今回は、市場に出回っている「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの中のベストモデルをご紹介。中には驚きのモデルもあれば、期待外れのモデルもある。しかし、総合的に見て、ここで紹介するモデルこそが、“真のベストアイアン”と言えるだろう。

「MyGolfSpy」は独立系クラブテストの第一人者だ。10年以上にわたる豊富なテスト経験と実績をもとに、誇張やマーケティング用語を一切排除した、信頼できる“データ”と“結果”だけを届けている。

今回のテストでは、全21モデルを320時間かけて検証。テスターたちは16,128ショットを打ちデータを蓄積した。

新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果や情報は役立つものとなるはず。次なる「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンに何を求めるにしても、その答えはここにあるってことだ。


MyGolfSpy「MOST WANTED」ロゴと共に、2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンテスト対象モデルが並ぶ。

ベスト「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン「総合」

「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンは、性能と職人技(もしくはメーカーが持つ開発ノウハウの粋)が融合したカテゴリー。

上級者はもちろん、中〜高ハンディキャップのゴルファーにとっても、このカテゴリーには“心をくすぐる一本”が必ず見つかる。

飛距離と精度のバランス、そして構えた瞬間に感じる質感、そのすべてが、多くのプレーヤーを惹きつける理由だ。

「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの中でも、トップクラスのモデルは「正確性」と「飛距離」を見事に両立している。この2つの要素が噛み合うことで、まさに“買ってすぐ戦える”完成度を実現。

中には、際立った特徴こそないものの、すべての項目で高水準を叩き出すオールラウンダーも存在する。

例えるなら、スーパースターではないが、チームを支える実力派──まさに「4つ星プレーヤー」と呼ぶにふさわしい存在だ。

では、2025年ベスト「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを見ていこう。


2025年ベスト「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン

ORKA「RS1X」

「総合」1位 – ORKA「RS1X」

本間ゴルフ「TW PX」

「総合」2位 – 本間ゴルフ「TW PX」

キャロウェイ「APEX Ai200」

「総合」3位 –キャロウェイ「APEX Ai200」

ミズノ「JPX 925 HOT METAL PRO」

「飛距離」1位 – ミズノ「JPX 925 HOT METAL PRO」

STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」

「正確性」1位 –STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」

テーラーメイド「P770」

「寛容性」1位 – テーラーメイド「P770」


「総合」第1位 ORKA「RS1X」

総合スコア
9/10
飛距離
9.2
正確性
9.2
寛容性
8.6

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」も「正確性」も妥協したくない人:

    最も重要なのは「パフォーマンス」──この原点を忘れることはない。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの世界では、「正確性」と「飛距離」がすべての基準になる。どちらか一方で優れていれば称賛に値するが、両方を高次元で兼ね備えるモデルはそう多くない。そんな中、ORKA「RS1X」はその両立を見事に実現した1本だ。「正確性」で第2位、「飛距離」でも第4位という安定した結果を残し、バランスの取れた実力を証明している。“正確に攻めながら飛ばす”──その理想を求めるなら、ORKA「RS1X」こそが最も信頼できる選択肢だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • ORKAが手に入りづらい人:

    ORKA「RS1X」は高い評価を得ているアイアンだが、残念ながら今のところアメリカでは入手が難しい状況にある。ただし、朗報もある。今年中には本格的な米国展開が予定されており、ラインアップの拡充に期待が高まっている。 ※「ORKA」は2007年に創業した英国ブランドで、カスタムフィッティングとデータに基づくクラブ設計を理念としている。公式サイトでは、自社を「39カ国で42以上の賞を受賞している、唯一無二の英国製ハードウェアブランド」と紹介している。ORKA 公式サイト

最終評価

2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門でトップの評価を獲得したのが、ORKA「RS1X」だ。今年初めてのテスト参戦ながら、その完成度は驚くべきレベル。「飛距離」はこのカテゴリーで屈指の実力を誇る。そして「正確性」でもトップクラス。「飛び」と「狙い」の両方を高水準で兼ね備え、そのバランスこそがORKA「RS1X」最大の魅力であり、今回のテストで堂々の1位をもたらした理由だ。

テスターたちの声

“飛距離が出て、距離のコントロールや方向の安定性も良い。”

“ブランド名すら知らなかったが、使ってみて驚いた。ミスに強く、とても打ちやすい。”

“見た目は好みではなく、オフセットも強めだが、性能は文句なし。総合的に見て非常に優れた仕上がりだと思う。”

