私たちの使命は、実際のゴルファーから集めた膨大なショットデータをもとに、「正確性」、「一貫性」、「スピン」におけるウェッジの実力を、ひとつずつ明らかにしていくことだ。

モニターに映る数値の一つひとつが、無数のスイングの記憶を抱えている。そこに感情も、忖度もない。ただ、クラブの“真の力”だけが映し出される。

「MyGolfSpy」は、独立した立場でクラブを検証する集団である。10年以上にわたるテスト経験を積み重ね、誇張や宣伝の言葉をすべて排し、データと真摯に向き合ってきた。

私たちが信じるのは、「データ」と「客観的テスト」が導き出す“結果”だけ。数字は冷徹でありながら、時に人の想像を超える。その瞬間こそ、クラブが“語り出す”時だ。


2025年「Most Wanted」ウェッジテスト。芝上に並ぶ最新ウェッジとMyGolfSpyロゴ。

今回の検証では、全18モデルのウェッジを徹底的にテストした。テストに費やした時間は240時間。そして、テスターたちが放った13,680ショット──そのすべてがデータとして積み重なり、クラブごとの性能を静かに、しかし確実に浮かび上がらせた。

数字のひとつひとつが、プレーヤーの迷いや挑戦の軌跡でもある。スピンが足りない一打も、理想的な弾道を描いた一打も、すべては「真実を掘り起こすための証拠」になっていく。

このテストは、単なるランキングではない。データが語る“現実”と、ゴルファーの理想との距離を埋める試みだ。 新しいクラブの購入を検討している人はもちろん、フィッティング前に「もう一歩確かな情報」を求める人にとっても、この結果は大きな指針となるはずだ。

次なるウェッジに何を求めるのか──。

「正確な距離感」か、「自在なスピン」か、それとも「ミスへの寛容性」か。

その答えは、ここにある。さあ、『2025年ベストウェッジ』を見ていこう。


Mizuno「Pro T-3」ウェッジを測定機でテストする様子。精密な調整とスピン性能を検証中。

2025年版 ベストウェッジ「総合」|すべてのスコア要素で導かれた真のNo.1

ウェッジは、スコアメイクを支える最も繊細なクラブだ。「ここぞ」という場面で、その性能が問われる。

そして、その性能を信じられるかどうかが、アプローチショットの自信を決める。

今回のテストで総合トップに輝いたモデルは、すべてのスコア指標で優れた結果を示した。 中には特定の分野で際立つ性能を見せたウェッジもある。いずれも、ゴルファーが求める“決定力”を兼ね備えた存在だ。

さらに、濡れたコンディションでも「スピン」を維持できるウェッジがあるなら──それはまさに“信頼”という名のアドバンテージを持つ稀なウェッジとも言えるだろう。

それでは、『2025年ベストウェッジ 総合部門』を紹介しよう。


2025年ベストウェッジ

ミズノ「Pro T-3」

「総合」第1位 –ミズノ「Pro T-3」

テーラーメイド「MG5」

第2位 – テーラーメイド「MG5」

フォーティーン「FRZ」

第3位 –フォーティーン「FRZ」

 ミズノ「Pro T-3」

「正確性」1位 – ミズノ「Pro T-3」

ミズノ「Pro T-3」

「一貫性」1位 –ミズノ「Pro T-3」

ミズノ「Pro T-3」

「スピン性能」1位 – ミズノ「Pro T-3」


「総合」第1位 ミズノ「Pro T-3」

総合スコア
8.9/10
正確性
8.8
一貫性
9.2
スピン
8.9

こんなゴルファーにおすすめ

  • 最高のウェッジを求めている人:

    ウェッジは、スコアを決める最後の砦だ。「Pro T-3」は、その砦を静かに、しかし確実に築き上げる一本。「正確性」、「コントロール性」、「スピン」──どの指標を取っても、揺るぎない高い安定感を示した。特に距離感の再現性は秀逸で、どの番手でも“同じ結果”を描ける。迷いのない構え、研ぎ澄まされた打感、そして信頼できるスピン性能。このウェッジには、職人の精度とクラフトマンシップの結晶が宿っている。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ウェッジの形状にこだわる人:

    ミズノ「Pro T-3」は、キャビティバックが浅く設計され、全体的にヘッドがやや長めに見えるデザインだ。構えたときの安心感はあるが、ヘッド形状へのこだわりが強いゴルファーにとっては、その印象が少し違和感として残るかもしれない。精密で完成度の高いウェッジであることに疑いはないが、クラブとの相性は、数値だけでは測れない──「見た目」と表現されるその主観的な価値基準を大切にしたい人には、別の選択肢があるということ。

最終評価

ミズノ「Pro T-3」は、2025年を代表するベストウェッジだ。その性能に疑いの余地はない。私たちのスコア指標すべてを制するモデルはそう多くないが、「Pro T-3」は、それを確かにやってのけた。「正確性」、「一貫性」、「スピン性能」──すべての分野で高い結果を示し、どんな状況でも安定したパフォーマンスを発揮する。ミスを恐れず、信じて振り抜けるウェッジを探しているなら、この1本に決めるべきだろう。

テスターたちの声

“スピン量はトップクラス。ミズノらしい柔らかく心地いい打感がある。”

“派手さはないけれど、確かな手応えを感じる。まさに“隠れた名器”だ。”

“パフォーマンスが安定していて、構えたときの見た目もクリーン。信頼できるウェッジだと思う。”

