・PINGの最新パターシリーズ「スコッツデール」が登場
・ブレード型とマレット型を含む、全9種・10モデルをラインアップ
・新採用の『PEBAX(ペバックス)フェースインサート』が、ソフトでありながら反発力のある転がりを生み出す
PINGが「PLDミルド」パターシリーズに3つの新モデルを追加した。いずれも完成度の高い仕上がりで、シリーズ全体の魅力をさらに高める存在となっている。
ただし、新作が次々と登場するこの時期に、「今年の本命はこれだ!」と期待していたゴルファーの中には、正直、物足りなさを感じた人もいただろう。とはいえ、「PLD」ミルドパターは、PINGの2025年パターラインアップの前菜に過ぎなかった。
そう、PINGの“メインディッシュ”は、この「スコッツデール」シリーズ。ブレード型とマレット型をバランスよく取り揃えた全9種・10モデルは、パターに強いこだわりを持つゴルファーでさえ納得できる、実に多彩なラインナップとなっている。

PINGに詳しい人なら、PINGが以前も「スコッツデール」の名を使っていたことはご存知のはず。実際、PINGは本拠地アリゾナ州にちなんだ名前を、50年以上にわたってパターに冠してきた歴史がある。
最後に「スコッツデール」の名を冠したモデルが登場したのは、2013年の「スコッツデールTR」だった。そして、今回の「スコッツデール」も2013年の「スコッツデールTR」シリーズ同様、PINGの象徴的なヘッド形状と新配合のフェースインサートが特徴になっている。
(優れているとはいえ「名無し」だった2024年のPINGパターとは違って、正式名称がついているのは良いよね)
新作「スコッツデール」シリーズでは、『PEBAXインサート』が改良され、よりソフトな打感を実現。さらに、コントラストの効いたカラーアクセントを取り入れることで、見た目の完成度も向上させている。
ご想像の通り、PINGの開発チームは有益なパターテクノロジーに焦点を当て、この「スコッツデール」シリーズを仕上げてきたわけだ。というわけで、まずはその中核ともいえる新インサートを深掘りしてみよう。
PINGの新インサート『PEBAX』はやさしさ重視のチューニング

PING「スコッツデール」シリーズに搭載された『PEBAXインサート』は、2024年モデルのインサートよりも明らかにソフトな打感を持つ。上記画像の「DS72」を除く全モデルで、このインサートがフェース全面に渡って配置されているのもポイントだ。
これらの改良は、明らかにアマチュアゴルファーの使用を意識したもの。
ツアープロのように常に芯で打てるプレーヤーであれば、フェース全面にインサートがなくても問題はない。だが、アマチュアの場合は、インパクトの位置がブレることもある。
そうなると、インサートの面積が狭いと、スチールフェースの境目で打ってしまうリスクが高まる。結果として打感や転がりにムラが生じてしまうわけだ。
その点、今回はフェースがヒールからトウまでしっかりとインサートが一体化されている。そのため、芯を外しても“悪くない”感触と転がりが得られる、アマチュアにうれしい仕様だ。
PINGがインサートに『PEBAX』を採用するのには理由がいくつかある。この「PEBAX」素材は、ソフトで軽く、耐久性にも優れ、さらに化学薬品への耐性も備えている。
そして最大の特長は、温度変化に強いこと。さまざまな温度環境でもその特性をキープする。気温の変動が激しい地域に住むゴルファーにとっては、季節を問わずプレーするゴルファーにとって大きな安心材料となる。つまりこのインサート、やさしさだけでなく“タフさ”も兼ね備えた存在というわけだ。「PEBAX」とパフォーマンスの関係

「PEBAX」はソフトな素材でありながら、「高いエネルギーリターン性能」がある。「インパクトの感触は確かにソフトだったけど想定通りの転がりを実現することができた」というのが、この新しい「スコッツデール」パターに対する私の率直な感想だ。
そして興味深いのは、モデルごとに『PEBAXインサート』が個別に採用されているので、フェースの“弾き感“にはそれぞれ若干の違いがあった。
とは言え、全体的に見れば、ソフトポリマーインサートとは思えないほどのスムーズな転がりを実現していた。また、『PEBAXインサート』を採用したことで、「スコッツデール」パターは、同じ形状のオールメタル構造のパターと比べてやや大きめの設計になっている。
「PEBAX」はスチールよりも軽量なため、インサートを金属からポリマー素材に置き換えることでフェース部分の軽量化が可能になった。これにより、PINGの開発陣は、フェースで削減したウエイトをヘッドの他の部分に再配置した。結果として、「スコッツデール」パターはオールメタルのパターに比べて、さらなる周辺重量配分と高MOIを実現している。パフォーマンスと見た目を向上させる新たなカラーリング

