ついにその時が来た。『Most Wanted パター テスト』の新時代が幕を開ける。

この10年で数多くのパターをテストしてきたが、2025年のパターテストでは、これまでにない革新が加わった。その革新のカギとなるのが『PuttView(パットビュー)』だ!最先端のこのテクノロジーによって、これまで以上に精度の高いテストと、信頼性あるデータを提供できるようになった。

今回のテストは、データに基づいた、市場で最も網羅的かつ公平なパターレビューだ。誇張は一切なし。派手な宣伝文句もない。ただ純粋に、“パフォーマンス”だけを基準に評価している。


2025年ベストブレードパターランキング|MyGolfSpyのMost Wanted受賞モデルが勢揃い

2025年テストでは、全32本のブレード型パターを徹底検証。オデッセイ、スコッティキャメロン、PING、ベティナルディといった名だたるブランドが集結した。しかし、そこに思わぬ伏兵も現れた。知名度の低いブランドがサプライズを巻き起こす展開も…。

今、パター市場は変革の時を迎えている。依然として大手ブランドがシェアの多くを占めている一方で、無名のメーカーたちが着実に勢力を伸ばしている。これまで埋もれていたブランドが、いよいよ表舞台に躍り出ようとしているのだ。

160時間にも及ぶテスト、そして20,480回のパット。そのすべてを経て、ついに『PuttView』導入後、初となる『Most Wantedブレードパターテスト』が完結した。

では、2025年の「ベストブレードパター」を紹介しよう。


2025年最も優れたブレードパター

トミーアーマー「Impact No. 2(インパクトNo. 2)」

総合1位 – トミーアーマー「Impact No. 2(インパクトNo. 2)」

RUNNERゴルフ「BLADE」

2位 – RUNNERゴルフ「BLADE」

クリーブランド「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」

3位 – クリーブランド「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」

ネバーコンプロマイズ「Model 2」

ショートパット部門1位 – ネバーコンプロマイズ「Model 2」

トミーアーマー「Impact No. 2」

ミドルパット部門1位 – トミーアーマー「Impact No. 2」

スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」

ロングパット部門1位 – スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」


2025年ベストブレードパター「総合ランキング」TOP10

2025年ベストブレードパターランキングTOP10|PuttViewハンディキャップによる総合評価で選ばれたパター一覧

「PuttView」ハンディキャップによる評価

最終的に、「優れたブレードパター」とは『PuttView』のハンディキャップ指標で最も高いスコアを記録したモデルのことを指す。中には、ショート(~約2m)、ミドル(約2〜5m)、ロングパット(約5m以上)のいずれかに特化して優れた結果を出したモデルもあれば、すべての距離で安定したパフォーマンスを発揮したものもある。それぞれが異なる強みを武器に上位へと名乗りを上げたが、共通しているのは「平均を大きく上回るパフォーマンス」を実現している点だ。

ここから紹介するのが、「総合評価」で選ばれた2025年のトップブレードパターたちだ。


「総合評価」第1位 トミーアーマー「Impact No. 2(インパクトNo. 2)」

PuttView HCP総合
-6.1
ショート
-3.6
ミドル
-9.6
ロング
-7.7

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►最も優れたブレードパターを求めている人:

    2025年の「最優秀ブレードパター」に輝いたのは、トミーアーマー「Impact No. 2」。特にモデル間で最も性能差が出やすいミドルパットで他を圧倒。ショートパットやロングパットには自信があるものの、中距離のパットに課題があるなら、トミーアーマー「Impact No. 2」はぜひ試してみる価値ある一本、という結果となった。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►高MOIドライバーを使うことに慎重な人:

    トミーアーマー「Impact No. 2」は、全体的にバランスの取れたパターではあるが、ショートパットやロングパットに関しては、より優れたモデルが存在する。これらの距離で確実性を求めるゴルファーにとっては、少し物足りなさを感じるかもしれない。

注目すべきポイント

トミーアーマーのパターは、『Most Wantedテスト』ではすっかりおなじみの存在。過去には同テストでの優勝経験もあり、その実力は折り紙付きだ。そして今回、我々のパターテストが『PuttView』によって新時代に突入する中、トミーアーマー「Impact No. 2」が再び頂点に返り咲いた。最新のデータで「Impact No. 2」は全体的に他モデルを凌駕。特にミドルパット(約2〜5m)の距離から圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、2025年の『最優秀ブレードパター』に輝いた。

テスターたちの声

“気に入った。形状も魅力的でアライメントしやすい。ボールの転がりもスムーズで好印象。”

“グリップは好みに合わせて交換するかも。でもこの価格なら、十分に“買い”の一本。”

“打感や見た目に特別な魅力は感じなかったけど、とにかく結果が良い。”

“ミスに強くて、全体的にやさしい印象。安心してストロークできるクラブだと思う。”