専門家の視点

「ORKA?聞いたことがない」という人も多いだろう。だが、その印象はこの結果で一変する。 2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門でトップの座をつかんだのは、ほかでもないORKA「RS1X」だ。名だたるメーカーが並ぶ激戦カテゴリーの中で、ORKAはその実力で誰もが予想しなかった躍進を見せた。まさに、“伏兵の逆襲”と呼ぶにふさわしい1本だ。


第2位 本間ゴルフ「TW PX」

総合スコア
8.9/10
飛距離
8.6
正確性
9.1
寛容性
8.9

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 高性能アイアンを求めている人:

    “安定して結果を出せるか”──その一点こそがアイアン選びの本質。HONMA「TW Px」は、その象徴といえる1本だ。このモデルは「正確性」と「寛容性」の両方で際立った強さを見せ、いずれも部門3位という高評価を獲得。グリーンを狙う精度の高さに加え、ショットごとの再現性にも優れている。一打一打のバラつきを抑える「寛容性」と、ターゲットを正確に捉える「正確性」。その2つを高次元で融合したHONMA「TW Px」は、まさに完成度の高いアイアンだ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 本間ゴルフに懐疑的な人:

    もしHONMAのアイアンをまだ試したことがないなら、ぜひ一度手に取ってみてほしい。その性能は、ブランドの知名度以上に確かなものだ。海外では知る人ぞ知る存在ということもあり、試す機会が限られているが、テストに参加した多くのテスターはその完成度に驚かされた。「打感がしっかりしていて、距離感の安定性も抜群」「正確性と打感の両立が素晴らしい」──そんな声が多く寄せられた。ブランドのイメージにとらわれず、純粋に性能で選ぶなら、HONMA「TW Px」は間違いなく試す価値がある。

最終評価

HONMAのアイアンは、これまでも高い評価を受けてきたが、その安定感は2025年のテストでも健在だった。HONMA「TW Px」は「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門で第2位を獲得。「正確性」と「寛容性」の両面で上位に入り、その再現性の高さが際立った。飛距離で派手さを演出するタイプではないが、狙った位置にボールを運ぶ信頼性の高さは特筆すべきものがある。実直な性能こそが、HONMA「TW Px」の真価といえる。

テスターたちの声

“打感がしっかりしていて、距離感の安定性も抜群。迷わずキャディーバッグに入れたい一本。”

“今回のテストした本間アイアンの2モデルの中ではこっちが良い。打感が素晴らしく、特に正確性に一貫性がある。”

“今回のグループ内で一番のお気に入り。構えたときの形状も良くて、総合的な結果も優れていた”

専門家の視点

アイアン選びで「正確性」と「寛容性」を重視するなら、HONMA「TW Px」は迷う余地がない。HONMAはこれまでも多くのテストで優れた結果を残しており、その信頼性は折り紙付きだ。今回のテストでも「TW Px」はその期待に応え、HONMAが“精度と安定性のブランド”であることを改めて証明した。「正確性」と「寛容性」に加え、十分な「飛距離」も備える──まさに、ゴルファーが求める理想的なバランスを体現した1本だ。


第3位 キャロウェイ「APEX Ai200」

総合スコア
8.9/10
飛距離
9.5
正確性
9
寛容性
8.1

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 真の「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンが欲しい人:

    「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの魅力は、洗練されたフォルムに秘められた力強い「飛距離性能」にある。その象徴ともいえるのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。「飛距離」部門で圧倒的な結果を残し、同カテゴリー内でも一歩抜きん出た実力を誇る。加えて「正確性」においても安定したパフォーマンスを発揮し、構えやすさと実用性を兼ね備えた完成度が際立つ。“飛ばせて狙える”──その理想を最も高いレベルで実現したのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 安定感や信頼性を最優先する人:

    「寛容性」は、テストの中でも最も評価が難しい要素のひとつだ。MyGolfSpyでは、ショットごとの結果がどれだけ安定しているか──つまり“再現性の高さ”を指標としている。キャロウェイ「APEX Ai200」は「飛距離」と「正確性」で際立った実力を示したが、「寛容性」に関してはやや課題を残した。ショットごとのばらつきを抑える安定性や信頼性の面では、カテゴリー平均を下回る結果となっている。言い換えれば、「飛距離」と「正確性」を重視するゴルファーには魅力的な選択肢だが、“どんな状況でも同じ結果を再現したい”というタイプには、ややシビアに感じるかもしれない。

最終評価

キャロウェイ「APEX Ai200」は、2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門で総合3位を獲得。「飛距離」部門では第2位、「正確性」でも第4位に入り、攻めと安定の両立を実現した1本だ。その「飛距離性能」はこのカテゴリーでも屈指であり、飛ばしを重視するゴルファーには見逃せない存在。一方で、「正確性」でも確かな結果を残しており、ショットの方向性を犠牲にしない設計が光る。“飛ばせて狙える”──その理想を形にしたのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。

