PGAツアーで“あえて変えない”選択があると聞くと、自然と理由を知りたくなる。

新モデルへの変更は常に話題をさらう。
しかし本当に注目すべきなのは、何年もキャディーバッグに残り続けているクラブだ。

スコッティ・シェフラーは、フィーリングが変わるならシーズン途中でグリップすら替えない。
ツアープレーヤーは細部まで徹底している。結果が出ているクラブは、簡単には動かさない。

だからこそ、この話は興味深い。

テーラーメイドには、現行モデルではないにもかかわらず、今もなおプロのキャディバッグに入り続けているフェアウェイウッドがある。


テーラーメイド「ステルス」シリーズのフェアウェイウッド

「ステルス」シリーズには、初代「ステルス」と「ステルス2」、そして「ステルス2 プラス」がある。
3W・5W・7Wまで展開され、現在のツアーセッティングでも、そのいずれかを使い続けている選手がいる。


Player Model Loft
ジェイソン・デイ(Jason Day) Stealth 5-wood
ルドビグ・オーベリ(Ludvig Åberg) Stealth 2 3-wood
ルドビグ・オーベリ(Ludvig Åberg) Stealth 2 7-wood
マーベリック・マクネリ(Maverick McNealy) Stealth 2 3-wood
トム・ホージ(Tom Hoge) Stealth 2 3-wood
トム・ホージ(Tom Hoge) Stealth 2 7-wood
ケビン・キスナー(Kevin Kisner) Stealth 2 3-wood
ジェームズ・ハーン(James Hahn) Stealth 2 Plus 3-wood
ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson) Stealth 7-wood
ハリー・ヒッグス(Harry Higgs) Stealth 5-wood
ネリー・コルダ(Nelly Korda) Stealth 2 3-wood
チャーリー・ハル(Charley Hull) Stealth 2 Plus 3-wood
ブラント・スネデカー(Brandt Snedeker) Stealth 3-wood

初代「ステルス」を使い続けている選手もいれば、「ステルス2」や「ステルス2 プラス」に替えた選手もいる。

ただ、共通しているのはひとつ。何度も入れ替えるタイミングがあったにもかかわらず、最終的に手放さなかったという事実だ。


『MyGolfSpyテスト』が示した「ステルス」シリーズの評価

数年前に行った『MyGolfSpyテスト』では、「ステルス」フェアウェイウッドの特性が際立っていた。

  • 高い「ボール初速」の維持
  • 安定した打ち出し
  • 一貫した「スピン量」

注目すべきは“飛び”そのものよりも、その安定性にある。

ツアープレーヤーが求めるのは、常に同じ結果が出ること。仮に新モデルがわずかに飛距離で上回ったとしても、その安定感が伴わなければキャディーバッグには残らない。


テーラーメイド「Stealth 2 Plus」フェアウェイウッドのソール部(可変ウエイトと『Speed Pocket』、ロフト表示)を写したクローズアップ

今も手に入るのか?

答えはイエスだ。

「ステルス」シリーズはすでに複数世代前のモデルにあたる。そのため中古市場には十分な選択肢が残っている。

ロフトやシャフト、状態にもよるが、「ステルス」「ステルス2」のフェアウェイウッドは150ドル前後、あるいはそれ以下で見つかるケースも少なくない。

ロフトの大きい7Wは、状態が良いものほどやや高値になる傾向がある。一方で3Wや5Wは、比較的手頃な価格帯で流通している。


最後に

最新の「Qi4D」フェアウェイウッドが、いずれツアーバッグの主役になる可能性はある。

それでも「ステルス」シリーズは、すでに複数のモデルチェンジを乗り越えてきた。ドライバーが変わり、アイアンが入れ替わっても、このフェアウェイウッドは残り続けてきた。

どんなクラブでも選べる立場にあるプロが、あえて変えない。その事実には、確かな理由があるはずだ。

しかもそのモデルが、中古市場で150ドル未満で見つかるとなれば――。気になる存在になるのも、決して不思議ではない。


テーラーメイド「ステルス」フェアウェイウッドの中古価格の目安は、以下の中古クラブ販売サイトを参考にするとイメージがつかみやすい。ロフトやシャフト、状態によって価格帯は変わるが、現状では3W・5Wなどは比較的手頃な価格で出品されているケースも多い。


👉 中古価格の参考はこちら