フェアウェイウッドは、市場にあるゴルフクラブの中で最も興味深いカテゴリーのひとつだ。今回のテストでは3番ウッドに焦点を当てているが、実際には14.5度、15度、15.5度、さらには16度と、ロフト角のバリエーションは多い。
近年では、5番ウッドや7番ウッドを選ぶゴルファーも増えている。重要なのは数値や流行ではなく、自分のプレースタイルに最も合うヘッドを見つけること。そして、どのロフトを選ぶかは、ゴルファー自身が決めるべき選択だ。
2025年版の『ベストフェアウェイウッド』は、「正確性」と「飛距離」の両面で優れたモデルが上位にランクイン。どちらの要素もフェアウェイウッド選びには欠かせない重要な指標となっている。
「MyGolfSpy」は独立系クラブテストの第一人者だ。10年以上にわたる豊富なテスト経験と実績をもとに、誇張やマーケティング用語を一切排除した、信頼できる“データ”と“結果”だけを届けている。
今回のテストでは、フェアウェイウッド22モデルを160時間かけて検証。テスターたちは6,600ショットを打ち、膨大なデータを収集した。
新しいクラブをどう選べばいいか迷っているゴルファーにとって、判断の支えとなるリアルなデータだ。フェアウェイウッドに何を求めるにしても、その答えはここにある。
🏆 2025年版 ベストフェアウェイウッド「総合部門」| 実測データが示す“真の総合力”
優れたフェアウェイウッドは、「正確性」と「飛距離」を両立している。もちろん「一貫性」も欠かせないが、フェアウェイウッドの理想は真っ直ぐ、そして遠くへ。これはティーショットでも、パー5の2打目でも変わらない。
では以下に2025年『ベストフェアウェイウッド』を紹介する。「総合」第1位 PING「G440 MAX」
こんなゴルファーにおすすめ
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しっかり飛んで結果を出せるフェアウェイウッドを求めている人:
フェアウェイウッドは、ほとんどのゴルファーにとって頻繁に買い替えるクラブではない。思い返してみれば、「ずっと頼りにしている1本がフェアウェイウッド」という人も多いはずだ。それでも新しいモデルを選ぶなら、しっかり飛んで、安定して結果を出せるクラブを選びたい。PING「G440 MAX」が2025年『ベストフェアウェイウッド』に選ばれたのは、まさにその理由だ。このモデルはテスト全体を通じて、最も安定したパフォーマンスを発揮。「正確性」「飛距離」「寛容性」──3つの評価項目すべてで高スコアを記録した。さらに、近年のフェアウェイウッドらしく調整機能も搭載されており、ショットの安定感を求めるゴルファーには、ぜひ一度試してほしい1本だ。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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一番飛ぶフェアウェイウッドを求めている人:
「G440 MAX」は、全体の中でも「飛距離性能」は十分に優れている。ただし、一部のモデルのように“爆発的な飛び”を狙うタイプではない。このモデルの魅力は、むしろ「飛距離」と「安定性」のバランスにある。もしティーショット専用として1打目から思い切り飛ばしたいタイプなら、より飛距離特化型のフェアウェイウッドを選ぶのもいい。だが、安定してフェアウェイを狙いたいゴルファーにとっては、このバランス感がちょうどいい。
最終評価
「飛距離」・「正確性」・「寛容性」──どれかひとつの性能だけを極めたいのか。あるいは、すべての要素でバランスよく“結果を出せるクラブ”を選びたいのか。もし後者なら、今年の『ベストフェアウェイウッド』となったPING「G440 MAX」があなたの答えとなる。「G440 MAX」は、テスト全体を通じて、3つの評価項目すべてで最も安定した結果を記録した。つまり、正確で、飛んで、寛容性に優れているということ。今回のテストは3番ウッドに焦点を当てているが、その性能は5番ウッド、7番ウッドにも共通して発揮される。もし新しいフェアウェイウッドを探していて、何よりも“安定性”を重視したいなら、PING「G440 MAX」こそ最良の選択だ。
テスターたちの声
“非常に安定していて、ミスヒットしても驚くほど正確。構えた瞬間に信頼できる。”
