・オデッセイが新しい「JAILBIRD」を発表し、「AI-ONE SILVER」と「AI-ONE MILLED SILVER」を追加することで「AI-ONE」シリーズをアップデートした。
・全モデルに『AI-ONE』インサートと新しいブラストシルバー仕上げを採用。
・発売は1月31日で価格は「AI-ONE SILVER」が299.99ドル、「AI-ONE MILLED SILVER」が449.99ドル。
※「AI-ONE SILVER」シリーズ、AI-ONE JAILBIRD MINI Sシリーズは¥ 46,200 から(税込)現在発売中。
新しい「AI-ONE SILVER」と「AI-ONE MILLED SILVER」パターは、人工知能で開発した『AI-ONE』インサートに対するオデッセイのこだわりが現れている。
上手く機能している技術なら、そのまま継続するのは当然の流れだ。では、何が上手く機能しているのか?オデッセイは2024年、そしてそれ以前の数年間にわたり、世界中のプロツアーで最も多くの勝利を挙げ、使用率トップの座を独走してきた。その結果、他社に圧倒的な差をつけて「#1 Putter on Tour」の座を確立している。

オデッセイの成功の秘訣は、いつだってシンプルだ。1つは、「2 BALL」、「#7」、「Rossie(ロッシー)」、「JAILBIRD(ジャイルバード)」といった代表的なヘッド形状を生み出す。
2つ目は、ゴルファーが心地よく感じる打感と、しっかりとカップインへ導くインサートを設計すること。「WHITE HOT(ホワイトホット)」、「METAL X(メタルX)」、「AI-ONE(エーアイワン)」などのオデッセイのインサートは常に最先端のテクノロジーを搭載している。もし、どちらか片方しか選ぶことができないとしたら、オデッセイブランドに対するゴルファーの忠誠心をあらわすのに最も適しているということで「②インサート」にするだろう。
「AI-ONE」インサート:上手くいっているもの

では、オデッセイの新ラインナップにはどんな特徴があるのか?まず『AI-ONE』インサートは、「AI-ONE SILVER」と「AI-ONE MILLED SILVER」の両シリーズに引き続き採用されている。

念の為お伝えすると、『AI-ONE』インサートは人工知能によって設計され、フェース全体のどこでインパクトしても転がりの距離を均一化するように開発された。もし芯に当たらなくても、このインサートによって補正され狙った距離感でボールを転がすことができる。
これにより、2パット目の距離が短くなり、3パットの回数を減らすことが期待できる。
正直になったオデッセイ

その名の通り、新しい「AI-ONE SILVER」と「AI-ONE MILLED SILVER」パターシリーズには新たなシルバー仕上げを採用。初代「AI-ONE」シリーズを特徴づけていたブルー仕上げは、(ほぼ)姿を消している。
では、なぜカラーが変わったのか?答えは簡単、儲かるからだ。
パターの業界では、新たな仕上げの追加はよくあることだ。基本的には、シルバーとブラックの仕上げが交互に登場する傾向があるが、今回の「AI-ONE」モデルではブルーからシルバーへと移行した。まぁ言いたいことは、つまりそういうことだ。
出るべくして出た?

パターのカラーを変えることと売上はどう繋がるのか?答えは簡単。ブルーのパターだと買わないけど、シルバーのパターなら買う人がいるからだ。
確かに、初代「AI-ONE」パターをブルーにしたのは優れたマーケティング戦略だった。ブルーにしたことで市場の中で「Ai-ONE」は他とは違う存在感を放つことができた。
「AI-ONE」のデザインがユーザーに浸透してきている今、オデッセイはよりクラシカルな見た目のモデルを投入できるようになったのだ。
「AI-ONE」テクノロジーに興味はあるのに、ブルーのカラーリングは気に入らなかったゴルファーにとって、この新しいシルバー仕上げは魅力的な選択肢となるはず。
そして、ブルーが好きな人にとっても、オデッセイでは従来の「AI-ONE」ブルーを取り入れた新モデルもラインナップしている。さらに初代「AI-ONE」と「AI-ONE MILLED」モデルも2025年に引き続き販売される予定だ。
新形状がまとめて登場

新たなシルバーカラーにワクワクする人もいるだろうけど、オデッセイでは「AI-ONE SILVER」と「AI-ONE MILLED SILVER」シリーズに新モデルとネックのバリエーションも追加している。
まずは「AI-ONE SILVER」の注目ポイントを見ていこう。
最も人気のある3モデルが「AI-ONE SILVER」仕様にアップデート!「#1」「DOUBLE WIDE」「#7 DB」のシルバーバージョンが登場。
また、「#7」には新たなスラントネックが追加され、これは初代「AI-ONE」シリーズにはなかった新構成となる。「AI-ONE SILVER #1」パター
「AI-ONE SILVER DOUBLE WIDE」パター
「AI-ONE SILVER #7 DB」パター
「AI-ONE SILVER #7 S」パター
また「AI-ONE」シリーズには「JAILBIRD」も数モデル追加。これらはシルバー仕上げではないものの、見た目のデザインは非常に魅力的な仕上がりになっている。

