時はきた!

37モデル。420時間。18,620ショット。409,000データ。これら全てを基に2025年の『No.1ドライバー』が決定した。

最もバイアスがかかっていない、データ主導のドライバーテストは、ゴルフ業界における独立系製品テストリーダー、「MyGolfSpy」の10年以上にわたって培ったテスト経験と専門知識にとって実現したものだ。

MyGolfSpyの使命は当初から変わらない、「ゴルファー・ファースト」の旗を掲げ続けている。妥協なし、偏りなし、忠誠を誓うのは真実(データ)のみ。だからこそ存在意義がある。

雑音は全て排除し、ブランドに責任を持たせ、何よりもゴルファーがギアの性能を最大限に引き出せるように(同時に無駄な出費は0に)することを大切にしている。

PRネタ?そんなわけないだろ!!『2025年ベストドライバー』は純粋なデータに基づいて決定している。



今回のテストでは、2024年覇者であるPING「G430 10K MAX」を除く、2025年の最新モデル37本がラインナップ。テストに費やした時間は合計420時間にも及ぶ。熱心なゴルファー35名の協力を得て、徹底的に検証された。

これは、もはや「最も包括的」なドライバーテストにとどまらない。「最も影響力のある」テストだ。「飛距離」、「正確性」、「寛容性」を測定し、ティーショットでどんな結果が期待できるのかを明確にしている。

そして、このテストの目的は、次のドライバー選びに欠かせない、客観的で信頼できる情報をわかりやすく提供すること。どのドライバーが自分に合うのかわからないときは、まずこの結果を参考にしてほしい。


「総合評価」で選ぶベストドライバー

ベストドライバーは、「飛距離」、「正確性」、「寛容性」のすべてで優れた結果を出し、性能面で高いバランスを備えたクラブだ。特定の分野で突出したモデルもあれば、全体的にバランスの取れたモデルもある。

しかし、ランキングトップに立つドライバーこそ、最も注目すべき存在。特にティーショットの精度と安定感を向上させ、あなたのゴルフを次のレベルへと引き上げる可能性を秘めている。

では『2025年ベストドライバー』を紹介しよう。


2025年ベストドライバー

キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」

総合1位 – キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」

PING「G430 10K MAX」

総合2位 – PING「G430 10K MAX」

PING「G440 LST」

総合3位 – PING「G440 LST」

タイトリスト「GT2」

飛距離1位 – タイトリスト「GT2」

ツアーエッジ「Exotics E725」

正確性1位 – ツアーエッジ「Exotics E725」

PXG「Black Ops 0311 Tour-1」

寛容性1位 – PXG「Black Ops 0311 Tour-1」

「総合評価」ランキング1位 キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」

総合スコア
9.9/10
飛距離
9.6
正確性
9.6
寛容性
8.7

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 最高のドライバーを求める人:

    キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」が、2025年『Most Wantedドライバー』1位に選ばれたには理由がある。テストを通じて、誰が打っても安定した性能を発揮したからだ。結局のところ、正確で飛ぶドライバーは、多くのゴルファーにとって理想的な選択肢となる。 (※『Most Wanted』は、MyGolfSpyのクラブ性能テストに基づくランキング)

  • 操作性重視の人:

    操作性の低いドライバーがランキング上位に入ることはない。MyGolfSpyのテストには、さまざまなヘッドスピードのゴルファーが参加しているが、キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」は、「低スピン」設計でありながら幅広いゴルファーに対応できる優れた操作性を備えている。その証拠に「正確性」と「飛距離」でトップ3に入り、「寛容性」と「一貫性」でも平均以上の評価を獲得している。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 見た目にこだわる人:

    キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」の性能面で申し分ない仕上がりだ。しかし、他の「ELYTE」シリーズとは異なるデザインが特徴的。グロス仕上げのクラウンを採用しており、テスターの中にはトップラインからクラウン部分が気に入らないという意見もあった。

注目すべきポイント

キャロウェイの「トリプルダイヤモンド」ドライバーは、毎年のように高い評価を受け続けている。もし賭けるとしたら、「トリプルダイヤモンド」が市場最高クラスのドライバーであることに全額ベットしてもいいほどだ。今年もその評価は揺るがない。キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」は、「正確性」と「飛距離」でトップ3に入り、「寛容性」では11位と高水準のバランスを誇るドライバーだ。

テスターたちの声

“パフォーマンスはミスヒットしても安定していた。コントロールしやすく、飛距離のロスが少ないのは大きな魅力だ。”

“「トリプルダイヤモンド」をここまでしっかり打てるとは思わなかった。どのテスターも一貫したパフォーマンスを出せている。”

“ソリッドな打感でアドレス時の見た目も魅力的。構えた時にスクエアに見え、とても満足している。”

“「トリプルダイヤモンド」は今回もベストドライバーの一つ。形状は素晴らしいが、グロス仕上げの一部がイマイチ。マット仕上げならもっと良かった。”

専門家の評価

キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」が総合1位に輝いたのは、驚くことでもない。今回も圧倒的な性能を誇り、どんなレベルのゴルファーでも扱いやすいことがテストで証明された。さらに、重心位置を調整できる『可変式ウエイト』を搭載しており、低スピン~中スピンのプレーヤーにも対応可能。毎度のことだが、最適な打ち出しに条件を得るためには、プロのフィッティングを受けることがベストだ。


第2位 PING「G430 10K MAX」

総合スコア
9.6/10
飛距離
9.0
正確性
9.1
寛容性
9.2

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • オールラウンドに高い性能を求めている人:

    PING「G430 10K MAX」は、あらゆる要素を高いレベルで満たしている。「正確性」に優れ、2024年のクラブ性能テストでもその実力を証明。「飛距離」は安定しており、条件次第ではさらなる飛距離アップも期待できる。そして何より、安定したショット結果を生み出す高い「寛容性」が特徴だ。さらに特筆すべきことは、テスターからのインプレッション(主観的評価)も非常に高かったこと。このモデルが多くのゴルファーに支持される理由がそこにある。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 最新モデルが欲しい人:

    PING「G430 10K MAX」は、2024年から継続してラインナップされている数少ないドライバーのひとつ。人によってはPINGの最新モデル(G440)の方が魅力的に感じるかも知れない。特に価格が同じであれば尚更だろう。最終的な選択はゴルファー次第だが、「一貫性」を重視するなら「G430 10K MAX」は間違いなく有力な選択肢となる。

注目すべきポイント

PING「G430 10K MAX」は、2024年の『Most Wantedドライバー』でトップに輝いた実績を持つ。そして今年も、ベストドライバーの一つであることを証明した。「正確性」、「飛距離」、「寛容性」の全てが優れ、さらに「打音」、「打感」、「見た目」の評価も非常に高い。多くのゴルファーにとって、このモデルを気に入る理由は十分ある。

テスターたちの声

“今日のテストで、左右のバラつきが最も少ないドライバー。”

“最適なシャフト選びが鍵。ヘッドサイズは大きめだが、それを感じさせず、前作よりも打音が良い。”

“まるで裏技を使っているかのように簡単に飛ばせる。よほどひどいスイングをしない限りミスヒットにはならない。”

“まっすぐ飛んで寛容性も高い。これ以上何を求める?”

専門家の評価

PING「G430 10K MAX」は2024年のクラブ性能テストでトップとなった。今年もオールラウンドな性能を発揮し、ベストドライバーのひとつであることに疑いはない。最大飛距離を狙うタイプではないが、使い続けるほどに「抜群の安定感」を発揮する。まさに信頼できる一本だ。


第3位 PING「G440 LST」

総合スコア
8.6/10
飛距離
9.4
正確性
8.5
寛容性
9.5

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 飛距離を求めている人:

    PING「G440 LST」は、37モデルの中で「飛距離」7位にランクイン。一発の飛びは主要モデルを上回る場面もありながら、ボール初速のバラつきが非常に小さいことも主要因となっている。テスターのデータを見ても、ショットごとの「ボール初速」の標準偏差は非常に小さく、安定した「飛距離性能」を求めるゴルファーにとって、この点は見逃せないポイントだ。

  • 安定性を求めている人:

    PING「G440 LST」は高い「寛容性」を誇るドライバーだ。MyGolfSpyでは、「寛容性」を測る指標がいくつかあるが、結局のところ「どれだけ安定してショットを打てるのか?」が最も重要なポイントとなる。PING「G440 LST」は、「キャリー」や「ボール初速」に優れているだけでなく、バラつきを抑える性能も備えている。総合的に見ても、非常に優れたバランスを持つドライバーといえるだろう。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 『タービュレーターー』は不要と思っている人:

    正直なところ、『タービュレーター』に拘るゴルファーが一定数いるのは理解している。でも、PINGが『タービュレーター』は不要と判断するまでは搭載され続けるだろう。そして最後に伝えておきたいのは、PING「G440 LST」は見た目の評価もトップクラスだということ。最終的な判断はあなた次第だが、しっかり考えて欲しい。

注目すべきポイント

PING「G440 LST」は、2025年『Most Wantedドライバー』で総合3位にランクイン。特に「飛距離」と「寛容性」の高さがこの結果を後押しした。「飛距離」では7位、「寛容性」で3位に入り、「キャリー」と「トータル飛距離」の安定性がその性能の証明している。「寛容性」に関しては、「キャリーの安定性」と「ボール初速の安定性」が重要な指標となるが、PING「G440 LST」はどちらも優れた結果を示した。「飛距離性能」と「安定性」を両立させた、バランスの取れたモデルだ。

テスターたちの声

“フェースのどこに当たったのかがはっきりとわかる。打感もすごくいい。”

“とにかく、めちゃくちゃいい。”

“打感が良く、狙ったショットを安定して打てた。”

“すごく気に入った。全体的にソリッドで、ここ最近のPINGの中で一番だ。”

専門家の評価

PING「G440 LST」は、これまで紹介した2モデルと同様にゴルファーにとって強力な"武器"となる。PINGのドライバーを選ぶということは「安定性」を手に入れるということ。そして、PING「G440 LST」においては、それが「安定した飛距離」を意味する。特にショットごとの「ボール初速」の「一貫性」が抜群で、「飛距離性能」の高さを証明している。これは単に初速が出るというわけではなく、フェース全体で優れたボール初速を生み出すということだ。



2025年最も優れたドライバーTOP5

MyGolfSpyが選出した2025年のドライバー総合ランキングTOP5。キャロウェイ「ELYTE」が9.9ポイントで1位、PING「G430 MAX 10K」やコブラ「DS ADAPT MAX K」などが続く。

最も飛距離性能に優れたドライバー

「飛距離」の評価はシンプルで、「キャリー」と「トータル飛距離」が基準になる。

多くのゴルファーにとって、「飛距離」が最も重要な要素のひとつ。特にドライバーでは、スコアメイクを左右する大きなポイントになる。だからこそ、このドライバーテストでは、「飛距離」を「正確性」よりもやや重視して評価している。

当然、「飛距離」と「正確性」の間にトレードオフが生じるため、このバランスをどう取るかがクラブ選びのカギとなる。しかし、「とにかく飛距離が欲しい!」というゴルファーにとっては迷う必要はないだろう。

