2022年『MOST WANTED ブレードパター』
コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」
  • 2022年『MOST WANTED ブレードパター』
  • 10フィート(約3.04m)からのパフォーマンスが1位タイ
  • 5フィート(約1.52m)からのパフォーマンスがトップクラス
  • インパクト後の転がりが高評価
  • デザインは不評

5フィート(約1.52m)からのスコア

93.0

10フィート(約3.04m)からのスコア

98.4

20フィート(約6.09m)からのスコア

73.8

5フィート(約1.52m)からのベスト
ミズノ「M CRAFT OMOI 02」
  • 5フィート(約1.52m)からのベストブレードパター
  • 「フィーリング」と「見た目」が高評価
  • 10フィート(約3.04m)からのパフォーマンスがイマイチ
  • 純正の大型グリップが低評価

96.8

70.8

83.0

10フィート(約3.04m)からのベスト
コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」
  • 10フィート(約3.04m)からのベストブレードパター
  • 5フィート(約1.52m)からのパフォーマンスが優秀
  • インパクト後の転がりが高評価
  • デザインは不評

93.0

98.4

73.8

20フィート(約6.09m)からベスト
MATIパター「シンクロ」
  • 20フィート(約6.09m)からのベストブレードパター
  • 3つの距離からのパフォーマンスが安定
  • テスターがバランスと打感が良いということに着目
  • デザインに魅力を感じなかったとの意見あり

86.3

91.2

98.4

ベストバリュー
トミー・アーマー「IMPACT NO. 2 WIDE」
  • ベストブレード第3位
  • 10フィート(約3.04m)で上位となったうちの1モデル
  • 重量配分とコントロール性が高評価
  • ツートンカラーが不評

89.3

92.4

73.8


すべてはあなたのゲームのために

2022年の最も総合的な「ブレードパター」のテストが終わった。

MyGolfSpyにおいて、我々の役割は独自で公平、そして客観性に基づいたテストを実施し、皆さんがより自信を持って購入を決められるようにすることにある。クラブを購入する人、あるいはフィッティングをする前に情報を得ておきたいゴルファーにとって、欠かすことのできない手引きとなるだろう。

ではここから2022年の『ベストブレードパター』をチェックしていこう。


『MOST WANTEDスコア』

我々は、2022年の『MOST WANTEDテスト』を100点満点での点数方式に改定した。この新システムにより、スコアアップできる可能性のあるクラブがさらに見分けやすくなるだろう。

『MOST WANTEDパターテスト』では、ワンパットに重点を置いている。ワンパットで決められれば、スコアアップすることができるからだ。


2022年『ブレードパターランキング』総合トップ5

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上位5モデル

・コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」、MATIパター「シンクロ」、トミーアーマー「インパクト NO. 2 ワイド」、ミズノ「M CRAFT OMOI 01」、イーブンロール「ER1V ブラック」

・コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」が、10フィート(約3.04m)から素晴らしいパフォーマンスを見せ2022年『ブレードパターランキング』においてトップとなった

・典型的なダークホースといえるMATIパター「シンクロ」が印象的で安定したデビューを飾り、20フィート(約6.09m)から圧倒的なパフォーマンスを発揮し2位となった

・トミーアーマー「インパクト NO. 2 ワイド」は、今回も3つの距離から安定したパフォーマンスを見せ3位となった

・「M CRAFT」の発表以降、ミズノのブレードパターは『MOST WANTEDテスト』で安定した成績を残しているが、その傾向は「OMOI 01」でも継承されている

・イーブンロール「ER1V ブラック」は、『MOST WANTEDテスト』で5位になったことで同パターの安定したパフォーマンスをさらにアピールしている



2022年『MOST WANTED ブレードパター』:トップ5<5フィート(約1.52m)から>

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・ミズノ「M CRAFT OMOI 02」、ピン「PLD ミルド アンサー」、オデッセイ「Tri-Hot 5K 2」、コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」、イーブンロール「ER1V ブラック」