専門家の評価

2025年モデルの『Most Wantedパターテスト』が新時代に突入し、その幕開けを飾ったのが、トミーアーマー「Impact No. 2」だ。特に評価が高かったのは、ミドルパット(約2〜5m)での圧倒的なパフォーマンス。この距離こそ、パターテストにおいて最も重要とされる領域であり、モデル間の差が最も顕著に現れるポイントでもある。一般的にショートパット(~約2m)では大きな差は出にくく、ロングパット(約5m以上)でも性能差は一定にとどまる。しかし、ミドルパットは「正確性」と「距離感」の両方が求められ、真の実力が問われる場面だ。そんな中、このトミーアーマー「Impact No. 2」は群を抜く結果を残し、2025年の総合トップという称号を手にした。


第2位 RUNNERゴルフ「BLADE」

PuttView HCP総合
-5.5
ショート
-5.6
ミルド
-3.2
ロング
-9.4

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►安定性を求めている人:

    RUNNER(ランナー)「BLADE(ブレード)」は、今回のテストで最も安定感のあるブレードパターのひとつだ。特にショートパットでは高い精度を発揮し、総合2位にランクイン。さらに、パター性能の真価が問われるミドルパット部門でも4位にランクインし、しっかりと存在感を示した。また、ロングパットでもまずまずの成績を残している。グリーン上で安定したプレーを求めていたり、カスタマイズ性が欲しい人にとって、RUNNER「BLADE」は新たな選択肢として注目すべき1本だ。

  • ►カスタマイズしたい人:

    RUNNERは、他のブランドとは一線を画すユニークな存在だ。最大の特徴は、交換可能な3つのバックピース(オリジナル/ブレード/マレット)をラインナップしていること。さらに、左右どちらの利き手にも対応するリバーシブルベースを採用している点も見逃せない。また、フェースデザインやウエイトの交換も可能で、フィーリングやパフォーマンスを細かく調整できる。これらの組み合わせにより、なんと200通り以上のカスタマイズが可能になる。「自分だけの“理想のパター”を作りたい」というゴルファーとって、「RUNNER」はまさに夢のような選択肢だ。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►見た目重視の人:

    見た目において、RUNNER「BLADE」の評価は下位に位置している。これは、独自のデザインと機能性を追求するあまり、見た目がやや犠牲になっているためだ。もし、クラシックで洗練されたブレードパターの見た目を重視し、性能よりもデザインを優先するタイプのゴルファーであれば、RUNNER「BLADE」はあまり魅力的とは言えない。

注目すべきポイント

『Most Wantedテスト』初参戦のRUNNERゴルフだが、その初陣は非常に印象的な結果となった。カスタマイズ性と調整機能の豊富さが大きな特徴であるRUNNERのパターだが、今回はあえて調整なしの標準仕様でテストを実施。それでも平均PuttViewハンディキャップ-5.5という好スコアを記録し、総合2位にランクインした。特にショートパット部門では2位にランクインしており、短い距離で苦戦しているゴルファーとっては、有力な選択肢となりそうだ。

テスターたちの声

“構えやすく重量感もちょうどいい。すっとアドレスに入れる感じがある。”

“重量、バランス、打感が総合的に良く、全体の完成度が高い。”

“多くのテクノロジーが詰まっていて、使いこなせば大化けしそうなポテンシャルを感じる。ただし、見た目はやや慣れが必要かも。”

“打音が控えめで心地よい。フェース面の安定感があり、ストローク全体もブレずに振り抜ける。”

専門家の評価

RUNNER「BLADE」は、「見た目」や「打感」ではなく、純粋に“パフォーマンス重視”を貫いた1本だ。クラシックな外観や打感の柔らかさを求めるゴルファーには響かないかもしれないが、どの距離からでも安定してカップに寄せ、決めきる力を持っている。さらに特筆すべきは、200通り以上のフィッティング構成が可能な圧倒的なカスタマイズ性。まさにギア好きにとってはたまらない“調整の沼”。極限まで自分仕様に仕上げたいゴルファーにとって、Runner「Blade」は“未知の可能性”を秘めたパターといえる。


第3位 クリーブランド「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」

PuttView HCP総合
-5.5
ショート
-4.5
ミドル
-3.6
ロング
-9.4

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►「ミドルパット」と「ロングパット」のパフォーマンスを求める人:

    スコアアップを狙う上で、長い距離のパット力を向上させることが不可欠だが、クリーブランド「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」は、ミドルパットとロングパットにおいて『PuttView』ハンディキャップで総合3位となった。もちろんこうした距離では“カップイン”だけでなく、いかにしっかり寄せられるかも重要な要素だ。その点でも、このモデルは優れたパフォーマンスを見せており、距離感に悩むゴルファーにとって頼れる存在になりそうだ。

  • ►コストを抑えたい人:

    USTマミヤの「ALL-IN」シャフトを装着していながら、価格は最大で249.99ドルとなっており、市場にあるブレードパターの中でもかなりコストパフォーマンスに優れた1本と言える。また、テスターたちからの主観的評価も高く、性能と価格のバランスを重視するゴルファーには見逃せない選択肢だ。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►クリーブランドパターに懐疑的な人:

    クリーブランドは幅広いゴルファーに向けて優れたパターを提供している、というのが我々の一貫した見解だ。とはいえ、「クリーブランドのパターってどうなの?」と、いまだ懐疑的な目を向けるゴルファーもいるだろう。でもそろそろ、その疑いは脇に置いてもいいかもしれない。特にブレードパターにおいて、クリーブランドは驚くほど一貫したパフォーマンスを見せ続けているのだから。

注目すべきポイント

クリーブランド「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」は、総合3位にランクイン。特にミドルパットとロングパットで安定したパフォーマンスを発揮し、スコアメイクのカギを握る距離で強さを見せた1本だ。また、トミーアーマーと同様に、「ALL-IN」シャフトを装着しながら、価格は199ドルから249ドルというお手頃価格で高性能パターを提供している。もし“コスパが良い”ブレードパターを求めているなら、「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」は間違いなく注目すべきモデルだ。

テスターたちの声

“良い意味で驚かされた。打感と距離感が素晴らしかった。”

“バランスが抜群で、今回テストした中で一番気に入った。”

“すべてが好印象。よく入るし、安心感がある。”

“構えやすくてフィーリングもいい。スクエアに構えられる。”

専門家の評価

クリーブランドのブレードパターは、テストで安定した実力を見せているものの、大手ブランドの中ではあまり注目されていない“ダークホース”的存在だ。中でも「HB SOFT 2 BLACK MODEL 1」は、ミドルパットからロングパットというパフォーマンスに差が出やすい距離で優れている。こうした距離で結果を残せるパターは、スコアメイクの面でも大きな武器となる。見逃していると、ライバルに差をつけられるかもしれない。それが、このモデルの“静かな実力”だ。



ベストブレードパター TOP5「ショートパット部門」

ショートパット性能ランキングTOP5|2025年PuttViewデータで選ばれたブレードパターおすすめモデル

最も多くのショートパットを決められるブレードパターこそ、真のトップモデルだ。ショートパットにおいては、ゴルファーの成功率を下げるようなパターは避けたいところ。というのも、短い距離でのミスは、他の距離以上に「PuttViewハンディキャップ」へ与える影響が大きいからだ。

ここでは、ショートパットで優れた性能を発揮するブレードパターを紹介する。


「ショートパット部門」No.1パター ネバーコンプロマイズ「Model 2」

PuttView HCP総合
-4.5
ショート
-5.8
ミドル
0.9
ロング
-7.4

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►ショートパットのパフォーマンスを求めている人:

    ショートパットに不安があるなら、ネバーコンプロマイズ「Model 2」は有力な選択肢だ。テスト結果では、ショートパット成功率が68.97%。これは、最下位モデルと比べて約10%も高い数値となっている。ショートパットに苦手意識があるゴルファーにとって、このモデルは自信を取り戻す助けになるかもしれない。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►ミドルパットとロングパットに悩んでいる人:

    ネバーコンプロマイズ「Model 2」は、ミドルパットとロングパットのパフォーマンスが平均を下回る数値となった。特にロングパットで、距離感やエイミング(カップに正しく構えること)に課題があるという指摘がテスターから挙がっている。長い距離で安定感を求めるなら、他のモデルを検討したほうがよさそうだ。

注目すべきポイント

ネバーコンプロマイズ「Model 2」は、ショートパットにおける『PuttView』ハンディキャップでトップの成績を収めた。これはダンロップスポーツにとっての新たな勲章。ショートパットに自信を持ちたいなら、試してみる価値はある1本だろう。ただし、ミドルパットとロングパットはトップクラスとは言えない。距離のあるパットで安定感を求めるなら、他のモデルと比較検討するのも一手だ。

テスターたちの声

“見た目の好みはそこまでじゃないけど、ツートンカラーによるアライメントが良くて、よく決まった。”

“カップインの確率は62%。転がりも抜群で、ややカチッとした打音はするけど、マジで良いよ。”

“打感はしっかりめ。カラーリングは正直あまり好みじゃないかな。”

“驚くほどカップインするし、転がりもスムーズ。これはちょっと見直したくなるかも。”

専門家の評価

ショートパットで“最も優れたパター”と評価されるのは、決して簡単なことではない。成功率の高さはもちろん重要だが、そもそもショートパットはテスト環境ですら微妙なブレが出やすい難しい距離。だからこそ、“入るパター”を使うことが何よりの武器になる。ネバーコンプロマイズ「Model 2」は、まさにそんな場面でしっかり結果を出せるパフォーマンスを備えている。



「ショートパット部門」第2位 RUNNER「BLADE」

PuttView HCP総合
-5.5
ショート
-5.6
ミルド
-3.2
ロング
-9.4

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►安定性を求めている人:

    RUNNER(ランナー)「BLADE(ブレード)」は、今回のテストで最も安定感のあるブレードパターのひとつだ。特にショートパットでは高い精度を発揮し、総合2位にランクイン。さらに、パター性能の真価が問われるミドルパット部門でも4位にランクインし、しっかりと存在感を示した。また、ロングパットでもまずまずの成績を残している。グリーン上で安定したプレーを求めていたり、カスタマイズ性が欲しい人にとって、RUNNER「BLADE」は新たな選択肢として注目すべき1本だ。

  • ►カスタマイズしたい人:

    RUNNERは、他のブランドとは一線を画すユニークな存在だ。最大の特徴は、交換可能な3つのバックピース(オリジナル/ブレード/マレット)をラインナップしていること。さらに、左右どちらの利き手にも対応するリバーシブルベースを採用している点も見逃せない。また、フェースデザインやウエイトの交換も可能で、フィーリングやパフォーマンスを細かく調整できる。これらの組み合わせにより、なんと200通り以上のカスタマイズが可能になる。「自分だけの“理想のパター”を作りたい」というゴルファーとって、「RUNNER」はまさに夢のような選択肢だ。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►見た目重視の人:

    見た目において、RUNNER「BLADE」の評価は下位に位置している。これは、独自のデザインと機能性を追求するあまり、見た目がやや犠牲になっているためだ。もし、クラシックで洗練されたブレードパターの見た目を重視し、性能よりもデザインを優先するタイプのゴルファーであれば、RUNNER「BLADE」はあまり魅力的とは言えない。

注目すべきポイント

『Most Wantedテスト』初参戦のRUNNERゴルフだが、その初陣は非常に印象的な結果となった。カスタマイズ性と調整機能の豊富さが大きな特徴であるRUNNERのパターだが、今回はあえて調整なしの標準仕様でテストを実施。それでも平均PuttViewハンディキャップ-5.5という好スコアを記録し、総合2位にランクインした。特にショートパット部門では2位にランクインしており、短い距離で苦戦しているゴルファーとっては、有力な選択肢となりそうだ。

テスターたちの声

“構えやすく重量感もちょうどいい。すっとアドレスに入れる感じがある。”

“重量、バランス、打感が総合的に良く、全体の完成度が高い。”

“多くのテクノロジーが詰まっていて、使いこなせば大化けしそうなポテンシャルを感じる。ただし、見た目はやや慣れが必要かも。”

“打音が控えめで心地よい。フェース面の安定感があり、ストローク全体もブレずに振り抜ける。”

専門家の評価

RUNNER「BLADE」は、「見た目」や「打感」ではなく、純粋に“パフォーマンス重視”を貫いた1本だ。クラシックな外観や打感の柔らかさを求めるゴルファーには響かないかもしれないが、どの距離からでも安定してカップに寄せ、決めきる力を持っている。さらに特筆すべきは、200通り以上のフィッティング構成が可能な圧倒的なカスタマイズ性。まさにギア好きにとってはたまらない“調整の沼”。極限まで自分仕様に仕上げたいゴルファーにとって、Runner「Blade」は“未知の可能性”を秘めたパターといえる。



最も優れたブレードパターTOP5「ミドルパット部門」

ミドルパット性能比較ランキングTOP5|2025年最も正確性に優れたブレードパター一覧(PuttViewハンディキャップ)

ミドルパットが決まるようになると、ゴルフが変わる。かつては10フィート(約3.04m)の距離でテストしていたが、この距離になるとベストパターとワーストパターの性能差がはっきり出る。そして、この傾向は『PuttView』を導入した現在も変わらない。内部のパラメーターを調整しても、ミドルパットの距離の性能差は明確に表れる。

この距離で強さを発揮できるパターは、ランキング上位に入りやすく、今年のテストでも勝敗を左右する大きな要素となった。

ではミッドパット(約2〜5m)からベストなブレードパターを紹介する。


「ミドルパット部門」No.1ドライバー トミーアーマー「Impact No. 2」

PuttView HCP総合
-6.1
ショート
-3.6
ミドル
-9.6
ロング
-7.7

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►最も優れたブレードパターを求めている人:

    2025年の「最優秀ブレードパター」に輝いたのは、トミーアーマー「Impact No. 2」。特にモデル間で最も性能差が出やすいミドルパットで他を圧倒。ショートパットやロングパットには自信があるものの、中距離のパットに課題があるなら、トミーアーマー「Impact No. 2」はぜひ試してみる価値ある一本、という結果となった。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►高MOIドライバーを使うことに慎重な人:

    トミーアーマー「Impact No. 2」は、全体的にバランスの取れたパターではあるが、ショートパットやロングパットに関しては、より優れたモデルが存在する。これらの距離で確実性を求めるゴルファーにとっては、少し物足りなさを感じるかもしれない。