PING「スコッツデール」パターは、耐腐食性と耐久性を向上させるためにブラックニッケルメッキが施されている。さらに、そこにブラックペイントを組み合わせることで、性能とデザイン性の両立を図っている。
このブラックペイントは、単なる装飾ではない。実は、アドレス時のアライメント(構えやすさ)をサポートする役割も担っている。
トップエッジにはブラックニッケル、後方部分にはより濃いブラックを配置したツートーンのカラーコントラスト。この組み合わせにより、ターゲットラインに対してフェースをスクエアに構えやすく、フロントエッジの視認性も非常に高くなるという効果が発動する。
加えて、各モデルに施されたサイトラインやヘッド形状の丸みもアライメントに効果的だが、最も直感的に役立つのは、このフェース周辺のカラーコントラストだ。
さらにPINGは、シリーズ共通のアクセントとしてブルーペイントも加えている。これでパフォーマンスに直接影響を与えるわけではないが、洗練された見た目と「G440」シリーズとの統一感も生み出している。
「SuperStroke 2.0 PT」グリップを採用

パターグリップの写真は記事の最後にシレッと入れておくのが普通かもしれない。でも今回のPING「スコッツデール」シリーズに関しては、このグリップが想像以上に印象的だった。
PINGでは、「スコッツデール」シリーズの純正グリップとして、ブルーの「SuperStroke PT 2.0」を採用。ちなみに、ミッドレングスの「Craz-E」には、17インチのカウンターバランスグリップを装着している。ここにも違いがある。
PINGは通常、独自ブランドのグリップを彼らのパターに挿しているので、PINGパター好きならこれがPINGの新施策であることに気づくはず。今回の新グリップは不可価値と鮮やかな色味ももたらすものだ。
ちなみに、従来通りのPINGグリップが良いなら、追加料金なしでPING「PP58」または「PP60」に変更して「スコッツデール」を注文することも可能だ。2025年PING「スコッツデール」シリーズ

ここからはPING「スコッツデール」シリーズの9モデルをご紹介する。それぞれヘッド形状で分類しており、斜体はPINGからの紹介文になっている。
PING「スコッツデール」ブレード

「スコッツデール ANSER」

史上最も勝利数の多いパターで、寛容性と正確性を高めるヒール・トウ・ウエイト設計を採用。バックキャビティのシングルアライメントラインによりアライメントしやすくなっている他、ストロークに自信が持てる。
PINGの「ANSER」と言えば、ナプキンに描かれた小さなスケッチから始まり、パターデザインに革命をもたらしたパターだ。多くのメーカーがこの形状を真似してきたが、誰もPINGのような“ANSER(アンサー=答え)”」を導き出せない。
「スコッツデール ANSER」といえば、PINGにとって、いやゴルフの歴史において伝統的形状そのもの。
フェースインサートの改良や、アドレス時に視認性を高めるコントラストデザインといった最新の要素を加えながらも、見た目はまさに“初代ANSER”そのものに仕上がっている。これぞ新旧の完璧な融合。往年の「ANSER」ファンでありながら、現代的なパッティングサポートも求めているゴルファーにとっては、納得の1本になるはずだ。・Hosel: H1 ・Offset: Full shaft ・Head Weight: 345g ・Stroke Type: Slight arc
・ホーゼル:H1
・オフセット:フルシャフト
・ヘッド重量:345g
・ストロークタイプ:スライトアーク
ストロングアーク向け「スコッツデール ANSER 4」