テスターたちの声

“毎回、安定して簡単にスイングできる。弾道もかなりストレートに出る。”

“打感や打音は好印象だが、丸みを帯びた形状は自分の好みではない。”

“フェースの反発がやや強めで、予想以上に飛ぶこともあった。飛距離を重視するならうってつけの一本だと思う。”

専門家の視点

キャロウェイ「APEX Ai200」は、“飛距離を求めるゴルファー”にとって理想的なアイアンだ。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの中でも2番目に優れた「飛距離性能」を誇り、その伸びのある弾道は圧巻。だが、このモデルの真価はそれだけにとどまらない。「正確性」でも上位に入り、「飛距離」と「狙い」の両立という理想的なバランスを実現している。飛ばせて、しかもブレない──この組み合わせこそが、ゴルファーに新たな可能性をもたらす。キャロウェイ「APEX Ai200」は、その名の通り“次世代のAIアイアン”を体現した1本だ。



2025年「総合的」に最も優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン TOP5

2025年総合ランキング。「ORKA RS1X」「キャロウェイ APEX Ai200」「本間 TW Px」などが上位に並ぶ。

最も「飛距離性能」に優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン

「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを検討する際、「飛距離」に欠けていたらどうだろう。このカテゴリーの中には、その基準を満たすモデルもあれば、そうでないモデルも存在する。「飛距離」が全てではないが、大きな武器となることは間違いない。

ここでは、その名のとおり「飛距離」で優れた「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを紹介する。


「飛距離」第1位 ミズノ「JPX 925 HOT METAL PRO」

総合スコア
8.6/10
飛距離
9.6
正確性
8.4
寛容性
8

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」を求めている人:

    「競技志向者(上級者向け)飛び系」カテゴリーの中で、圧倒的な「飛距離性能」を誇るのがミズノ「JPX 925 Hot Metal Pro」だ。今年のテストで「飛距離」部門第1位を獲得し、その名を確かなものにした。ヘッドサイズはやや大きめで、構えた印象に好みが分かれるかもしれない。だが、それさえ気にならなければ、このクラブが生み出す力強い弾道と飛びのポテンシャルは、きっとあなたの期待を超えてくるはずだ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 飛距離コントロールが苦手な人:

    「飛距離」は確かに魅力的な要素だ。ボールが遠くまで飛べば、それだけゴルフは有利になる。しかし、その飛びがコントロールできなければ、むしろスコアを崩す原因にもなりかねない。ミズノ「JPX 925 Hot Metal Pro」は、「飛距離性能」こそ抜群だが、「正確性」と「寛容性」の面ではやや不安が残る。ショットの再現性を求めるゴルファーにとっては、少しシビアに感じるかもしれない。このモデルを検討しているなら、プロによるフィッティングで最適なスペックを見極めることが成功への第一歩だ。

最終評価

ミズノ「JPX」シリーズは、これまでも数々のテストで高い評価を得てきた。その中でも「JPX 925 Hot Metal Pro」は、“飛距離特化型”の代表格といえる存在だ。名前の通り、このクラブは「飛ばすためのディスタンスアイアン」であり、圧倒的なボール初速と飛距離性能を誇る。一方で、「正確性」と「寛容性」については他モデルに一歩譲る部分もある。フェースの反発が非常に強いため、打ち出し角やスピン量を最適化するには、プロによるフィッティングでスペックを合わせることが重要だ。“飛距離で勝負する”ゴルファーにとって、ミズノ「JPX 925 Hot Metal Pro」は間違いなく試す価値のある1本だ。

テスターたちの声

“構えた瞬間から自信が持てるモデル。飛距離性能が高く、番手間のギャップ調整にはフィッティングが欠かせない。”

“抜群の飛距離に加え、安定感とコントロール性も兼ね備えている。”

“さすがミズノ。打感は今回テストした中で最もしっかりしており、アドレス時のトップライン形状も好み。”

専門家の視点

構えた瞬間に安心感を与えてくれる「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを探しているなら、ミズノ「JPX 925 Hot Metal Pro」は間違いなく注目すべき1本だ。そのヘッド形状は「スコア改善型(初・中級者向け)」に近いものの、全体の仕上がりはより精巧で、ミズノらしい洗練が感じられる。テスト結果でも、このアイアンは“最も飛ぶ「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン”として頭ひとつ抜けていた。その飛距離性能はまさに圧巻だ。一方で、「正確性」や「安定性」に関してはややシビアな一面もある。強い反発力を最大限に生かすためには、プロによるフィッティングを受けて自分に合ったセッティングを見つけることが欠かせない。