では、ここからは「飛距離性能」に優れたドライバーを紹介しよう。


「飛距離性能」No.1ドライバー タイトリスト「GT2」

総合スコア
9.5/10
飛距離
9.8
正確性
8.6
寛容性
8.2

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」を最優先にする人:

    ドライバー選びで最も重視されるのは「飛距離」だ。タイトリスト「GT2」は、「キャリー」、「トータル飛距離」ともにトップに君臨。2025年のテストには、いわゆる“飛距離重視”のモデルが数多くラインナップされていたことを考えると、この結果は意外だったとも言える。それだけ、「GT2」が名だたる競合モデルを打ち負かすほどの「飛距離性能」を発揮したという証拠だ。

  • データで選ぶ本当に優れたドライバーを求めている人:

    クラブ選びは、客観的データも重要な要素となる。我々は、パフォーマンスを数値で評価しており、もしこうしたデータが購入の決め手になるなら、タイトリスト「GT2」はテスターたちから高評価を受けたモデルであることを知っておくべきだろう。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 一貫性を求めている人:

    タイトリスト「GT2」は「飛距離性能」ではトップだが、「寛容性」には課題がある。「バラつき」、「キャリー」、「ボール初速」の安定性において、他モデルと比較するとやや苦戦した。「飛距離」は優れているものの、ショットの安定感に欠ける部分があるため、専門家のフィッティングを受けることで、総合的なパフォーマンスを向上させられる余地がある。

注目すべきポイント

タイトリスト「GT2」は、2025年の「飛距離部門」でトップに輝き、総合スコアを大きく引き上げた。このタイトリストの主力モデルは、意外にも飛距離性能が高く、想像以上にスピン量が少ない。「正確性」は平均以上をマークし、「寛容性」は平均よりやや劣るものの、「GT2」は間違いなく有力な選択肢のひとつ。専門家によるフィッティングを受ければ、「正確性」を含めた総合的なパフォーマンスをさらに引き上げることができるだろう。

テスターたちの声

“バラつきが少し気になるけど、芯を食ったときの飛びは圧巻。”

“フェース全体で打感が良い。高MOI設計ながら、驚くほど低スピン。”

“アドレス時の見た目が“完璧”。そのままバッグに入れたくなる。”

“データを見ると全体的に安定している。個人的にはボール初速が特に良い。”

専門家の評価

ここ数年、タイトリストのドライバーは飛距離・性能面で大きな進化を遂げている。その結果、同社のドライバーは我々のクラブ性能テストでも常に上位にランクインしている。もし「プレーヤー目線で、構えたときに自信を持てるドライバー」を探しているのなら、タイトリスト「GT2」は有力な選択肢のひとつだ。「飛距離性能」はトップクラス。しかし、「正確性」や「一貫性」を最適化するなら、専門家のフィッティングを受けることでさらなるパフォーマンス向上が期待できる。

「飛距離」第2位 タイトリスト「GT4」

総合スコア
9.3/10
飛距離
9.8
正確性
7.9
寛容性
8.5

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 「飛距離」を最大限に伸ばしたい人:

    タイトリスト「GT4」は、2025年モデルの中でもトップクラスの「飛距離性能」を誇る。「キャリー」と「トータル飛距離」の両方に優れ、さらにフェース側に重めのウエイトを配置することで、さらなる飛距離アップを狙える設計になっている。この重心位置の調整により、直進性が高く、低スピンの弾道を生み出すことが可能だ。

  • 小ぶりなヘッドが好みの人:

    タイトリスト「GT4」のヘッド体積は430ccで、市場にあるドライバーの中でも小型の部類に入る。これはタイトリスト「4シリーズ」の伝統的な特徴であり、これまでと変わらない設計コンセプトが反映されている。また小ぶりなヘッドに加え、テスターからは「最も打音が良いドライバー」と高評価を得ている。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 「正確性」を求める人:

    タイトリスト「GT4」の弱点は「正確性」にある。我々は「正確性」を重視しているが、「GT4」の「正確性スコア」は下位に位置している。重心を後方にシフトさせればミスの許容範囲が広がるため、ある程度の改善は期待できるが、劇的な変化を求めるなら専門家の意見を訊くのがベストだ。

注目すべきポイント

タイトリスト「GT4」は、「飛距離を最大化」しつつ、「スピン量を抑える」ことを目的としたドライバーだ。惜しくも「飛距離部門」のトップは逃したものの、その性能は高く評価されている。万人向けのモデルとは言えない。他のモデルと比べヘッドサイズが小さく「寛容性」も低めの設計になっているが、我々のテストでは「GT2」よりも「寛容性」が高いという評価を得ている。一方でやはり「正確性」にはやや課題が残るため、フィッティングを受けることでパフォーマンスを最大限に引き出せる可能性が高い。

テスターたちの声

“フェースのどこに当たったかがはっきり分かる。低スピン性能も自分にはピッタリ合っている。”

“見た目、打感、打音、すべてが素晴らしく完璧。思い切り振って行ける。”

“自分のスイングでは難しすぎて安定して打てないが、フィーリングは抜群に良い。”

専門家の評価

タイトリスト「GT4」は非常に興味深いドライバーだ。コンパクトなヘッド形状は、一部のゴルファー、特にミート率が安定しないプレーヤーには厳しく感じるかもしれない。しかし、「飛距離」に優れ、特にスピン量が多いゴルファーにとっては大きな武器になる。操作性も高く、しっかり振り抜ける設計になっているため、一般的なゴルファーにとっても選択肢のひとつになり得る。



「2025年最も飛ぶドライバーTOP5」

2025年MyGolfSpyの飛距離テストで選ばれたドライバーTOP5。タイトリストGT2とGT4が9.8ポイントで同率1位、キャロウェイELYTEとコブラDS ADAPT MAX Kが続く。