注目すべきポイント

トミーアーマーのパターは、『Most Wantedテスト』ではすっかりおなじみの存在。過去には同テストでの優勝経験もあり、その実力は折り紙付きだ。そして今回、我々のパターテストが『PuttView』によって新時代に突入する中、トミーアーマー「Impact No. 2」が再び頂点に返り咲いた。最新のデータで「Impact No. 2」は全体的に他モデルを凌駕。特にミドルパット(約2〜5m)の距離から圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、2025年の『最優秀ブレードパター』に輝いた。

テスターたちの声

“気に入った。形状も魅力的でアライメントしやすい。ボールの転がりもスムーズで好印象。”

“グリップは好みに合わせて交換するかも。でもこの価格なら、十分に“買い”の一本。”

“打感や見た目に特別な魅力は感じなかったけど、とにかく結果が良い。”

“ミスに強くて、全体的にやさしい印象。安心してストロークできるクラブだと思う。”

専門家の評価

2025年モデルの『Most Wantedパターテスト』が新時代に突入し、その幕開けを飾ったのが、トミーアーマー「Impact No. 2」だ。特に評価が高かったのは、ミドルパット(約2〜5m)での圧倒的なパフォーマンス。この距離こそ、パターテストにおいて最も重要とされる領域であり、モデル間の差が最も顕著に現れるポイントでもある。一般的にショートパット(~約2m)では大きな差は出にくく、ロングパット(約5m以上)でも性能差は一定にとどまる。しかし、ミドルパットは「正確性」と「距離感」の両方が求められ、真の実力が問われる場面だ。そんな中、このトミーアーマー「Impact No. 2」は群を抜く結果を残し、2025年の総合トップという称号を手にした。


「ミドルパット部門」第2位 PING「スコッツデール ANSER」

PuttView HCP総合
-4.9
ショート
-4.3
ミドル
-4.2
ロング
-6.9

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►ミドルパットでのパフォーマンスを向上したい人:

    ミドルパットを沈められれば、ラウンドの流れは一瞬で変わる。バーディチャンスを決めたり、土壇場のパーセーブを成功させたときのあの高揚感は、誰しも心を動かされるものだ。PING「スコッツデール ANSER」は、そんなミドルパットでのパフォーマンスを引き上げてくれる1本。このカテゴリーで総合2位という評価を獲得しているのも納得だ。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►ロングパットで安定性を求める人:

    PING「スコッツデール ANSER」は、他モデルに比べロングパットという点ではやや期待外れれな印象を受ける。ミドルパットでは優れた性能を発揮し、ショートパットでも平均以上の結果を残しているが、ロングパット部門では『PuttView』ハンディキャップで下位に沈んだ。ロングパットで苦戦しているなら、このモデルを使ってはいけない。

注目すべきポイント

PING「スコッツデール ANSER」は、ミドルパットにおける『PuttView』ハンディキャップで総合2位を獲得し、この距離において他モデルと明確な差をつけた。『PuttView』導入前から、ミドルパットのパフォーマンスはパター全体の評価に大きな影響を与えてきたが、このモデルはまさにその象徴的な存在。今回のテストでは総合6位にランクインした背景には、ミドルパットでの安定した結果が大きく貢献している。

テスターたちの声

“クラシックな形状で構えやすく、ボールの転がりもスムーズだった。”

“馴染みのある伝統的なデザインで安心感がある。打感も含めて、全体的にしっかりした印象のパターだ。”

“ツートンのダークカラーが好印象。クラシックな形状と相まって、転がりもまずまずだった。”

“アライメントラインがやや太めに感じたけど、全体としては良いパターだね。”

専門家の評価

PING「スコッツデール ANSER」は、ミドルパットにおいて高い精度を発揮するパターとして評価されている。総合ランキングでトップに入った他モデルと同様、『PuttView』ハンディキャップで重要指標である“カップに寄せる・沈める”能力に優れ、多くのテスターが、その伝統的な見た目にも好感を抱いた。ただし、ミドルパットの性能はトップレベルだったものの、総合的な部分ではやや物足りなさも残る結果となった。



最も優れたブレードパターTOP5「ロングパット部門」

ロングパット評価ランキングTOP5|2025年ブレードパターの飛距離と安定性を比較(PuttView分析)

ロングパットの安定性は、パター性能を語る上で欠かせない要素だ。もちろん、カップインできれば理想だが、それ以上に重要なのがスピードのコントロールとカップにしっかり寄せる力。決定力・距離感・安定性、この3つをすべて備えているモデルこそが、最終的にランキング上位に名を連ねる。


「ロングパット部門」No.1パター スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」

PuttView HCP総合
-4.8
ショート
-4.3
ミドル
-1.1
ロング
-9.6

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►ロングパットでベストなブレードパターを求めている人:

    パフォーマンスがすべてを物語るが、スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」は、まさにその筆頭だ。テストでは、ロングパット成功率が21.88%という高水準を記録。さらに、カップまでの平均距離は約0.34メートル。その精度の高さが、このモデルの実力を裏付けている。

  • ►主観的要素でパターを買う人:

    スコッティキャメロンの魅力は、誰もが認めるところだ。打音、打感、そして所有感のある見た目。これらすべてが、多くのゴルファーを惹きつけてやまない。テスターたちのコメントにも、それらへの圧倒的な支持がはっきりと表れていた。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►ミドルパットでの安定性を重視する人:

    我々のテストでは、ミドルパットでのパフォーマンスを特に重視している。というのも、この距離こそがスコアに直結し、モデルごとの差が最も出やすいからだ。スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」は、全体的には優れたパフォーマンスを持つモデルだが、ミドルパットにおける『PuttView』ハンディキャップではトップ10に入らなかった。この距離に課題を感じているなら、他のモデルも視野に入れるべきかもしれない。

注目すべきポイント

スコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」が底力を見せ、ロングパットにおけ『PuttView』ハンディキャップでトップを獲得した。ロングパットはスコアを左右する重要な要素。この距離から安定的で効果的なパッティングができれば、スコアアップできる。このモデルは、カップイン率と距離感の安定性の両面でトップクラスのブレードパターと評価された。さらに、打音、打感、見た目、購入の可能性という主観的要素でもテスターから高い評価を受けた。

テスターたちの声

“打感が最高。スコッティキャメロンが人気な理由がよくわかる。”

“ロングパットが面白いくらいに決まった。3回も入ったのは個人的に今回一番のハイライトだった。”

“価格がもう少し手頃だったら即買い。 パターとしての完成度は本当に高い”

“打音と打感が魅力的。転がりも突出して良い。ただ形状が少し薄すぎると感じた”

専門家の評価

「感覚的な魅力でゴルファーを惹きつけ続ける存在」。それこそが、スコッティキャメロンの強みであり、今後も高い人気を維持していく理由のひとつだ。そして今回、その評価はロングパットでのパフォーマンスという結果にも表れている。実際に、長い距離からの安定したパッティングに対して、テスターたちも高い安心感を口にしていた。ただし、カップに近づくにつれてやや精度が落ちる傾向があり、その点には注意が必要だ。


「ロングパット部門」第2位 トミーアーマー「IMPACT NO. 1」

「PuttView HCP」総合
-4.6
ショートパット
-5.2
ミドルパット
1.1
ロングパット
-9.4

このパターが最適なゴルファーは?

  • ►ショートパットとロングパットに強い実力派を求めている人

    トミーアーマー「IMPACT NO. 1」は、ショートパットとロングパットに優れている。ロングパットでは第2位、ショートパットでも第4位と、スコアメイクの要となる距離で安定したパフォーマンスを発揮している。こうした実力を見ると、「IMPACT NO. 1」は多くのゴルファーにとって“試す価値のあるブレードパター”であることがわかる。言い換えれば、性能と価格のバランスに優れた、非常にコスパの高い1本だ。

このパターが合わないゴルファーは?

  • ►ミドルパットの安定性を重視する人:

    トミーアーマー「IMPACT NO. 1」には明確な弱点がある。それは、ミドルパットにおける『PuttView』ハンディキャップのスコアが平均以下だったことだ。ミドルパットは最も性能差が出やすい距離とされており、ここでの安定感に欠ける点は見逃せない。ショートパットとロングパットには強みがあるが、ミドルパットに苦手意識があるゴルファーには慎重な判断が求められる。

注目すべきポイント

トミーアーマー「IMPACT NO. 1」は、ロングパットにおける『PuttView』ハンディキャップで2位を獲得。惜しくもトップには届かなかったが、この距離で安定感を発揮した実力は見逃せない。スコッティキャメロンのようなブランド評価はないかも知れない。それでも、価格帯を考えれば十分に魅力的な選択肢といえる。実際に「IMPACT NO. 1」は『PuttView』ハンディキャップで総合9位にランクインしており、コストパフォーマンスに優れたモデルとして注目に値する1本だ。

テスターたちの声

“この価格なら全然問題ない。コスパは素晴らしい。”

“シンプルな見た目が気に入った。パター選びに悩んだら、これにすると思う。”

“打感、バランス、見た目、どれも気に入った。”

“打感が良くてパットもよく決まった。自信を持ってストロークできた。”

専門家の評価

トミーアーマー「IMPACT NO. 1」は、ショートパットとロングパットの両方で安定したパフォーマンスを発揮し、ブレードパターテストの総合でトップ10入りを果たした。この実力に加え、価格帯を考慮すれば、上位モデルに迫るコストパフォーマンスの高さが際立っている。また「IMPACT NO. 2」と比べより伝統的なヘッド形状を採用しており、見た目の好みによってはこちらを選ぶ価値は十分にある。