・ミズノ「M CRAFT OMOI 02」は、5フィート(約1.52m)からワンパットで決める素晴らしいパフォーマンスを見せトップとなった。5フィートからの距離が苦手なゴルファーにはおすすめ

・ピン「PLDミルド アンサー」とオデッセイ「Tri-Hot 5K 2」は僅差で2位を争った。ともに5フィートから安定したパフォーマンスを見せていた

・コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」とイーブンロール「ER1V ブラック」は4位タイとなり、5フィートから優れたパフォーマンスを発揮した



2022年『MOST WANTED ブレードパター』:トップ5<10フィート(約3.04m)から>

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・コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」、テーラーメイド「TP ハイドロブラストソト」、トミーアーマー「インパクト NO. 2 ワイド」、ミズノ「M CRAFT OMOI 01」、イーブンロール「ER1V ブラック」

・見てわかる通り、コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」が10フィート(約3.04m)からの距離で他のモデルを圧倒し総合トップになった

・テーラーメイド「TP ハイドロブラストソト」が10フィート(約3.04m)からの距離で2位となった

・トミーアーマー「インパクト NO. 2 ワイド」がトップ3の座を獲得

・ミズノ「M CRAFT OMOI 01」は10フィート(約3.04m)から確実なパフォーマンスを見せたことで総合5位となった

・イーブンロール「ER1V ブラック」は5フィート(約1.52m)から10フィート(約3.04m)にかけて素晴らしいパフォーマンスを発揮した


2022年『MOST WANTED ブレードパター』:トップ5<20フィート(約6.09m)から>

2022年,ブレード,パター,ランキング,ゴルフ,ゴルフクラブ,評価

・MATIパター「シンクロ」、ベティナルディ「BB-1」、PXG「バトルレディマスタング」、ミズノ「M CRAFT OMOI 01」、ウィルソン「ウェストループ」

・20フィート(約6.09m)から素晴らしいパフォーマンスを見せたのはMATIパター「シンクロ」。テストを通じて、この距離から安定した性能を発揮しワンパットを最も多く積み重ねた

・「シンクロ」に迫ったパターはベティナルディ「BB-1」となった

・PXG「バトルレディマスタング」がこの距離からトップ3入りを果たした

・ミズノ「M CRAFT OMOI 01」とウィルソン「ウェストループ」はこの距離からのトップ5に食い込んだ



パター購入で考慮すること

長さ

一般的に市販されているパターの長さは34インチか35インチだ。長さは「距離感」と「方向性」に影響する。多くのゴルファーは、短いシャフトのパターの方がフィットするということを分かっているようだが、アドレスで構えた時にリラックスしてセットアップできるパターを選ぶと良いだろう。


ロフト角

適正ロフト角なら、フェースからボールが離れた時にスムースな転がりを実現する。ロフトが立ち過ぎていたり寝過ぎたりしていると、ボールが跳ねたり「ホップ(浮き上がる)」する原因となり最終的に距離のコントロールに課題を残す。皆さんのパッティングストロークに合う適正なロフト角を選ぶなら、プロのフィッターと一緒に選択することをおすすめする。


ブレード VS マレット

どちらがベストなのか?それは、個人の好みとそれぞれのストロークタイプの掛け合わせによる。フィッティングにおいて絶対と言えることはほとんどないが、ストロークが速いなら軽量のブレードパターがフィットする。一方、ストロークのテンポがゆっくりでスムースなら、重めのマレットタイプの方がマッチするだろう。


トゥの傾き度合

テンポと同様、ストローク中のアークの大きさも適正なパターを選ぶ要素となる。もし、ストローク中のフェースの開閉が平均よりも大きいなら、トゥ側に重量があるヒールシャフトのパターが検討に値するだろう。人差し指2本でパターを支えることで、バランスをチェックすることができ、パターヘッドのトゥが6時の状態に近ければそれはトゥバランスのパターという具合だ。フェースバランスはフェースが上を向くパターで、一般的に真っ直ぐ引いて真っ直ぐストロークするタイプのゴルファーに合う。