最も「正確性」に優れたドライバー

「飛距離」をやや重視しているからといって、「正確性」を軽視していいわけではない。多くのゴルファーにとって「正確性」を無視するのは大きな誤りだ。なぜなら、フェアウェイをキープできれば、次のショットが狙いやすくなり、結果的にスコアアップにつながるからだ。

「正確性」はさまざまな要素が絡み合うもの。最も大切なのはフェアウェイをキープすることだが、それと同じくらい第2打を打ちやすいポジションに運ぶことも重要になる。あなたのティーショットは理想的な位置に落ちているだろうか?これこそが、ドライバーの「正確性」を評価する上で最も重要なポイントとなる。


正確性No.1ドライバー ツアーエッジ「Exotics E725」

総合スコア
9.2/10
飛距離
8.4
正確性
9.7
寛容性
8.7

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 「正確性」を求める人:

    2025年「正確性」No.1に輝いたツアーエッジ「Exotics E725」は、ティーショットを次のショットが打ちやすい位置に運ぶことがスコアメイクの鍵であることを証明した。この「正確性」により、ミスショットのリスクを軽減できれば、長期的にスコアアップへとつなげることができる。重要なのは、単にフェアウェイをキープすることではなく、たとえラフに入っても次のショットが打ちやすいポジションに運ぶこと。「Exotics E725」ドライバーならその高い「正確性」で大きなミスを減らし、より戦略的なプレーを可能にしてくれるだろう。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」を渇望している人:

    ツアーエッジ「Exotics E725」は一長一短のあるモデルだ。「正確性」には優れているものの、「飛距離性能」には物足りなさがある。テスト結果でも「飛距離部門」では下位にランクインしており、他モデルと比べてスピン量もやや多め。そのため、もともとスピン量が多いゴルファーは、さらに「飛距離」をロスする可能性がある。

注目すべきポイント

ゴルフでは、次のショットを打ちやすいポジションにボールを運ぶことと、真っ直ぐ狙った方向に飛ばすことが重要だ。ツアーエッジ「Exotics E725」は、2025年の「正確性部門」でNo.1に輝いた。特に狙った場所へ安定して打てるコントロール性能と、ボールのブレが少ないストレートな弾道が優れており、正確性評価でトップの成績を収めている。もし「正確性」を重視し、多少の「飛距離」を犠牲にしても構わないと考えるなら、ツアーエッジ「Exotics E725」は最適な選択肢のひとつとなるだろう。

テスターたちの声

“このブランドには興味がなかったけど、正直驚いた。”

“バラつきは小さいけど、「飛距離」が物足りない。”

“芯を喰っても弾き感がない。正確だけど飛距離が伸びない。”

“意外と良い。想像以上に気に入った。”

専門家の評価

ツアーエッジ「Exotics」シリーズは、毎年、我々の主要な3つの採点指標のいずれかでトップクラスにランクインしている。今回は「正確性部門」で最高評価を獲得した。通常、ツアーエッジ「Exotics」ドライバーは「寛容性」の高さが強みとされることが多いが、「E725」はこれまでのモデルとは異なり、次のショットが打ちやすいポジションにボールを運ぶコントロール性能と直進性の高さに優れている。ただし、この「正確性」を追求した設計は、多くのゴルファーが求める「飛距離性能」を犠牲にしている点には注意が必要だ。


「正確性」第2位 キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」

総合スコア
9.9/10
飛距離
9.6
正確性
9.6
寛容性
8.7

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 最高のドライバーを求める人:

    キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」が2025年『Most Wanted』ドライバーに選ばれたのには理由がある。テストでは、プレースタイルやスキルレベルを問わず、一貫して高いパフォーマンスを発揮した。結局のところ、正確で飛ぶドライバーは、ほとんどのゴルファーにとってウィンウィンなのだ。

  • 操作性重視の人:

    操作性に欠けるドライバーがランキング上位に入ることはない。MyGolfSpyのテストには、さまざまなヘッドスピードのゴルファーが参加しているが、キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」は、「低スピン」設計でありながら、高い操作性を備え、幅広いプレーヤーに対応できることを証明した。さらに、このモデルは、「正確性」と「飛距離」でトップ3にランクインし、「寛容性」と一貫したショットの安定性においても高い評価を得ている。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 見た目にこだわる人:

    キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」のパフォーマンスは申し分ない。しかし、他の「ELYTE」シリーズとはデザインが異なり、クラウンにはグロス仕上げが施されている。この仕上げについては、トップラインからクラウンにかけての見た目が気になるという意見もテスターから寄せられた。

注目すべきポイント

キャロウェイの「トリプルダイヤモンド」ドライバーは、毎年トップクラスの評価を受ける定番モデルだ。もし“最高のドライバー”に賭けるなら、「トリプルダイヤモンド」を選んで間違いないだろう。今年もその期待を裏切ることはなかった。今回のテストでは、「飛距離」と「正確性」の両面でトップクラスの評価を獲得。さらに、「寛容性」も11位と、安定感のある仕上がりとなっている。

テスターたちの声

“パフォーマンスはミスヒットしても安定していた。コントロールしやすく、飛距離のロスが少ないのは大きな魅力だ。”

“「トリプルダイヤモンド」をここまでしっかり打てるとは思わなかった。どのテスターも一貫したパフォーマンスを出せている。”

“ソリッドな打感でアドレス時の見た目も魅力的。構えた時にスクエアに見え、とても満足している。”

“「トリプルダイヤモンド」は今回もベストドライバーの一つ。形状は素晴らしいが、グロス仕上げの一部がイマイチ。マット仕上げならもっと良かった。”