2025年ベストブレードパター 結果

2025年のブレード型パター32モデルを対象にした性能比較表。Putt Viewハンディキャップによる総合スコアおよびショート、ミドル、ロングパット別のスコアとその順位が一覧で表示されている。

このテストの最大の目的は、市場で最も優れたドライバーに関する正確な知識を、ゴルファーや消費者に提供することだ。そのためには、テストを通じて収集した膨大なデータを入念かつ詳細に分析する必要がある。


『PuttView』で実現する次世代パターテスト

我々のテストにおいて最も重要なのはデータだ。データがなければ、テスト自体に意味をなさない。今回『PuttView』を導入したことで、これまで業界最高レベルだった我々のパターテストが、真の意味で“業界トップ”へと進化を遂げた。しかも進化したのは、データだけではない。

『PuttView』によって、パターテスト自体がよりダイナミックで、現実のラウンドに近いものへと生まれ変わったのだ。コース上では、毎回違う距離、傾斜、曲がり、スピードと向き合うことになる。これまでも複数の距離からテストしてきたが、コース上でゴルファーが体験するような様々な要素を取り入れることはできなかった。

しかし、今回開発した「ランダムテストプロトコル」により、コースのパッティングをよりリアルに再現できるようになった。全てのパターは同一条件下でテストあれ、全テスターが、「上り」、「下り」、「左右に曲がる」ライン、そして「ストレート」といった様々なラインを同じ回数だけストロークする。ただし、打つ場所は毎回完全にランダムに設定されており、同じ位置から繰り返すことで“慣れ”が生まれるのを防ぎ、より実際のプレーに近い、リアルなパフォーマンスを反映した結果が得られるようになっている。

とはいえ、最大の進化は「データ」だ。その膨大なデータ量こそが、我々の武器となる。

今後は『PuttView』という“お宝”をさらに活用し、データを掘り起こし、評価し、そこから得られた知見を次世代のパターコンテンツへと落とし込んでいく予定だ。


『PuttView』ハンディキャップって何?

これまでのパターテストでは、「ストローク・ゲインド」や「合計パット成功数」を基に、『Most Wanted』パターを決定してきた。これらの指標は、どのパターがテスト全体で優れていたかを示すには十分だったが、それ以上の深い分析結果は得られず、結果もやや分かりにくいという課題があった。

そこで今回から『PuttView』と提携し、より直感的で理解しやすい新しい指標を導入。ゴルファーなら誰もが馴染みのある「ハンディキャップ」という形で表現することにした。


『PuttView』ハンディキャップは以下のように定義される:

「プレーヤーのパッティング技術を表し、パーに対して何ストローク上回っているか、あるいは下回っているかを数値化したもの。『PuttView』ハンディキャップは『ストローク・ゲインド』を基に算出され、特定の距離からのパットにおいて、ツアープロ平均と比べて自分のパフォーマンスがどれだけ優れているかを示す。」

この 『PuttView』ハンディキャップのスコアこそが、テスト全体の結果を大きく左右する重要な指標となる。


パッティング解析ツール「PuttView」の使用画面|パッティングハンディキャップやストロークゲインをリアルタイム表示するゴルフ向けデータ分析システム

評価は、実際のラウンドでも鍵を握る3つの距離別に分類されている:


ショート

ミドル

ロング


そして、3つの距離それぞれの『PuttView』ハンディキャップの平均値が最も優れていたモデルが、総合優勝となる。なお、この結果は特定の距離におけるツアープロの平均パフォーマンスを基準として算出されているはあらかじめ理解しておいてほしい。


 

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コスパ最強のパター

ベストバリュー賞に輝いたのはトミーアーマー「IMPACT NO. 1」。特にロングパット部門で2位に入る安定感が光り、さらにショートパットでも良好な成績を収めている。この2つの距離における『PuttView』ハンディキャップの好結果が相乗効果を生み、総合順位は堂々の9位となった。

たとえ市場で“最も評価の高いブレードパター”が手に入らなかったとしても、「IMPACT NO. 1」は価格と性能のバランスにおいて、間違いなく優れた代替モデルとしておすすめできる1本だ。



2025年『Most Wanted』パターテストの検証方法

『Most Wantedブレードパターテスト』には、延べ160時間を費やし、全32モデルのブレードパターが対象となった。また、参加したのは20名の熱心なゴルファーたち。


パター性能テスト「Most Wanted Protocol」を開始するPuttViewの画面操作|タブレットでパッティングシナリオを設定する様子

それぞれのテスターが全パターを32回ずつストロークするという大規模な検証が行われた。テストは完全ランダム化されたシナリオに基づいており、実際のラウンドに近いパッティング状況を再現。
使用された距離は以下の4つ:


・4フィート(約1.2m)

・8フィート(約2.4m)

・12フィート(約3.6m)

・18フィート(約5.5m)


