MyGolfSpy の『Ball Lab(ボールラボ)』では、市場に出回るゴルフボールの「品質」と「一貫性」の調査、数値化を行っており、金額に見合う最適なゴルフボール選びに役立つ情報を提供している。
今回取り上げるのは、2022年キャロウェイ「Chrome Soft X(クロムソフト X)」ゴルフボール。テストプロセスや、「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy『Ball Lab』のページにて確認してほしい。
キャロウェイ「Chrome Soft X(クロムソフトX)」ゴルフボールについて
「クロムソフト X」の最も注目すべき点は、男子プロツアーでの使用率がNo.1だということ。にもかかわらず、小売市場では「クロムソフト」に比べて人気がやや劣る。
さらに、前モデルは中弾道、高スピンという特性を持っており、2021年『ゴルフボールテスト』で最高の飛距離を誇っている。おそらく、2022年モデルも同様のパフォーマンス特性を持つだろう。
「Chrome Soft X(クロムソフトX)」ゴルフボールの構造
2022年版「Chrome Soft X」ゴルフボールは、『TPU (射出成形) ウレタン』カバーの4ピース構造。タイトリスト「Pro V1x」やスリクソン「Z-Star XV」のような『デュアルコア』デザインとは対照的に、『デュアルマントル』設計だ。
また製造は、マサチューセッツ州のチコピーにあるキャロウェイのゴルフボール工場で製造されている。キャロウェイはボールでの№1を目論み、この工場に55億円の投資を行った。
コンプレッション(硬度)
私たちの測定では、2022年キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールの平均コンプレッションは95だった。
比較すると、ピナクル練習ボールや今年のブリヂストン「Tour B X」 と同じコンプレッションだ。タイトリスト「Pro V1x」より少し柔らかく、2021年テーラーメイド「TP5x」よりやや硬めだ。
直径サイズと重量
3年間に渡り行ってきた『Ball Lab(ボールラボ)』で、キャロウェイのボールの直径サイズと重量に関するいくつかの問題に遭遇した。しかし、今年の「クロムソフト X」ゴルフボールでは問題が見られなかった。
サンプルボールのすべてが、サイズと重量に関する USGAの規定を満たしていた。
検査
中心性と同心性
「同心性」に関するキャロウェイの過去の問題(実際、バラツキがひどかった)はすでに取り上げたが、同社はチコピー工場の改善に取り組んでいるため、今後のボール品質の向上が期待される。
今回不良品とされた「クロムソフト X」は1個。外側のマントルが内側のマントルに浸透している箇所が4箇所、また外側のマントルが明らかに薄くなっている箇所が1箇所確認された。
これらの問題は望ましくないが、サンプル全体でみれば「同心性」は優秀と言える。
コアの一貫性
コアの色は概ね一貫していた (常にそうであったわけではないが…)。一部のコアで白い物質が確認されたが、懸念するほどの問題ではない。
カバー
カバーの欠陥はなし。
キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボール − 一貫性
ここでは、キャロウェイ「クロムソフト X」ゴルフボールの「一貫性」について詳しく説明する。これは、過去にテストしたモデルと比べて、ボール同士の「品質」がどの程度「一貫」しているかどうかを調査したものだ。
重量の一貫性
・ダース箱ごとに多少のばらつきがあるが、中でもBox1(1箱目)の「一貫性」が最も劣っていた
・平均重量は1.611オンスで平均的
直径サイズの一貫性
・2022年「クロムソフト X」の直径の一貫性は平均範囲内
・多少の差はあるが、「Chrome Soft X」は全体的に制限内に収まっている
・ボールの直径サイズは、平均範囲内だった
コンプレッション(硬度)の一貫性
・コンプレッションの一貫性は平均に該当
・上のチャートからわかるように、1箱目 は間違いなくばらつきがあり、6個目のボールは平均から明らかに離れているため不良ボールとした
・サンプル全体のコンプレッション差は、12ポイントと期待よりは高かった
TRUE PRICE-ボールの真の価格-
「True Price」とは、ゴルフボールの「品質」を独自に数値化した指標だ。これは、「優良ボール1ダース(12個)の対価として必要な金額」を表す。
「Ture Price」は常に「小売価格以上の金額」になる。「Ture Price」と「小売価格」の差が大きいほど、ボールの品質に疑問が持たれる。
キャロウェイ「クロムソフト X」−まとめ
テストプロセスや、「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy『Ball Lab』のページにて確認して欲しい。
前述の通り、キャロウェイはチコピーにあるボール工場の改善を続けており今回の結果はその成果と言える。とはいえ、まだ改善の余地がたくさんあることは明らかだ。
良かった点
・すべての測定項目で平均して一貫している
・USGAのルールに準拠している
悪かった点
・2個のサンプルボールが不良品だった
・最高品質の基準でいうと、チャートのばらつきがやや目立つ
・レビュー時点で、2022年「クロムソフト X」ゴルフボールの総合スコアは75
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