専門家の評価

キャロウェイ「ELYTE トリプルダイヤモンド」が総合1位に輝いたのは、もはや驚くことではない。今回も圧倒的な性能を誇り、テストではどんなレベルのゴルファーでも扱いやすいことが証明された。さらに、重心位置を調整できる『可変式ウエイト』を搭載し、低~中スピンのプレーヤーにも対応。毎度のことだが、最適な打ち出し条件を得るためには、プロのフィッティングを受けるのがベストな選択肢となる。



「2025年最も正確性に優れたドライバーTOP5」

2025年版MyGolfSpyテストによる「最も正確なドライバー」ランキングトップ5。Tour Edge E725が9.7ポイントで1位、続いてCallaway ELYTE、PING G440 SFTなどがランクイン。

2025年最も「寛容性」に優れたドライバー

ゴルフクラブ、特にドライバーの「寛容性」とは何を指すのだろうか?

ゴルフ業界を牽引する我々の「寛容性」の定義は、「キャリー」、「ボール初速」、そして「ショットのバラつき(ターゲットエリア内に収まる精度)」の3つの指標を分析することに基づいている。

これらの指標は、ドライバーがどれだけ安定して一貫したショット結果を生み出せるかを示している。つまり最も重要なのは「再現性の高さ」ということだ。

ドライバーがどれだけ一貫したパフォーマンスを発揮できるのか?それこそが「寛容性」を測る鍵となる。

では、ここから「寛容性」に優れたベストドライバーを紹介しよう。


「寛容性」No.1ドライバー PXG「Black Ops 0311 Tour-1」

総合スコア
8.9/10
飛距離
8.9
正確性
7.3
寛容性
9.5

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 安定したパフォーマンスを求めている人:

    PXG「Black Ops Tour」は、「キャリー」、「ボール初速」、「ショットのバラつき」において安定した結果残しており、これが「寛容性」でNo.1に選ばれた理由だ。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 「正確性」を重視する人:

    PXG「Black Ops Tour」は「寛容性」が高く、ショット結果の一貫性には優れているものの、狙った方向への精度には課題があり、特に右へ飛びやすい傾向が見られた。購入するにあたってはプロのフィッティングを受けることは非常に重要。

注目すべきポイント

一般的に「ツアー」モデルと聞くと、「寛容性」と結びつけることはあまりない。しかし、2025年のテストではPXG「Black Ops 0311 Tour-1」が「寛容性」で最も優れたドライバーとして評価された。我々の「寛容性」評価では、「ボール初速」、「キャリー」、そして「ショットのバラつき」の3つの指標を分析。PXG「Black Ops Tour」は、2025年の『Most Wanted』ドライバーテストにおいて、他のどのドライバーよりも、ショットごとの一貫性が優れていた。ただし、一貫性が高いからといって、このドライバーが扱いやすいわけでも、必ずしも真っ直ぐ飛ぶわけでもない。実際、このモデルは「正確性部門」で最下位に近い順位となっている。

テスターたちの声

“予測不能。芯を捉えれば良い数字が出るが、オフセンターヒットだとかなりシビア。”

“しっかりフィッティングすれば使えそう。データ的には優秀だが、クラウンのデザインが少し気になる。”

“ドローを打ちたかったが、思ったように曲げられなかった。でも悪くないドライバーだ。”

“気に入った。ただ、弾道が右に出やすいのが気になる。”

専門家の評価

2024年も述べたように、PXGのドライバーは進化し続けている。しかし、PXG「Black Ops Tour」は一歩後退したのか、それともまだ可能性を秘めているのか評価が分かれるところだ。確かに、「寛容性」ではNo.1で、ショットの結果には一貫性がある。しかし、「正確性」に課題があり、右に飛びやすい傾向が見られる。ポテンシャルは十分感じられるが、最大限に活かすためにはやはりフィッティングを受けることを強くおすすめしたい。


「寛容性」第2位 スリクソン「ZXi Max」

総合スコア
9.1/10
飛距離
8.0
正確性
8.8
寛容性
9.5

このドライバーが最適なゴルファーは?

  • 一貫性と安定性を求めている人:

    スリクソン「ZXi Max」はショットの結果に一貫性があり、安定したパフォーマンスを発揮するドライバーだ。プロのフィッティングなしでも、信頼性の高いクラブを求めるゴルファーにとって、有力な選択肢となるだろう。さらに、「正確性」も平均の評価を獲得しており、バランスの取れた性能が魅力だ。

このドライバーが合わないゴルファーは?

  • 「飛距離」を求める人:

    「寛容性」に優れているドライバーは、何かしらのパフォーマンスを犠牲にしていることが多い。それが「正確性」なのか「飛距離」なのか、ゴルファー自身がトレードオフを考える必要がある。「ZXi Max」の場合、その代償となるのは「飛距離」だ。ドライバーの設計上、スピン量が多くなりやすい傾向があるため、次のドライバー選びで「飛距離」を最優先に考えているなら、慎重に検討した方がいいだろう。

注目すべきポイント

スリクソン「ZXi Max」は、「寛容性部門」で総合2位にランクイン。我々の「寛容性」評価では、「ボール初速」、「キャリー」、そして「ショットのバラつき」の3つの指標を分析し、ドライバーがどれだけ安定したショットを生み出せるかを測定している。「ZXi Max」は、まさにこの安定性を備えたドライバーであり、ショットの一貫性を求めるゴルファーに最適なモデル。さらに「正確性部門」でも13位と健闘し、バランスの取れたパフォーマンスを発揮している。

テスターたちの声

“特に驚くような特徴はないが、全体的にバランスの取れた仕上がり。”

“ヘッドスピードが速いと良いデータが出る。ただ、他のドライバーより打音が大きい。”

