今年もこの季節がやってきた。タイトリストが2年周期で新作を発表していることを考えれば、今がちょうど“ニューアイアンお披露目の時期”というわけだ。

今週の「チャールズ・シュワブチャレンジ」および「DPワールドツアー・スーダルオープン」で初登場したのが、新しい「T100」「T150」「T250」「T350」アイアンだ。

そして今回初めて、「T250U」と「U505」ユーティリティアイアンもツアープレーヤーの手に渡った。


「T100」「T150」「T200」「T350」のタイトリストTシリーズアイアンが一列に並んだスタジオ撮影カット。各モデルのソールとシャフトが明確に見える。

いつものように、タイトリストはこの発売前の段階を“実戦投入と検証のプロセス”と表現しており、「プロトタイプ」という言葉はあえて使っていない。

なぜなら、すでに“レシピ”は完成しており、このアイアンたちはすでに焼き上がった状態。つまり、今後数カ月のうちに予定されている正式な発表までの間に、仕様が変わることはないということだ。


ゴルフグローブをはめた手でタイトリスト「T250」アイアンを持つ様子。美しいミッドサイズキャビティデザインが際立つ。

もちろんタイトリストは、毎度のごとく「何が変わったのか」を公式には明かしていない。だが見た目から判断する限り、変化は明らかだ。

「T100」と「T150」は、従来どおり『スプリットキャビティ構造』を継承しているように見える。「T100」は2019年以降、PGAツアーで最も使用されているアイアンであり、タイトリストがこの“勝ちパターン”を大きく変えることは考えにくい。

一方で、大きな変化が見られるのが「T250」と「T350」。これまでのようなプラスチックバッジはなくなり、より洗練された、“このカテゴリーにふさわしい”デザインに生まれ変わっているようだ。

よりクリーンに、より上質に(とはいえ、ギラついた高級感ではなく)、見た目の印象が確実に向上している。


タイトリストのユーティリティアイアン「U505」と「T200U」が黒の作業台に配置され、コンパクトで洗練されたヘッド形状が強調されている。

見た目以上の進化はあるのか?

内部構造など“中身”に関する詳細は、まだお預け。だが、過去2年間しぶしぶ「T350」を使っていた私としては、この見た目のアップグレード(と願わくば性能面の向上)にはかなり興味を惹かれている。

見た目は確実に良くなった。

また、「T250U」と「U505」のユーティリティも洗練されたデザインに仕上がっており、新しい「Tシリーズ」アイアンと並べても違和感のない、統一感あるルックスが魅力だ。


続報に注目

正式な情報解禁までは、あと少なくとも1カ月はかかりそうだ。それまでは、“見た目”から判断するしかない。

さて、あなたの目にはどう映る?

続報を楽しみに待とう。