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2019 ピン G410アイアン ~控えめすぎる優等生~

BY CHRIS NICKEL

January 21, 2019

ピンは広告宣伝において、いい加減ででたらめな謳い文句ではなく、本当に意味のある技術的な改善だけをアピールする控えめなメーカーだ。

ピンのGシリーズは、同社のアイアンラインナップには欠かせないお馴染みのシリーズだ。 これは、ベルカーブ(確率・統計で用いられる正規分布)の中央に位置する万能なクラブで、中級者向けアイアンよりも精度や安定性が高く、やさしさを備えたディスタンス系アイアンである。 ピンのi500アイアンは飛距離重視の上級者向けアイアンで、G700はピンの中で最もやさしいモデルだ。G410はこれら2つの中間に位置している。 一部の競合他社とは対照的に、ピンは広告宣伝において、いい加減ででたらめな謳い文句ではなく、本当に意味のある技術的な改善だけをアピールする控えめなメーカーだ。 G410シリーズの他のクラブと同様に、その目的は、よりゴルファーが使いやすいコンパクトな設計にして、ボールスピードとやさしさ(MOI)を高めることだった。 あるいは、このように言い換えることもできるだろう。 ピンは、見た目は小さくても、大きなクラブと同じようなパフォーマンスを実現したいと考えたのだ。 2019年 ピン G410 アイアン これを実現するために、ピンのエンジニアリングチームはオフセットを10%削減し、ソール幅を20%減らして、ブレード長を短くした。 さらにG410は、ハイドロパール2.0仕上げによって、すっきりとして洗練された外観になっている。 キャビティーバッジについては様々な意見があるが、G410ではアルミとエラストマーの一体成型フルキャビティーバッジが内部構造を覆っており、ピンの言う「パワフルで安心できる打感と打音」を生み出している。 つまり、バッジは全体的な設計に不可欠な要素であり、単にブランドやモデルを宣伝するためのスペースではないのだ。 外観やパッケージを改善してもパフォーマンスが向上していないならば、私たちも取り上げない。 その点で言うと、改良されたフェースとキャビティー構造(CTP(カスタム・チューニングポート)のウェイトはなくなった)によって、ティップ(ホーゼル)とトゥに再配置されたウェイトが機能し、G400よりもMOIが8%向上している。 さらに、次世代のCOR-Eyeテクノロジーを階段状のバックフェースとディープレールアンダーカットに組み合せることによって、ボールスピードが速くなり、ボールの最高到達点も高くなる。 2019年 ピン G410 アイアン 各社が2019年モデルのドライバーを発売するたびに、フェーステクノロジーが主要な「ストーリー」として紹介され、ボールスピードがパフォーマンスを左右するとして話題になっている。 メーカーは、小さなヘッドと組み合わせたときの中空キャビティー構造や薄いフェース、充填材(何も充填しない場合もあるが)の潜在的な利点を探求し続けており、それが昨今のアイアンの焦点になりつつある。 当分の間、ピンは中空キャビティー(つまり充填剤なし)でいくつもりだ。 G410は、ウェイト構造をフェースから分離することによって、「より柔軟で自由に動く」17-4ハイパースチールフェースを生み出した。 このフェースは、ヒンジ(ちょうつがい)のような働きをして、多くのフェースよりもボールスピードと打ち出しを向上している(ピンはこれをロフトフレックスと呼んでいる)。 本質的に、このテクノロジーはミスの影響を和らげてくれる。 話をウェッジにまで広げると、ピンはG410 PW、UW、SW、LWに、MyGolfSpyの「2018 Most Wantedウェッジ」に輝いたGlide 2.0ウェッジと同じテクノロジーと形状を採用している。 2019年 ピン G410 アイアン  

G410のメリットと展望

今後もメーカーは、アイアン(特に中級者向け/初心者向けアイアン)のセールスポイントとして、飛距離向上の「ストーリー」を語り続けるだろう。 そのため消費者は、飛距離を伸ばすべき理由やその仕組みを理解しなければならない。 実戦ではなくシミュレーターを使っていると、ボールスピードや総飛距離ばかり気になってしまう傾向がある。 しかし、それでもグリーンを捉えることができない時、7番アイアンであと10ヤード飛距離を伸ばすために、何ができるだろうか? 飛距離が十分でも適切なスピン量と降下角がなければ、グリーンを捉えたり、良いスコアを出したりするのは難しい。 誤解のないように言うと、ピンがG410の求めたのは、より速いボールスピードとより高い打ち出しを生み出すアイアンだ。すべての条件が同じだとすると、G410はG400よりもキャリーが出る。 2019年 ピン G410 アイアン さらに、ピンはアーコス(Arccos)と提携して、アーコスのパフォーマンス追跡システムをG410シリーズすべてで利用できるようにした。 この機能には追加料金がかかり、発売から数か月後に利用できるようになるという。 ピンはあまりアピールしていないが、G410のパフォーマンスは確実に改善されている。 これは、ピンが同社で最もポピュラーなアイアンに対して「進化論的アプローチ」を取っている証拠だ。 2019年 ピン G410 アイアン  

スペック・価格・販売状況

<ピンG410アイアンのスペック>

2019年 ピン G410 アイアン ※用語:CLUB(番手)/LENGTH(長さ)/STD. LOFT(標準ロフト角)/POWER SPEC LOFT(POWER SPECのロフト角)/LIE(ライ角)/OFFSET(オフセット)/BOUNCE(バウンス角)/SWING WT.(スイングウェイト)   G410では、Power Specバージョン(より小さいロフト角が特徴)も選ぶことができる。標準シャフト(スチール)にはDynamic Gold、Nippon Modus 105、KBS Tour、Project X LZ、AWT 2.0がある。 ちなみに、ピンのAWT 2.0シャフトはNippon(日本シャフト)製だ。それを聞けばAWT 2.0を選ぶ人が増えると思うので、ピンはもっとアピールしたほうがいいだろう。 ピンG410アイアンの先行販売は1月21日開始で、一般向けの発売日は2月7日だ。 メーカー希望小売価格は、スチールシャフトが135ドルで、カーボンは150ドルだ。店頭価格はもう少し安いかもしれない。

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著者情報

CHRIS NICKEL

事業開発責任者
MyGolfSpyの事業開発を統括するディレクター。
根っからのギア好きであり、ゴルフ好き。新しいクラブやゴルフ用品の情報を追いかけることを楽しみながら、業界との関係構築やパートナーシップの推進を担当している。
仕事以外では地元高校のゴルフチームでコーチを務め、自身も練習場やコースに足を運ぶ熱心なゴルファー。コロラド州フォートコリンズを拠点に、妻と7人の娘たちに囲まれたにぎやかな毎日を送っている。
自宅の玄関先に届くゴルフ用品の長い箱は、近所ではもはや風景の一部になっているとか。
「真実は、いつだって少し違って聞こえるものだ。」

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