テーラーメイドが、ローリー・マキロイのアイアンを体感できる貴重なチャンスを用意した。限定モデル「RORS・PROTO」アイアンの登場だ。

今回の限定モデル「RORS・PROTO」アイアンは、2017年にチーム・テーラーメイド入りして以降、マキロイがPGAツアー18勝を挙げた実際のスペックを完全再現したセットだ。


テーラーメイド「RORS PROTO」アイアンセットが側面から撮影され、クラシックなブレード形状と刻印が際立つ構図。

とはいえ、その「完全再現スペック」が魅力の一部であるのは確かだが、他のテーラーメイドのアイアンと同様に、「RORS・PROTO」もカスタム対応が可能。

シャフトやグリップの選択はもちろん、ライ角やロフト調整まで、自分仕様に仕上げることができる点も見逃せない。


「RORS PROTO」の文字が刻まれたテーラーメイドアイアンをクローズアップ。ソールとバックフェースの仕上げが強調されている。

余談だが、マキロイがこの「RORS・PROTO」アイアンを8年間ずっと使い続けているのは驚きだ。正直もう、“プロトタイプ”って呼ぶ段階はとっくに過ぎている気がする。

さて、

このアイアンを“特別な存在”にしているのは、何よりもその細部への徹底したこだわりだ。

7番・8番アイアンには、マキロイの視覚的な好みに合わせてトップラインをより細くデザイン。すべての番手のホーゼルには、ゴルフギア界の“お約束”とも言える「FORGED」の刻印が施されている。

さらに、マキロイが手にした4つのメジャータイトルを象徴する4色のドットが、各アイアンにさりげなくあしらわれているのもポイントだ。

加えて、通常「P•730」に使われている「MX9」ではなく、タイガー・ウッズの「P•7TW」アイアンと同じ『TW2グルーブ』が採用されているのも見逃せない。


テーラーメイド「RORS PROTO」アイアンのフェース面。スピン性能を意識した溝が美しく整列している。

多くのゴルファーは、「プロ仕様は何かが違う」と思いたくなるものだが、実際はもう少し複雑だ。

こうした特注モデルが、一般向けの製品より「優れている」とは限らない。

むしろ、できる限りのテクノロジーを、プロたちが慣れ親しんだ形状やフィーリングに落とし込んでいるだけというケースがほとんどだ。

マキロイのようなプロにとっては、一貫性とクラブへの信頼感こそが最重要。だからこそ、彼は2017年から今に至るまで、同じアイアンを使い続けている。

今回のリリースは、テーラーメイドが先日発表した限定「RORS TP5」ゴルフボールに続く展開となる。同社が限定モデルの展開方法を変えつつある兆しとも言えるだろう。

数量を厳しく制限するのではなく、一定期間だけ購入できる“限定販売期間型”へとシフトしているようにも見える。

この手法なら、“限定感”を演出しつつも、より多くのファンに手に取ってもらえる可能性が生まれる。価格がネックになるとしても、それでも手に入れたいと思わせる特別感はしっかり残る。


構えた時の視点で撮影された「RORS PROTO」アイアンの写真。薄めのトップラインとクリーンなフェースが確認できる。

ローリー・マキロイのファンはもちろん、限定モデルを集めるギア好きにも、ツアーレベルの性能を“実際にプロが好む形状”で体感したいゴルファーにも、「RORS・PROTO」アイアンは魅力的な1本になるはずだ。

マキロイがキャリアグランドスラムを追いかける中で戦ってきた、まさにそのアイアンを手にできる。あるいは壁に飾って眺める。そんな貴重なチャンスであることに変わりはない。


テーラーメイド「RORS PROTO」アイアンセットが一直線に並べられているクローズアップ写真。プロ仕様の美しい研磨仕上げが際立つ。

米国ではすでに注文受付が始まっており、受付期間は5月15日までの2週間限定。気になる人は、早めの決断をおすすめしたい。

そして気になるのは、果たして日本での展開はあるのか? ファンにとっては、その動向にも注目が集まる。

詳しくは、TaylorMadeGolf.comをチェック。購入もこちらから可能だ。