「ANSER」のクラシカルな設計特性(寛容性を高めるヒール・トゥ・ウエイトとすっきりとしたアライメント)を継承しつつ、ストロングアークのストロークに対応したホーゼルを採用している。
「スコッツデールANSER 4」は、ストロングアークのストロークをするプレーヤー向けに設計された「ANSER」だ。
「H4フローネック」の採用により、従来の「ANSER」に使われているクランクネックよりもトゥハングが強くなっているのが特徴。PINGではこれまで、ロングネックからフローネックに至るまで、初代「ANSER」のホーゼルデザインを多様化させることで、より多くのプレーヤーに対応するニーズに応えてきた。
今回の新「スコッツデール」シリーズでも、そのアプローチは健在で、PING独自の「Fit for Stroke」パターフィッティングプログラムをしっかり反映されている。さらに、各モデルには自分のストロークタイプに合ったパターを選びやすくするためのシャフトラベルが付いており、パター選びのガイドとして役立ってくれる。・Hosel: H4 ・Offset: 3/4 shaft ・Head Weight: 345g ・Stroke Type: Strong arc
・ホーゼル:H4
・オフセット:3/4
・ヘッド重量:345g
・ストロークタイプ:ストロングアーク
ブレードの枠を超える、やさしさと安定感「スコッツデール ANSER 2D」

「スコッツデール ANSER 2D」は、やや深めの重心設計と周辺重量配分を施したブレード型パター。その結果、ミッドマレットに近い重量感とサイズ感、そして高い寛容性を実現している。
名前に「ANSER」とついていることから、分類上は他のブレード型モデルと同じカテゴリに入っているが、そのサイズは明らかに一回り大きめ。 以前「BB63」をミッドマレットとして扱ったように、この「ANSER 2D」も本音ではそちらに分類したくなる。
とはいえ、ヒール・トウ・ウエイト設計を採用している点や、シルエット自体は「ANSER」そのもの。ただし、ボディサイズが大きく、ヘッド重量も従来モデルより約15gアップしている。
そのおかげで、初代ANSERよりも安定性と寛容性が高く、特に「もう少しミスに強いブレードが欲しい」と考えているゴルファーにとっては、非常に魅力的な選択肢となっている。
・Hosel: H1 ・Offset: Full shaft ・Head Weight: 360g ・Stroke Type: Slight arc
・ホーゼル:H1
・オフセット:フルシャフト
・ヘッド重量:360g
・ストロークタイプ:スライトアーク
PING「スコッツデール」ミッドマレット
クラシックと進化の中間にある「スコッツデール B63」

ツアーの意見を反映し、周辺重量配分を取り入れたクラシカルな「B60」の進化版とも言えるのが、「スコッツデール B63」だ。丸みを帯びたヘッド形状には、同じく丸みのあるスラントホーゼルが装着され、見た目と機能のバランスが取れた設計になっている。
PING「スコッツデールB63」は、クラシカルなPING「B60」ヘッドを再デザインしたモデル。PINGでは、「B63」をブレード型に分類しているが、実際にはその丸みを帯びた形状やサイズ感から、「DS72」と同じくミッドマレット寄りのモデルといっても差し支えないだろう。
設計としては「ANSER」とマレットのハイブリッドに近く、「ANSER」同様、ヒールとトゥにかなりのウエイトを配置。ただし、「ANSER」とは異なり、バンパー部分が滑らかに後方に傾斜していることが特徴だ。
また、「B60」ではフェース背部のキャビティからネックが伸びていたのに対し、「B63」ではフローネックがトップラインに直接つながっている。この構造により、アドレス時の見え方は従来の「B60」とは異なり、新鮮な印象を与えてくれる。
・Hosel: H3 ・Offset: Full shaft ・Head Weight: 350g ・Stroke Type: Slight arc
・ホーゼル:H3
・オフセット:フルシャフト
・ヘッド重量:350g
・ストロークタイプ:スライトアーク
“狙いやすさ”に特化したツアー発のミッドマレット「スコッツデール DS72」

ツアーの意見を反映し開発された「DS72」は、ボール幅のキャビティに合わせたボール幅の『PEBAXインサート』を搭載。これにより、アドレス時のエイミング(アドレス時にターゲットラインへフェースを正確に合わせやすくすること。)が非常にしやすくなっている。
PING「DS72」を世に広めたのはビクトル・ホブランだ。今回の「スコッツデール」バージョンは、彼がフェデックスカップを制した時に使っていたモデルとは完全に同じではないが、形状や構造には多くの共通点がある。
ホブランのスペックに近いモデルを探しているなら、「Hovland Edition DS72」をチェックした方が良いだろう。デザイン面でも「DS72」は個性が光る。トップラインはワイドで、ニッケルとブラックのコントラストがアドレス時の視認性を高めてくれる。
また他モデルと異なり、「DS72」のフェースインサートはフェース全体ではなくキャビティの幅に合わせたデザインになっており、視覚的にも実用的にもアライメントをサポートしてくれる。・Hosel: DB ・Offset: Full shaft ・Head Weight: 360g ・Stroke Type: Straight stroke
・ホーゼル:DB
・オフセット:フルシャフト
・ヘッド重量:360g
・ストロークタイプ:ストレート
PING「スコッツデール」マレット