“全体的にとてもソリッドで、「寛容性」も高く、「一貫性」が抜群。今日試した中で一番のお気に入り。”
“ほとんどのゴルファーにおすすめできる、万能タイプのフェアウェイウッド。”
“正直、これまでPINGのフェアウェイウッドはあまり好みじゃなかったけど、これは別格。テスト中で一番気に入った。”
専門家の視点
バランスの取れた性能こそ、短期的にも長期的にも結果を生む。その言葉を体現しているのが、PING「G440 MAX」だ。このモデルは、特定の評価項目で1位を獲得したわけではない。それでも、2025年『フェアウェイウッドテスト』で最も高い総合スコアを記録している。その理由は明確だ。「正確性」「飛距離」「寛容性」──3つのスコアリング項目すべてで高い水準を維持し、“トータルで強い”クラブこそが、最終的に信頼できるパフォーマンスを生むからだ。まさに、PING「G440 MAX」は複数の要素で高い完成度を見せた“総合力の代表”と言える。
第2位 テーラーメイド「Qi35」
こんなゴルファーにおすすめ
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「飛距離性能」を求めている人:
クラブセッティングにおける長い番手には、様々な選択肢がある。その中で、「飛距離」を最優先するなら、テーラーメイド「Qi35」こそ最適な1本だ。このモデルは、市場にある他モデルと比べて圧倒的な「飛距離性能」を誇る。しかも、テーラーメイドがこの分野で優れた実績を見せるのは今回が初めてではない。これまでも「飛び」に関しては、常に業界トップクラスの評価を得てきた。フェアウェイウッドにおいて「飛距離」が重要なのは、ティーショットの有力な武器になり得るからだ。そして、「Qi35」はその期待にしっかり応えるモデルと言える。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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「正確性」と「寛容性」を求めている人
テーラーメイド「Qi35」は、他モデルと比べても際立った違いを見せるフェアウェイウッドだ。「飛距離」性能はまさに圧巻。ただし、その一方で「正確性」と「寛容性」の面では物足りなさが残る。このモデルを最大限に生かすなら、プロによるフィッティングを受けてセッティングを最適化することを強くすすめたい。適切に調整できれば、「飛距離」に加えて「正確性」や「寛容性」も引き出せる可能性がある。 “飛ぶクラブ”であることは間違いない。だが、吊るしの状態では、そのポテンシャルを十分に発揮できないモデルだ。
最終評価
テーラーメイドは、もともとフェアウェイウッドづくりに定評があるブランドだ。その完成度の高さは、もはや伝統と言っていいだろう。毎年のように上位に名を連ねているが、2025年のテストでも「Qi35」が総合2位という結果を残した。この順位を支えているのは、やはり圧倒的な「飛距離性能」だ。「Qi35」は、今回のテストで最も飛んだフェアウェイウッドであり、その“飛び”が2位という総合順位を押し上げた。一方で、「正確性」と「寛容性」は平均的な結果にとどまっている。つまり、「Qi35」は“純粋に飛ばすためのフェアウェイウッド”として選ぶのが正解だ。
テスターたちの声
“高弾道で低スピン、しかもよく飛ぶ──まさに理想の弾道だ。”
“打感が素晴らしく、構えたときの見た目もいい。”
“シルバーのデザインは好みじゃないけど、性能はしっかりしている。正直、候補に入るクラブだと思う。”
専門家の視点
テーラーメイド「Qi35」フェアウェイウッドは、間違いなく“飛距離”に特化した1本だ。圧倒的な飛び──まさに“飛距離モンスター”と言っていい。この特性は、多くのゴルファーの興味を引くだろう。テーラーメイドはこれまでも、トップクラスのフェアウェイウッドを生み出し続けてきたブランド。「Qi35」もその流れをしっかりと受け継いでいる。唯一のポイントを挙げるなら、必ずフィッティングを受けてから使ってほしいということ。ロフトやシャフトを最適化することで、このクラブのポテンシャルを最大限に引き出せるはずだ。
第3位 PING「G440 LST」
こんなゴルファーにおすすめ
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万能タイプのフェアウェイウッドを求めている人:
「正確性」を求めるなら、PING「G440 LST」はそれに応えてくれる。そして、「飛距離」を求めるなら、このクラブもまたトップクラスだ。フェアウェイウッドを選ぶ上で、誰もが重視する2つの要素──「正確性」と「飛距離」──その両方をしっかり満たしている。PING「G440 LST」は、ティーショットでドライバーの代わりとして使えるほどの性能を持つフェアウェイウッドだ。また、スピン量を極端に抑えたいゴルファーにも最適な選択肢となる。どんな性能を重視するかは、あなた次第。プレースタイルに合わせてその真価を発揮してくれる1本だ。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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価格を重視し、打音にもこだわる人:
正直、3番ウッドがドライバー並み、いや一部の“ミニドライバー”よりも高価になる理由は見つからない。 それでも、PING「G440 LST」はまさにその価格帯にある。さらに正直に言えば、打音の評価はあまり良くなかった。──これは我々の意見ではなく、テスターたちの一致した声だ。
最終評価
フェアウェイウッドの評価項目のうち、「正確性」と「飛距離」は全体の約80%を占める重要な要素だ。この2つの数値が高ければ、そのクラブは“本当に使える”モデルと言える。PING「G440 LST」は、この両部門で高いスコアを叩き出し、最終的に総合3位にランクインした。ただし、唯一の課題は「価格」と「打音」。市場で最も高価なフェアウェイウッドのひとつであり、音については好みが分かれる。それでも──この2点を許容できるなら、試す価値は十分にある。性能面では間違いなく“実力派”だ。
テスターたちの声
“打音がかなり独特。でも、性能自体はとても安定している。”
“音がどうにも気になる。パフォーマンスは悪くないけど、この音はちょっと受け入れられない。PINGと並ぶ良さ。凄く良いね。”
“「正確性」は抜群で“お気に入り”になりそうだったのに…音がすべてを台無しにした。今回のテストでは、一番残念な音だった。”
専門家の視点
PING「G440 LST」フェアウェイウッドは、「正確性」と「飛距離」の両面でトップクラスの性能を発揮する。価格は579.99ドルと高価だが、そのぶん結果で応えるモデルだ。ティーショット専用としても十分に戦える性能を備え、他モデルを凌駕するショットも可能。ただし、テスターたちの意見にもあったように、「打音」には好みが分かれる点がある。このクラブを検討する際は、その点を理解したうえで試してみてほしい。
🏆 2025年版 ベストフェアウェイウッド「総合部門」 TOP5
2025 飛距離部門「ベストフェアウェイウッド」|1ヤードでも遠くへ
「飛距離」は「正確性」と並んで、フェアウェイウッドの性能を左右する大切な要素だ。どちらも同じくらい重要であり、そのバランスこそがクラブの完成度を決める。ティーショットでは“もうひと伸び”を狙い、パー5の2打目ではできるだけ前へ。中には、ドライバーほどではなくても“とにかく遠くへ飛ばせるクラブ”を求めるゴルファーもいるだろう。フェアウェイウッドは、まさにその期待に応えてくれるクラブだ。
以下は、「飛距離」でベストなフェアウェイウッドだ。
「飛距離」第1位 テーラーメイド「Qi35」
こんなゴルファーにおすすめ
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「飛距離性能」を求めている人:
クラブセッティングにおける長い番手には、様々な選択肢がある。その中で、「飛距離」を最優先するなら、テーラーメイド「Qi35」こそ最適な1本だ。このモデルは、市場にある他モデルと比べて圧倒的な「飛距離性能」を誇る。しかも、テーラーメイドがこの分野で優れた実績を見せるのは今回が初めてではない。これまでも「飛び」に関しては、常に業界トップクラスの評価を得てきた。フェアウェイウッドにおいて「飛距離」が重要なのは、ティーショットの有力な武器になり得るからだ。そして、「Qi35」はその期待にしっかり応えるモデルと言える。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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「正確性」と「寛容性」を求めている人:
テーラーメイド「Qi35」は、他モデルと比べても際立った違いを見せるフェアウェイウッドだ。「飛距離」性能はまさに圧巻。ただし、その一方で「正確性」と「寛容性」の面では物足りなさが残る。このモデルを最大限に生かすなら、プロによるフィッティングを受けてセッティングを最適化することを強くすすめたい。適切に調整できれば、「飛距離」に加えて「正確性」や「寛容性」も引き出せる可能性がある。 “飛ぶクラブ”であることは間違いない。だが、吊るしの状態では、そのポテンシャルを十分に発揮できないモデルだ。
最終評価
テーラーメイドは、もともとフェアウェイウッドづくりに定評があるブランドだ。その完成度の高さは、もはや伝統と言っていいだろう。毎年のように上位に名を連ねているが、2025年のテストでも「Qi35」が総合2位という結果を残した。この順位を支えているのは、やはり圧倒的な「飛距離性能」だ。「Qi35」は、今回のテストで最も飛んだフェアウェイウッドであり、その“飛び”が2位という総合順位を押し上げた。一方で、「正確性」と「寛容性」は平均的な結果にとどまっている。つまり、「Qi35」は“純粋に飛ばすためのフェアウェイウッド”として選ぶのが正解だ。
テスターたちの声
“高弾道で低スピン、しかもよく飛ぶ──まさに理想の弾道だ。”
“打感が素晴らしく、構えたときの見た目もいい。”
“シルバーのデザインは好みじゃないけど、性能はしっかりしている。正直、候補に入るクラブだと思う。”
専門家の視点
テーラーメイド「Qi35」フェアウェイウッドは、間違いなく“飛距離”に特化した1本だ。圧倒的な飛び──まさに“飛距離モンスター”と言っていい。この特性は、多くのゴルファーの興味を引くだろう。テーラーメイドはこれまでも、トップクラスのフェアウェイウッドを生み出し続けてきたブランド。「Qi35」もその流れをしっかりと受け継いでいる。唯一のポイントを挙げるなら、必ずフィッティングを受けてから使ってほしいということ。ロフトやシャフトを最適化することで、このクラブのポテンシャルを最大限に引き出せるはずだ。
「飛距離」第2位 キャロウェイ「ELYTE」
こんなゴルファーにおすすめ
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「飛距離」を最優先に考える人:
キャロウェイ「ELYTE」フェアウェイウッドを打てば、まずその“弾きの強さ”に驚くだろう。フェースから放たれるボールは勢いがあり、テストでも「飛距離」第2位という結果を残した。もしあなたがフェアウェイウッドに“とにかく飛び”を求めるタイプなら、キャロウェイ「ELYTE」は間違いなくリストの最上位に入る1本だ。
このアイアンが合わないゴルファーは?
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吊るしの状態(=既製品のまま)で「正確性」と「寛容性」が欲しい人:
すべてのクラブには、得意な分野とそうでない分野がある。キャロウェイ「ELYTE」は、「飛距離」では目を見張る性能を発揮する一方で、「正確性」と「寛容性」では他モデルに後れを取った。この結果は、特定の項目での弱点が全体評価を大きく左右することを示している。ただし、ポテンシャル自体は非常に高い。もしこのクラブを検討しているなら、プロによるフィッティングを受けることで、眠っている性能を最大限に引き出せるはずだ。
最終評価
キャロウェイの「ELYTE」シリーズは、2025年のテストで多くの部門を圧倒した。その中でも「ELYTE」フェアウェイウッドは、「飛距離」部門で第2位を記録。さらにテスターの「購入意欲」評価でもトップを獲得している。一方で、「正確性」と「寛容性」に課題が残るのも事実。つまり、このクラブは“やさしさ”よりも“飛び”を重視するゴルファー向けの1本と言える。ハードヒッターや、自分のスイングをしっかりコントロールできる上級者にとっては、適正ロフトとシャフト選び次第で、最高の武器になるだろう。
テスターたちの声
“気に入った。重量バランスが絶妙で、「飛距離」も自分には十分だ。まさに2025年のベストフェアウェイウッド。”
“今回のテストで一番。今すぐキャディバッグに入れたい。”
“キャロウェイ「ELYTE」フェアウェイウッドはまさに“大当たり”だ。フェアウェイウッドを探しているなら、まずこれを試すべき。飛んで、曲がらない。”
