今回は、ゴルファーのスコアアップを支える「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの実力を検証。上位には、名だたるブランドが誇る優秀なモデルがずらりと並んだ。誰もが「やはり」と納得する実力派たちが、順当にその座を勝ち取っている。

「MyGolfSpy」は独立系クラブテストの第一人者だ。10年以上にわたる豊富なテスト経験と実績をもとに、誇張やマーケティング用語を一切排除した、信頼できる“データ”と“結果”だけを届けている。

今回のテストでは、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン17モデルを320時間かけて検証。テスターたちは16,320ショットを打ちデータを蓄積した。

新しいクラブを購入する際、またフィッティング前の追加情報を求めている方にも、このテスト結果や情報は役立つものとなるはず。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに何を求めるにしても、その答えはここにあるってことだ。


テスト用に並べられた2025年モデルのアイアン群。キャロウェイ、スリクソン、PINGなど主要ブランドが勢ぞろい。

2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン「総合」

ゴルフをよりやさしくするために生まれたのが、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンだ。

他のカテゴリーよりも多くのテクノロジーを搭載し、そのすべてが“遠くへ、高く、そして真っ直ぐに飛ばす(longer, higher, and straighter)”ことを目指している。

難しさを減らし、スイングの気持ちよさを引き出す──それこそが、このカテゴリーの真価だ。

「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの強みは、やはり「正確性」と「飛距離」にある。この2つを高いレベルで両立できるモデルこそ、手にした瞬間から結果を出せる一本だ。

中にはオールラウンドに優れたモデルもあり、上位に名を連ねた顔ぶれを見れば納得だろう。

“やっぱりこのモデルか”──そう感じさせるのが、このカテゴリーの実力者たちだ。

では、2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを見ていこう。


2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン

キャロウェイ「ELYTE HL」

「総合」第1位 –キャロウェイ「ELYTE HL」

ミズノ「JPX 925 Hot Metal」

第2位 – ミズノ「JPX 925 Hot Metal」

キャロウェイ「ELYTE」

第3位 –キャロウェイ「ELYTE」

 PXG「0311XP GEN7」

「飛距離」1位 – PXG「0311XP GEN7」

キャロウェイ「ELYTE HL」

「正確性」1位 –キャロウェイ「ELYTE HL」

フォーティーン「TB-5 FORGED」

「寛容性」1位 – フォーティーン「TB-5 FORGED」


「総合」第1位 キャロウェイ「ELYTE HL」

総合スコア
8.8/10
飛距離
8.6
正確性
8.8
寛容性
8.8

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 高い性能を求めるゴルファー:

    「パフォーマンスこそ、アイアン選びの核心だ」。調子が悪い日でも頼れる“安定した性能”──それこそが本当に優れたクラブの条件だ。キャロウェイ「ELYTE HL」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で堂々のトップに輝いた。理由はただひとつ、圧倒的な「性能」だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」の3要素すべてで高水準をマークし、総合力で群を抜く一本。決して一番飛ぶわけではないが、ロフトはやや寝た設計でありながら、しっかりと「飛距離」も確保できる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • すでにスピン量が十分なゴルファー:

    キャロウェイ「ELYTE HL」は高弾道寄りのロフト設計のため、そもそもスピン量が多いゴルファーにとってはベストな選択肢とは言えない。ロフトが寝るほどスピン量も増える。つまり、すでに十分スピンをかけられるプレーヤーだと「飛距離」が伸びにくく、むしろロスにつながることもあるからだ。

最終評価

キャロウェイ「ELYTE HL」は、2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で頂点に立った。この結果は偶然ではない──本当に優れたアイアンは、“最も重要な領域”で結果を残す。「正確性」で1位を獲得し、「寛容性」でもトップ5入り。テスト全体を通じて、安定感と信頼性の高さを示した。派手なスペックではないが、わずかに寝たロフト設計が多くのゴルファーにちょうどいい弾道をもたらす。特に「ヘッドスピード」がやや遅めのプレーヤーにとって、その設計は大きなアドバンテージになるだろう。もし今、“結果を出せる新しいアイアン”を探しているなら、キャロウェイ「ELYTE HL」は間違いなくその候補に入る一本だ。

テスターたちの声

“打音が心地よく、打ったときの反応も良い。高弾道も気に入った。”

“全体的に完成度が高い。これまで試した中で一番かもしれない。”

“打感が最高で、クラブ全体がしっかりしている。”

“ロフトがある方が自分には合っていると実感。より寛容性も高い。”