専門家の視点

総合的なパフォーマンスは、何よりも重要だ。2025年のベストウェッジを語る上で、もはや議論の余地はない。ミズノ「Pro T-3」が、明確な差をつけてトップに立った。3つの主要指標──「正確性」、「スピン」、「一貫性」。そのすべてで他を圧倒し、安定感と精度の両立を実現している。数字が示す結果だけでなく、打つたびに伝わる“確信”がある。もし新しいウェッジを探しているなら、このモデルを一度試してみてほしい。その一打で、きっと答えが見つかるはずだ。


第2位 テーラーメイド「MG5」

総合スコア
8.8/10
正確性
8.7
一貫性
9.1
スピン
8.7

こんなゴルファーにおすすめ

  • 安定したパフォーマンスを求めている人:

    テーラーメイドの「MG」ウェッジは、世代を重ねるごとに進化を遂げてきた。「MG5」は、その名のとおり“五つ星”にふさわしい実力を持つ一本だ。濡れたコンディションを含め、主要3指標「正確性」、「スピン」、「一貫性」で安定したパフォーマンスを記録。どんな状況でも、打ち出す弾道がぶれない。ウェッジに求められるのは“派手さ”ではなく、“信頼”だ。その意味で、このモデルは淡々と仕事をこなすタイプだと言える。確かな結果を積み重ねる──そんな一打を望む人にこそ、手に取ってほしい。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ノンメッキ仕上げを好まない人:

    テーラーメイド「MG5」は、フェース部分がノンメッキ仕上げになっているのが特徴だ。テストの結果、この仕様が「正確性」や「スピン性能」に影響を与えることはなかった。それでも、見た目の印象には大きく関わってくる。使い込むほどにフェースが変化し、うっすらと錆が浮かんでくる。その風合いを“味”と感じるか、“劣化”と見るか──そこが、このウェッジを選ぶかどうかの分かれ目だ。もし、常に美しさを求めるタイプなら、残念ながらこのモデルは対象外だ。

最終評価

「MG5」は、テーラーメイドの最新ウェッジだ。ここで改めて明らかなのは、テーラーメイドが卓越したウェッジを作るメーカーだということ。これまでの「MG」シリーズも高い評価を受けてきたが、「MG5」はその系譜の中でも完成度が際立つ。「正確性」「スピン」「一貫性」──我々の主要3指標すべてでトップクラスのパフォーマンスを示し、安定感は群を抜いている。

テスターたちの声

“スピンが非常に安定していて、寛容性も高い。全体的なパフォーマンスが優れている。”

“打感が素晴らしく、ミスヒットしても安定している。手の中に残る感触が心地いい。”

“安定感があり、打感も良く、構えたときの見た目もクリーン。完成された一本だと思う。”

専門家の視点

まだ、テーラーメイド「MG」シリーズの実力を疑っているなら──考え直すべきだろう。「MG5」は、今回のテストでは僅差で第2位。その結果が示すのは、単なる好調さではなく確かな完成度だ。このウェッジを一言で表すなら、それは「安定性」。そして、このシリーズに流れるDNAそのものが、まさに“安定”という言葉に集約されている。ショットの再現性、スピンの安定、構えたときの落ち着き──。どの要素を取っても、テーラーメイド「MG5」を支える本質だ。


第3位 フォーティーン「FRZ」

総合スコア
8.7/10
正確性
8.7
一貫性
8.4
スピン
8.8

こんなゴルファーにおすすめ

  • 「正確性」と「スピン」を求めている人:

    ウェッジに求められるのは、どんな状況でもブレない「正確性」と「スピン性能」だ。これは、フルショット、ハーフショット、ピッチショット、チップショット、どんなショットでも変わらない。フォーティーン「FRZ」は、そうしたあらゆる距離感の中で高い精度を保つウェッジだ。そして、このモデルが特に際立つのは、濡れた状況でもスピンをしっかり生む安定性。フェースにボールが吸い付く、その感覚が距離のコントロールをより確実なものにしてくれる。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • 価格重視の人:

    フォーティーン「FRZ」は、今回のテスト対象の中でも高価格帯に位置するウェッジだ。その性能は、価格に見合うどころか、それ以上の完成度を誇る。コストを重視するゴルファーにとっては、手に取るまでのハードルが少し高く感じられるかもしれない。価格の高さは、技術と仕上げのこだわりの裏返しでもある。だが、“コストパフォーマンス”を第一に考える人にとっては、このモデルは少し距離を置くべき一本になるかもしれない。

最終評価

フォーティーンのウェッジをテストするのは、実に数年ぶりだった。それだけに、「FRZ」への期待は大きかったが──その結果は、期待以上だった。今回のテストで「FRZ」は総合3位という高評価を獲得。特に「正確性」と「スピン性能」において際立ち、濡れた状況でも安定してスピンを生み出すパフォーマンスは印象的だった。一打一打が誠実で、無駄がない。派手さこそないが、確実に結果を残すウェッジだ。黙って静かに仕事をこなす、その姿勢こそがフォーティーンの真骨頂なのかもしれない。

テスターたちの声

“頼りになるウェッジで、見た目も良くパフォーマンスも安定している。ボーケイに匹敵する。”

“小ぶりなヘッド形状が気に入っている。ショットの安定感は高いが、フルショットでは少し距離が足りない印象。”