“フェース全体でボール初速がしっかり出ていて、「寛容性」も高い。”

“全体的に「Max」のヘッドとしてはまずまずの性能が出ている。見た目も良く、クラウンのデザインに一体感がある。”

専門家の評価

スリクソン「ZXi Max」は、ヘッドスピードが速いゴルファーやスピン量が多いプレーヤーには不向きだ。しかし、ヘッドスピードが遅め~中程度のゴルファーなら、良い結果を得られる可能性がある。「寛容性」が高く、安定感があり「正確性」もまずまずだが、「飛距離」と「打音」には課題が残る。特に、スリクソンのドライバーは全体的に打音がかなり大きいのが特徴だ。



「2025年最も寛容性に優れたドライバーTOP5」

2025年MyGolfSpyの寛容性テストで選ばれたドライバーTOP5。PXG Black OPS Tour、スリクソンZXI MAX、PING G440 LSTが9.5ポイントで同率トップにランクイン。

ドライバーの選び方

我々の使命は、主観的な意見や先入観に左右されず、ゴルファーが純粋なパフォーマンスに基づいてクラブを選べるようにすることだ。パフォーマンスは最優先されるべきだが、新しいドライバーを購入する際にはそれ以外にも考慮すべきポイントがある。


初心者が知るべきポイント

ゴルフ初心者は、ドライバーの各パーツを理解しておくと良い。ドライバーは、クラブヘッド、シャフト、グリップの3つの主要パーツで構成されている。その中でも、クラブヘッドは実際にボールを打つ部分であり、多くはチタンや複合素材で作られている。

ホーゼルはヘッドとシャフトを繋ぐ部分で、シャフトの長さはさまざまな種類がある。シャフトは一般的にスチールやカーボンで作られており、それぞれ特性が異なる。グリップは自分好みに選ぶことができ、必要に応じていつでも変えることができる。さらに、カスタムしたい場合は、独自のフェラル(ソケット)をつけることによって、デザイン性を高め、個性的なスタイルを演出できる。※「フェラル(ソケット)」:シャフトをクラブヘッドに接続するパーツ。


2025年最新ドライバーの価格動向

最近、ドライバーの価格が大きな話題となっている。ほとんどのモデルが約600ドル前後(約9万円前後)で販売されており、中には、市販のシャフトに差し替える前の状態でも、それを超える価格のものもある。

しかし、幸いにもコストパフォーマンスに優れた選択肢も存在する。価格と性能のバランスを考えながら、自分に合ったドライバーを選ぶことが重要だ。

 

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コスパ最強のドライバー

ツアーエッジ「Exotics E725」は、総合12位となり、さらに「正確性部門」ではNo.1に輝いた。つまり、フェアウェイをキープしやすく、ミスショットを減らせるドライバーということだ。特に、狙った場所へ安定して打てるコントロール性能や、ボールのブレが少ないストレートな弾道が高く評価され、「正確性」に関する指標でトップクラスの成績を収めている。

しかも現在、Amazonで379.95ドル(約5.7万円)にて販売中。高い「正確性」を誇るドライバーとしては、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえる。


シャフト選びがスコアを左右する!

最適パフォーマンスを実現するには、それぞれのゴルフスタイルに合ったシャフトを選択することが重要だ。適切なシャフトを選べば、打ち出し条件と全体的な「正確性」にプラスの影響をもたらす。

シャフトは一般的に「カーボン」と「スチール」の2種類が存在する。「カーボンシャフト」は軽量でヘッドスピードアップに役立ち、一方でスチールシャフトは安定感がありコントロールしやすい。シャフトの硬さは軌道に影響をもたらす。

基本的に初心者は、柔らかく軽量なカーボンシャフトの恩恵を受けやすいが、経験豊富なゴルファーなら、パワフルなスイングに適した硬めのスチールシャフトを好む傾向がある。シャフト選びが「飛距離」と「正確性」を左右するため、自分に最適なものを選ぼう。


2025年『Most Wanted』ドライバーテストの検証方法

ドライバーのテストは決して簡単なものではない。2025年の『Most Wantedテスト』には合計420時間を費やし、異なる37モデルを徹底検証した。



このMyGolfSpyのテストプログラムは、次の3つの重要な要素に基づいて実施されている。

・「フォーサイトGCクワッド」 – フォーサイトはカメラベースの弾道測定器の代表格として知られている。その理由は、ショット毎に信頼性の高いデータを提供してくれることにある。言葉でこの精度の凄さを言い表せないが、今回のテストでは「GCクワッド」が18, 000以上のショットを正確にキャプチャし、データの一貫性と精度を実現した。

・タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール – ゴルフボールはテストにおいて極めて重要な要素となる。「Pro V1」は、『Most Wantedテスト』御用達のボールであり、テストの信頼性と精度を高めるために使用されている。

・インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」 – インドアゴルフが世界を席巻している中、我々のテストも全て、バージニア州ヨークタウンの本社屋内で実施されている。テストのたびに、スクリーンはかなりのダメージを受けるため、これに耐えうる高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが不可欠だが、その中でも「SIGPROプレミアム」は、我々の想像を超える耐久性と品質を誇る。

ドライバーテストには35名のテスターが参加。ドライバーは全てのゴルファー向けに販売されるため、様々なヘッドスピードとスキルを持つゴルファーをバランスよく含めている。この規模のテストだけに、各テスターが12回のセッションをこなし、35人のテスター全員が37モデルのドライバーを試打。徹底した検証を行うことで、あらゆるゴルファーにとって実用的で信頼性の高いデータを提供している。


2025年ベストドライバー 採点方法と評価基準

このテストの最大の目的は、市場で最も優れたドライバーに関する正確な知識を、ゴルファーや消費者に提供することだ。そのためには、テストを通じて収集した膨大なデータを入念かつ詳細に分析する必要がある。