専門家の視点

「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、テクノロジーの進化とともに“ロフトを寝かせる”設計のメリットが注目を集めている。ロフト角を増やすことで打ち出し条件が安定し、その効果は実際のテストでも明確に裏付けられた。つまり、ややロフトを寝かせた設計は、多くのゴルファーにとって確かなプラス要素となる。その中でもキャロウェイ「ELYTE HL」は突出した結果を残し、ハイロフト設計ながら高い「飛距離性能」と「正確性」を両立してみせた。もし新しいアイアンを探しているなら、試してみる価値のある一本だ。


第2位 ミズノ「JPX 925 Hot Metal」

総合スコア
8.8/10
飛距離
9
正確性
8.6
寛容性
8.8

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • バランスの取れた一本を求めるゴルファー:

    すべてのゴルファーが“結果”を求める中で、アイアンによって得意分野は異なる。ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、「飛距離」を強みに、「正確性」や「寛容性」をバランス良く備えたモデル。「スコア改善型(初・中級者向け)」カテゴリーでトップにはあと一歩届かなかったものの、その総合力は確かなものだ。飛ばせて狙える、そして安心して構えられる──そんな理想のバランスを求めるなら、ぜひ試してほしい一本だ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • “ミズノ=上級者用”と思い込んでいるゴルファー

    「Hot Metal」シリーズが、ミズノを代表するロングセラーモデルであり続ける理由は明白だ──とにかく、よくできている。それでも手を伸ばさないのは、“ミズノは上級者向け”という思い込みのせいかもしれない。でもその先入観、もう手放していい。このモデルを試さないのは、むしろもったいない。

最終評価

ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、「Hot Metal」シリーズの好調な流れをさらに継続させたモデルだ。 シリーズ登場以来、「Hot Metal」アイアンは市場でも常にトップクラスの選択肢であり、ミズノの中でもベストセラーのひとつとなっている。今年のテストでは、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合2位にランクイン。中でも「飛距離」部門で全体3位を記録し、これが最大の強みとなった。それに加え、「正確性」と「寛容性」においても安定したパフォーマンスを発揮。総合力の高い「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを求めるゴルファーにとって、非常に魅力的な選択肢といえる。

テスターたちの声

“打音が素晴らしく、パフォーマンスも抜群。直進性の高さと反応の良さが光っていた。”

“インパクトからの飛びがすごい。打感も最高で、しかもやさしい。”

“ミズノのアイアンは、設計もパフォーマンスもハズレがない。”

専門家の視点

ミズノ「JPX 925 Hot Metal」は、“求められるすべて”を満たしている。「飛距離」申し分なし。「寛容性」高水準。「正確性」信頼できる精度。2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門では惜しくも2位となったが、その完成度はまさに賞賛に値する。長年続く「Hot Metal」シリーズの名声を受け継ぎ、さらに磨きをかけた一本。迷うより、まずは打ってみてほしい。


第3位 キャロウェイ「ELYTE」

総合スコア
8.7/10
飛距離
9.1
正確性
8.7
寛容性
8.5

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」と「正確性」どちらも譲れないゴルファー:

    『Most Wantedアイアンテスト』では、毎年「飛距離」と「正確性」で優れた結果を残すモデルが上位に入る傾向がある。 キャロウェイ「ELYTE」もその代表格だ。多くのゴルファーにとって「飛距離」は最大の武器だが、スコアメイクには「正確性」こそ欠かせない。 その両方を高いレベルで兼ね備える「ELYTE」は、まさに“ホームラン級”のアイアンといえる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 信頼性を望む人:

    キャロウェイ「ELYTE」は、ストロングロフト設計により高い「飛距離性能」を発揮する一方で、 ショットごとの「安定性」や「再現性」では、他の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに一歩譲る。もし“常に同じ距離を打ちたい”“ショットのブレを抑えたい”と感じるなら、一度プロによるフィッティングを受けてみるのがおすすめだ。番手間の「飛距離差」を最適化すれば、「ショット範囲(左右のばらつき)」もより整い、結果的に安定したプレーにつながる。

最終評価

キャロウェイ「ELYTE」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合3位にランクイン。標準仕様のままでも「正確性」と「飛距離」の両方で高いパフォーマンスを発揮し、この2つを兼ね備えたモデルは毎年トップを争う存在だ。一方で、「寛容性」では「ELYTE HL」モデルにわずかに劣るものの、総合力は依然として非常に高い。“飛ばせて狙える”──その完成度の高さは、このカテゴリーを代表する一本といえる。もし新しいアイアンを探しているなら、「ELYTE」は間違いなく候補に入れるべきモデルだ。

テスターたちの声

“全体的にバランスが良く、安定している。”

“好印象。非常に安定感がある。”

