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カークランドのゴルフボールが「Pro V1」と同じ(あるいはそれ以上)で、カークランド「Signature(シグネチャー)」パターが、スコッティキャメロンの「ニューポート」に匹敵するという話を、実はたくさん聞いたことがある。

コストコはパフォーマンスと価格が両立した商品を打ち出すことに熱心だが、もしあなたがコストコのロテサリーチキンを食べたことがあるなら・・・我々が何を言いたいのか想像できるだろう。

2021年『Most Wantedパターテスト』において、我々はカークランドの「シグネチャー」パターのパフォーマンスを5(約1.5m)、10(約3m)、そして20フィート(約6m)の距離で分析。

結果は期待外れだった。このパターには良い点もたくさんあるが、実際に使用したテスターの意見の大部分は「グリップが良い」と言っていることを考えれば、パター自体に課題があるというわけ。


カークランド「Signature(シグネチャー)」パターについて

カークランドの「シグネチャー KS1」は、「鍛造CNC」を採用したブレードタイプのパターで、ヒールとトゥ部分は調整可能。そして、ヘッドに採用されたテクノロジーを耳にしたら、信じられないような価格で販売されていると唸るはず。

「CNC」のボディとフェースに加え、「SuperStroke CounterCore Mid Slim 2.0(スーパーストローク カウンターコア ミッドスリム2.0)」グリップにより安定性と打感が向上。

普通に言えば、精密ミルド「303ステンレスインサート」を採用したパターは、その打感と安定性により、製品テストにおいて非常に良い結果が出るに決まっている。

打感を微調整したければ、別売りの『可変式ウェイト』が手に入る。クラシカルなブレードスタイルの見た目は、市場に存在する高級ブレードパターとそっくりで、ヘッドサイズはやや大きいのも特徴だ。

長さは34.5インチのみで、ヘッドの重量は340グラム。そして、我々のカークランド「シグネチャー」パターレビューでは、このパターがゴルフコースでどのようなパフォーマンスを見せるのか?必見の情報を提供しよう。


高評価

・「CNC」ボディとフェース

・可変のヒール&トゥウェイト

・精密ミルド「303ステンレススチールインサート」

・「スーパーストローク カウンターコア ミッドスリム2.0」グリップ

・高級なヘッドカバー

・クリーンな見た目のブレードデザイン


低評価

・他のブレードパターと比べて一貫性に欠けている

・インパクトでフェースがややクローズになる

・『可変ウェイト』のアクセサリーが別売り


テスト方法

我々は、2021年『Most Wantedブレードパター』調査でこのカークランド「シグネチャー」パターをテストした。23個のブレードパターは、5、10、20フィートの距離でチェック。

特に、ワンパットで決めることができるパターを選ぶことにフォーカスした。そしてテストには、80時間の調査と1万打以上のパットを費やした。


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カークランド「シグネチャー」パターレビュー

カークランド「シグネチャー」パターは23本中、20位という結果に終わった。他の「CNCミルド」パターと比べて半額以下の「100%CNCミルド」パターというだけでそれ以上でもそれ以下でもなかった。


5フィート(約1.5m)からのパフォーマンス

カークランド「シグネチャー」パターは、5フィート(約1.5m)からのパフォーマンスで23本中最下位に終わった。テスターによれば、この距離からの信頼度と総合的なパフォーマンスは、テストしたパターの中で最悪とのこと。

ちなみに、2021年『Most Wantedブレードパター』でベストブレーとなったのはオデッセイの「White Hot OG」だった。

テスト中に目立った意見としては、ヘッドのハイロフトとパターのフェースがややクローズに感じられたことの2点。

クローズ目のフェースはロングパットには易しいと言えるが、5フィート(約1.5m)以内の距離だと、ボールが左に行き、カップを外す可能性がある。また、ハイロフトもこのような短い距離だと、転がりを不安定にする要素となる。


10フィート(約3m)からのパフォーマンス

カークランド「シグネチャー」パターで一番輝いたのは10フィート(約3m)からのパットだった。

この距離からの順位は8位だったが、申し訳ないがこの結果は「グリップ」のテクノロジーのお陰だと思わずにはいられなかった。

10フィートの距離からパットを安定させるには、「SuperStroke(スーパーストローク)」グリップによる両手の安定性が必要ということだ。


20フィート(約6m)からのパフォーマンス

20フィート(約6m)からの距離においてカークランド「シグネチャー KS1」パターは23本中17位にランクされた。注目すべきは、テスターの「打感」に関するコメントが真っ二つに分かれたということ。

高MOIで「打感」が良いというテスターもいれば、やや柔らかいという声もあがった。

ちなみに使用したボールはみんな一緒。

テストするボールを同じにするのは、テストの一貫性を保つためだ。このパターのヘッドの見た目が素晴らしく、多くの人がこのパターがスコッティキャメロン「Newport(ニューポート)」に見える(!!)というが、「KS1」のフェースが生み出すパフォーマンスは、大きく異なっているようだ。


全体

結局、カークランド「シグネチャー」パターは20位。正直良い結果を期待していたし、本当に大きな価値があると思っていたが、かなり残念な結果となった。

「ストロークス・ゲインド」は軒並み低く、テスターたちは、このパターでのパッティングに自信を持つことができない結果となった。

とはいえ、素晴らしい「SuperStroke」グリップとヘッドのウェイトを調整できる点により、このカークランド「シグネチャー」パターは、テストしたモデルで最下位を逃れることには成功している。


テスターの意見

残念な結果に終わったカークランド「シグネチャー」パターだが、テスターたちの試打の感想は、悪いものばかりではなかった。まず、初見におけるクラシカルなデザインとスッキリした「見た目」は好評だった。

・「SuperStroke CounterCore(スーパーストローク カウンターコア)」グリップは大当たりで、「安定性」と「一貫性」が増す

・クラシカルなブレードスタイルに敏感なテスターの何人かは、素材とデザインのせいで「安っぽく見える」とコメントしている

・打感が軽すぎるという声が数名からあり、長めのパットでの不安定さの要因となった

・このパターのロフト角は5.4度で、テストした他のパターよりも1度以上寝ている


MyGolfSpyの見解

まとめ

コストコに行けば、お買い得品があることは間違いないが、このカークランド「シグネチャー」パターが1番のお買い得品である言えないだろう。

全体的な見た目、『CNCミーリング』、『可変式ウェイト』は、この価格においては出来過ぎだ。だが残念ながら、特に5フィート(約1.5m)からのパフォーマンスは、あなたの期待には応えられない。


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Q&A

カークランド「シグネチャー」パターを製造しているのはどのブランドか?

コストコのブランドには、ウェッジ、グローブ、ボールを含めいくつかのゴルフ用品がある。


カークランドのパターは、スコッティキャメロンと肩を並べるパターなのか?

答えはNO。カークランドのパターは、スコッティキャメロンパターと非常に似た見た目をしているが、テスト結果から「一貫性」に欠け、「打感」も異なる。もちろん価格も異なる。カークランドのパターの価格はキャメロンの3分の1程度だ。


カークランドのパターは調整可能か?

それぞれのカークランド「シグネチャー」パターには、可変式のヘッドウェイトが付属している。しかし、ヘッド重量を変えるウェイトキットは、付属品ではなく別途購入しなければならない。このパターは、純正ウェイトのままでも十分に機能するが、セッティングを変えるには追加のウェイトが必要となる。