“正直、少し期待が大きすぎたのかもしれない。ただ、濡れた状況でのパフォーマンスは確かに優れていた。”

専門家の視点

フォーティーン「FRZ」は、今回のテスト対象の中でも高価格帯。だが、そのパフォーマンスには確かな理由がある。「FRZ」は、「正確性」に優れ、さまざまな状況で安定した「スピン性能」を発揮した。特筆すべきは、濡れた状況でも「スピン」をしっかりと維持できる点だ。その安定感は、テスト全体を通しても際立っていた。価格は決して安くはない。しかし、それを払う価値があるウェッジはそう多くない。性能を“結果”として求めるなら、フォーティーン「FRZ」は間違いなくその一本だ。



👉2025年「総合的」に最も優れたウェッジ TOP5

2025年MyGolfSpy総合評価ランキング。Mizuno、TaylorMade、Fourteenが上位に。

2025年ベストウェッジ「正確性」部門|狙った場所に、正確に

フルショットでも、50ヤードのショットでも、あるいは短いチップショットでも、「正確性」は欠かせない。

誰もが狙いを定め、その通りにボールを運びたいと思う。グリーンをとらえること。少なくとも、狙った地点のすぐそばにボールを止めること。それができた瞬間に、プレーの精度は一段上がる。

では「正確性」でベストなウェッジを紹介する。


「正確性」第1位 ミズノ「Pro T-3」

総合スコア
8.9/10
正確性
8.8
一貫性
9.2
スピン
8.9

こんなゴルファーにおすすめ

  • 最高のウェッジを求めている人:

    ウェッジは、スコアを決める最後の砦だ。「Pro T-3」は、その砦を静かに、しかし確実に築き上げる一本。「正確性」、「コントロール性」、「スピン」──どの指標を取っても、揺るぎない高い安定感を示した。特に距離感の再現性は秀逸で、どの番手でも“同じ結果”を描ける。迷いのない構え、研ぎ澄まされた打感、そして信頼できるスピン性能。このウェッジには、職人の精度とクラフトマンシップの結晶が宿っている。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ウェッジの形状にこだわる人:

    ミズノ「Pro T-3」は、キャビティバックが浅く設計され、全体的にヘッドがやや長めに見えるデザインだ。構えたときの安心感はあるが、ヘッド形状へのこだわりが強いゴルファーにとっては、その印象が少し違和感として残るかもしれない。精密で完成度の高いウェッジであることに疑いはないが、クラブとの相性は、数値だけでは測れない──「見た目」と表現されるその主観的な価値基準を大切にしたい人には、別の選択肢があるということ。

最終評価

ミズノ「Pro T-3」は、2025年を代表するベストウェッジだ。その性能に疑いの余地はない。私たちのスコア指標すべてを制するモデルはそう多くないが、「Pro T-3」は、それを確かにやってのけた。「正確性」、「一貫性」、「スピン性能」──すべての分野で高い結果を示し、どんな状況でも安定したパフォーマンスを発揮する。ミスを恐れず、信じて振り抜けるウェッジを探しているなら、この1本に決めるべきだろう。

テスターたちの声

“スピン量はトップクラス。ミズノらしい柔らかく心地いい打感がある。”

“派手さはないけれど、確かな手応えを感じる。まさに“隠れた名器”だ。”

“パフォーマンスが安定していて、構えたときの見た目もクリーン。信頼できるウェッジだと思う。”

専門家の視点

総合的なパフォーマンスは、何よりも重要だ。2025年のベストウェッジを語る上で、もはや議論の余地はない。ミズノ「Pro T-3」が、明確な差をつけてトップに立った。3つの主要指標──「正確性」、「スピン」、「一貫性」。そのすべてで他を圧倒し、安定感と精度の両立を実現している。数字が示す結果だけでなく、打つたびに伝わる“確信”がある。もし新しいウェッジを探しているなら、このモデルを一度試してみてほしい。その一打で、きっと答えが見つかるはずだ。


「正確性」第2位 クリーブランド「RTZ Full-Face」

総合スコア
8.7/10
正確性
8.8
一貫性
8.5
スピン
8.6

こんなゴルファーにおすすめ

  • 「正確性」と「スピン性能」を求めている人:

    クリーブランド「RTZ Full-Face」は、今回のテストにおいて「正確性」と「スピン性能」で際立つ結果を残した。「正確性」は、ゴルフクラブにおける性能の中でも最も重要な要素のひとつ。ミスを許さず、打ち出したボールを狙った場所へ導く――その精度こそがスコアを左右する。今回の検証では、フルショットだけでなく、50ヤードからの乾いたショット、そして濡れたコンディション下でのショットも行った。 この3つの条件すべてで高い「正確性」を発揮したという事実は、このモデルの完成度を物語っている。さらに、「RTZ Full-Face」はスピンの安定性にも優れ、どんな状況でも安心して構えられる頼もしさがある。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • 構えた瞬間の“顔”にこだわる人:

    「フルフェースデザイン」は、すべてのゴルファーに好まれるわけではない。ウェッジの顔――その形状やラインのわずかな違いに、強いこだわりを持つ人は少なくない。「RTZ Full-Face」は、その名の通りフェース全体にスコアラインが刻まれた独特のデザインを採用している。それが魅力だと感じる人もいれば、構えた瞬間に“違和感”を覚える人もいるだろう。見た目の印象ひとつで選択が変わる。それもまた、ゴルフの奥深さのひとつだ。