まず「JAILBIRD MINI」で初めてスラントネックが採用された。「JAILBIRD」のアライメントは気に入っているが、トゥハングも欲しいという人には最適な選択肢と言える。
「AI-ONE JAILBIRD MINI S」パター
「VERSA 90」パター復活

個人的にもっと興味深いのは、「AI-ONE JAILBIRD MINI VERSA 90」の2モデル。そう、「VERSA 90」だ。
初代「VERSA」を知らない人もいるかも知れないが、当時のモデルはターゲットラインに対して垂直に配置されたブラック&ホワイトのアライメントデザインが特徴だった。ただし、一部のモデルにはターゲットラインと平行なデザインも採用されていた。つまり、「VERSA」のアライメントラインは90度回転したデザインになっているということだ。

当時、「VERSA 90」モデルは個人的にもお気に入りだった。ホワイトーブラックーホワイトの「VERSA 90 #7」は、かなり長い間バッグに入れていた。
「2024年のお気に入りのパター5選」について話をした時、「SQUARE 2 SQUARE JAILBIRD」を自分でペイントしたいと話した記憶がある。正直なところ、「VERSA」のアライメントラインは自分の目にはあまり馴染まないからだ。
一方、今回の「JAILBIRD」は、「SQUARE 2 SQUARE JAILBIRD」のようにトルクレス設計ではないが、ローテーションしたアライメントラインは、自分がマレットパターに求めているものそのものだ。
後は、ダブルベンドにするか、クランクネックにするかを決めるだけ。おそらく、クランクネックが最適な選択肢になりそうだ。「AI-ONE JAILBIRD MINI VERSA 90」パター
「AI-ONE MILLES SILVER」パターシリーズ
「AI-ONE SILVER」シリーズと同様、「AI-ONE MILLED SILVER」シリーズも4モデル展開される。「TWO T」「THREE T S」「SEVEN T」はすべてシルバー仕上げで、「SEVEN T」はダブルベンドとクランクネックの2種類から選択可能。

今回の注目ポイントは、間違いなく新しいシルバー仕上げ。この仕上げは日光の下で映える一方で、反射やまぶしさを抑えるデザインになっている。どちらかというとクローム仕上げというよりは、むしろサテン仕上げに近い質感だ。
また、シルバー仕上げは、緑の芝生とのコントラストを際立たせ、構えたときの視認性を向上させる。
また「THREE T」のソールに施されたゴールドプレートが、高級感を際立たせている。見た目だけでなく、値段以上の仕上がりだ。
「AI-ONE MILLED SILVER TWO T」パター
「AI-ONE MILLED SILVER THREE T S」パター
「AI-ONE MILLED SILVER SEVEN T」パター
「AI-ONE MILLED JAILBIRD」パター

「AI-ONE」シリーズの拡充と同様に、「AI-ONE MILLED」シリーズにも「JAILBIRD」が追加される。その名も「AI-ONE MILLED JAILBIRD MINI T VERSA 90」。
パター史上最もネーミング長く、90度回転した「VERSA」のアライメントラインが採用されている。「AI-ONE MILLED JAILBIRD MINI T VERSA 90」の視覚効果は非常に面白いものがある。
ラインを90度回転させたことで、パター中央に大きな長方形のデザインが生まれている。この大胆なアライメントラインをカップに向けて、そのままストロークすればOKだ。
空洞が依然としてパター中央に位置しているため、従来の「VERSA」アライメントの概念も活かされている。
これは「AI-ONE MILLED JAILBIRD MINI T VERSA 90」モデルにも共通すること。平行線と垂直線の組み合わせが、想的なアライメント効果を生み出すかもしれない。「AI-ONE MILLED JAILBIRD MINI T VERSA 90」パター
革命というより“進化”

2025年は、オデッセイのパターシリーズがさらなる拡充を迎える年となる。これは非常に理にかなっている。
2024年に登場した『AI-ONE』インサートは画期的な技術革新であり、その成功を基盤に発展させる方が、新たに一から開発するよりも合理的だ。形状や仕上げのラインナップを拡充し、さらに2024年モデルも2025年に継続することで、オデッセイは今年も圧倒的なパターラインナップを展開することになる。
今回の新たな追加により、「AI-ONE」シリーズは合計17モデル、「AI-ONE MILLED」シリーズは合計16モデルに拡大。さらに、「SQUARE 2 SQUARE」シリーズの3モデルも加わり、そのバリエーションはますます充実している。
ラインナップの豊富さという点では、全36モデルもあればほぼすべてのゴルファーに適した「AI-ONE」モデルが見つかるはずだ。
全モデルに、「AI-ONE」または「AI-ONE MILLED」インサートの補助的テクノロジーも搭載されていて、また忘れがちだけど「Stroke Lab 90」シャフトも採用されており、ストロークの安定性を高めている。
オデッセイの2025年モデルは、店舗で選ぶ際の選択肢を広げるだけでなく、グリーン上でも役に立つ。さらに、2024年と同じ価格設定もキープされている。
2025年にツアー使用率No.1、さらには売上No.1パターになるための確かな戦略と言えるだろう。
詳細は「キャロウェイオデッセイホームページ」で。
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