“間違いなく、これまでで一番のパフォーマンスを発揮している。”

専門家の視点

キャロウェイ「ELYTE」シリーズは、2025年もその存在感を示し続けている。「ELYTE」と「ELYTE HL」──どちらも高い完成度を誇り、その「性能」は数字が物語っている。中でも「ELYTE」は、標準仕様のままでも「飛距離性能」に優れ、同時に「正確性」も高いレベルで両立。どちらを選ぶかは、あなたが求める「打ち出し角」や「弾道の高さ」次第だ。自分のプレースタイルに合ったほうを選ぶことが、最良の結果につながる。



👉2025年「総合的」に最も優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

MyGolfSpyが選ぶ2025年版「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン総合ランキングTOP5。キャロウェイ「Elyte HL」とミズノ「JPX 925 Hot Metal」が同率首位。

最も「飛距離性能」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン

「飛距離」は、やはりこのカテゴリーの主役だ。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、“どこまで飛ばせるか”が注目の的になる。

もちろん「飛距離」がすべてではないが、スコアアップを目指すゴルファーにとっては欠かせない要素のひとつ。その中でも、本当に“飛ばせる”と証明されたモデルをここで紹介する。


「飛距離」第1位 PXG「0311XP GEN7」

総合スコア
8.5/10
飛距離
9.3
正確性
8.3
寛容性
8.1

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • とにかく「飛距離」を求めるゴルファー:

    「飛距離」は大きな武器であり、PXGはこの分野で圧倒的な存在だ。PXG「0311XP GEN7」は驚異的な飛びを誇り、この部門で堂々のトップに立つ。もし飛ばすことを最優先するなら、このモデルが最適だろう。加えて、フィッティングを受ければその性能をさらに引き出せるはずだ。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 「正確性」や「寛容性」を優先したいゴルファー:

    “飛ぶアイアン”には、必ず代償がある。PXG「0311XP GEN7」は驚異的な「飛距離性能」を誇る一方で、「正確性」と「寛容性」ではやや安定を欠く。もし距離よりもショットの安定やミスへの強さを求めるなら、他の選択肢を検討してもいいだろう。ただし、プロによるフィッティングで「打ち出し条件」を最適化すれば、その弱点は大きく改善できる。飛ばすことは魅力だが、スコアをつくるのは“狙える一打”だ。

最終評価

PXG「0311XP GEN7」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』で“最も飛ぶ「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン”としてその名を刻んだ。このカテゴリーでPXGが「飛距離性能」で注目を集めるのは、もはや恒例ともいえる。「0311XP GEN7」は、その名に違わぬ圧倒的な飛びを実現し、“飛ばしのPXG”の評判を再び証明した。純粋に「飛距離」を追求するゴルファーにとって、これ以上の選択肢はないだろう。ただし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、プロフィッティングで「番手間の飛距離差」を整えることが重要だ。

テスターたちの声

“アドレス時のクラブの座りが良い感じだし、全体的なパフォーマンスも良い。”

“飛ぶし安定感もあって美しい。”

“打感が良くて易しい。そして飛ぶ。”

専門家の視点

テスターのコメントを見ても、PXG「0311XP GEN7」アイアンがどれほど“飛距離重視のゴルファー”に支持されているかがわかる。人気の理由は明確──とにかく“飛ぶ”からだ。実際、「飛距離性能」は抜群だが、標準仕様のままでは操作性や扱いやすさにやや課題が残る。しかし、その潜在能力は高く、プロフィッティングを受けて調整すれば、パフォーマンスは確実に向上する。“飛距離のポテンシャルを実戦レベルに変える”──その鍵はフィッティングにある。


「飛距離」第2位 キャロウェイ「ELYTE」

総合スコア
8.7/10
飛距離
9.1
正確性
8.7
寛容性
8.5

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」と「正確性」どちらも譲れないゴルファー:

    『Most Wantedアイアンテスト』では、毎年「飛距離」と「正確性」で優れた結果を残すモデルが上位に入る傾向がある。 キャロウェイ「ELYTE」もその代表格だ。多くのゴルファーにとって「飛距離」は最大の武器だが、スコアメイクには「正確性」こそ欠かせない。 その両方を高いレベルで兼ね備える「ELYTE」は、まさに“ホームラン級”のアイアンといえる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 信頼性を望む人:

    キャロウェイ「ELYTE」は、ストロングロフト設計により高い「飛距離性能」を発揮する一方で、 ショットごとの「安定性」や「再現性」では、他の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンに一歩譲る。もし“常に同じ距離を打ちたい”“ショットのブレを抑えたい”と感じるなら、一度プロによるフィッティングを受けてみるのがおすすめだ。番手間の「飛距離差」を最適化すれば、「ショット範囲(左右のばらつき)」もより整い、結果的に安定したプレーにつながる。