高い安定感と寛容性を両立する“フォーク型”マレット「スコッツデール PRIME TYNE 4」

「スコッツデール PRIME TYNE 4」は、ツインフォークデザインによって優れたバランスと極めて高い寛容性を実現したマレット型パター。この独特なフォーク形状が、インパクト時の安定感と方向性の向上に貢献している。
このモデルを語る上で欠かせないのが、キャメロン・チャンプの存在だ。カリフォルニア州サクラメント近郊で育った彼が、アマチュア時代にホームコースでプレーしていた姿はいまも記憶に残っている。
(ちなみに当時、自分のドライバーの飛距離は、彼の9番アイアンとほぼ同じだった…)
そんなエピソードはさておき、「スコッツデール PRIME TYNE 4」は「DS72」と同様にフロントセクションに厚みを持たせた形状で、ブラック×ニッケルのコントラストによるアライメント補助も健在。
加えて「H4ホーゼル」を採用しているためトゥハングが大きく、ストロングアークのストロークに最適な設計となっている。・Hosel: H4 ・Offset: 3/4 shaft ・Head Weight: 365g ・Stroke Type: Strong arc
・ホーゼル:H4
・オフセット:3/4シャフト
・ヘッド重量:365g
・ストロークタイプ:ストロングアーク
センターシャフト派に贈る、異色の“ミニマル”マレット「スコットデール PRIME TYNE C」

「スコッツデール PRIME TYNE C」は、オフセットなしのセンターシャフト設計。構えたときにフェースと手元の位置関係が自然に見えるため、ストレートストロークのゴルファーにぴったりな1本だ。
「スコッツデール PRIME TYNE C」の最大の特徴は、アライメントラインが一切ないこと。撮影時に「アライメントラインを写し忘れたのかも」と思ってヘッドカバーを外して二度見してしまったほどだ。

サイトラインをあえて省いたことからも、PINGがこのコントラストカラー(トップラインとフランジ部分)によるアライメント設計に相当な自信を持っていることが分かる。
デザイン面では、センターシャフトパターはホーゼルの位置関係からトップエッジのラインを追加するのは難しいという事情はある。ただ、それでも「PRIME TYNE 4」のようにフランジにラインを加えるという選択肢はあったはずだ。この「PRIME TYNE C」では、フェースとその後ろにあるツインフォークのエッジとのコントラストを活用してターゲットに合わせる。
全体的に見ても、このモデルのアライメント機能は他の「スコッツデール」シリーズよりもかなり控えめな印象だ。センターシャフトのパターを使うプレーヤーがこのモデルをどう評価するか興味深い。・Hosel: CS ・Offset: None ・Head Weight: 360g ・Stroke Type: Straight stroke
・ホーゼル:センターシャフト
・オフセット:なし
・ヘッド重量:360g
・ストロークタイプ:ストレート
やさしさと操作性を兼ね備えた高MOIマレット「スコッツデール OSLO 3」

この高MOIマレットは、周辺重量配分を採用し正確性が向上するように重心も低く設定されている。また、ボール幅のバックキャビティによりエイミングも簡単だ。
「OSLO」は対称的なシェイプと明確なラインが特徴で、個人的にも構えやすくフィーリングに合うモデル。特にこの「OSLO 3」は、ヘッドの座りが良く、ターゲットラインに自然とフェースを合わせやすい。
しかも、フローネックを採用することで、フェースが開閉しやすくなっており、いわゆる“やさしいマレット”というよりは、操作しやすいブレードのような感覚もある。さらにこのモデルは、全シリーズの中でも、『PEBAXインサート』の打感を最もはっきりと感じられる1本。
インパクトは非常にソフトで、まるで「スーパーボール」のような感触ながら、ボールは狙った距離感でしっかりと転がる。自分のストロークにも合っており、シリーズの中ではもっともオートマチックに打てるパターだと感じた。・Hosel: H3 ・Offset: Full shaft ・Head Weight: 365g ・Stroke Type: Slight arc
・ホーゼル:H3
・オフセット:フルシャフト
・ヘッド重量:365g
・ストロークタイプ:スライトアーク
ツアー実績を誇る名作が“よりやさしく”復活「スコッツデール CRAZ-E(CRAZ-E mid)」