最終評価

クリーブランドは、常に安定して高い評価を得るウェッジメーカーのひとつだ。今回のテストでも、その実力は確かだった。「RTZ Full-Face」は、「正確性」で際立ち、特に濡れた状況でも「スピン」をしっかりと維持する。フルフェースデザインという独自の形状は、好みが分かれるかもしれない。しかし、その見た目の裏には、実直な性能と積み重ねられた信頼がある。華やかさはない。だが、必要なときに確実に応えてくれる。

テスターたちの声

“弾道、寛容性は気に入ったけど、見た目がどうしても気になる。”

“フルフェースデザインは好きじゃない。それでも、このウェッジの打感には“確かな良さ”がある。”

“性能は「RTZ」と変わらない。ただ――フルフェースを好きになれないだけだ。”

専門家の視点

クリーブランドは、長年にわたりウェッジづくりに真摯に向き合ってきた。派手な宣伝こそないが、その存在は決して小さくない。むしろ、市場で最も過小評価されているブランドのひとつと言っていいだろう。彼らのウェッジは、どの分野でも安定したパフォーマンスを見せる。特に、濡れた状況での「スピン」維持力は際立っている。最新作「RTZ Full-Face」もその例外ではない。



👉2025年最も正確なウェッジ TOP5

正確性評価ランキング。Mizuno「Pro T-3」、Cleveland「RTZ Full-Face」、Sub 70「JB v2」などが同率トップ。

2025年ベストウェッジ「一貫性」部門 — 安定こそ力

私たちが求めているのは、「どのウェッジが一番飛ぶか」ではない。注目すべきは、そのパフォーマンスがどれほど揺るがないかということだ。

ウェッジにおける「一貫性」とは、3つの主要スコア指標において、「キャリーの飛距離」と「ショット範囲(左右のばらつき)」をどれだけ安定して保てるかを示している。

一打一打の中に、小さな差が積み重なっていく。それを最小限に抑えるクラブこそ、本当に信頼できるウェッジだ。

では「一貫性」でベストなウェッジを紹介する。


「一貫性」第1位 ミズノ「Pro T-3」

総合スコア
8.9/10
正確性
8.8
一貫性
9.2
スピン
8.9

こんなゴルファーにおすすめ

  • 最高のウェッジを求めている人:

    ウェッジは、スコアを決める最後の砦だ。「Pro T-3」は、その砦を静かに、しかし確実に築き上げる一本。「正確性」、「コントロール性」、「スピン」──どの指標を取っても、揺るぎない高い安定感を示した。特に距離感の再現性は秀逸で、どの番手でも“同じ結果”を描ける。迷いのない構え、研ぎ澄まされた打感、そして信頼できるスピン性能。このウェッジには、職人の精度とクラフトマンシップの結晶が宿っている。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ウェッジの形状にこだわる人:

    ミズノ「Pro T-3」は、キャビティバックが浅く設計され、全体的にヘッドがやや長めに見えるデザインだ。構えたときの安心感はあるが、ヘッド形状へのこだわりが強いゴルファーにとっては、その印象が少し違和感として残るかもしれない。精密で完成度の高いウェッジであることに疑いはないが、クラブとの相性は、数値だけでは測れない──「見た目」と表現されるその主観的な価値基準を大切にしたい人には、別の選択肢があるということ。

最終評価

ミズノ「Pro T-3」は、2025年を代表するベストウェッジだ。その性能に疑いの余地はない。私たちのスコア指標すべてを制するモデルはそう多くないが、「Pro T-3」は、それを確かにやってのけた。「正確性」、「一貫性」、「スピン性能」──すべての分野で高い結果を示し、どんな状況でも安定したパフォーマンスを発揮する。ミスを恐れず、信じて振り抜けるウェッジを探しているなら、この1本に決めるべきだろう。

テスターたちの声

“スピン量はトップクラス。ミズノらしい柔らかく心地いい打感がある。”

“派手さはないけれど、確かな手応えを感じる。まさに“隠れた名器”だ。”

“パフォーマンスが安定していて、構えたときの見た目もクリーン。信頼できるウェッジだと思う。”

専門家の視点

総合的なパフォーマンスは、何よりも重要だ。2025年のベストウェッジを語る上で、もはや議論の余地はない。ミズノ「Pro T-3」が、明確な差をつけてトップに立った。3つの主要指標──「正確性」、「スピン」、「一貫性」。そのすべてで他を圧倒し、安定感と精度の両立を実現している。数字が示す結果だけでなく、打つたびに伝わる“確信”がある。もし新しいウェッジを探しているなら、このモデルを一度試してみてほしい。その一打で、きっと答えが見つかるはずだ。


「一貫性」第2位 テーラーメイド「MG5」

総合スコア
8.8/10
正確性
8.7
一貫性
9.1
スピン
8.7

こんなゴルファーにおすすめ

  • 安定したパフォーマンスを求めている人:

    テーラーメイドの「MG」ウェッジは、世代を重ねるごとに進化を遂げてきた。「MG5」は、その名のとおり“五つ星”にふさわしい実力を持つ一本だ。濡れたコンディションを含め、主要3指標「正確性」、「スピン」、「一貫性」で安定したパフォーマンスを記録。どんな状況でも、打ち出す弾道がぶれない。ウェッジに求められるのは“派手さ”ではなく、“信頼”だ。その意味で、このモデルは淡々と仕事をこなすタイプだと言える。確かな結果を積み重ねる──そんな一打を望む人にこそ、手に取ってほしい。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ノンメッキ仕上げを好まない人:

