MyGolfSpy の『Ball Lab(ボールラボ)』では、市場に出回るゴルフボールの「品質」と「一貫性」の調査、数値化を行っており、価格に見合う最適なボール選びに役立てもらいたいと考えている。
今回取り上げるのは、タイトリスト「AVX」。テストプロセスや「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy 『Ball Lab』のページにてご確認いただきたい。
タイトリスト「AVX」について
タイトリスト「AVX」は、キャストウレタンカバーの3ピースボール。アメリカ市場で販売される「AVX」の大半が、マサチューセッツ州ニューベッドフォードにある第3ボール工場で「Pro V1」シリーズと共に製造されている。
「AVX」は、同社プレミアムラインナップの中で最も“柔らかい”、唯一「Pro V1」と区別されるモデルだ。
「AVX」の性能は、他のモデルとはやや異なる特徴を持っている。通常、中ヘッドスピード向けに設計されたモデルよりもやや硬く低弾道。そのため、合わない人もいるが、スピン量が多く高ヘッドスピードのゴルファーにとっては、この「AVX」の特性が活かせる。
コンプレッション(硬度)
私たちの計測では、「AVX」2022年モデルの平均コンプレッションは「77」だった。これは2020年モデルよりも1ポイント柔らかいが、コンプレッションの基準はおそらく同じ公差の範囲だ。
同様のコンプレッションを持つボールには、2020年タイトリスト「Tour Speed(コンプレッション78)」、2017年オンコア「ELXIR(79)」、および2020年キャロウェイ「Chrome Soft(76)」などがある。
直径サイズと重量
これまで、タイトリストのボールを12モデルテストしているが、「重量」と「直径サイズ」に関するUSGA基準を満たしていないボールは1つもない。もちろん、2022年版「AVX」も同様この全ての基準をクリアし、「真円度」については100%基準を満たしている。
検査
中心性と同心性
2020年版「AVX」には、レイヤー(層)の「同心性」の問題が1個見つかったが、今回は問題なかった。また、目視検査でも不良ボールは一つも確認されなかった。
コアの一貫性
コアの「一貫性」に関する顕著な問題は確認されなかった。
カバー
カバーの欠陥は見られなかった。
タイトリスト「AVX」− 一貫性
ここでは、タイトリスト「AVX」の「一貫性」について詳しく説明する。これは、これまでにテストした全てのボールと比較して、「品質」がどの程度「一貫」しているかを調査したものだ。
重量の一貫性
・重量の一貫性は、平均よりも高い
・全体的な重量は、平均範囲内
直径サイズの一貫性
・直径の一貫性は、「Good(良い)」範囲に収まった
・Box2(2箱目)は、平均よりわずかに小さかった
コンプレッション(硬度)の一貫性
・コンプレッションの一貫性は、「Good(良い/平均以上)」
・通常タイトリストが強い分野である
・Box1(1箱目)の一貫性だけわずかに低かった
・ただし、「3点間のコンプレッション差」が7ポイントであり、これは平均以上だ
TRUE PRICE-ボールの真の価格-
「True Price」は、ゴルフボールの「品質」を独自に数値化した指標だ。これは、「優良ボール1ダース(12個)の対価として必要な金額」を表す。
「Ture Price」は常に「小売価格以上の金額」になる。「Ture Price」と「小売価格」の差が大きいほど、ボールの品質が懸念される。
タイトリスト「AVX」− まとめ
詳しいテストプロセスや、「不良」ボールの定義については、MyGolfSpy『Ball Lab』のページにて確認して欲しい。
タイトリストは品質の基準を守り続けており、新「AVX」も例外ではない。1ダース50ドルという価格は市場でもトップを誇るが、「品質の一貫性」を考えるなら払う価値があると私は思う。
良かった点
・高品質で一貫性のあるウレタンボールの1つ
・品質に関する欠陥がない
悪かった点
・中ヘッドスピード向けに設計された他のボール比較すると少し割高
レビュー時の2022年「AVX 」の総合スコア(評価)は「89」だった
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