2017年TPTゴルフは、「シャフトの製造工程から人的ミスをなくし、より適正で一貫性のある結果を導き出す」と述べ、完全自動製造プロレス(Thin-Ply Winding)を武器にシャフト市場に参入してきた。

予想通り、当初はその言葉が概ね正しいと言う結果になっているようだ。

リディア・コ、ジャスティン・ローズ、そしてジェイソン・デイなど世界のトッププロが、ドライバーにTPTシャフトを装着し優勝。

確かにTPTが思っていた以上に耐久性に課題はあったが、同社では初期段階のそうした過ちは乗り越えたとしている。

そして、予定よりもスタートが遅れたことが理由なのか、TPTのTour Profile 14シリーズのドライバーシャフト(70グラム以上)と120グラムのアイアンシャフトは、まだ実現されていない。

26.8m/s〜53.6m/sまでのヘッドスピードを4つのグループに分けてターゲティング。初期の「MT(Mid-Torque)」ラインは、「ブルー」シリーズと言われ、それぞれのヘッドスピードで中調子と先調子のモデルがラインナップしていた。

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そのデビュー以来、TPTのゴールは「あらゆるレベルのゴルファーが確実に最高のテクノロジーとパフォーマンスを手にできるようにすること」。

TPTが、15シリーズと16シリーズで遂行した、ヘッドスピードの速い(そして一般的にはより熱心な)ゴルファーをターゲットにしたことは、あらゆる点で理にかなっていたと言える。

今回のTPTの最新シャフトは、今までとは異なるゴルファー層に向けられているようだ。

「一般的にシャフトを柔らかくすると、シャフトの性能が競合他社よりも劣る」と話すのは同社のゴルフディレクターを務めるセバスチャン・セバヤン氏。

TPTでは、そこも考慮した上で「20 LKP-MT-SW」シャフトをリリースすることになった。

今回のシャフトは、全体的に柔らか目の軽量シャフトがマッチするヘッドスピードが遅いゴルファー(ドライバーのヘッドスピードが26.8m/s〜40.2m/s)がターゲット。

数字でラインナップされた全シャフトシリーズと同じ素材とThin-Ply Windingが採用されている。

ちなみに、20シリーズの限定143本は、TPTとフランスのエビアン=レ=バンにあるエビアン・リゾート・ゴルフクラブの関わり合いに敬意を表し、エビアンピンクカラーを採用。

TPTは、コース上でのR&Dテストを同地で行なっている。143本は、エビアンの製品が世界143カ国で入手できることが理由だ。

エビアンピンクモデルも含めたTPTシャフトの価格は499ドル。