パターの特徴

ドライバーほどではないが、パターにもテクノロジーが詰まっている。

ヘッド重量を変えるだけでなく、ストローク時のアーク(フェースの開閉)の大きさに合わせてトゥハング(トゥの傾き度合い)を変えることができる調整可能なウエイトがついているパターは珍しくもない。オデッセイとトゥーロンの全パターには、複合素材のストロークラボ・シャフトを装着。イーブンロールやその他メーカーでは、たとえミスヒットしたとしても、スムースな転がりだけでなく一貫した距離感(さらにモデルによっては方向性)をもたらす『フェースミーリング』と『インサート』が搭載されている。


速いグリーン VS 遅いグリーン

パターの重さは、よくプレーするコースのグリーンのスピードに合わせる必要がある。遅いグリーンだと重めのパターの方が良いパフォーマンスを発揮する傾向があるし、速いグリーンには繊細なタッチが必要。軽めのパターの方が良い結果が得られることがあるのだ。


ストロークタイプ別ベストブレードパター

スライトアーク・タイプ - コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」

・2022年『MOST WANTED ブレードパター』で10フィート(約3.04m)からのベストブレード。10フィート以内では突出したパター


ストロングアーク・タイプ – ミズノ「M CRAFT OMOI 01」

・ミズノ「M CRAFT OMOI 01」は、今年のテストで素晴らしい成績を挙げ異例の入賞を果たした。。各距離から素晴らしいスコアをマークしている


ストレート・タイプ – MATIパター「SYNCHRO(シンクロ)」

・今年のテストで第2位であり20フィート(約6.09m)からのベストブレードパター。「シンクロ」はブレードカテゴリーの強豪相手にその実力を発揮した


記録

2022年『MOST WANTEDブレードパター』を見つけるためのテストでは、市場がどこに向かっているのかを探り、メーカーが年々パフォーマンスを向上させるためにどのような改善を行っているのかを分析。テスト中は、テスターからフィードバックも受けている。テスターが何を気に入り、何が気に入らず、そしてその理由も把握するようにしている。しかし、こうした主観的なフィードバックは総合順位に影響を与えることはない。


傾向と変化

・例年のことだが、注目を集める革新的なパターが登場している。今年はコブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」が3Dプリントにより製作した部品を搭載し注目を集めている。またコブラはSik Golfと提携。彼らの「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」と「KINGスポート 45」はともにSik独自の『Descending Loft Technology』(フェースを上下4分割し、最適ロフトを設定。下から1°、2°、3°、4°となる)をフェースに採用している。今後、3Dプリントがさらに道を切り開くのか興味深いところだ

・L.A.B. Golfの『ライ角バランス』テクノロジーは魅力的なパッティング体験を可能にしている。このテクノロジーにより、インパクトでパターのフェースをスクエア(真っ直ぐ)に戻しやすくなった。さらに従来のストロークタイプに対して、ライ角でフィッティングしている。シンプルさを求めるなら、「B.2」パターがおすすめ。きっとあなたを魅了するだろう


テスターからのフィードバック

・パターにおいては、「打感」がよく話題に挙がるが打感をどう評価するのかは別の問題だ。しかし、次に挙げるパターは、「打感」という点でテスターたちから高評価を得ていた。イーブンロール「ER1V ブラック」、オデッセイ「Tri-Hot 5K 2」、ミズノ「M CRAFT OMOI 01」、ミズノ「M CRAFT OMOI 02」、ピン「PLDミルド アンサー」、ピン「PLDミルド アンサー2」、L.A.B. Golf「B.2」、トゥーロンデザイン「シカゴ」、クリーブランド「ハンティントンビーチソフト 4」、クリーブランド「ハンティントンプレミアソフト 3」、コブラ「KING 3Dプリント・グランドスポート 35」、コブラ「KINGスポート 45」、PXG「バトルレディマスタング」、スコッティキャメロン「Special Select Newport 2.5」、テーラーメイド「TP ハイドロブラスト ソト」