「飛距離」第2位 キャロウェイ「APEX Ai200」

総合スコア
8.9/10
飛距離
9.5
正確性
9
寛容性
8.1

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 真の「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンが欲しい人:

    「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの魅力は、洗練されたフォルムに秘められた力強い「飛距離性能」にある。その象徴ともいえるのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。「飛距離」部門で圧倒的な結果を残し、同カテゴリー内でも一歩抜きん出た実力を誇る。加えて「正確性」においても安定したパフォーマンスを発揮し、構えやすさと実用性を兼ね備えた完成度が際立つ。“飛ばせて狙える”──その理想を最も高いレベルで実現したのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 安定感や信頼性を最優先する人:

    「寛容性」は、テストの中でも最も評価が難しい要素のひとつだ。MyGolfSpyでは、ショットごとの結果がどれだけ安定しているか──つまり“再現性の高さ”を指標としている。キャロウェイ「APEX Ai200」は「飛距離」と「正確性」で際立った実力を示したが、「寛容性」に関してはやや課題を残した。ショットごとのばらつきを抑える安定性や信頼性の面では、カテゴリー平均を下回る結果となっている。言い換えれば、「飛距離」と「正確性」を重視するゴルファーには魅力的な選択肢だが、“どんな状況でも同じ結果を再現したい”というタイプには、ややシビアに感じるかもしれない。

最終評価

キャロウェイ「APEX Ai200」は、2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門で総合3位を獲得。「飛距離」部門では第2位、「正確性」でも第4位に入り、攻めと安定の両立を実現した1本だ。その「飛距離性能」はこのカテゴリーでも屈指であり、飛ばしを重視するゴルファーには見逃せない存在。一方で、「正確性」でも確かな結果を残しており、ショットの方向性を犠牲にしない設計が光る。“飛ばせて狙える”──その理想を形にしたのが、キャロウェイ「APEX Ai200」だ。

テスターたちの声

“毎回、安定して簡単にスイングできる。弾道もかなりストレートに出る。”

“打感や打音は好印象だが、丸みを帯びた形状は自分の好みではない。”

“フェースの反発がやや強めで、予想以上に飛ぶこともあった。飛距離を重視するならうってつけの一本だと思う。”

専門家の視点

キャロウェイ「APEX Ai200」は、“飛距離を求めるゴルファー”にとって理想的なアイアンだ。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの中でも2番目に優れた「飛距離性能」を誇り、その伸びのある弾道は圧巻。だが、このモデルの真価はそれだけにとどまらない。「正確性」でも上位に入り、「飛距離」と「狙い」の両立という理想的なバランスを実現している。飛ばせて、しかもブレない──この組み合わせこそが、ゴルファーに新たな可能性をもたらす。キャロウェイ「APEX Ai200」は、その名の通り“次世代のAIアイアン”を体現した1本だ。



2025年最も飛ぶ「競技志向者向け飛び系」アイアン TOP5

「飛距離」部門のトップ5ランキング。ミズノ「JPX 925 Hot Metal Pro」が首位、キャロウェイ「APEX Ai200」も上位に。

最も「正確性」に優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン

「正確性」を欠けば、グリーンを外し、時にはコースの“未知のエリア”に迷い込むことになる。だからこそ、この指標は3つの評価基準の中で最も重視されている。

テストでの「正確性」とは、パーオン率やピンに寄せる精度のこと。表現はシンプルだが、最終的にはストロークス・ゲインドという数値に凝縮される。

それでは、「正確性」で最高評価を得た「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを見ていこう。


「正確性」第1位 STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」

総合スコア
8.8/10
飛距離
7.8
正確性
9.3
寛容性
8.7

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 正確性を最優先する人:

    市販アイアンセットで高い「正確性」が得られるなら、迷う必要はない。「正確性」の向上は「飛距離」アップよりも早くスコア改善につながる。だからこそ、この指標は最重要視される。その中でSTIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」は、「正確性」部門で堂々の第1位。確実にグリーンを捉えたいゴルファーにとって、理想的な一本だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」を重視する人:

    「飛距離」は販売面でも大きな魅力だが、STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」は、このカテゴリーの中では控えめな飛びにとどまるモデルだ。結局のところ、あなたにとって「飛距離」がアイアン選びの絶対条件なのかを見極める必要がある。