ツアーで実績のあるPINGの傑作モデル。周辺重量配分と低・深重心により究極のMOIを実現。
個人的には、「CRAZ-E」の名に相応しいモデルが復活してくれたことがとにかくうれしい。この奇抜な形状こそが、PINGの発想力の広さと、これまでの傑作たちの多様性を物語っている。
ちなみにフェースを逆さにした時にヘルメットを被ってバイクに乗る人に見えて…それが毎回ちょっとツボる(笑)。
さて、このモデルの注目すべき点は打音。他のモデルと違ってインパクト時に金属的な響きを感じる。これは、インパクトのエネルギーの一部が「PEBAXインサート」を通じてパターのメタルボディに伝わり共鳴しているためだ。
決してネガティブな要素ではなく、打感や音はパター全体の構造で決まるという、良い意味での「違い」だと言える。転がりは期待どおりだけど、このモデルの音のトーンは明らかに違うのだ。

またPINGでは、「CRAZ-E」の中尺モデルもラインナップしている。長さは37.75インチで、装着されているSuperStrokeのグリップも長め。通常の位置でグリップすると、手の上のグリップが余るので、カウンターバランスとなり、ストロークの安定感を高めてくれる。
・Hosel: DB ・Offset: 1/2 shaft ・Head Weight: 370g ・Stroke Type: Straight stroke
・ホーゼル:DB
・オフセット:1/2シャフト
・ヘッド重量:370g
・ストロークタイプ:ストレート
まとめ:PING「スコッツデール」パターシリーズの魅力とは?

PINGの新作「スコッツデール」シリーズは、完成度の高いブレード&マレットのラインナップを揃えた注目のパターシリーズだ。
PING独自の『Fit for Stroke』フィッティングプログラムに対応し、あらゆるストロークタイプにマッチするモデルが少なくとも2本ずつ用意されている特筆すべきは、新たに採用された『PEBAXインサート』。打感は驚くほどソフトでありながら、ボールはイメージ通りの距離感で転がる。インサートに溝はないが、フェース表面には繊細なテクスチャー加工が施されており感覚的にも非常に扱いやすい。
また、この軽量インサートの採用により、フェースの余剰重量を他の部位へ再配置でき、さらなる高MOI化と寛容性の向上も実現している。

ブラックニッケル仕上げとブラックペイントによる高コントラストなデザインは、構えやすさにもつながっており、ブルーのアクセントやSuperStrokeグリップとの調和も秀逸。視覚的な完成度の高さも、PINGならではのこだわりだ。
50年以上にわたり、ツアーでも実績を積み重ねてきたPINGのパターデザイン。その伝統と進化が見事に融合したのが、この「スコッツデール」シリーズといえるだろう。
すでに発売されているので、ゴルフショップで見かけたら、まずは手に取って試してみてほしい。きっと、これまでとは違う“フィーリング”がそこにあるはずだ。
PINGの新「スコッツデール」パターシリーズの詳細はPING.ホームページでチェックできる。
最後にもう一つ…PINGのパターフィッティングツール「WebFit Putter」をご紹介

みなさんが新しいパターを探しているとしよう。
(この記事を読んでいるわけだしね)
とにかく、今はパターの種類が多すぎて、どれにしたら良いのか難しい。そんな中から、自分に最適な一本をどうやって探し出せば良いのか?選択肢は2つだ。
まずは、全ブランドの全モデルを試して理想的なパターをトライ&エラーで探す「オレ流」。これは楽しいけど、効率的とは言えない選択肢だ。
そこでPINGでは、速く簡単にできるフィッティングツール「WebFit Putter」を新たに開発した。これは、PINGの他のWebFitツールと同じく、スマホやPCでパターフィッティングができるというもの。
いくつかパターの好みについて簡単な質問に答えるだけで、この「WebFit Putter」が自分に合ったパターをおすすめしてくれる。
自分がおすすめされたマレット4モデルは、どれも使ってみたいと思えるものばかり。みなさんおすすめも同じような感じになるのか気になるので試して欲しい。
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