最終評価

キャロウェイ「ELYTE」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合3位にランクイン。標準仕様のままでも「正確性」と「飛距離」の両方で高いパフォーマンスを発揮し、この2つを兼ね備えたモデルは毎年トップを争う存在だ。一方で、「寛容性」では「ELYTE HL」モデルにわずかに劣るものの、総合力は依然として非常に高い。“飛ばせて狙える”──その完成度の高さは、このカテゴリーを代表する一本といえる。もし新しいアイアンを探しているなら、「ELYTE」は間違いなく候補に入れるべきモデルだ。

テスターたちの声

“全体的にバランスが良く、安定している。”

“好印象。非常に安定感がある。”

“間違いなく、これまでで一番のパフォーマンスを発揮している。”

専門家の視点

キャロウェイ「ELYTE」シリーズは、2025年もその存在感を示し続けている。「ELYTE」と「ELYTE HL」──どちらも高い完成度を誇り、その「性能」は数字が物語っている。中でも「ELYTE」は、標準仕様のままでも「飛距離性能」に優れ、同時に「正確性」も高いレベルで両立。どちらを選ぶかは、あなたが求める「打ち出し角」や「弾道の高さ」次第だ。自分のプレースタイルに合ったほうを選ぶことが、最良の結果につながる。



👉2025年最も飛ぶ「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン飛距離部門ランキング。PXG「0311XP GEN7」が首位、キャロウェイ「Elyte」とミズノ「JPX 925 Hot Metal」が続く。

最も「正確性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン

「正確性」は非常に重要だ。「正確性」がなければ、グリーンを外すことになるし、コースの“未開の地”に足を踏み入れる羽目にもなる。3つある我々の評価基準で「正確性」を最も重要視しているのはこれが理由だ。

我々のテストにおいて、「正確性」はパーオン率やピンに寄せる精度を指す。一見シンプルだが、突き詰めれば「ストロークス・ゲインド」という数字に集約される。

では「正確性」でベストな「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを紹介する。


「正確性」第1位 キャロウェイ「ELYTE HL」

総合スコア
8.8/10
飛距離
8.6
正確性
8.8
寛容性
8.8

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 高い性能を求めるゴルファー:

    「パフォーマンスこそ、アイアン選びの核心だ」。調子が悪い日でも頼れる“安定した性能”──それこそが本当に優れたクラブの条件だ。キャロウェイ「ELYTE HL」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で堂々のトップに輝いた。理由はただひとつ、圧倒的な「性能」だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」の3要素すべてで高水準をマークし、総合力で群を抜く一本。決して一番飛ぶわけではないが、ロフトはやや寝た設計でありながら、しっかりと「飛距離」も確保できる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • すでにスピン量が十分なゴルファー:

    キャロウェイ「ELYTE HL」は高弾道寄りのロフト設計のため、そもそもスピン量が多いゴルファーにとってはベストな選択肢とは言えない。ロフトが寝るほどスピン量も増える。つまり、すでに十分スピンをかけられるプレーヤーだと「飛距離」が伸びにくく、むしろロスにつながることもあるからだ。

最終評価

キャロウェイ「ELYTE HL」は、2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で頂点に立った。この結果は偶然ではない──本当に優れたアイアンは、“最も重要な領域”で結果を残す。「正確性」で1位を獲得し、「寛容性」でもトップ5入り。テスト全体を通じて、安定感と信頼性の高さを示した。派手なスペックではないが、わずかに寝たロフト設計が多くのゴルファーにちょうどいい弾道をもたらす。特に「ヘッドスピード」がやや遅めのプレーヤーにとって、その設計は大きなアドバンテージになるだろう。もし今、“結果を出せる新しいアイアン”を探しているなら、キャロウェイ「ELYTE HL」は間違いなくその候補に入る一本だ。

テスターたちの声

“打音が心地よく、打ったときの反応も良い。高弾道も気に入った。”

“全体的に完成度が高い。これまで試した中で一番かもしれない。”

“打感が最高で、クラブ全体がしっかりしている。”

“ロフトがある方が自分には合っていると実感。より寛容性も高い。”

専門家の視点

「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン市場では、テクノロジーの進化とともに“ロフトを寝かせる”設計のメリットが注目を集めている。ロフト角を増やすことで打ち出し条件が安定し、その効果は実際のテストでも明確に裏付けられた。つまり、ややロフトを寝かせた設計は、多くのゴルファーにとって確かなプラス要素となる。その中でもキャロウェイ「ELYTE HL」は突出した結果を残し、ハイロフト設計ながら高い「飛距離性能」と「正確性」を両立してみせた。もし新しいアイアンを探しているなら、試してみる価値のある一本だ。