最終評価

吊るしのクラブでも「正確性」が高いアイアンは見逃せないが、STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」が「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの「正確性」部門でトップに立ったのは意外だった。ゴルファーにとってグリーンを捉える、もしくはその近くまで運ぶことは最優先課題であり、だからこそ「正確性」は最も重視される評価項目だ。その点、このモデルのグリーンを狙う力は確かなもので、さらにベストバリューにも選出され、「性能と価格のバランス」でも群を抜く魅力を備えている。

テスターたちの声

“今回のテストで最大の驚き。寛容性は控えめだが、キャリーの飛距離と弾道性能は抜群。”

“芯でとらえた時の打感が良い。でも初見はとっても硬く感じられた。ミスヒット時のパフォーマンスもやや落ちる。”

“この価格帯としては非常に優秀。ややオフセットが強く、スイングタイミングに慣れるまで少し時間がかかる。”

専門家の視点

「正確性」はゴルフの結果を大きく左右する要素だ。すべてのゴルファーにとって最優先とは限らないが、本来は重視すべき指標である。STIX GOLF「COMPETE HOLLOW BODY」は、その「正確性」で際立ち、直進性の高さは抜群。価格も649ドルと手頃で、コストを抑えつつ精度の高いアイアンを求めるゴルファーにとって、理想的なエントリーモデルだ。


「正確性」第2位 ORKA「RS1X」

総合スコア
9/10
飛距離
9.2
正確性
9.2
寛容性
8.6

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」も「正確性」も妥協したくない人:

    最も重要なのは「パフォーマンス」──この原点を忘れることはない。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの世界では、「正確性」と「飛距離」がすべての基準になる。どちらか一方で優れていれば称賛に値するが、両方を高次元で兼ね備えるモデルはそう多くない。そんな中、ORKA「RS1X」はその両立を見事に実現した1本だ。「正確性」で第2位、「飛距離」でも第4位という安定した結果を残し、バランスの取れた実力を証明している。“正確に攻めながら飛ばす”──その理想を求めるなら、ORKA「RS1X」こそが最も信頼できる選択肢だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • ORKAが手に入りづらい人:

    ORKA「RS1X」は高い評価を得ているアイアンだが、残念ながら今のところアメリカでは入手が難しい状況にある。ただし、朗報もある。今年中には本格的な米国展開が予定されており、ラインアップの拡充に期待が高まっている。※「ORKA」は2007年に創業した英国ブランドで、カスタムフィッティングとデータに基づくクラブ設計を理念としている。公式サイトでは、自社を「39カ国で42以上の賞を受賞している、唯一無二の英国製ハードウェアブランド」と紹介している。

最終評価

2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門でトップの評価を獲得したのが、ORKA「RS1X」だ。今年初めてのテスト参戦ながら、その完成度は驚くべきレベル。「飛距離」はこのカテゴリーで屈指の実力を誇る。そして「正確性」でもトップクラス。「飛び」と「狙い」の両方を高水準で兼ね備え、そのバランスこそがORKA「RS1X」最大の魅力であり、今回のテストで堂々の1位をもたらした理由だ。

テスターたちの声

“飛距離が出て、距離のコントロールや方向の安定性も良い。”

“ブランド名すら知らなかったが、使ってみて驚いた。ミスに強く、とても打ちやすい。”

“見た目は好みではなく、オフセットも強めだが、性能は文句なし。総合的に見て非常に優れた仕上がりだと思う。”

専門家の視点

「ORKA?聞いたことがない」という人も多いだろう。だが、その印象はこの結果で一変する。 2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門でトップの座をつかんだのは、ほかでもないORKA「RS1X」だ。名だたるメーカーが並ぶ激戦カテゴリーの中で、ORKAはその実力で誰もが予想しなかった躍進を見せた。まさに、“伏兵の逆襲”と呼ぶにふさわしい1本だ。



2025年最も「正確性」に優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン TOP5

「正確性」部門のトップ5ランキング。Stix Golf「Compete Hollow Body」が9.3で首位、ORKA「RS1X」が2位にランクイン。

2025年最も「寛容性」に優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン

ゴルフ業界で頻繁に使われる「寛容性」という言葉だが、その意味は案外あいまいなままだ。とはいえ、ショットごとに安定した結果を出せる「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを求めるかと聞かれれば、答えは間違いなく“YES”。

「ボール初速」のブレが少ないか、「キャリーの飛距離」が安定しているか、「左右のバラつき」が小さいか、そして「スピン量」が一定しているか。これらはすべて「寛容性」を測る重要な指標だ。

我々のテストでは、これらの要素を細かく分析したうえで評価を行っている。


「寛容性」第1位 テーラーメイド「P•770」

総合スコア
8.3/10
飛距離
8.3
正確性
8.3
寛容性
9

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 寛容性を求めている人:

    テーラーメイド「P•770」は、“打てるゴルファー”にこそ応える「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンだ。操作性を保ちながらも、ショットごとに安定した結果を生み出す“寛容性”を兼ね備えている。上級者向けの精密さと、安定した弾道の両立。それが、このモデルの最大の魅力だ。「飛距離」では派手さこそないものの、ショット範囲(左右のばらつき)が安定しており、結果の予測しやすさは群を抜く。“コントロールできる安心感”を求めるなら、テーラーメイド「P•770」は間違いなく試す価値がある1本だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」を犠牲にできない人:

    「飛距離を落としてまで精度を求める」──そうした選択に抵抗があるゴルファーも多いはずだ。もし「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンにおいて、その妥協を許せないタイプなら、テーラーメイド「P•770」はあなた向きではないかもしれない。このモデルは、今回のテストで比較的「飛距離」が控えめな結果となった。

最終評価

2025年、「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門で「寛容性」No.1に輝いたのが、テーラーメイド「P•770」だ。“寛容性の高さ”とは、ミスヒットしても結果が安定することを意味する。 その点で「P•770」は、「キャリーの飛距離」、「ボール初速」、「スピン量」、「ショット範囲(左右のばらつき)」といったすべての項目で、極めて安定した数値を記録した。一方で、「飛距離」や「正確性」において突出しているわけではない。しかし、“再現性”と“信頼性”という点で、これほど頼れるアイアンは少ない。常に同じ結果を求めたい──そんなゴルファーにとって、テーラーメイド「P•770」は間違いなく最良の選択肢だ。

テスターたちの声

“弾道が素晴らしい。飛距離はやや控えめだが、前作よりは良い。”

“『競技志向者(上級者向け)飛び系』と『競技志向者(上級者向け)』の中間をいく絶妙なバランス。非常に完成度が高い。”

“柔らかい打感で、ショットのコントロールがしやすく、芯にも簡単に当てられる。”

専門家の視点

「より伝統的な打感と構えやすさを求める」──そんなゴルファーにとって、テーラーメイド「P•770」は有力な選択肢になる。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの中でも、操作性やフィーリングは「競技志向者(上級者向け)」アイアンに近く、ショットごとの「信頼性」と「安定性」が際立っている。一打一打の結果が揃いやすく、まさに“安定感のモデル”と呼ぶにふさわしい仕上がりだ。一方で、「飛距離」を最重視するゴルファーには、少し控えめに感じるかもしれない。だが、狙った距離を正確に刻みたいゴルファーにとって、テーラーメイド「P•770」は極めて頼れる一本だ。


「寛容性」第2位 スリクソン「ZXi5」

総合スコア
8.8/10
飛距離
8.8
正確性
8.8
寛容性
8.9

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • オールラウンドな性能を求めている人:

    スリクソン「ZXi5」は、部門別での頂点こそ逃したものの、総合力で見れば間違いなくトップクラスの一本だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」「安定性」──どの項目を取っても高水準でまとまっており、まさに“バランス型”と呼ぶにふさわしい。特定の分野に極端な強みを持つわけではないが、どんな状況でも安定した結果を出せる“信頼できるパートナー”のような存在だ。派手さよりも確実性を重視するゴルファーにとって、スリクソン「ZXi5」は理想的な「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンといえる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 厚いトップラインの見た目が好みではない人:

    スリクソン「ZXi5」は、テスト全体を通して高い評価を得た実力派アイアンだ。「正確性」「寛容性」「安定性」など、性能面ではほとんど欠点が見当たらない。ただし、デザイン面で唯一意見が分かれたのが“トップラインの厚み”だ。一部のテスターは、この見た目が「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンとしてはやや重たく感じると指摘している。とはいえ、その厚みが安心感につながるという声もあり、最終的には好みの問題といえるだろう。

最終評価

スリクソン「ZXi5」は、2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン部門で総合トップ5に入った実力派モデルだ。「正確性」「飛距離」「寛容性」──どの項目でもトップ10入りを果たしており、その一貫したパフォーマンスは特筆に値する。特に「寛容性」では第2位という優秀な結果を記録。ショットごとの「ボール初速」や「キャリーの飛距離」、「スピン量」、「ショット範囲(左右のばらつき)」が安定しており、再現性の高さが際立つ。“飛び”“狙い”“安定感”のすべてを求めるゴルファーにとって、スリクソン「ZXi5」はまさに完成度の高い一本だ。

テスターたちの声

“全体的にバランスの取れたパフォーマンス。飛距離も十分で寛容性も高く、弾道も自在に操れる。”

