今回は、ゴルファーのスコアアップを支える「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの実力を検証。上位には、名だたるブランドが誇る優秀なモデルがずらりと並んだ。誰もが「やはり」と納得する実力派たちが、順当にその座を勝ち取っている。
「MyGolfSpy」は独立系クラブテストの第一人者だ。10年以上にわたる豊富なテスト経験と実績をもとに、誇張やマーケティング用語を一切排除した、信頼できる“データ”と“結果”だけを届けている。
今回のテストでは、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン17モデルを320時間かけて検証。テスターたちは16,320ショットを打ちデータを蓄積した。
新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果や情報は役立つものとなるはず。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに何を求めるにしても、その答えはここにあるってことだ。

2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン「総合」
ゴルフをよりやさしくするために生まれたのが、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンだ。
他のカテゴリーよりも多くのテクノロジーを搭載し、そのすべてが“遠くへ、高く、そして真っ直ぐに飛ばす(longer, higher, and straighter)”ことを目指している。難しさを減らし、スイングの気持ちよさを引き出す──それこそが、このカテゴリーの真価だ。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの強みは、やはり「正確性」と「飛距離」にある。この2つを高いレベルで両立できるモデルこそ、手にした瞬間から結果を出せる一本だ。中にはオールラウンドに優れたモデルもあり、上位に名を連ねた顔ぶれを見れば納得だろう。 “やっぱりこのモデルか”──そう感じさせるのが、このカテゴリーの実力者たちだ。では、2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを見ていこう。
「総合」第1位 キャロウェイ「ELYTE HL」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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高い性能を求めるゴルファー:
「パフォーマンスこそ、アイアン選びの核心だ」。調子が悪い日でも頼れる“安定した性能”──それこそが本当に優れたクラブの条件だ。キャロウェイ「ELYTE HL」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で堂々のトップに輝いた。理由はただひとつ、圧倒的な「性能」だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」の3要素すべてで高水準をマークし、総合力で群を抜く一本。決して一番飛ぶわけではないが、ロフトはやや寝た設計でありながら、しっかりと「飛距離」も確保できる。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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すでにスピン量が十分なゴルファー:
キャロウェイ「ELYTE HL」は高弾道寄りのロフト設計のため、そもそもスピン量が多いゴルファーにとってはベストな選択肢とは言えない。ロフトが寝るほどスピン量も増える。つまり、すでに十分スピンをかけられるプレーヤーだと「飛距離」が伸びにくく、むしろロスにつながることもあるからだ。
最終評価
キャロウェイ「ELYTE HL」は、2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で頂点に立った。この結果は偶然ではない──本当に優れたアイアンは、“最も重要な領域”で結果を残す。「正確性」で1位を獲得し、「寛容性」でもトップ5入り。テスト全体を通じて、安定感と信頼性の高さを示した。派手なスペックではないが、わずかに寝たロフト設計が多くのゴルファーにちょうどいい弾道をもたらす。特に「ヘッドスピード」がやや遅めのプレーヤーにとって、その設計は大きなアドバンテージになるだろう。もし今、“結果を出せる新しいアイアン”を探しているなら、キャロウェイ「ELYTE HL」は間違いなくその候補に入る一本だ。
テスターたちの声
“打音が心地よく、打ったときの反応も良い。高弾道も気に入った。”
“全体的に完成度が高い。これまで試した中で一番かもしれない。”
“打感が最高で、クラブ全体がしっかりしている。”
“ロフトがある方が自分には合っていると実感。より寛容性も高い。”
専門家の視点
「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、テクノロジーの進化とともに“ロフトを寝かせる”設計のメリットが注目を集めている。ロフト角を増やすことで打ち出し条件が安定し、その効果は実際のテストでも明確に裏付けられた。つまり、ややロフトを寝かせた設計は、多くのゴルファーにとって確かなプラス要素となる。その中でもキャロウェイ「ELYTE HL」は突出した結果を残し、ハイロフト設計ながら高い「飛距離性能」と「正確性」を両立してみせた。もし新しいアイアンを探しているなら、試してみる価値のある一本だ。
第2位 ミズノ「JPX 925 Hot Metal」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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バランスの取れた一本を求めるゴルファー:
すべてのゴルファーが“結果”を求める中で、アイアンによって得意分野は異なる。ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、「飛距離」を強みに、「正確性」や「寛容性」をバランス良く備えたモデル。「スコア改善型(初・中級者向け)」カテゴリーでトップにはあと一歩届かなかったものの、その総合力は確かなものだ。飛ばせて狙える、そして安心して構えられる──そんな理想のバランスを求めるなら、ぜひ試してほしい一本だ。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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“ミズノ=上級者用”と思い込んでいるゴルファー
「Hot Metal」シリーズが、ミズノを代表するロングセラーモデルであり続ける理由は明白だ──とにかく、よくできている。それでも手を伸ばさないのは、“ミズノは上級者向け”という思い込みのせいかもしれない。でもその先入観、もう手放していい。このモデルを試さないのは、むしろもったいない。
最終評価
ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、「Hot Metal」シリーズの好調な流れをさらに継続させたモデルだ。 シリーズ登場以来、「Hot Metal」アイアンは市場でも常にトップクラスの選択肢であり、ミズノの中でもベストセラーのひとつとなっている。今年のテストでは、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合2位にランクイン。中でも「飛距離」部門で全体3位を記録し、これが最大の強みとなった。それに加え、「正確性」と「寛容性」においても安定したパフォーマンスを発揮。総合力の高い「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを求めるゴルファーにとって、非常に魅力的な選択肢といえる。
テスターたちの声
“打音が素晴らしく、パフォーマンスも抜群。直進性の高さと反応の良さが光っていた。”
“インパクトからの飛びがすごい。打感も最高で、しかもやさしい。”
“ミズノのアイアンは、設計もパフォーマンスもハズレがない。”
専門家の視点
ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、“求められるすべて”を満たしている。「飛距離」申し分なし。「寛容性」高水準。「正確性」信頼できる精度。2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門では惜しくも2位となったが、その完成度はまさに賞賛に値する。長年続く「Hot Metal」シリーズの名声を受け継ぎ、さらに磨きをかけた一本。迷うより、まずは打ってみてほしい。
第3位 キャロウェイ「ELYTE」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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「飛距離」と「正確性」どちらも譲れないゴルファー:
『Most Wantedアイアンテスト』では、毎年「飛距離」と「正確性」で優れた結果を残すモデルが上位に入る傾向がある。 キャロウェイ「ELYTE」もその代表格だ。多くのゴルファーにとって「飛距離」は最大の武器だが、スコアメイクには「正確性」こそ欠かせない。 その両方を高いレベルで兼ね備える「ELYTE」は、まさに“ホームラン級”のアイアンといえる。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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信頼性を望む人:
キャロウェイ「ELYTE」は、ストロングロフト設計により高い「飛距離性能」を発揮する一方で、 ショットごとの「安定性」や「再現性」では、他の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに一歩譲る。もし“常に同じ距離を打ちたい”“ショットのブレを抑えたい”と感じるなら、一度プロによるフィッティングを受けてみるのがおすすめだ。番手間の「飛距離差」を最適化すれば、「ショット範囲(左右のばらつき)」もより整い、結果的に安定したプレーにつながる。
最終評価
キャロウェイ「ELYTE」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合3位にランクイン。標準仕様のままでも「正確性」と「飛距離」の両方で高いパフォーマンスを発揮し、この2つを兼ね備えたモデルは毎年トップを争う存在だ。一方で、「寛容性」では「ELYTE HL」モデルにわずかに劣るものの、総合力は依然として非常に高い。“飛ばせて狙える”──その完成度の高さは、このカテゴリーを代表する一本といえる。もし新しいアイアンを探しているなら、「ELYTE」は間違いなく候補に入れるべきモデルだ。
テスターたちの声
“全体的にバランスが良く、安定している。”
“好印象。非常に安定感がある。”
“間違いなく、これまでで一番のパフォーマンスを発揮している。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE」シリーズは、2025年もその存在感を示し続けている。「ELYTE」と「ELYTE HL」──どちらも高い完成度を誇り、その「性能」は数字が物語っている。中でも「ELYTE」は、標準仕様のままでも「飛距離性能」に優れ、同時に「正確性」も高いレベルで両立。どちらを選ぶかは、あなたが求める「打ち出し角」や「弾道の高さ」次第だ。自分のプレースタイルに合ったほうを選ぶことが、最良の結果につながる。
👉2025年「総合的」に最も優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

最も「飛距離性能」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン
「飛距離」は、やはりこのカテゴリーの主役だ。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、“どこまで飛ばせるか”が注目の的になる。
もちろん「飛距離」がすべてではないが、スコアアップを目指すゴルファーにとっては欠かせない要素のひとつ。その中でも、本当に“飛ばせる”と証明されたモデルをここで紹介する。「飛距離」第1位 PXG「0311XP GEN7」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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とにかく「飛距離」を求めるゴルファー:
「飛距離」は大きな武器であり、PXGはこの分野で圧倒的な存在だ。PXG「0311XP GEN7」は驚異的な飛びを誇り、この部門で堂々のトップに立つ。もし飛ばすことを最優先するなら、このモデルが最適だろう。加えて、フィッティングを受ければその性能をさらに引き出せるはずだ。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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「正確性」や「寛容性」を優先したいゴルファー:
“飛ぶアイアン”には、必ず代償がある。PXG「0311XP GEN7」は驚異的な「飛距離性能」を誇る一方で、「正確性」と「寛容性」ではやや安定を欠く。もし距離よりもショットの安定やミスへの強さを求めるなら、他の選択肢を検討してもいいだろう。ただし、プロによるフィッティングで「打ち出し条件」を最適化すれば、その弱点は大きく改善できる。飛ばすことは魅力だが、スコアをつくるのは“狙える一打”だ。
最終評価
PXG「0311XP GEN7」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』で“最も飛ぶ「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン”としてその名を刻んだ。このカテゴリーでPXGが「飛距離性能」で注目を集めるのは、もはや恒例ともいえる。「0311XP GEN7」は、その名に違わぬ圧倒的な飛びを実現し、“飛ばしのPXG”の評判を再び証明した。純粋に「飛距離」を追求するゴルファーにとって、これ以上の選択肢はないだろう。ただし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、プロフィッティングで「番手間の飛距離差」を整えることが重要だ。
テスターたちの声
“アドレス時のクラブの座りが良い感じだし、全体的なパフォーマンスも良い。”
“飛ぶし安定感もあって美しい。”
“打感が良くて易しい。そして飛ぶ。”
専門家の視点
テスターのコメントを見ても、PXG「0311XP GEN7」アイアンがどれほど“飛距離重視のゴルファー”に支持されているかがわかる。人気の理由は明確──とにかく“飛ぶ”からだ。実際、「飛距離性能」は抜群だが、標準仕様のままでは操作性や扱いやすさにやや課題が残る。しかし、その潜在能力は高く、プロフィッティングを受けて調整すれば、パフォーマンスは確実に向上する。“飛距離のポテンシャルを実戦レベルに変える”──その鍵はフィッティングにある。
「飛距離」第2位 キャロウェイ「ELYTE」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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「飛距離」と「正確性」どちらも譲れないゴルファー:
『Most Wantedアイアンテスト』では、毎年「飛距離」と「正確性」で優れた結果を残すモデルが上位に入る傾向がある。 キャロウェイ「ELYTE」もその代表格だ。多くのゴルファーにとって「飛距離」は最大の武器だが、スコアメイクには「正確性」こそ欠かせない。 その両方を高いレベルで兼ね備える「ELYTE」は、まさに“ホームラン級”のアイアンといえる。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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信頼性を望む人:
キャロウェイ「ELYTE」は、ストロングロフト設計により高い「飛距離性能」を発揮する一方で、 ショットごとの「安定性」や「再現性」では、他の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに一歩譲る。もし“常に同じ距離を打ちたい”“ショットのブレを抑えたい”と感じるなら、一度プロによるフィッティングを受けてみるのがおすすめだ。番手間の「飛距離差」を最適化すれば、「ショット範囲(左右のばらつき)」もより整い、結果的に安定したプレーにつながる。
最終評価
キャロウェイ「ELYTE」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合3位にランクイン。標準仕様のままでも「正確性」と「飛距離」の両方で高いパフォーマンスを発揮し、この2つを兼ね備えたモデルは毎年トップを争う存在だ。一方で、「寛容性」では「ELYTE HL」モデルにわずかに劣るものの、総合力は依然として非常に高い。“飛ばせて狙える”──その完成度の高さは、このカテゴリーを代表する一本といえる。もし新しいアイアンを探しているなら、「ELYTE」は間違いなく候補に入れるべきモデルだ。
テスターたちの声
“全体的にバランスが良く、安定している。”
“好印象。非常に安定感がある。”
“間違いなく、これまでで一番のパフォーマンスを発揮している。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE」シリーズは、2025年もその存在感を示し続けている。「ELYTE」と「ELYTE HL」──どちらも高い完成度を誇り、その「性能」は数字が物語っている。中でも「ELYTE」は、標準仕様のままでも「飛距離性能」に優れ、同時に「正確性」も高いレベルで両立。どちらを選ぶかは、あなたが求める「打ち出し角」や「弾道の高さ」次第だ。自分のプレースタイルに合ったほうを選ぶことが、最良の結果につながる。