「正確性」第2位 スリクソン「ZXi4」

総合スコア
8.7/10
飛距離
8.3
正確性
8.8
寛容性
8.7

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「正確性」をすぐに実感したいゴルファー:

    スコアアップの近道は、結局のところ「正確性」にある。グリーンに近づくほど、そしてより多くのショットでグリーンをとらえられるほど、スコアは自然と向上していく。スリクソン「ZXi4」は、『Most Wantedアイアンテスト』の「正確性」部門で第2位を獲得。テストでは「ストローク・ゲインド」という指標を用い、5番・7番・ピッチングウェッジの各番手で精度を検証した。その結果、「ZXi4」はグリーンを狙うショットで群を抜く安定性を示し、“狙った場所に落とせる”信頼感を生み出している。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」を求めるゴルファー:

    意外にも、「ZXi4」はこのカテゴリーの他モデルに比べ「飛距離」で劣る。そのため、“とにかく遠くへ飛ばしたい”というゴルファーにとっては、物足りなさを感じる可能性がある。ただし、この“飛びすぎない設計”が、結果的に安定した距離感とコントロール性をもたらすケースもある。最終的には、自分がアイアンに求めるもの──「飛距離」か「安定性」かを見極めることが大切だ。

最終評価

スリクソン「ZXi4」は、2025年『Most Wantedアイアンテスト』の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン部門で総合4位を記録。このモデルの真価は、何と言っても「正確性」にある。強豪ひしめく中で「正確性」部門第2位を獲得し、その安定したショット性能を証明した。一方で、「飛距離」は平均をやや下回り、さらに上位へ食い込むことは叶わなかったが、「吊るしの状態で」高い「正確性」と「寛容性」を両立している点は見逃せない。狙った場所へしっかり運びたい──そんなゴルファーにとって、「ZXi4」は信頼に値する一本だ。

テスターたちの声

“ソフトな打音でフィーリングも素晴らしい。”

“非常に安定している。フェースのどこに当たってもボール初速が優れている。”

“他のモデルほど飛ばなかった。”

専門家の視点

スリクソン「ZXi4」は、「飛距離」で劣る部分を、「正確性」「寛容性」、そしてショットの「安定性」でしっかりと補っている。「吊るしの状態で」も安定したパフォーマンスを発揮し、トップクラスの「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンと十分に渡り合える完成度を持つ。もし「飛距離性能」を少し犠牲にしてでも、ショットの「正確性」を最優先したいなら、このモデルは非常に理にかなった選択だ。 結局のところ、アイアンに求められるのは“飛ばすこと”よりも“狙った場所へ運ぶこと”──その本質を体現した一本と言える。



👉2025年最も「正確性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

2025年の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン正確性部門ランキング。キャロウェイ「Elyte HL」、スリクソン「ZXi4」、オルカ「CTi SF」が同率トップ。

2025年最も「寛容性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン

ゴルフ業界でよく使われる「寛容性」という言葉。その定義は、実はあいまいなまま語られることが多い。だが、安定したパフォーマンスを発揮する「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを求めているなら、答えは当然YESだろう。

「毎回安定した結果を出せるか」は重要な判断基準になる。ショットごとの「ボール初速」に大きなブレはないか?「キャリーの「飛距離」が一定しているか?「左右のバラつき」が小さいか?「スピン量」が安定しているか?

これらすべてが「寛容性」の評価指標であり、我々のテストではこの点を徹底的に分析している。

では、「寛容性」でベストな「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを紹介する。


「寛容性」第1位 フォーティーン「TB-5 FORGED」

総合スコア
8.6/10
飛距離
8.4
正確性
8.5
寛容性
9.0

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「安定したショット」を求めるゴルファー:

    クラブが信頼できて「安定性」に優れているほど、プレーヤーは自信を持って振ることができる。フォーティーン「TB-5」は、「吊るしの状態で」高い「安定性」を発揮する「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンだ。カテゴリーとしては従来の“スコア改善型”の枠には収まりきらない部分もあるが、「寛容性」と「安定性」という観点では群を抜いている。再現性の高いショットを繰り返し打てる──それこそがスコアを変える要素だ。もしアイアン全体で一貫した「安定性」を求めるなら、フォーティーン「TB-5」は間違いなく試す価値がある。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • “王道のやさしさ”を求めるゴルファー:

    フォーティーンというブランドにまだ馴染みのないゴルファーもいるだろう。私たちはこれまで何度も彼らのクラブをテストしてきたが、その完成度の高さは常に印象的だ。とはいえ、フォーティーン「TB-5」は、一般的な「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンとは一線を画すモデル。ヘッドはスリムで構えやすく、外観はむしろ「競技志向者(上級者向け)飛び系」に近い印象を受ける。搭載テクノロジーも最小限に抑えられており、“最新機能満載のやさしさ”を求めるゴルファーには少し物足りなく感じるかもしれない。

最終評価

フォーティーン「TB-5」が、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの「寛容性」部門でNo.1の座を獲得した。テストでは、「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」「ショット範囲(左右のばらつき)」など、各ショットのブレ幅を徹底解析。その結果、「TB-5」はフェースのどこで打っても安定した結果を生み出す、圧倒的な「安定性」と「信頼性」を証明した。“狙った結果を繰り返し出せる”──それが「TB-5」の真価だ。ミスを恐れず振り抜きたいゴルファー、そして結果の再現性を求めるゴルファーにとって、この一本は確かな安心感を与えてくれる。なお、モデル名こそ前世代と同じだが、2025年版では内部設計が刷新され、性能面で確かな進化を遂げている。

テスターたちの声

“「初心者~中級者向け(超スコア改善型)」モデルよりも打感が良く、重量配分も素晴らしい。”

“唯一の欠点は飛ばないことだが、とても安定している。”

専門家の視点

ショット結果の再現性は、スコアアップの大きな鍵となる。これこそが『Most Wantedアイアンテスト』の「寛容性」評価が示す本質だ。「正確性」や「飛距離」で群を抜かなくても、ショットごとの安定性が高ければ、それは立派な武器になる。フォーティーン「TB-5」はその代表格といえるモデルで、フィッティングを行えば、自分の弾道特性に合わせてさらなるパフォーマンスを引き出せるだろう。


「寛容性」第2位 ORKA「CTI SF」

総合スコア
8.5/10
飛距離
7.5
正確性
8.8
寛容性
8.9

このアイアンが最適なゴルファーは?

  • 「寛容性」と「正確性」を求めている人:

    ショットの「寛容性」と「正確性」のどちらも妥協したくないゴルファーにおすすめなのが、ORKA「CTi SF」だ。両部門で高得点を記録し、特に「正確性」はMyGolfSpyが最も重視する項目であり、その点でも信頼できる結果を残している。「グリーンをとらえる力」と「安定したショット再現性」──この2つを兼ね備えているのが「CTi SF」の強みだ。テストデータでは「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」「ショット範囲(左右のばらつき)」のブレ幅が小さく、安定感は群を抜く。飛んで、狙えて、ミスにも強い──まさに“勝てる組み合わせ”を体現したアイアンといえる。

このアイアンが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」しか求めていない人:

    「正確性」と「寛容性」を備えたアイアンは、多くの場合、頼れる相棒となる。だが、ORKA「CTi SF」は「飛距離」が伸び悩み、その弱点が「スコア改善型(初・中級者向け)」部門での評価を大きく左右した。今回のテストでは、最も「飛距離」が短い結果となり、その差は決して小さくなかった。安定性は光るものの、飛ばしの面では他モデルに一歩及ばなかった印象だ。

最終評価

ORKAは別カテゴリーでトップとなったが、このORKA「CTI SF」は、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの「寛容性」部門で総合2位となった。セット全体でショットの結果が安定しており、「ボール初速」、「キャリーの飛距離」、「スピン量」、「左右のバラツキ」といった指標を重視するなら、試す価値があるモデルだ。さらに、「正確性」でも総合3位に入り、精度の高さも際立っている。ただし、このカテゴリーでは「飛距離」が求められる中で、他モデルと比べて大きく劣る点は明確な弱点だ。

テスターたちの声

“他モデルよりスピン量が多く、打ち出しも高い。このカテゴリーの中では寛容性に欠けるが、正確性は高い。”

“まったく飛距離が出なかった。”

専門家の視点

吊るしの状態であっても、ORKA「CTi SF」は十分に実用的な打ち出し条件を得られる。 ただし、この場合はやや過剰な弾道になる可能性もある。このアイアンは「正確性」と「寛容性」に優れ、どちらの評価項目でも高得点を記録したモデルのひとつだ。しかし、「飛距離」は期待しないほうがいい。もしあなたが「飛距離」を重視するタイプのゴルファーなら、このアイアンを選ぶ際には慎重な検討が必要だ。



👉2025年最も「寛容性」に優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン TOP5

2025年版「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン寛容性部門ランキング。フォーティーン「TB-5」が首位、オルカ「CTi SF」やキャロウェイ「Elyte HL」も上位にランクイン。