“弾道も飛距離も安定している。『競技志向者(上級者向け)飛び系』アイアンに求められる要素をすべて備えている。”

“打感はソリッド。トップラインは厚めで、インパクト時の打球音はやや高めという感じ。”

専門家の視点

「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンは、スリクソンが最も得意とする分野のひとつだ。これまでのテストでも常に上位をキープしており、その安定した性能は多くのゴルファーから支持を集めている。新たに登場したスリクソン「ZXi5」も、その伝統をしっかりと受け継ぐモデルだ。「正確性」「飛距離」「寛容性」「安定性」のすべてが高水準でまとまっており、まさに“バランスの極み”といえる仕上がり。このカテゴリーでスリクソンが強い理由は、単なる偶然ではない。その完成度の高さを、ぜひ自分のショットで体感してほしい。



2025年最も「寛容性」に優れた「競技志向者向け飛び系」アイアン TOP5

「寛容性」部門のトップ5ランキング。テーラーメイド「P-770」とスリクソン「ZXi5」が上位にランクイン。

アイアン選びのポイント


MyGolfSpyの使命は、“主観やブランドイメージ”ではなく、データと性能でゴルファーの選択を導くことにある。クラブ選びで最優先すべきは、もちろん「性能」だ。しかし、それだけでは本当に満足できる一本には出会えない。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを選ぶときには、性能以外にも押さえておきたい要素がある。


フィッティングを受けよう


上級者、または上達を目指すゴルファーにとって、アイアンの性能差をごくわずかに感じることは珍しくない。そんな時はカスタムフィッティングを受けることで、自分にとって心地よい「打感」や構えた時の「見た目」といった主観的な部分を確認できる。

でも何より大切なのは、「スピン量」や「打ち出し角」といった数値を細かく最適化し、プレー全体をもう一段階引き上げられる点だ。特に、「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの候補が複数あって迷っているなら、フィッティングがその答えを導いてくれるだろう。

選ぶ価値あるモデルは数多く存在するからこそ、フィッティングを受けることが最も賢明なステップになる。


価格


クラブ選びにおいて「価格」は避けて通れない要素だが、「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンでは「価格」が検討要素となる傾向は更に強くなる。多くのモデルで鍛造パーツや中空デザインが採用されているため、セット価格が1,400ドル前後になるのは決して珍しくない。もちろん、中にはそれ以上の高価格帯モデルもあれば、より手頃な価格で手に入るものも存在する。


Stix Golf「Compete Hollow Body」アイアンをグローブ越しに持つシーン。精密なフェース面の仕上げが印象的。

優れた「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンは、市場に出回ってから値引きされるまでに時間がかかることが多い。もし狙っているモデルがあるなら、セールまで気長に待つ覚悟も必要だろう。


シャフト選びがスコアを左右する!


アイアンの性能を最大限に引き出すには、シャフト選びがカギとなる。適切なシャフトを選べば「打ち出し条件」が整い、「正確性」も大きく向上する。素材は大きく分けてカーボンとスチールの2種類。カーボンは軽量でヘッドスピードを上げやすく、スチールは安定感やフィーリングを求めるゴルファーに好まれる。

そして重要なのがシャフトの硬さ(フレックス)だ。これはヘッドスピードに直結し、弾道の高さや球筋だけでなく、クラブヘッドをボールに安定して届けられるかどうかにも影響する。結局のところ、自分のスイングを安定して再現できるシャフトこそが最適な一本であり、アイアン選びの成否を大きく左右するのだ。


 

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「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンを選ぶわけ


「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンは、熱心にゴルフに取り組む人にとって理想的なカテゴリーだ。プレーヤーのレベルを問わず、アイアンに必要とされる要素、「総合的なパフォーマンス」「扱いやすさ」「デザインや打感といった主観的な魅力」が絶妙なバランスで融合している。まさに、ゴルファーが“欲しいもの全部入り”のカテゴリーと言えるだろう。

性能という視点で見ると、「飛距離コントロール」のしやすさこそ、このカテゴリーの大きな魅力だ。我々のテストでは常に“吊るし”の標準仕様を使用しているが、多くの「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンは、「中級者向け」アイアンのように極端なロフト設計にはなっていない。そのおかげで、番手間の飛距離ギャップに悩まされることなく、自然と打ちやすい弾道条件を得られるのだ。

こうした性能特性は、「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンならではの大きな強みである“ショット全体の安定性”に直結している。ゴルファーが本当に求めるのは「一貫性」と「信頼性」。そしてそれを、「中級者向け」アイアン以上に確実に提供してくれるのが、このカテゴリーなのだ。


キャロウェイ、ミズノ、テーラーメイド、コブラなど各メーカーの「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンが並ぶテスト風景。