基本的にはまっすぐでフラットなパットを優先しているが、『PuttView』の導入により、「上り」、「下り」、「左右に曲がる」パットも一部取り入れることが可能に。これにより、テストのリアリティと再現性が一段と向上した。ただし、我々の目的は、あくまで「グリーンのラインを読む力」ではなく、「パターそのものの性能を評価すること」。テスト条件が複雑になりすぎると、純粋なパフォーマンスの比較が難しくなってしまうため、一定の制御とバランスを保ちながら実施している。


主な注目ポイント

2025年ブレードパター人気モデル勢揃い|最新パター比較・おすすめランキング用ビジュアル

ブレードパターはどれでも同じということはない

たしかにパフォーマンスが何より重要であることは、これまでも、そしてこれからも変わらない。だが、現在採用している『PuttView』ハンディキャップという指標で見ても、ベストとワーストの間には、実に5.5ストロークもの差がある。たかがパター、されどパター。選ぶ1本が、ラウンドの結果を大きく左右することは間違いない。


ショートパットとミドルパットは総合パフォーマンスに大きく影響する

当初から特にミドルパットがモデル間の性能差を生む距離であることは認識していたが、今回のテストを通じて、ショートパットでの出来が評価全体にどれほど影響するかもより明確になった。

ミドルパットでの安定性は差をつけるポイントであり、ショートパットの精度の低さは、総合順位を大きく落とす要因になり得る。今回の結果は、改めてこの2つの距離が「パッティング性能の核心」を担っていることを証明した。


ベスト vs ワースト:ショートパット編

ショートパットにおける、『PuttView』ハンディキャップの差は、実に7.3ストローク。これは、ロングパットでの差よりもはるかに大きな開きであり、この距離での性能差がどれほど大きく評価に影響するかを示している。ここでは、ショートパットで最も優れたネバーコンプロマイズ「Model 2」と、最下位となったウィルソン「インフィニット ウェストループ」の『PuttView』ハンディキャップを比較する。


ショートパット性能比較|NEVER COMPROMISE 2とWILSON INFINITE WEST LOOPの散布パターン分析(MyGolfSpy Most Wantedブレードパターテスト)

ベスト vs ワースト:ミドルパット編

ミドルパットにおける、『PuttView』ハンディキャップの差は、驚異の14.6ストローク。この数字がすべてを物語っている。「ミドルパットこそがパターの性能差が最もはっきりと表れる距離」であり、この距離でのパフォーマンスが、最終的な評価を大きく左右するということを強く示している。


ショートパット精度の散布比較|トミーアーマー「IMPACT No.2」とミズノ「OMOI TYPE 2」の性能差を可視化したグラフ(MyGolfSpy調査)

ショートパットとミドルパットは、総合パフォーマンスに大きく影響する。トミーアーマー「IMPACT NO. 2」はミドルパットで他モデルを圧倒するパフォーマンスを見せたが、ショートパットでの平凡なパフォーマンスが足を引っ張り、最終的なスコアは期待されたほど伸びなかった。

この結果は、ひとつの距離だけで優れていても、他が追いついていなければ上位に食い込むのは難しいという現実を示している。


ベスト vs ワースト:ロングパット編


ショートパットの散布比較|スコッティキャメロン「Super Select Newport 2」とミズノ「OMOI TYPE 4」のパット精度を比較した分析図(MyGolfSpyテスト)

主観的魅力が全てじゃない

スコッティキャメロンは、打感・見た目・所有感といった主観的な魅力では他を圧倒している。 それは、ある意味で当然の結果だ。だが、テスターから主観的評価で最低ランクに位置づけられたRunnerの「Blade」が、総合パフォーマンスではスコッティキャメロンを上回ったことは注目に値する。

もう一つの例が、イーブンロール「V2」だ。主観的部分ではスコッティキャメロン「SUPER SELECT NEWPORT 2」に次ぐ高評価を得たにもかかわらず、『PuttView』ハンディキャップでは平均をやや下回る結果に終わった。

たしかに、打感やデザインに満足できれば、自信が持てたり気分が上がったりすることもある。でも、いざというときにその“主観的な満足感”がスコアに直結するかといえば、そうではないのだ。


パットを決めることが全てではない

パッティングのパフォーマンスは、当然カップイン数に左右される。とはいえ、「入った/外れた」だけがすべてではない。とはいえ、カップインの確率が高くなくても、効果的で効率的なパッティングは可能だ。特に『PuttView』ハンディキャップでは、「どこに外したか」「どれだけカップに寄せたか」が重要な要素となっている。

たとえば、32パットのテストシナリオでは、各距離から1球ずつパットを実施。『PuttView』はボールが止まった位置まで正確に記録し、スコアに反映させている。つまり、4フィート(約1.2メートル)のパットを大きく外すことが2回以上あれば、『PuttView』ハンディキャップに大きな影響が出る。一方で、18フィート(約5.5メートル)のパットを少し外した程度であれば、その影響は比較的小さい。

 

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2025年ベストブレードパターQ&A