    テーラーメイド「MG5」は、フェース部分がノンメッキ仕上げになっているのが特徴だ。テストの結果、この仕様が「正確性」や「スピン性能」に影響を与えることはなかった。それでも、見た目の印象には大きく関わってくる。使い込むほどにフェースが変化し、うっすらと錆が浮かんでくる。その風合いを“味”と感じるか、“劣化”と見るか──そこが、このウェッジを選ぶかどうかの分かれ目だ。もし、常に美しさを求めるタイプなら、残念ながらこのモデルは対象外だ。

最終評価

「MG5」は、テーラーメイドの最新ウェッジだ。ここで改めて明らかなのは、テーラーメイドが卓越したウェッジを作るメーカーだということ。これまでの「MG」シリーズも高い評価を受けてきたが、「MG5」はその系譜の中でも完成度が際立つ。「正確性」「スピン」「一貫性」──我々の主要3指標すべてでトップクラスのパフォーマンスを示し、安定感は群を抜いている。

テスターたちの声

“スピンが非常に安定していて、寛容性も高い。全体的なパフォーマンスが優れている。”

“打感が素晴らしく、ミスヒットしても安定している。手の中に残る感触が心地いい。”

“安定感があり、打感も良く、構えたときの見た目もクリーン。完成された一本だと思う。”

専門家の視点

まだ、テーラーメイド「MG」シリーズの実力を疑っているなら──考え直すべきだろう。「MG5」は、今回のテストで僅差で第2位。その結果が示すのは、単なる好調さではなく確かな完成度だ。このウェッジを一言で表すなら、それは「安定性」。そして、このシリーズに流れるDNAそのものが、まさに“安定”という言葉に集約されている。ショットの再現性、スピンの安定、構えたときの落ち着き──。どの要素を取っても、テーラーメイド「MG5」を支える本質だ。



👉2025年最も「一貫性」に優れたウェッジ TOP5

一貫性評価ランキング。Mizuno「Pro T-3」が9.2点でトップ。

2025年最も「スピン性能」に優れたウェッジ

「スピン」は、すべてのショットで重要な役割を担っている。ウェッジでは、状況や距離によって多彩なショットが求められる。その中で「スピン性能」に優れたウェッジは、フルショット、乾いたライでの50ヤードショット、そして濡れた状況下でも安定した「スピン」を生み出す。

ただし、「スピン」には最大の障壁がある。それは、濡れたフェースとボールの間に生まれる、わずかな水膜。その薄い層が、一瞬の“滑り”を生み、「スピン」を奪っていく。どんな状況でも「スピン」を維持できるか――。それこそが、本当に優れたウェッジを見極める基準となる。

では「スピン性能」でベストなウェッジを紹介する。


「スピン性能」第1位 ミズノ「Pro T-3」

総合スコア
8.9/10
正確性
8.8
一貫性
9.2
スピン
8.9

こんなゴルファーにおすすめ

  • 最高のウェッジを求めている人:

    ウェッジは、スコアを決める最後の砦だ。「Pro T-3」は、その砦を静かに、しかし確実に築き上げる一本。「正確性」、「コントロール性」、「スピン」──どの指標を取っても、揺るぎない高い安定感を示した。 特に距離感の再現性は秀逸で、どの番手でも“同じ結果”を描ける。迷いのない構え、研ぎ澄まされた打感、そして信頼できるスピン性能。このウェッジには、職人の精度とクラフトマンシップの結晶が宿っている。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • ウェッジの形状にこだわる人:

    ミズノ「Pro T-3」は、キャビティバックが浅く設計され、全体的にヘッドがやや長めに見えるデザインだ。構えたときの安心感はあるが、ヘッド形状へのこだわりが強いゴルファーにとっては、その印象が少し違和感として残るかもしれない。精密で完成度の高いウェッジであることに疑いはないが、クラブとの相性は、数値だけでは測れない──「見た目」と表現されるその主観的な価値基準を大切にしたい人には、別の選択肢があるということ。

最終評価

ミズノ「Pro T-3」は、2025年を代表するベストウェッジだ。その性能に疑いの余地はない。私たちのスコア指標すべてを制するモデルはそう多くないが、「Pro T-3」は、それを確かにやってのけた。「正確性」、「一貫性」、「スピン性能」──すべての分野で高い結果を示し、どんな状況でも安定したパフォーマンスを発揮する。ミスを恐れず、信じて振り抜けるウェッジを探しているなら、この1本に決めるべきだろう。

テスターたちの声

“スピン量はトップクラス。ミズノらしい柔らかく心地いい打感がある。”

“派手さはないけれど、確かな手応えを感じる。まさに“隠れた名器”だ。”

“パフォーマンスが安定していて、構えたときの見た目もクリーン。信頼できるウェッジだと思う。”

専門家の視点

総合的なパフォーマンスは、何よりも重要だ。2025年のベストウェッジを語る上で、もはや議論の余地はない。ミズノ「Pro T-3」が、明確な差をつけてトップに立った。3つの主要指標──「正確性」、「スピン」、「一貫性」。そのすべてで他を圧倒し、安定感と精度の両立を実現している。数字が示す結果だけでなく、打つたびに伝わる“確信”がある。もし新しいウェッジを探しているなら、このモデルを一度試してみてほしい。その一打で、きっと答えが見つかるはずだ。


