Toulon Golf(トゥーロン ゴルフ)が、新たなマレットパター「Houston DB」と「Houston H1」を発表した。
Houston(ヒューストン)の“Space City(宇宙都市)”という愛称から名付けられた2モデルは、未来的なデザインと高いアライメント性能を融合した意欲作だ。
いずれもToulon「2026 Collection」に追加される新モデルであり、シリーズ共通の設計要素を受け継ぎながら、これまで以上に個性的なルックスへ仕上げられている。

Toulon Golf「Houston」マレットパターのフェース面と独創的なフレーム構造を捉えた画像。芝に映る特徴的なシルエットが、未来的デザインと高慣性モーメント構造を印象付ける。
近未来的なパターデザインが好みなら、このToulon「Houston」はかなり刺さるはずだ。
Toulon「2026 Collection」の設計アプローチを振り返る

Toulon Golf「Houston」マレットパターを構えた際のアドレスイメージ。大型ヘッドと独自フレーム構造により、ターゲットへ真っすぐ構えやすいデザインが特徴。
前述の通り、これらのモデルはToulon「2026 Collection」の一部として展開される。ここで改めて、このシリーズを支える主要な設計アプローチを振り返っておこう。
まず、「2026 Collection」のパターには、最新世代の「Deep Diamond」フェースミーリング(フェース面の削り出し加工)が採用されている。現行のフェースミーリング形状は、実に10年にわたる改良とアップデートを経て完成したものだ。

Toulon Golf「Houston」マレットパターのフェースとアライメントラインを捉えた接写画像。未来的なヘッド構造と高精度ミーリングにより、安定した転がりと優れた方向性を実現している。
このフェースは、すでにツアーで実績を重ねてきた。これまでに「Deep Diamond」フェースを搭載したパターは、プロツアーで70勝以上を記録している。
Toulonユーザーとして最も有名なのはザンダー・シャウフェレだが、「Deep Diamond」フェースで結果を残しているのは、もちろん彼だけではない。

Toulon Golf「Houston」マレットパターのフェース面をクローズアップ。精密なミーリング加工と独自デザインにより、安定した打感と転がり性能を追求している。
実際、今月行われたクラブ内のパッティング競技では、「2026 Collection Las Vegas H1」を使って決勝まで勝ち進むことができたという。
私自身、シャウフェレのようなトッププロだけでなく、自分のような一般レベルのゴルファーにこそToulonパターの価値があると感じている。
何しろ世の中には、シャウフェレのようなトッププロより、一般アマチュアゴルファーの方が圧倒的に多いのだから。
「2026 Collection」のもうひとつの特徴が、そのブルーカラーだ。
正確に言えば、“ほぼブルー”と言った方がいいかもしれない。
Toulonはこれまで、この色を「Midnight Blue」と呼んできた。しかし今回の「Houston」シリーズに関しては、むしろ“Deep Space Blue”と表現したくなる。
ブラックやシルバーが主流となっているパター市場の中で、こうした個性的なカラーは新鮮に映る。
見覚えのある“未来的デザイン”

Toulon Golf「Houston」シリーズのサイドシルエット比較画像。独自のオープンフレーム構造と大型マレット形状により、高慣性モーメントと優れた直進性を実現している。
これまでのToulonリリースを追ってきた人なら、「Houston」が昨冬に限定展開されたゼロトルクモデル「Concept 59 Roswell」の流れを汲むデザインだと気づくだろう。
「Houston」ではUFO風グラフィックこそ省かれているものの、その未来的な雰囲気はしっかり残されている。
見た目は、どこか人工衛星のようでもあり、極端にスクエアな工業デザインのようでもある。マレットパターとしては、間違いなくトップクラスに“直線”を多用したデザインと言っていい。

Toulon Golf「Houston」マレットパターの斜め後方ビュー。独創的なフレーム構造と大型ヘッド設計により、高慣性モーメントと優れた直進性を実現した未来型パター。
もちろん、これはToulon「Houston」を揶揄しているわけではない。むしろ、この極端にスクエアな形状こそが、高いアライメント性能につながっている。
ここまで直線的なデザインにすることで、パター全体のあらゆるラインがターゲット方向を強く意識させる。さらにフェース側は長方形に近い形状となっており、ヘッド全体よりも小さな視覚的ターゲットを作り出しているのも特徴だ。
後方へ向かって絞り込まれたリアセクションにはミーリング加工が施され、前後のパートを視覚的に明確に分離。さらに後部ウイングに刻まれたラインまでもが、自然とターゲット方向へ視線を導く役割を果たしている。

Toulon Golf「Houston」マレットパターの上面デザイン。センターラインと独自フレーム構造により、ターゲットへ構えやすく高い直進性をサポートする。
このスクエア形状は、単にアライメント性能を高めるためだけのものではない。開発段階でToulonは、この直線的なヘッド形状が、より真っすぐなストローク軌道を生みやすいことにも気づいたという。
特にその傾向が強かったのが、ゼロトルク仕様の「Roswell(ロズウェル)」だった。ただ、ダブルベントシャフトを採用する「Houston」でも、ストレートに引いてストレートに出しやすい感覚はしっかり受け継がれている。

Toulon Golf「Houston」マレットパターの構えた際のトップビュー。独自フレーム構造とセンターライン設計により、安定したアライメント性能と高い直進性を実現している。
もし少しアークを使うストロークを好むなら、「Houston H1」に採用されているプラマーズネックが、スクエアなヘッド形状にわずかな操作感を加えてくれる。
まだ使用ラウンド数自体は多くないものの、「Houston H1」は、私が使っている「Las Vegas H1」よりも高い安定感を感じさせた。
Toulon「2026 Collection」を締めくくる2モデル

Toulon Golf「Houston」マレットパターと専用ヘッドカバーのイメージ。高級感のあるデザインと未来的なヘッド形状が融合し、プレミアム感を強く訴求するビジュアル。
この2モデルをもって、Toulon「2026 Collection」は完結となる。標準ヘッド重量はいずれも365グラム。Toulon公式サイトでは、スペックをカスタマイズして注文することも可能だ。
より重めの仕様を求めるゴルファー向けに、Toulonでは両モデルのカウンターバランス仕様にも対応している。
その場合、ヘッド重量を増加させるだけでなく、シャフト長を延長し、さらに15インチの重量級グリップを組み合わせることで、全体のバランスを最適化する設計となる。

Toulon Golf「Houston」マレットパターの内部フレーム構造を捉えた接写画像。軽量化と高慣性モーメント設計を両立し、優れた直進性と安定感を実現している。
ちなみに、どちらのモデルもグリーン上でのフィーリングは非常に良好だ。「Diamond Milled」フェースは転がりが安定しており、インパクト音も心地よくチューニングされている。
また、「Houston」の複雑なヘッド形状には、不要な振動や打音を抑える意図も込められているようだ。
一見するとシンプルな“四角いマレット”に見えるが、実際には細部までかなり緻密に作り込まれている。
Toulon「Houston」シリーズは、現在ToulonGolf.comにて注文可能となっている。




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