2025年最新ドライバーが勢揃いしたビジュアル。キャロウェイ「ELYTE」やPING「G430 MAX 10K」「G440」、タイトリスト「GT3」、コブラ「DSアダプトMAX K」など注目モデルが並ぶ。

我々の採点基準は変わらないが、各カテゴリーに対してより広範に及ぶ新たなアプローチを採用している。

総合スコアは、『MyGolfSpyスコア』として10点満点で表示し、以下の3つのカテゴリーに基づいてドライバーを評価している。


・「飛距離」

・「正確性」

・「寛容性」


これら3つのカテゴリーで「飛距離」がやや優先されるように重みづけされている。


「飛距離」:最大のパフォーマンスを引き出す指標

ドライバーの「飛距離」最大化は全てのゴルファーにとって重要な目標だ。我々の「飛距離テスト」では以下2つの具体的な指標をもとに評価している。


・キャリーの飛距離(ボールが空中で飛ぶ距離)

・トータルの飛距離(キャリー+ランを含めた総飛距離)


「正確性」:ショットの安定性を評価

ティーショットの「正確性」はゲームチェンジャーになり得る。どれだけ「飛距離」が出ても、狙った場所へ安定して打てるコントロール性能がなければ、スコアメイクは難しくなる。

「正確性」のカテゴリーでは、以下2つの指標を分析し、評価している。

・ストレートショットの割合(ショットの飛距離を考慮して、ターゲットエリアを広げた割合) – フェアウェイキープ率(ティーショットがフェアウェイに止まる割合)を改良した指標。一般的に、「飛距離」が伸びるほどターゲットエリアは広がるため、飛ばし屋が不利にならないように調整されている。これにより、「飛距離」の出るショットとコントロールショットを公平に比較することが可能となる。

・プレイアブルショットの割合(プレーが可能なショットの割合) – セカンドショットを確実に安定して打てるコントロール性能を測定する指標。我々の「プレイアブルショット」は、フェアウェイの幅を35ヤードとし、フェアウェイの端から10ヤード以内に収まるショットを基準としている。

この分析により、どのドライバーが最も安定した弾道を生み出せるのかを明確にしている。


「寛容性」:安定したショットの再現性を評価

我々が定める「寛容性」とは、安定したショットを生み出す一貫性の度合いを指す。ドライバーの性能を測る上で、この「寛容性」は極めて重要な要素となる。

「寛容性」の評価では、以下3つの指標を基に評価している。

・キャリー – 所定ドライバーの「最長キャリー」と「最短キャリー」の差を測定。差が小さいほど、安定した飛距離を提供できるドライバーといえる。

・ボール初速 – 所定ドライバーの最速のボール初速と最も遅いボール初速の差。この差が小さいほど、オフセンターヒット時の飛距離ロスが少なく、一貫したパフォーマンスを発揮できる。

・バラつき – ショットの範囲(楕円分布)を測定し、ヤード/平方で数値化。この値が小さいほど、方向性の安定したショットを生み出しやすい。

これらの指標を用いることで、どのドライバーがミスに強く、安定性に優れているかを明確に評価している。

 

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2025年ベストドライバーランキング

2025年に評価された37本のドライバーの総合スコア、飛距離スコア、正確性スコア、寛容性スコアと、それぞれの順位を一覧表で比較したデータ。Callaway「Elyte Triple Diamond」が総合1位、PING「G430 MAX 10K」「G440 LST」が同率2位にランクイン。各クラブの特徴をスコア別に可視化している。

MyGolfSpyスコア算出方法

MyGolfSpyのスコアは、弾道測定器のデータをもとにして算出される。その基準となるのが「効率値」であり、これはクリーンなデータとして、特定の異常値を除外した平均値となっている。

そしてスコア配分は、「飛距離」の指標が40%、「正確性」の指標が35%、残りの25%は「寛容性」の指標から構成されている。各指標の詳細については、先述した項目を参考にしてほしい。

また、スコアの一部には、フィッティング時の条件や異常な外れ値など、データの範囲外にある要素も考慮されており、より公平で正確な評価が可能になっている。


2025年ベストドライバー データ

2025年に評価されたドライバー37モデルの詳細な性能データ比較表。各クラブについて、ボール初速(m/s)、キャリー、トータル飛距離、打ち出し角、スピン量、左右のばらつき、落下角度、高さ(m)を一覧で表示。Callaway「Elyte Triple Diamond」やPING「G430 MAX 10K」など上位モデルの飛距離や寛容性が目立つ一方、HonmaやClevelandの一部モデルはスピン量や安定性に個性あり。

2025年ベストドライバー 注目ポイント

我々のドライバーテストは、年間を通じて実施される中でも最も長く、大規模なテストの一つとなっている。今回のテストでは420時間に及ぶ徹底的な検証が行われ、その結果得られた重要なポイント6つをご紹介しよう。


1、固定式で調整不可のドライバーは消滅

今回のテスト対象となった37本全てのドライバーには、最低限の調整機能を備えたホーゼルが搭載されている。さらに、一部のモデルには『可変式ウエイト』も搭載されており、弾道調整や重心位置の変更による最適打ち出し条件の設定が可能になっている。

そして、新たに登場したのがコブラの『FutureFit33』アダプタースリーブ。33種類のロフト角とライ角の調整が可能で、より細かく自分に合ったセッティングを実現しやすくなっている。