「スピン性能」第2位 フォーティーン「FRZ」

総合スコア
8.7/10
正確性
8.7
一貫性
8.4
スピン
8.8

こんなゴルファーにおすすめ

  • 「正確性」と「スピン」を求めている人:

    ウェッジに求められるのは、どんな状況でもブレない「正確性」と「スピン性能」だ。これは、フルショット、ハーフショット、ピッチショット、チップショット、どんなショットでも変わらない。フォーティーン「FRZ」は、そうしたあらゆる距離感の中で高い精度を保つウェッジだ。そして、このモデルが特に際立つのは、濡れた状況でもスピンをしっかり生む安定性。フェースにボールが吸い付く、その感覚が距離のコントロールをより確実なものにしてくれる。

こんなゴルファーにはおすすめしない

  • 価格重視の人:

    フォーティーン「FRZ」は、今回のテスト対象の中でも高価格帯に位置するウェッジだ。その性能は、価格に見合うどころか、それ以上の完成度を誇る。コストを重視するゴルファーにとっては、手に取るまでのハードルが少し高く感じられるかもしれない。価格の高さは、技術と仕上げのこだわりの裏返しでもある。だが、“コストパフォーマンス”を第一に考える人にとっては、このモデルは少し距離を置くべき一本になるかもしれない。

最終評価

フォーティーンのウェッジをテストするのは、実に数年ぶりだった。それだけに、「FRZ」への期待は大きかったが──その結果は、期待以上だった。今回のテストで「FRZ」は総合3位という高評価を獲得。特に「正確性」と「スピン性能」において際立ち、濡れた状況でも安定してスピンを生み出すパフォーマンスは印象的だった。一打一打が誠実で、無駄がない。派手さこそないが、確実に結果を残すウェッジだ。黙って静かに仕事をこなす、その姿勢こそがフォーティーンの真骨頂なのかもしれない。

テスターたちの声

“頼りになるウェッジで、見た目も良くパフォーマンスも安定している。ボーケイに匹敵する。”

“小ぶりなヘッド形状が気に入っている。ショットの安定感は高いが、フルショットでは少し距離が足りない印象。”

“正直、少し期待が大きすぎたのかもしれない。ただ、濡れた状況でのパフォーマンスは確かに優れていた。”

専門家の視点

フォーティーン「FRZ」は、今回のテスト対象の中でも高価格帯。だが、そのパフォーマンスには確かな理由がある。「FRZ」は、「正確性」に優れ、さまざまな状況で安定した「スピン性能」を発揮した。特筆すべきは、濡れた状況でも「スピン」をしっかりと維持できる点だ。その安定感は、テスト全体を通しても際立っていた。価格は決して安くはない。しかし、それを払う価値があるウェッジはそう多くない。性能を“結果”として求めるなら、フォーティーン「FRZ」は間違いなくその一本だ。



👉2025年最も「スピン性能」に優れたウェッジ TOP5

スピン性能ランキング。Mizuno「Pro T-3」、Fourteen「FRZ」、TaylorMade「Milled Grind 5」が上位。

ウェッジ選びのポイント


「MyGolfSpy」の使命は明確だ。主観やブランドの印象に流されることなく、純粋に「性能」に基づいて選ぶこと。クラブ選びで最も重視すべきは「性能」――それは揺るがない。だが、新しいウェッジを選ぶときには、数値では語れない“もうひとつの基準”もある。

それは、構えたときに感じる安心感。打った瞬間の手応え。そして、自分のスイングに“合うかどうか”という感覚だ。データは事実を示す。

しかし、最後に決めるのは自分の感覚だ。「性能」と“感性”のバランスが取れたとき、本当に信頼できる一本に出会える。


キャロウェイ「Elyte HL」アイアンのバックフェースを手に取って確認するゴルファー。精密な仕上げと立体的なデザインが印象的。

フィッティングを受けよう


「ウェッジにもフィッティングがある」―そう聞いて、少し驚く人もいるかもしれない。数字で見れば、ウェッジ(そしてパター)は、最もフィッティングされていないクラブのひとつだ。だが本当は、最もフィッティングを受けるべきクラブでもある。

もしウェッジのフィッティングを行うなら、屋外で芝の上から行うのが理想的だ。データとして注目すべきは、「キャリーの飛距離」の安定性、「打ち出し角」、そして「スピン」。この3つが揃ってはじめて、そのクラブがあなたに“合っている”と言える。


Cleveland「RTZ」ウェッジをテストベンチで計測する様子。芝上にボールとティー。

45〜55ヤードのショットでは、打ち出し角がロフト角のおおよそ半分になるのが理想的だ。たとえば56度のウェッジなら、打ち出し角は28度前後が目安。シンプルな基準だが、グラインドとバウンスの組み合わせが適正かどうかを見極める指標にもなる。

ウェッジフィッティングの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。たった数度の違いが、スコアに確かな差を生むのだから。


価格


ウェッジの価格帯は、思っている以上に幅がある。有名ブランドのモデルは1本あたり180ドルを超えることもあるが、直販ブランドの中には130ドル前後で手に入るモデルも少なくない。

今回「ベストバリュー」に選ばれたのは、ウィルソン「Infinite」。価格は129.99ドル。手頃でありながら「パフォーマンス」も確かで、コスト以上の満足感を与えてくれる一本だ。