👉2025年最も飛ぶ「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

最も「正確性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン
「正確性」は非常に重要だ。「正確性」がなければ、グリーンを外すことになるし、コースの“未開の地”に足を踏み入れる羽目にもなる。3つある我々の評価基準で「正確性」を最も重要視しているのはこれが理由だ。
我々のテストにおいて、「正確性」はパーオン率やピンに寄せる精度を指す。一見シンプルだが、突き詰めれば「ストロークス・ゲインド」という数字に集約される。
では「正確性」でベストな「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを紹介する。
「正確性」第1位 キャロウェイ「ELYTE HL」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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高い性能を求めるゴルファー:
「パフォーマンスこそ、アイアン選びの核心だ」。調子が悪い日でも頼れる“安定した性能”──それこそが本当に優れたクラブの条件だ。キャロウェイ「ELYTE HL」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で堂々のトップに輝いた。理由はただひとつ、圧倒的な「性能」だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」の3要素すべてで高水準をマークし、総合力で群を抜く一本。決して一番飛ぶわけではないが、ロフトはやや寝た設計でありながら、しっかりと「飛距離」も確保できる。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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すでにスピン量が十分なゴルファー:
キャロウェイ「ELYTE HL」は高弾道寄りのロフト設計のため、そもそもスピン量が多いゴルファーにとってはベストな選択肢とは言えない。ロフトが寝るほどスピン量も増える。つまり、すでに十分スピンをかけられるプレーヤーだと「飛距離」が伸びにくく、むしろロスにつながることもあるからだ。
最終評価
キャロウェイ「ELYTE HL」は、2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で頂点に立った。この結果は偶然ではない──本当に優れたアイアンは、“最も重要な領域”で結果を残す。「正確性」で1位を獲得し、「寛容性」でもトップ5入り。テスト全体を通じて、安定感と信頼性の高さを示した。派手なスペックではないが、わずかに寝たロフト設計が多くのゴルファーにちょうどいい弾道をもたらす。特に「ヘッドスピード」がやや遅めのプレーヤーにとって、その設計は大きなアドバンテージになるだろう。もし今、“結果を出せる新しいアイアン”を探しているなら、キャロウェイ「ELYTE HL」は間違いなくその候補に入る一本だ。
テスターたちの声
“打音が心地よく、打ったときの反応も良い。高弾道も気に入った。”
“全体的に完成度が高い。これまで試した中で一番かもしれない。”
“打感が最高で、クラブ全体がしっかりしている。”
“ロフトがある方が自分には合っていると実感。より寛容性も高い。”
専門家の視点
「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、テクノロジーの進化とともに“ロフトを寝かせる”設計のメリットが注目を集めている。ロフト角を増やすことで打ち出し条件が安定し、その効果は実際のテストでも明確に裏付けられた。つまり、ややロフトを寝かせた設計は、多くのゴルファーにとって確かなプラス要素となる。その中でもキャロウェイ「ELYTE HL」は突出した結果を残し、ハイロフト設計ながら高い「飛距離性能」と「正確性」を両立してみせた。もし新しいアイアンを探しているなら、試してみる価値のある一本だ。
「正確性」第2位 スリクソン「ZXi4」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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「正確性」をすぐに実感したいゴルファー:
スコアアップの近道は、結局のところ「正確性」にある。グリーンに近づくほど、そしてより多くのショットでグリーンをとらえられるほど、スコアは自然と向上していく。スリクソン「ZXi4」は、『Most Wantedアイアンテスト』の「正確性」部門で第2位を獲得。テストでは「ストローク・ゲインド」という指標を用い、5番・7番・ピッチングウェッジの各番手で精度を検証した。その結果、「ZXi4」はグリーンを狙うショットで群を抜く安定性を示し、“狙った場所に落とせる”信頼感を生み出している。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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「飛距離」を求めるゴルファー:
意外にも、「ZXi4」はこのカテゴリーの他モデルに比べ「飛距離」で劣る。そのため、“とにかく遠くへ飛ばしたい”というゴルファーにとっては、物足りなさを感じる可能性がある。ただし、この“飛びすぎない設計”が、結果的に安定した距離感とコントロール性をもたらすケースもある。最終的には、自分がアイアンに求めるもの──「飛距離」か「安定性」かを見極めることが大切だ。
最終評価
