストライプの“見え方”が微妙に影響すると感じる人もいる。
💬専門家の視点
「Max Stripe」 を初めて構えた瞬間に感じるのは、「ラインが勝手に出る」 というほどの視覚的アシストだ。
太いストライプがストローク中の“軌道のズレ”まで意識させてくれるため、ロングパットでは特に恩恵が大きく、ターゲット方向にヘッドがまっすぐ動きやすくなる。その一方で、ショートパットではストライプの主張が強いぶん、「自分のタッチと噛み合うかどうか」で印象が変わるモデル。
アライメントの補正力を最大限に活かしたい人には強力な武器になる。🎯最終評価 ─ 「Ai-ONE」パター7モデルの「傾向」と「結論」
2025年のテスト結果から見えてきたのは、オデッセイの「Ai-ONEシリーズ」はロングパットで一貫して強さを発揮するという明確な傾向だ。
とくにマレット形状やゼロトルク系は、距離が伸びるほど安定感が際立ち、“寄せやすさ”という点で他モデルをリードしていた。一方で、ロングパットの強さと引き換えに、ショートパットでは安定性が控えめになるモデルもある。
これは形状特性や重心設計によるもので、モデルごとの個性がはっきり表れた部分でもある。ただし、ブレード/ワイドブレード/ツノ型マレット/高MOIマレット/センターシャフトといった多彩な形状に加えて、通常インサート・ミルドフェース・ゼロトルク構造・ストライプアライメントなど、異なるフィーリングとストロークに対応した設計がラインナップされているため、“ほぼすべてのストロークタイプに合うAi-ONEパターが必ず存在する”と言っていい。
ここから先では、2025年『Most Wantedパターテスト』の全データを確認しながら、あなたのストロークに最適な1本を見つけてほしい。
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