2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの検証方法


アイアンのテストは簡単な作業ではない。2025年『競技志向者(上級者向け)飛び系アイアンテスト』に要した時間は320時間。2025年は、全テスターが21モデルをテストした。


このMyGolfSpyのテストプログラムは、次の3つの重要な要素に基づいて実施されている。


・「フォーサイトGCクワッド」 – カメラ式弾道測定器の代表格であり、1球ごとに高精度で信頼できるデータを取得できる。今回のテストでは、この測定器によって16,000ショット以上のデータを記録した。

・タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール – すべてのショットに使用された基準球。余計な変数を排除し、純粋にクラブの性能を測るために選ばれている。我々が最も信頼を寄せるボールだ。

・インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」 – インドアゴルフが世界を席巻している中、我々のテストも全て、バージニア州ヨークタウンの本社屋内で実施されている。テストのたびに、スクリーンはかなりのダメージを受けるため、これに耐えうる高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが不可欠だが、その中でも「SIGPROプレミアム」は、我々の想像を超える耐久性と品質を誇る。


「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンテストでは合計16,128ショットのデータを収集。テスターは各モデルのPW、7番、5番を打ち比べ、徹底的に性能を検証した。


2025年ベスト「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン 採点方法と評価基準


このテストの最大の目的は、市場で最も優れた「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンはどれかを明確に示し、消費者に役立つ情報を届けること。その実現のため、取得した全データを一つひとつ丁寧に、そして深く掘り下げて検証している。

スコアリングに使用する評価カテゴリーはこれまでと同様、以下で順に紹介していく。

なお、総合スコアは「MGS(MyGolfSpy)スコア」として10点満点で表示。各モデルの全体的なパフォーマンスを端的に把握できるようになっている。


・「飛距離」

・「正確性」

・「寛容性」


この3つの評価項目のうち、「正確性」が最も重視されている。


「飛距離」:最大のパフォーマンスを引き出す指標


「飛距離」の評価においては以下の2つの特定指標を用いている。


・キャリーの飛距離

・トータルの飛距離


「正確性」:ショットの安定性を評価


「正確性」はスコアを左右するカギだ。狙い通りにグリーンやターゲットにボールを運べるかどうかで、結果は大きく変わる。「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン選びにおいて、最も重視すべき評価項目がこの正確性だ。MyGolfSpyでは、その基準を特定のデータ指標に基づき徹底的に分析している。


・ストロークス・ゲインド


「寛容性」:安定したショットの再現性を評価


MyGolfSpyの寛容性は、「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの“ショット結果の一貫性”に着目して評価が行われる。この寛容性のカテゴリーでは、以下3つの指標をもとに評価されている。


・キャリーの距離 – 所定の「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンで打ったショットのうち、最も飛んだショットと最も飛ばなかったショットのキャリーの飛距離差を示す指標。

・ボール初速 – 所定の「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンで打ったショットのうち、最も速かったボール初速と最も遅かったボール初速の差を示す指標。

・スピン量 – 所定の「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンで打ったショットのうち、最も多かったバックスピン量と最も少なかったバックスピン量の差を示す指標。

・ショットエリア – ショットエリアは、ショット範囲と表現しており、一連のショットが楕円状にどれだけ広がっているかを表す指標(単位は平方ヤード)。ショットのまとまり具合、つまり方向性の安定性を測る指標。


 

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2025年 「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン 結果

2025年「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンの総合・正確性・飛距離・寛容性スコアと順位をまとめた比較表。 ORKA「RS1X」が総合1位、Honma「TW Px」やCallaway「Apex Ai200」など上位モデルが並ぶ。

MyGolfSpyスコア算出方法


MyGolfSpyのスコアは、弾道測定器から得られたデータを基にした「効率値」をもとに導き出されている。「効率値」とは、単なる平均値ではなく、極端なデータを排除した上で算出された信頼性の高い数値だ。

そしてスコア配分は、「正確性」が全体の50%を占め、残りは「飛距離」25%、「寛容性」25%の比率で構成される。各指標の詳細については、先述した項目を参考にしてほしい。

アイアンテストでは、「正確性」を最重要指標として重視している。グリーンを確実にとらえることが、アイアン選びにおいては最優先事項だからだ。

なお、スコアのごく一部には、フィッティングに関する要素や、極端なデータの外れ値、その他の定量評価できない細かな要素も反映されている。


ORKA「RS1X」アイアンのヘッドを手にしたクローズアップショット。精密な仕上げが際立つ「FORGED」刻印入りデザイン。

2025年 「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアン Q&A


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