アイアン選びのポイント


我々の使命は、「なんとなく良さそう」といった主観的なイメージを取り払って、本当に“性能” に基づいたアイアン選びを推奨することにある。実際のパフォーマンスこそ最も重要な基準だが、新しいアイアンを購入する際は他にも考慮すべき要素がある。


キャロウェイ「Elyte HL」アイアンのバックフェースを手に取って確認するゴルファー。精密な仕上げと立体的なデザインが印象的。

フィッティングを受けよう


この記事を見ているということは、クラブマニアか、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの対象者であり、性能差をごくわずかに感じ取ることも珍しくないはずだ。

そんな時はカスタムフィッティングを受けることで、自分の好みの打感や見た目といった主観的な部分を判断できる。

そして何より重要なのは、スピン量や打ち出し角などの要素を細かく調整し、ゴルフのパフォーマンスをもう一段階引き上げられる点にある。

特に、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの中で複数モデルに迷っているなら、カスタムフィッティングが選択を後押ししてくれる。

価値あるモデルは数多く存在するからこそ、フィッティングを受けて最適な一本を見つけてほしい。


価格


価格はクラブ選びにおいて常に大きな要素だ。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンは、多くの「競技志向者(上級者向け)飛び系」アイアンよりもやや低価格で、なかには1,000ドル以下のモデルも存在する。

優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンは、市場に出回ってから値引きされるまでに時間がかかることが多い。

狙っているモデルがあるなら、購入のタイミングをしっかり見極めたい。


オルカ「CTi」アイアンを手に持つゴルファー。幾何学的なバックフェースデザインが特徴的な高性能モデル。

シャフト選びがスコアを左右する!


適切なシャフト選びは最適パフォーマンスを引き出すうえで欠かせない。自分に合ったシャフトを使えば、弾道条件や全体的な「正確性」に良い効果をもたらす。

シャフトは一般的に「カーボン」か「スチール」で作られており、カーボンは軽量で「ヘッドスピード」を上げやすい特徴がある。一方、シャフトの硬さ(フレックス)は「ヘッドスピード」に合わせる必要があり、軌道や弾道に大きな影響を与える。

さらに、クラブヘッドをどれだけ安定してボールに届けられるかにも関わってくる。結局のところ、一貫したスイングを可能にしてくれる、あるいはその助けとなるシャフトを選ぶことが重要だ。


 

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「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを選ぶわけ


「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンは、多くのゴルファーに適している。特にミドル~ハイハンディキャップのプレーヤーにとっては有力な購入候補だ。とはいえ、その層だけに限定されるわけではない。

実際には上級者がコンボセットの一部としてこの「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを使う場合もある。さらに、4番や5番といった長めの番手をキャディバッグに入れる選択肢として重宝されている。

性能面で見ると、特に「飛距離」コントロールに優れ、操作性が高い。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンはフェース全体で安定した「パフォーマンス」を発揮し、フェースのたわみが大きいためミスヒット時の「飛距離」ロスも少ない。

優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンは、吊るしの状態でも安定した結果を生み出す。ただし、中には事前の対策が必要なモデルもある。ランキング下位のクラブでフィッティングが重要とされるのは、そのためだ。


ミズノ「JPX 925 Hot Metal」アイアンを手に取る様子。ヘッドの立体構造とクロモリ素材の輝きが際立っている。

2025年「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンの検証方法


アイアンのテストは決して簡単ではない。2025年『Most Wanted』「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンテストには、延べ320時間を費やした。全テスターが17モデルを打ち込み、検証を行ったのだ。


このMyGolfSpyのテストプログラムは、次の3つの重要な要素に基づいて実施されている。


・「フォーサイトGCクワッド」 – フォーサイトはカメラ式弾道測定器の代表格だ。その理由は、ショットごとに信頼できるデータを確実に取得できるからにほかならない。この測定器の特徴は語り尽くせないほど多いが、今回のテストでは16,000以上のショットを記録している。

・タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール – ゴルフボールもテストに欠かせない重要な要素のひとつだ。『Most Wantedテスト』では、すべてのショットに「Pro V1」を使用し、余計な変数を排除している。「Pro V1」は我々にとって信頼できる基準球である。

・インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」 – インドアゴルフが世界を席巻している。我々のテストは全て、バージニア州ヨークタウンの本社屋内で行われており、そのたびにスクリーンは大きな負荷を受ける。だからこそ、高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが欠かせないが、「SIGPROプレミアム」はその期待を超える性能を発揮している。


