キャロウェイは、現行ドライバー「ELYTE」および「ELYTE X」に“ナイトエディション”を追加し、「ダークで洗練された仕上がり」と表現される新たな外観を採用した。


「ELYTE」と「ELYTE X」ドライバーのナイトエディションを斜め上から写したスタジオ写真。

今回も“あの黒”がやってきた

もう説明は不要かもしれないが、数量限定の「ナイトエディション」は、グリーンアクセントの通常モデルと同じテクノロジーを搭載している。

『Ai 10xフェース』、『サーモフォージド・カーボンクラウン』、そして調整可能な『ペリメーター・ウエイトシステム』など、最新機能はそのままだ。

「ELYTE」は今もなお、幅広いゴルファーに対応する“万能型”として位置づけられており、一方の「ELYTE X」は、より高い「寛容性」と「打ち出しの高さ」を求めるゴルファー向けに設計されている。

そして最大の違いは、その外観。「ナイトエディション」は、ヘッドから細部に至るまでほぼ全身ブラックで統一されている。

それから、ひとつ言い添えておくと、価格は通常モデルよりも50ドル高い。


もはや“お決まりの流れ”

キャロウェイ「ELYTE」ナイトエディションドライバーのフェース裏側を写した黒基調のクローズアップ画像。

いまや、クラブカテゴリーを問わず「オールブラック」のカラーバリエーションを追加するのは定番となっている。

それが「ナイトエディション」だろうと「ステルス」だろうと、「ブラックアウト」だろうと、呼び名は違っても、“黒い仕上げ”が登場するのは、春の新作ラッシュと同じくらい当たり前の流れだ。

いつも不思議に思うのは、「ブラック」系のカラーバリエーションを好むゴルファーが多いという明確なデータがあるにもかかわらず、という点だ。

もちろん、差別化が難しいゴルフ市場において、各ブランドは発売初期にインパクトを与えるため、派手なカラーや目を引くデザインを前面に押し出すのが常套手段ではある。


キャロウェイ「ELYTE X」ドライバーのナイトエディションをグローブで持ち上げたアングル。

多くのゴルファーが本当に望んでいる“地味なブラック”は、いつも後回しにされる。

この流れは、マーケティングで注目を集めるデザインと、実際にアドレス時に目にしたいデザインとの間にある“根本的なズレ”を物語っている。

派手なグラフィックや鮮やかなカラーは発売当初の関心を集めるには効果的だが、いざ購入する段になると、やはり“黒”というクラシックな魅力に惹かれる人が多いのが現実だ。


見た目がプレミアムなら、価格もプレミアムに

同時に言えるのは、こうしたカラーバリエーションは、メーカーにとって“価格を引き上げる絶好のチャンス”にもなっているということだ。

数量限定「ナイトエディション」ドライバーの価格は649.99ドル。標準の「ELYTE」モデルより50ドル高い設定になっている。

これは業界でよくあるパターン。中身はそのまま、仕上げを変えて、価格に“プレミアム”を上乗せするというやり方だ。

ロウ仕上げのウェッジについては、語り出すと止まらないのでやめておこう。

とはいえ、ゴルファーがこの“プレミアム価格”を喜んで払ってくれるかぎり、この手法は何度でも繰り返されるだろう。

小売市場が「もう十分」と言うその日までは。


発売情報

日本ではまだ「ナイトエディション」ドライバーの発売は未定だが、これまでの流れを考えれば、8月ごろには登場すると見て間違いないだろう。続報を楽しみに待ちたい。


※下記はアメリカ仕様の情報

キャロウェイ「ELYTE」ナイトエディション ドライバーは、ロフト角9度、10度、12.5度の3タイプを展開(※12.5度は右利き用のみ)。

標準シャフトは『True Temper Denali Charcoal』(50g/60g)と、『Mitsubishi Vanquish』(40g)をラインナップ。

「ELYTE」および「ELYTE X」のナイトエディション ドライバーは、すでに発売中。

詳細は CallawayGolf.com にて。