スリクソン「ZXi4」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合4位を記録。このモデルの真価は、何と言っても「正確性」にある。強豪ひしめく中で「正確性」部門第2位を獲得し、その安定したショット性能を証明した。一方で、「飛距離」は平均をやや下回り、さらに上位へ食い込むことは叶わなかったが、「吊るしの状態で」高い「正確性」と「寛容性」を両立している点は見逃せない。狙った場所へしっかり運びたい──そんなゴルファーにとって、「ZXi4」は信頼に値する一本だ。
テスターたちの声
“ソフトな打音でフィーリングも素晴らしい。”
“非常に安定している。フェースのどこに当たってもボール初速が優れている。”
“他のモデルほど飛ばなかった。”
専門家の視点
スリクソン「ZXi4」は、「飛距離」で劣る部分を、「正確性」「寛容性」、そしてショットの「安定性」でしっかりと補っている。「吊るしの状態で」も安定したパフォーマンスを発揮し、トップクラスの「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンと十分に渡り合える完成度を持つ。もし「飛距離性能」を少し犠牲にしてでも、ショットの「正確性」を最優先したいなら、このモデルは非常に理にかなった選択だ。 結局のところ、アイアンに求められるのは“飛ばすこと”よりも“狙った場所へ運ぶこと”──その本質を体現した一本と言える。
👉2025年最も「正確性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

2025年最も「寛容性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン
ゴルフ業界でよく使われる「寛容性」という言葉。その定義は、実はあいまいなまま語られることが多い。だが、安定したパフォーマンスを発揮する「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを求めているなら、答えは当然YESだろう。
「毎回安定した結果を出せるか」は重要な判断基準になる。ショットごとの「ボール初速」に大きなブレはないか?「キャリーの「飛距離」が一定しているか?「左右のバラつき」が小さいか?「スピン量」が安定しているか?これらすべてが「寛容性」の評価指標であり、我々のテストではこの点を徹底的に分析している。では、「寛容性」でベストな「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを紹介する。「寛容性」第1位 フォーティーン「TB-5 FORGED」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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「安定したショット」を求めるゴルファー:
クラブが信頼できて「安定性」に優れているほど、プレーヤーは自信を持って振ることができる。フォーティーン「TB-5」は、「吊るしの状態で」高い「安定性」を発揮する「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンだ。カテゴリーとしては従来の“スコア改善型”の枠には収まりきらない部分もあるが、「寛容性」と「安定性」という観点では群を抜いている。再現性の高いショットを繰り返し打てる──それこそがスコアを変える要素だ。もしアイアン全体で一貫した「安定性」を求めるなら、フォーティーン「TB-5」は間違いなく試す価値がある。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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“王道のやさしさ”を求めるゴルファー:
フォーティーンというブランドにまだ馴染みのないゴルファーもいるだろう。私たちはこれまで何度も彼らのクラブをテストしてきたが、その完成度の高さは常に印象的だ。とはいえ、フォーティーン「TB-5」は、一般的な「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンとは一線を画すモデル。ヘッドはスリムで構えやすく、外観はむしろ「競技志向者(上級者向け)飛び系」に近い印象を受ける。搭載テクノロジーも最小限に抑えられており、“最新機能満載のやさしさ”を求めるゴルファーには少し物足りなく感じるかもしれない。
最終評価
フォーティーン「TB-5」が、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの「寛容性」部門でNo.1の座を獲得した。テストでは、「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」「ショット範囲(左右のばらつき)」など、各ショットのブレ幅を徹底解析。その結果、「TB-5」はフェースのどこで打っても安定した結果を生み出す、圧倒的な「安定性」と「信頼性」を証明した。“狙った結果を繰り返し出せる”──それが「TB-5」の真価だ。ミスを恐れず振り抜きたいゴルファー、そして結果の再現性を求めるゴルファーにとって、この一本は確かな安心感を与えてくれる。なお、モデル名こそ前世代と同じだが、2025年版では内部設計が刷新され、性能面で確かな進化を遂げている。
テスターたちの声
“「初心者~中級者向け(超スコア改善型)」モデルよりも打感が良く、重量配分も素晴らしい。”
“唯一の欠点は飛ばないことだが、とても安定している。”
専門家の視点
ショット結果の再現性は、スコアアップの大きな鍵となる。これこそが『Most Wantedアイアンテスト』の「寛容性」評価が示す本質だ。「正確性」や「飛距離」で群を抜かなくても、ショットごとの安定性が高ければ、それは立派な武器になる。フォーティーン「TB-5」はその代表格といえるモデルで、フィッティングを行えば、自分の弾道特性に合わせてさらなるパフォーマンスを引き出せるだろう。
「寛容性」第2位 ORKA「CTI SF」
このアイアンが最適なゴルファーは?
