最新モデルにこだわらず、価格を抑えて性能を手に入れたいなら、中古ドライバーは賢い一手だ。

今回は、MyGolfSpyが2021年〜2024年に実施した『Most Wantedドライバーテスト』の中から、いまでも十分に戦える実力派モデルを10本ピックアップ。

「寛容性」「飛距離」「弾道特性」など、求める性能に応じて選べるラインアップ。最新モデルと比較しても引けを取らない実績あるドライバーが揃っている。


PING「G430 Max 10K」

PING G430 MAX ドライバー。新設計の高MOIとForged Faceで飛距離と寛容性を両立したモデル。

「G430 Max 10K」は、2024年『Most Wantedドライバーテスト』で最高評価を獲得し、テスト参加モデルの中で最もストレートな弾道を記録した1本。2025年の再テストでも総合2位にランクインしており、今なおトップクラスの実力を誇っている。

極めて高い「寛容性」と「安定性」、そして歴代でも屈指の高MOI(慣性モーメント)性能を備えたモデルで、まさに“ミスに強いドライバーの代表格”。

中古市場でも人気が高く、出回りは少なめだが、見つけたら即買いレベルの価値あり。


参考:PING「G430 Max 10K」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


テーラーメイド「ステルス2 プラス」

テーラーメイド Stealth 2 Plus+ ドライバー。スライディングウエイトと低スピン設計が特徴の競技志向モデル。

「ステルス2 プラス」は、2023年『Most Wantedドライバーテスト』で総合1位を獲得したモデル。

「飛距離」「正確性」「寛容性」のバランスが非常に優れており、初速性能と安定性を求めるゴルファーに今も根強い人気がある。

『スライディングウエイトトラック』を搭載し、打ち出しや弾道の微調整も可能。弾道を細かく調整したいゴルファーや、ヘッドスピードが速めのゴルファーに特におすすめだ。v

だがそれだけではない。テーラーメイド「ステルス 2 プラス」は以下の成績を収めている。


・2024年 低ヘッドスピード部門:総合4位

・2024年 中ヘッドスピード部門:総合2位・飛距離1位タイ

・2024年 高ヘッドスピード部門:総合8位・飛距離5位


「ステルス 2 プラス」は、ヘッドスピード40 m/s台未満から47 m/s以上まで幅広く対応する万能タイプ。中古相場は右左ともに流通があり、パフォーマンスと価格のバランスで“買い”の一本と言える。


参考:テーラーメイド「ステルス2 プラス」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


キャロウェイ「エピック マックス LS」

キャロウェイ Epic Max LS ドライバーを斜め上から撮影。低スピン性能とカーボンクラウンが目を引く。

2021年の『Most Wantedドライバーテスト』で総合優勝を果たした「エピック マックス LS」は、「ストロークス・ゲインド」「寛容性」「飛距離性能」で「高ヘッドスピード」のプレーヤーから高く評価されたモデル。

低スピン系の中でもバランスに優れ、しっかり振って飛距離を狙いたいゴルファーでも、安定性を損なわずに振り切れるのが大きな魅力。

パワーヒッターにとって、「飛距離」と「安定性」を両立できる数少ない選択肢のひとつで、コストパフォーマンスの高さも見逃せない。


テーラーメイド「Qi10 LS」

テーラーメイド Qi10 LS ドライバー。スピードポケットと低スピン設計で、飛距離と操作性を両立。

2024年の『Most Wantedドライバーテスト』で高ヘッドスピードのゴルファーから高評価を得た「Qi10 LS」は、「飛距離」と「正確性」でトップクラスのパフォーマンスを発揮。

低スピン設計ながら、フェースの安定性も高く、狙った弾道を打ち分けたいプレーヤーに最適な1本だ。

登場からまだ日が浅いため中古価格はやや高めだが、性能を考えれば中古でも十分“買い”の価値あり。


参考:テーラーメイド「Qi10 LS」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


タイトリスト「TSi3」

タイトリスト TSi3 ドライバー。プレーヤー志向の調整可能ヘッドで正確性に優れた設計。

「TSi3」は、2021年の『Most Wantedドライバーテスト』において「中ヘッドスピード部門」でトップ評価を獲得したモデル。

操作性とコントロール性を重視するゴルファーにとって、今でも十分に信頼できる1本だ。

『SureFit CGトラック』による重心調整機能に加え、タイトリストらしいシャープなヘッド形状とフィードバックのある打感も健在。

最新モデルが高すぎると感じるなら、中古で手に入る「TSi3」は非常に有力な選択肢になる。


参考:タイトリスト「TSi3」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


PXG「0311 GEN6」

PXG 0311 XF GEN6 ドライバー。高い寛容性と安定性を兼ね備えた大型ヘッド。

このリストには、低スピン設計で「飛距離」と「正確性」に優れたモデルが多く並ぶが、「寛容性」を重視するならPXG「0311 GEN6」が筆頭候補だ。

このモデルは、2023年・2024年の『Most Wantedドライバーテスト』における“寛容性のダークホース”として存在感を発揮。派手なスペックではないが、ミスに強く、安定性はトップクラス。