2. 主要ブランドのドライバーが上位を独占

キャロウェイ、PING、コブラ、タイトリストといった主要ブランドのドライバーが上位を独占。一方で、テーラーメイドはデータ上ではやや期待外れの結果となった。


黒を基調としたCobra「DS-Adapt Max K」ドライバーのソール部分をクローズアップで撮影。カーボンパターンと立体的なラインが特徴的で、バックウエイトが搭載されているのが見える。ヘッド全体は洗練されたマットブラック仕上げ。

3. 主要ブランド以外のドライバーも進化中

昨年、スリクソン、ミズノ、PXGはドライバー市場で大きく飛躍した。例えば、ミズノの「ST-G」はスタッフの間で“ミズノ史上最高のドライバー”と評価され、PXGのドライバーも過去最高の仕上がりだった。

2025年もスリクソンとPXGは、高い「寛容性」を発揮するドライバーをラインナップしており、両ブランドにとっては好材料となっている。さらに、本間ゴルフも「寛容性」の指標においてハイパフォーマンスを発揮し、ミスに強いドライバーを提供するブランドとして成長を続けている。

また、Sub 70「859 Pro」は「正確性」の高さが際立つドライバーとして評価された。

全体的なパフォーマンスを見ても、ウィルソン「DYNAPWR」ドライバーもブレイクスルー目前。3モデル全てにおいてテスターの評価は好評だったものの、残念ながらテスト結果では安定性に課題が残った。

そして、最後にツアーエッジ「Exotics」シリーズは侮れない存在だ。主要ブランドの影に隠れがちだが、確かな進化を遂げている。


4、慣性モーメント(MOI)は今年も単なる数字?

2025年も10K(MOI)のトレンドは続いている。PING、コブラ、テーラーメイド、そしてツアーエッジが10Kを採用しているが、本質を見失わないことが大切だ。MOIはあくまで数値のひとつであり、それだけで「寛容性」が決まるわけではない。実際には、ボールを打ったときの動的な結果に影響を与える要素のひとつに過ぎない。

基本的に、MOIはオフセンターヒット時のボール初速を維持する要素だ。MOIが高いだけでは一貫性の高いドライバーとは言えず、ストレートな弾道を保証するものでもない。

とはいえ、PING「G430 MAX 10K」、コブラ「DS-Adapt Max K」、ツアーエッジ「Exotics E725」は、いずれもトップクラスのパフォーマンスを発揮している。つまり…、「10K」にはやはり何か意味があるのかもしれない…?


コブラ「DARKSPEED MAX-K」ドライバーのソール部分をクローズアップで撮影。カーボンパターンとシャープなラインが特徴的なデザイン。

5. シャフト選びがパフォーマンスを左右する

全てのメーカーが、純正シャフトのラインナップに同じ労力やコストをかけているわけではない。これは、驚くことでもトップシークレットでもなんでもない事実だ。もちろん、選択肢が多いからといってパフォーマンスが保証されるわけではなく、ヘッドの性能が最優先であることに変わりはないが、既製品を購入するゴルファーにとっては、豊富なシャフトラインナップがあることは確かなメリットとなる。


6. デザイン優先、ゴルファーはその後

一部のゴルファー、あるいは多くのゴルファーにとって、ドライバーは期待通りのパフォーマンスを発揮しないことがある。その理由のひとつが設計とフィーリングの影響だ。例えば、フェース角、ライ角、アドレス時のトップラインの見え方など「ドライバーのデザイン要素」が、ゴルファーのセットアップに影響を与えた結果、ショットの軌道がクラブの設計意図とは異なるものになることがある。

これが、ドローバイアスのドライバーを使ってもフェードになってしまう原因のひとつであり、逆に、小ぶりなヘッドでフェースが開いているドライバーを使う上級者が、ドローで飛ばせる理由のひとつでもある。


2025年ベストドライバー 試打時に押さえるべき基本ポイント

ここでは、皆さんの次回の練習場での試打をより有益なものにするアドバイスをお届けする。


・シャフトの長さ – ゴルフ業界ではシャフトの長さの定義がメーカーによって異なるため、あるメーカーは45.75インチが別のメーカーでは46インチなんてことも珍しくない。試打する際は、実際のシャフトの長さに注意することが重要だ。46インチのシャフトは「飛距離」が伸びる傾向にあるが、一般的には「正確性」が落ち、ショットのバラつきが大きくなりやすい。逆に短めのシャフトは、スイートエリアに当たりやすくなるため、基本的には「飛距離」ロスを抑えることができる。また、一部メーカーでは、2025年モデルの純正シャフトの長さを調整し、最適化を図っている。


・調整可能ロフト – ロフト角を調整するとフェース角にも影響を与える。ロフトを寝かせると(増やす)フェースが閉じ、ロフトを立てると(減らす)フェースは開く。ロフト角とフェース角の関係性を理解し、ロフト調整を活用することで「正確性」を向上させることができる。


・調整可能ウエイト – すべての調整可能ウエイトが同じ性能を持っているわけではない。ウエイト調整の効果を最大限に活かすには、ヘッドの広い範囲で、大きなウエイトを移動できるシステムを選ぶことが重要だ。その際、ウエイトをクラブの周辺部に近い位置に配置できる設計のものが、より効果的に弾道を調整できる。一方で、軽量のウエイトをわずかに動かしたり、中央付近で調整した場合はボールの弾道に与える影響は最小限にとどまる。


・見た目の良さと優れたパフォーマンスは直結しない – 見た目を気にし過ぎないようにしよう。ゴルファーは、「見た目が気に入らないとクラブをうまく打ちこなせない」と感じることが多いが、これは、根拠のない思い込みにすぎない。実際には、全く興味がなかったクラブが自分にとって最高のパフォーマンスを発揮することもある。試打の際は、先入観にとらわれず、さまざまなモデルを試してみることが重要だ。

 

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2025年ベストドライバーQ&A