『スコア改善型(初・中級者向け)アイアンテスト』では、合計16,320ショットを記録。テスターたちは各モデルのPW、7番、5番の3本を打ち比べた。


2025年ベスト「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン 採点方法と評価基準


このテストの目的は、ゴルファーであるあなたに、市場で最も優れた「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン選びに役立つ情報を届けることにある。そのため、収集したすべてのデータを丁寧かつ徹底的に分析している。

スコアリングに使用する評価カテゴリーはこれまでと同様、以下で順に紹介していく。

なお、総合スコアは「MGS(MyGolfSpy)スコア」として10点満点で表示。各モデルの全体的なパフォーマンスを端的に把握できるようになっている。


・「飛距離」

・「正確性」

・「寛容性」


この3つの評価項目のうち、「正確性」が最も重視されている。


「飛距離」:最大のパフォーマンスを引き出す指標


「飛距離」の評価においては以下の2つの特定指標を用いている。


・キャリーの飛距離

・トータルの飛距離


「正確性」:ショットの安定性を評価


「正確性」はスコアを大きく左右する要素だ。グリーンに乗せられるか、狙ったターゲットに寄せられるかで結果はまったく変わってくる。「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンを選ぶうえで、最も重視すべき指標こそがこの「正確性」である。MyGolfSpyの「正確性」評価は、特定のデータ指標に基づいて徹底的に分析されている。


・ストロークス・ゲインド


「寛容性」:安定したショットの再現性を評価


MyGolfSpyが定義する「寛容性」とは、「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンがどれだけ安定して同じ結果を生み出せるかを示すものだ。このカテゴリーでは、以下の3つの指標に基づいて評価している。


・キャリーの距離 – 所定の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンで打ったショットのうち、最も飛んだショットと最も飛ばなかったショットのキャリーの飛距離差を示す指標。

・ボール初速 – 所定の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンで打ったショットのうち、最も速かったボール初速と最も遅かったボール初速の差を示す指標。

・スピン量 – 所定の「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンで打ったショットのうち、最も多かったバックスピン量と最も少なかったバックスピン量の差を示す指標。

・ショットエリア – ショットエリアは、ショット範囲(左右のばらつき)と表現しており、一連のショットが楕円状にどれだけ広がっているかを表す指標(単位は平方ヤード)。ショットのまとまり具合、つまり方向性の安定性を測る指標。


 

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2025年版「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアンテスト結果

並び替え:
アイアンモデル
MGSスコア
「正確性」
「飛距離」
「寛容性」
Callaway Elyte HL
8.8
8.8
8.6
8.8
Mizuno JPX 925 Hot Metal
8.8
8.6
9.0
8.8
Callaway Elyte
8.7
8.7
9.1
8.5
Srixon ZXi4
8.7
8.8
8.3
8.7
Fourteen Golf 25′ TB-5
8.6
8.5
8.4
9.0
PING G440
8.6
8.6
8.5
8.6
COBRA KING TEC X
8.6
8.5
8.6
8.7
Sub 70 699 v3
8.6
8.7
8.0
8.9
PXG Black Ops
8.6
8.5
9.0
8.3
Honma TW HX
8.5
8.4
8.8
8.5
Tour Edge Hot Launch E525
8.5
8.4
8.7
8.6
PXG 0311XP GEN7
8.5
8.3
9.3
8.1
Orka CTi SF
8.5
8.8
7.5
8.9
Wilson DYNAPWR
8.5
8.3
8.9
8.3
Tour Edge Exotics E725
8.4
8.5
8.4
8.4
Vice Golf VGI02
8.4
8.2
8.7
8.3
Maxfli XC3
8.3
8.2
8.2
8.5

MyGolfSpyスコア算出方法


MyGolfSpyのスコアは、弾道測定器から得られたデータを基にした「効率値」をもとに導き出されている。「効率値」とは、単なる平均値ではなく、極端なデータを排除した上で算出された信頼性の高い数値だ。

そしてスコア配分は、「正確性」が全体の50%を占め、残りは「飛距離」25%、「寛容性」25%の比率で構成される。各指標の詳細については、先述した項目を参考にしてほしい。

アイアンテストでは、「正確性」を最重要指標として重視している。グリーンを確実にとらえることが、アイアン選びにおいては最優先事項だからだ。

なお、スコアのごく一部には、フィッティングに関する要素や、極端なデータの外れ値、その他の定量評価できない細かな要素も反映されている。


MyGolfSpy「Most Wanted 2025」アイアンテストの準備風景。複数のブランドアイアンが作業台に並べられている。

2025年 「スコア改善型(初・中級者向け)」アイアン Q&A


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