今朝になってテーラーメイドの「SIM2」ドライバーシリーズの2モデルがUSGAの適合リストに掲載されたわけだが、2021年初頭の発売前にはさらに最低1モデルが追加されるだろう。

この新モデル(「SIM2」&「SIM2 MAX」)は、早ければ今週からPGAツアーのプロたちに使用される可能性があるが、ツアーのスケジュールを考えると、「SIM2 MAX D」(ドローバイアス)が今回リスト入りしていないことは説明がつくし、後日リスト入りすることは想像できる。

今年のキーガン・ブラッドリーは、「SIM MAX D」を使用しているが、普通に考えればツアーにおけるドローバイアスモデルのニーズは少ないからだ。

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テーラーメイド「SIM2」ドライバーシリーズ – 何が新しくなった?

このUSGAの画像を見ても、今回テーラーメイドが、空力にこだわった「Shape in Motion(動きの中の形、略してSIM)」にどんな改良を施したかはそれほど分からないが、同社がこの新モデルに搭載しなかった機能によって、この新作の背景にはもっと大きな“ネタ”があることは明らかだ。

画像で明らかなように、「SIM2」ドライバーの両モデルとも「スライディング・ウェイト」が搭載されていない。トレーリングエッジと前部にあるウェイトは、スイングウェイト調整だけを目的としたものなのだろう。

別の言い方をさせてもらうと、2021年のテーラーメイド主力ドライバーには"可変ウェイト"がないということだ。



テーラーメイド「SIM2」ドライバー – ウェイトは重要じゃない

もちろん、可変ウェイトを搭載してないドライバーは数多あるだろう。しかし記憶が正しければ、テーラーメイドの主力ドライバーで動くパーツのようなものがヘッドになかったのは、「R5」まで遡ることになる。

つまり、テーラーメイドの「SIM2」に動くパーツがないというのは一大事だし、特に10年以上に渡って可変ウェイトテクノロジーのトップとしての地位を確立してきた同社にとっては大きなことだ。


なぜウェイトがないのか?

テーラーメイドには近く確認するが、同社がターゲットゴルファーのあらゆるパフォーマンスを最大化させるために「重心の調整」を犠牲にしたと考える方が妥当だろう。

以前も言及したが、全ての可変ウェイトシステムには犠牲が伴う。

重量を動かす機能を搭載するためには、その重量をサポートする構造にする必要があるし、そうした構造は貴重なウェイトを使ってしまうからだ。(さらに不快な音にも影響を及ぼすこともある)

今回テーラーメイドでは、コブラが「LTD」で実践したように、簡素化することで「SIM2」を優れたドライバーにしようとしている。

このモデルはここしばらく発売されてきたテーラーメイドのドライバーよりも低重心だろうし、特にスタンダードの「SIM2」ドライバーは桁外れにロースピンモデルになっているはずだ。

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ロフトアップ?

テーラーメイドが、もうロフトアップを明言していないからというだけで、ボールスピードと高打ち出しと低スピンが飛距離アップの処方箋であるという事実は変わらないし、今回の「SIM2」でもその事実を目の当たりにすることは当然予測されることである。

確かに全てのゴルファーに超低スピンが合うというわけではないので、「SIM2 MAX」は市場全体との比較において中・低スピンモデルだと考えてはいるが、ボリュームゾーンのプレーヤーが扱えるスピンを実現することはほぼ間違いないというのが私の見込みだ。


結論:テーラーメイドの「SIM2」ドライバーは今までと違うクラブで、私の見立てでは、2021年モデルの中で“スピードが出るドライバー”の一本となり、間違いなく“最も低スピンタイプ”のギアの一つとなるだろう。

そして、可笑しく聞こえるかも知れないが、可変ウェイトがないことで、私のこの「SIM2」に対する興味は近年発売されたテーラーメイドドライバーに向けたもの以上となっている。

詳細は分かり次第お知らせする。


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