一発の飛びより、スコアを安定させたいゴルファーに最適な1本だ。

2025年モデルより価格を抑えながら、プレミアムな性能を手に入れられるという意味でも、「超スコア改善型(初心者~中級者)」〜「スコア改善型(初・中級者)」にとって非常に魅力的な選択肢になる。


参考:タイトリストPXG「0311 GEN6」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


PING「G425 Max」

PING G425 MAX ドライバー。高慣性モーメント設計で安定性に優れたヘッドデザイン。

「G425 Max」は、2022年・2023年の『Most Wantedドライバーテスト』で「正確性」と「寛容性」の両面でトップクラスの評価を受けたモデル。

毎年数多くのモデルをテストする中で、「PING史上最高のドライバーのひとつ」と評する声も多く、完成度の高さが際立っている。

スピン量は抑えめで、打ち出しもスムーズ。構えた瞬間に安心感を与えてくれる“信頼できる1本”として、テスターからも高く評価された。

中古でも性能の劣化はほとんど感じられず、いま選んでも十分に“買い”の価値があるモデルだ。


参考:タイトリストPING「G425 Max」中古(良品・画像あり)一覧はこちら


キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」

キャロウェイ Paradym Ai Smoke ドライバー。カーボン複合素材とAI設計による飛距離性能が魅力。

このモデルはリスト内でも比較的新しいが、2024年『Most Wantedドライバーテスト』の「高ヘッドスピード部門」で「飛距離性能」が際立っていた1本だ。

弾道はフラットで、つかまりすぎず、左右のブレを抑えた安定した弾道が特徴。これまでの印象では「競技志向者(上級者)向け」のモデルと思われがちだが、最近のテストでは「中ヘッドスピード」のゴルファーにも適したモデルとして評価されている。

「ELYTE」は価格的にハードルが高い…という人でも、同系統のパフォーマンスを求めるなら「Ai スモーク トリプルダイヤモンド」の中古は狙い目。


コブラ「AIR-X」

コブラ AIR-X ドライバーのクラブヘッド。軽量設計とドローバイアスが特徴で、ヘッドスピードが遅めのゴルファー向け。

「AIR-X」は、2022年の『Most Wantedドライバーテスト』で「寛容性」トップ5入りを果たした、「低〜中ヘッドスピード」のゴルファーがターゲットの超軽量モデル。277gの総重量(50g未満の『ULTRALITE』シャフト/薄型カーボンクラウン)で振り抜きやすく、高打ち出しと初速アップを狙える設計だ。

さらに前作の「F-Max」より20 %大きいオフセットとドローバイアスの重心配置により、つかまりすぎず左右ブレを抑えた安定した弾道でスライスを軽減する。

軽量化と寛容性の両立をコンセプトに、「超スコア改善型(初心者~中級者)」から「スコア改善型(初・中級者)」まで幅広い層にマッチ。

高弾道でキャリーを稼ぎたい、複雑な操作を求めず、とにかくやさしく打ちたい人。そんなゴルファーに“ちょうどいい”一本だ。

中古市場でも比較的手ごろな価格で流通しており、「飛距離」と「やさしさ」を両立したコスパ重視の選択肢としてチェックしておきたい。


キャロウェイ「ローグ ST マックス」

キャロウェイ Rogue ST MAX ドライバー。安定性とボール初速に優れる大型ヘッドモデル。

「ローグ ST マックス」は、2022年の『Most Wantedドライバーテスト』で「寛容性」と「トータル飛距離」の両面で上位評価を獲得したモデル。

打ち出しがやさしく、ミスヒット時でも安定した結果を出せる点が強みだ。

10年前のドライバーから買い替えを考えているゴルファーにとっては、2025年モデルのような性能を、より手頃な価格で手にできる“プレミアムな進化”といえる。

中古市場でも流通量が多く、性能・価格・信頼性の三拍子が揃ったおすすめの1本だ。


まとめ

近年のドライバーは、数年経っても性能面での大きな差はなく、中古でも十分に“戦える”モデルが数多く存在する。

テストデータに裏打ちされた実力と価格のバランスを考えれば、中古市場は今、性能とコストの両面で非常に“狙い目”かもしれない。

クラブに求めるのは“最新”ではなく、“最適”かどうか。それを見つけるヒントは、意外と中古の中にある。