Wilson「Infinite」ウェッジのクローズアップ。ブラック仕上げのフェースデザイン。

また、今回のテスト対象ではないものの、PING「S159」とタイトリスト「ボーケイ SM10」は、依然として高い評価を受ける注目モデルだ。

どちらもあらゆる状況で安定した「スピン性能」と「正確性」を発揮しており、特にPING「S159」は濡れたコンディションで際立つ結果を残している。一方、タイトリスト「ボーケイ SM10」も、その安定感で対抗できる実力を持っている。

ベストウェッジは値引きされるまでに時間がかかることが多い。狙っているモデルがあるなら、最新で一番お得な情報が分かるMyGolfSpyのクーポン&割引ページをチェックすることをお忘れなく。ほんの少しのタイミングの違いが、思わぬ出会いにつながることもある。


Mizuno「Pro T-3」ウェッジのヘッドクローズアップ。精密な仕上げとロゴが際立つ。

一本のシャフトが弾道を変える


適切なシャフト選びは、「最適なパフォーマンス」を引き出すための要だ。あなたに合うシャフトを使うことで、「打ち出し条件」や「正確性」に良い影響を与えることができる。

ウェッジはアイアンと同様に、「スチール」または「カーボン」シャフトを採用している。一般的にはスチールが純正装着されているが、素材の違いに関係なく、自分のスイングや感覚に最も合うシャフトを選ぶことが何より大切だ。

適正なシャフトが入ったウェッジは、「弾道」の安定だけでなく、狙った距離を再現する「正確性」をも高めてくれる。


 

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なぜウェッジなのか?スコアメイクの鍵を握る


ウェッジはスコアメイクするためのクラブで、グリーン周りでの「正確性」と「多様な対応性」を担う。フルショット、50ヤードのショット、ピッチショット、チップショット、バンカーショットなどどんな場面でも、すぐれたウェッジがあればプレーがより簡単になるし、スコアメイクもしやすくなる。

番手間の「キャリーの飛距離」を整え、コースコンディションに合わせたロフトやウェッジ構成を選ぶことは、スコアアップの鍵となる。また、技術に関係なく、「バウンス角」と「グラインド」の選択は、プレーの安定性を左右する重要な要素だ。

柔らかい地面や通常のライでは、ミッドからハイバウンスのウェッジが有効。一方で、硬めの地面やしっかりしたライでは、ミッドからローバウンスのモデルが理想的だ。自分が良くプレーする状況を把握して、それを起点に選択すれば良いだろう。

そして、どんなモデルを選ぶにしても、「打ち出し条件」「ロフト」「バウンス」「グラインド」を最適化するために、一度はフィッティングを受けてほしい。それが、自分にとって本当に“信頼できる一本”を手に入れるための、最初の一歩になる。


ミズノ「JPX 925 Hot Metal」アイアンを手に取る様子。ヘッドの立体構造とクロモリ素材の輝きが際立っている。

2025年ウェッジの検証方法


2025年『Most Wantedウェッジテスト』には、240時間を費やし、全18モデルを徹底検証した。

このMyGolfSpyのテストプログラムは、次の3つの重要な要素に基づいて実施されている。

  • 「フォーサイトGCクワッド」 – カメラ式弾道測定器の代表格であり、1球ごとに高精度で信頼できるデータを取得できる。今回のテストでは、この測定器によって13,680ショットのデータを記録した。
  • タイトリスト「Pro V1」ゴルフボール – テストでは使用するボールが重要となる。『Most Wantedテスト』では、このモデルを採用。余計な変数を排除できる施策の一つであり、このタイトリスト「Pro V1」は我々が最も信頼を寄せるボールだ。
  • インドアゴルフ店の「SIGPROプレミアム」 – 我々のテストは全てバージニア州ヨークタウンの本社屋内で実施。テストのたびに、スクリーンはかなりのダメージを受けるため、これに耐えうる高品質で耐久性のあるインパクトスクリーンが不可欠だが、「SIGPROプレミアム」は、我々の想像を超える耐久性と品質を誇る。

2025年のウェッジテストでは合計13,680ショットのデータを収集。テスターは各モデルのロフト角56度を打ち比べ徹底的に性能を検証した。

また、ウェッジテストは以下3つの異なる“条件”で実施した。


・フルスイング

・50ヤード(乾いた状況)

・50ヤード(濡れた状況)


50ヤードのテストでは、各状況下での「パフォーマンス」を分析し、さらに濡れた状況での「スピン維持性能」を評価している。このテストは、『Most Wanted』シリーズ全体の中でも、最も洞察に富み、興味深い検証のひとつと言える。


TaylorMade「Milled Grind 5」ウェッジのフェースに水滴が付着したクローズアップ。

2025年ベストウェッジ 採点方法


このテストの第一の目的は、市場で本当に優れたウェッジについての知見を、ゴルファーであり消費者である皆さんに届けることだ。そのために私たちは、プロセス全体で収集したデータを、丹念に、そして深く分析する。そこに近道はない。数字のひとつひとつを確かめていく、それが信頼できる結論へ至る唯一の方法だ。

全体的なスコアは、10段階評価の『MyGolfSpyスコア』として表示している。

そしてウェッジテストでは3つの採点カテゴリーを採用している。


・「正確性」

・「一貫性」

・「スピン性能」


この3つの評価項目のうち、「正確性」が最も重視されている。


「正確性」


「正確性」は、ゲームを一変させる要素だ。ウェッジでは、どんな距離や状況からでもグリーンをとらえる、あるいは狙った位置に寄せることが求められる。このテストの「正確性」スコアでは、「フルショット」「乾いた状況での50ヤードショット」「濡れた状況での50ヤードショット」におけるパフォーマンスをもとに評価している。そして、最終的に分析の中心となるのは次の指標だ。


