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2022年キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールは55億円の投資に見合う品質を実現したか?

BY TONY COVEY

September 09, 2022

男子プロツアーで使用率No.1のキャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールの品質を調査。果たして、真の価格はいくら?

MyGolfSpy の『Ball Lab(ボールラボ)』では、市場に出回るゴルフボールの「品質」と「一貫性」の調査、数値化を行っており、金額に見合う最適なゴルフボール選びに役立つ情報を提供している。

今回取り上げるのは、2022年キャロウェイ「Chrome Soft X(クロムソフト X)」ゴルフボール。テストプロセスや、「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy『Ball Lab』のページにて確認してほしい。


キャロウェイ「Chrome Soft X(クロムソフトX)」ゴルフボールについて

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「クロムソフト X」の最も注目すべき点は、男子プロツアーでの使用率がNo.1だということ。にもかかわらず、小売市場では「クロムソフト」に比べて人気がやや劣る。

さらに、前モデルは中弾道、高スピンという特性を持っており、2021年『ゴルフボールテスト』で最高の飛距離を誇っている。おそらく、2022年モデルも同様のパフォーマンス特性を持つだろう。


「Chrome Soft X(クロムソフトX)」ゴルフボールの構造

2022年版「Chrome Soft X」ゴルフボールは、『TPU (射出成形) ウレタン』カバーの4ピース構造。タイトリスト「Pro V1x」やスリクソン「Z-Star XV」のような『デュアルコア』デザインとは対照的に、『デュアルマントル』設計だ。

また製造は、マサチューセッツ州のチコピーにあるキャロウェイのゴルフボール工場で製造されている。キャロウェイはボールでの№1を目論み、この工場に55億円の投資を行った。


コンプレッション(硬度)

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私たちの測定では、2022年キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールの平均コンプレッションは95だった。

比較すると、ピナクル練習ボールや今年のブリヂストン「Tour B X」 と同じコンプレッションだ。タイトリスト「Pro V1x」より少し柔らかく、2021年テーラーメイド「TP5x」よりやや硬めだ。


直径サイズと重量

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3年間に渡り行ってきた『Ball Lab(ボールラボ)』で、キャロウェイのボールの直径サイズと重量に関するいくつかの問題に遭遇した。しかし、今年の「クロムソフト X」ゴルフボールでは問題が見られなかった。

サンプルボールのすべてが、サイズと重量に関する USGAの規定を満たしていた。


検査

中心性と同心性

「同心性」に関するキャロウェイの過去の問題(実際、バラツキがひどかった)はすでに取り上げたが、同社はチコピー工場の改善に取り組んでいるため、今後のボール品質の向上が期待される。

今回不良品とされた「クロムソフト X」は1個。外側のマントルが内側のマントルに浸透している箇所が4箇所、また外側のマントルが明らかに薄くなっている箇所が1箇所確認された。

これらの問題は望ましくないが、サンプル全体でみれば「同心性」は優秀と言える。


コアの一貫性

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コアの色は概ね一貫していた (常にそうであったわけではないが…)。一部のコアで白い物質が確認されたが、懸念するほどの問題ではない。


カバー

カバーの欠陥はなし。


キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボール − 一貫性

ここでは、キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールの「一貫性」について詳しく説明する。これは、過去にテストしたモデルと比べて、ボール同士の「品質」がどの程度「一貫」しているかどうかを調査したものだ。


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重量の一貫性

・ダース箱ごとに多少のばらつきがあるが、中でもBox1(1箱目)の「一貫性」が最も劣っていた

・平均重量は1.611オンスで平均的


直径サイズの一貫性

・2022年「クロムソフト X」の直径の一貫性は平均範囲内

・多少の差はあるが、「Chrome Soft X」は全体的に制限内に収まっている

・ボールの直径サイズは、平均範囲内だった


コンプレッション(硬度)の一貫性

・コンプレッションの一貫性は平均に該当

・上のチャートからわかるように、1箱目 は間違いなくばらつきがあり、6個目のボールは平均から明らかに離れているため不良ボールとした

・サンプル全体のコンプレッション差は、12ポイントと期待よりは高かった



TRUE PRICE-ボールの真の価格-

「True Price」とは、ゴルフボールの「品質」を独自に数値化した指標だ。これは、「優良ボール1ダース(12個)の対価として必要な金額」を表す。

「Ture Price」は常に「小売価格以上の金額」になる。「Ture Price」と「小売価格」の差が大きいほど、ボールの品質に疑問が持たれる。


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キャロウェイ「クロムソフト X」−まとめ

テストプロセスや、「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy『Ball Lab』のページにて確認して欲しい。

前述の通り、キャロウェイはチコピーにあるボール工場の改善を続けており今回の結果はその成果と言える。とはいえ、まだ改善の余地がたくさんあることは明らかだ。


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良かった点

・すべての測定項目で平均して一貫している

・USGAのルールに準拠している


悪かった点

・2個のサンプルボールが不良品だった

・最高品質の基準でいうと、チャートのばらつきがやや目立つ

・レビュー時点で、2022年「クロムソフト X」ゴルフボールの総合スコアは75


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著者情報

TONY COVEY

編集長
MyGolfSpy創業初期から参加したメンバーであり、現在は編集部を率いる編集長
記事制作だけでなく、MyGolfSpyのデータ主導型テスト手法の構築にも深く関わってきた。現在も膨大なテストデータを分析し、ゴルファーのクラブ選びやスコアアップにつながる発見を記事として届けている。
トニーが大切にしているのは、「事実とマーケティングを分けて考えること」。メーカーが発信する情報をそのまま伝えるのではなく、実測データや検証結果をもとにゴルファー自身が判断できる情報を提供することを重視している。
流行や話題性よりも実際の性能を優先する姿勢は、MyGolfSpyの編集方針そのものと言える。
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