・テストを通じて、テスターが見た目という点でどのパターが好きでどのパターが嫌いなのかということはすぐにわかる。以下はテスターが魅力的と感じたパターだ。ピン「PLD ミルド アンサー」、ピン「PLD ミルド アンサー 2」、イーブンロール「ER1V ブラック」、トゥーロンデザイン「シカゴ」、スコッティキャメロン「Special Select Newport 2.5」、ミズノ「M CRAFT OMOI 01」、テーラーメイド「TP ハイドロブラスト ソト」、オデッセイ「Tri-Hot 5K 2」


2022年『MOST WANTED ブレードパター』結果

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2022年『MOST WANTED ブレードパター』 - 購入のヒント

フィッティング

アマチュアゴルファーの95%はパターフィッティング未経験だ。(皆さんにパターフィッティングを行なっている)ほとんどのPGAプロもフィッティング経験がないと知ったら驚くはず。あなたにマッチしていないゴルフクラブでプレーすると、スコアを無駄にする可能性がある。見た目とフィーリングが良いというだけでパターを選ばず、“あなたの”ストロークにベストマッチし、よりカップインできるパターを見つけるためにフィッティングを受けて欲しい。


フェーステクノロジー

フェーステクノロジーには、『バリアブルグルーブ』、『フェースインサート』、あるいはより伝統的な『ミルドフェース』など、さまざまな形態がある。フェーステクノロジーはさまざまだが、パターにとっては重要なのだ。目的はシンプルで、パー以内で上がれなくても安定した結果を実現するため。こうしたテクノロジーを駆使し、皆さんのスタイルとニーズに合う最適なものを選ぶと良いだろう。


グリップ形状

パターのグリップは様々で、結局は個人の好みによる。太めのグリップは安定感抜群だがフィーリングが出ない可能性がある一方、細めのグリップは良いフィーリングが得られるが、コントロール性がやや損なわれることがあるだろう。グリップは賢く選ぶと良いだろう。


FAQ

パター購入

Q:パターフィッティングをするべきか?

A:当然だ。単にお店のパターコーナーに行って、フィーリングの良いものや2、3回入っただけのパターを選ぶべきではない。よく調べてどのようなパターかを知り、その上であなたのストロークに最適なパターを見つけることができるパターフィッティングを受けるつもりでお店やコースに行くと良い。あなたに合うベストなパターを見つける最良の方法はフィッティングを受けることなのだ。


Q:どのように自分に合う長さのパターを見つければ良いか?

A:簡単にパターの長さをチェックできる方法がある。パターを持ち構えやすいパッティングスタンスをとってみよう。パターが短いと、アップライトになったり、ヒールが浮いた状態になる。反対に長すぎるとボールが近く見えたり、トゥがやや上を向くはずだ。気になるならフィッターを訪ねてみよう。


Q:一般的なパターの価格は?

A:有名ブランドのパターは99ドルから400ドル程度。高価格帯モデルは100%CNCミルドであることが多いが、パターのロゴ(ブランド)に対して高い値段を払っていることも事実だろう。価格も重要だが、ベストなパターは高いと思わない方が良い。


2022『ベストブレードパター』を決めるにあたり

Q:『MOST WANTED』の勝者はどのように決めるのか?

A:今年のベストパターランキングは、100点満点の採点方式で決める。各パターを5フィート、10フィート、20フィートごとに採点。その後で個々のスコアを集計し総合スコアを算出する。また、10フィートでのスコアが合計スコアに最も影響するように重み付けしている。


Q:どのようにストロークタイプ別のベストパターを決めたのか?

A:テスト開始時に各パターを「トゥハング(トゥの傾き度合)」と「ストロークタイプ」で分類。各分類のベストパターは、トゥハングとストロークタイプごとに総合得点が最も高かったパターとなる。


Q:見た目、打音、フィーリングなど主観的要素はどの程度ランキングに影響するのか?

A:全く影響しない。我々のランキングは、合計のパット数と定量化できるパフォーマンス測定だけをもとにしている。主観的コメントを掲載しているのは、テスターによる直接のフィードバックを読者が望んでいるからだ。


Q:マレットタイプのパターテストも掲載予定か?

A:答えはYES。数週間以内にテスト結果を公表することになっている。