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「寛容性」と「正確性」を求めている人:
ショットの「寛容性」と「正確性」のどちらも妥協したくないゴルファーにおすすめなのが、ORKA「CTi SF」だ。両部門で高得点を記録し、特に「正確性」はMyGolfSpyが最も重視する項目であり、その点でも信頼できる結果を残している。「グリーンをとらえる力」と「安定したショット再現性」──この2つを兼ね備えているのが「CTi SF」の強みだ。テストデータでは「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」「ショット範囲(左右のばらつき)」のブレ幅が小さく、安定感は群を抜く。飛んで、狙えて、ミスにも強い──まさに“勝てる組み合わせ”を体現したアイアンといえる。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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「飛距離」しか求めていない人:
「正確性」と「寛容性」を備えたアイアンは、多くの場合、頼れる相棒となる。だが、ORKA「CTi SF」は「飛距離」が伸び悩み、その弱点が「スコア改善型(初・中級者向け)」部門での評価を大きく左右した。今回のテストでは、最も「飛距離」が短い結果となり、その差は決して小さくなかった。安定性は光るものの、飛ばしの面では他モデルに一歩及ばなかった印象だ。
最終評価
ORKAは別カテゴリーでトップとなったが、このORKA「CTI SF」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの「寛容性」部門で総合2位となった。セット全体でショットの結果が安定しており、「ボール初速」、「キャリーの飛距離」、「スピン量」、「左右のバラツキ」といった指標を重視するなら、試す価値があるモデルだ。さらに、「正確性」でも総合3位に入り、精度の高さも際立っている。ただし、このカテゴリーでは「飛距離」が求められる中で、他モデルと比べて大きく劣る点は明確な弱点だ。
テスターたちの声
“他モデルよりスピン量が多く、打ち出しも高い。このカテゴリーの中では寛容性に欠けるが、正確性は高い。”
“まったく飛距離が出なかった。”
専門家の視点
吊るしの状態であっても、ORKA「CTi SF」は十分に実用的な打ち出し条件を得られる。 ただし、この場合はやや過剰な弾道になる可能性もある。このアイアンは「正確性」と「寛容性」に優れ、どちらの評価項目でも高得点を記録したモデルのひとつだ。しかし、「飛距離」は期待しないほうがいい。もしあなたが「飛距離」を重視するタイプのゴルファーなら、このアイアンを選ぶ際には慎重な検討が必要だ。
👉2025年最も「寛容性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

2025年版「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンテスト結果
MyGolfSpyスコア算出方法
MyGolfSpyのスコアは、弾道測定器から得られたデータを基にした「効率値」をもとに導き出されている。「効率値」とは、単なる平均値ではなく、極端なデータを排除した上で算出された信頼性の高い数値だ。
そしてスコア配分は、「正確性」が全体の50%を占め、残りは「飛距離」25%、「寛容性」25%の比率で構成される。各指標の詳細については、先述した項目を参考にしてほしい。
アイアンテストでは、「正確性」を最重要指標として重視している。グリーンを確実にとらえることが、アイアン選びにおいては最優先事項だからだ。
なお、スコアのごく一部には、フィッティングに関する要素や、極端なデータの外れ値、その他の定量評価できない細かな要素も反映されている。

2025年 「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン Q&A
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