・ストロークス・ゲインド


「一貫性」


ウェッジはスコアメイクするためのクラブなので一貫性が必要。ウェッジを使う時は常に信頼できる結果を求めるものだ。一貫性において、我々はテスト状況3つを通じて下記を評価している。


・キャリーの飛距離

・ばらつき


「スピン」


ウェッジテストにおいて、我々は寛容性を評価するのではなくスピン性能に焦点を当てている。ウェッジのスピン分析は、ある意味で寛容性の評価とも言えるが、我々は、スピン性能を以下4つの具体的条件でチェックしている。


・フルスイングのスピン量 – フルスイングした時のウェッジのスピン量。

・50ヤードの乾いた状況におけるスピン量 – 50ヤードの乾いた状況におけるウェッジのスピン量。

・50ヤードの濡れた状況におけるスピン量 – 50ヤードの濡れた状況におけるウェッジのスピン量。

・乾いた状況と濡れた状況 – 乾いた状況と濡れた状況におけるウェッジのスピン保持の差。基本的には濡れた状況でのスピン保持を評価してする。


 

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2025年 ベストウェッジ|結果一覧

モデル
MGSスコア
正確性スコア
一貫性スコア
スピンスコア
ミズノ「Pro T-3」
8.9
8.8
9.2
8.9
テーラーメイド「Milled Grind 5」
8.8
8.7
9.1
8.7
フォーティーン「FRZ」
8.7
8.7
8.4
8.8
クリーブランド「RTZ Full-Face」
8.7
8.8
8.5
8.6
ミズノ「Pro T-1」
8.6
8.6
8.8
8.5
ベティナルディ「HLX 6.0」
8.6
8.5
8.9
8.4
ウィルソン「Infinite」
8.6
8.5
9.0
8.5
PXG「Sugar Daddy III BP Grind」
8.6
8.4
8.7
8.7
Sub 70「JB v2」
8.5
8.8
8.1
8.3
キャロウェイ「OPUS SP」
8.5
8.5
8.3
8.6
ベン・ホーガン「Fort Worth」
8.4
8.6
8.4
8.2
クリーブランド「RTZ」
8.4
8.2
8.6
8.7
Sub 70「287」
8.4
8.3
8.6
8.3
コブラゴルフ「KING」
8.3
8.4
8.3
8.4
コブラゴルフ「KING-X」
8.3
8.2
8.7
8.2
Takomo「Sky Forger 002」
8.3
8.5
8.1
8.1
マグレガー「Tour Grind」
8.2
8.3
8.2
8.1
Orka「OD」
8.0
8.2
7.8
8.0

MyGolfSpyスコア算出方法

スコアは、弾道測定器で得られたデータをもとにした「効率値」から導き出される。この効率値は、特定の異常値を除外して平均化した、より純粋で信頼性の高いデータだ。

スコアの構成は、「正確性」を50%、「スピン性能」を30%、そして「一貫性」を20%とした。数字の比率は単なる数値ではなく、私たちが“何を重視しているか”を示す指針でもある。各スコア指標の詳細については、前述のセクションを参照してほしい。

今回のウェッジテストでは、特に「正確性」と「スピン性能」を重視している。スピンは3つのテスト状況すべてに影響を与える重要な要素であり、濡れた状態でスピンを維持できないウェッジは、全スコア項目でパフォーマンスを落とす傾向にある。

さらに、フィッティング条件の違いや、極端な外れ値、そして数値では測れない微細な要素にも、ほんのわずかだが配慮している。見えないところまで目を凝らす―それが、私たちのテストの流儀だ。


MyGolfSpy「Most Wanted 2025」アイアンテストの準備風景。複数のブランドアイアンが作業台に並べられている。

「2025年ベストウェッジ」測られた真実

以下に、各ウェッジの生データを掲載する。主要な指標は「フルショット」、そして「乾いた状況」と「濡れた状況」での50ヤードショットだ。数字のひとつひとつには、クラブの素顔が映し出されている。

ただし、ここに記されているのは外れ値を含む“ありのままのデータ”だということを覚えておいてほしい。最終的なスコアは、こうした外れ値を取り除き、純粋な性能だけを抽出した「効率値」によって算出されている。



濡れた状況におけるベストウェッジ

毎年、濡れた状況で高いパフォーマンスを見せるウェッジが現れる。だがその一方で、スピンを大きく失ってしまうモデルも少なくない。これは、ゴルフボールのテストとよく似ている。どんな種類の水分であっても、性能には確実に影響を与えるのだ。


Cleveland「RTZ」ウェッジのソールアップ画像。フェースとボールの接触前シーン。

ゴルフボールと同じように、ウェッジにも“水”に強いモデルとそうでないモデルが存在する。本質的に問われるのはただひとつ。濡れた状況で、どれだけスピンを保てるのか。

以下に紹介するのは、そんな環境下でも確かなパフォーマンスを発揮した“ベストウェッジ”たちだ。


スピン維持性能ランキング。Cleveland「RTZ」と「RTZ Full-Face」が1位・2位を独占。

2025年ベストウェッジQ&A


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