専門家の視点
キャロウェイ「ELYTE」フェアウェイウッドは、「飛距離」部門でトップモデルに迫る実力を見せた。打てばすぐにわかる、この“飛びの強さ”。打感は心地よく、弾道は力強い──テスターとしても思わず「この順位でいいのか?」と思うほどの手応えだった。とはいえ、「ELYTE」フェアウェイウッドの真価を引き出すには、プロフィッティングが欠かせない。吊るしの状態でも十分に飛ぶが、ロフト角・シャフト・スピン条件を最適化すれば、さらにもう一段階上の結果を引き出せる。“ポテンシャルを感じさせる1本”というより、“本気で仕上げたい1本”──そんな印象を持たせるフェアウェイウッドだ。
👉2025年 最も「飛距離性能」に優れたフェアウェイウッド TOP5
正確性部門「ベストフェアウェイウッド」| 狙った方向に、まっすぐ飛ばす
ショットの「正確性」は、どんなクラブ選びでも決して軽視してはいけない要素だ。ティーショットでフェアウェイを確実に捉えること──それがスコアを安定させる第一歩になる。「狙った場所に運ぶ」「次の一打を打てる位置に止める」。そのためには、まっすぐ飛ばせるフェアウェイウッドを選ぶことが欠かせない。
以下は、「正確性」でベストなフェアウェイウッドだ。「正確性」第1位 テーラーメイド「QI35 MAX」
こんなゴルファーにおすすめ
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ティーショットでもフェアウェイからでも、安定したショットを打ちたい人:
「正確性」と「寛容性」は、どんなクラブにも欠かせない2つの要素だ。そしてこのテーラーメイド「Qi35 MAX」は、そのどちらにも優れている。ショットの安定感が高く、特に3番ウッドに加えて5番や7番ウッドの使用を検討しているゴルファーにもおすすめ。ティーショットでも、グリーンを狙うセカンドショットでも、やさしく打てるフェアウェイウッドを求めているなら、テーラーメイド「Qi35 MAX」は最高の選択肢となるだろう。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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「飛距離性能」を最優先で求めたい人:
テーラーメイド「Qi35 MAX」は、他のフェアウェイウッドと比較するとやや「飛距離」が劣る。最終的には、自分にとってフェアウェイウッドに何を求めるか──そこを見極めることが大切だ。もし“飛ばすこと”を最優先にしたいなら、別の選択肢を検討してもいいだろう。
最終評価
ハイブリッドのテストでも高評価だったテーラーメイド「Qi35 MAX」は、フェアウェイウッドでもその実力を証明した。2025年の『フェアウェイウッドテスト』では、「正確性」部門でトップ、「寛容性」でも第3位を記録。ショットの安定感が高く、常に“使える結果”を生み出してくれる。「狙った方向に打ち出しやすく、結果もブレにくい」──そんなフェアウェイウッドを探しているなら、このモデルは有力な選択肢だ。最終順位は全体6位。主な理由は「飛距離」部門で他モデルに一歩譲った点にある。それでも、総合的な安定感と“打ちやすさ”では、間違いなくトップクラスだ。
テスターたちの声
“見た目が良く、パフォーマンスも安定している。ヘッド後方が少し長く感じたけど、全体的に好印象。”
“ヘッドがやや大きめで、打ち出しが高い。これはすごく気に入った。”
“打感が柔らかく、どの部分でインパクトしたかがはっきり分かる。正直、買ってもいいと思える1本。”
専門家の視点
テーラーメイド「Qi35 MAX」フェアウェイウッドは、すべてのゴルファーに向けたモデルではない。 その性能は設計どおり──「正確性」と「寛容性」に優れ、安定感は抜群だ。ただし、「飛距離」を重視するゴルファーにとっては物足りなさを感じるかもしれない。それでも、弾道の高さを求めるタイプのゴルファーには、試してみる価値がある1本だ。
「正確性」第2位 ツアーエッジ「EXOTICS E725」
こんなゴルファーにおすすめ
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ミスを減らして、安定したショットを打ちたい人:
ツアーエッジ「EXOTICS E725」は、「正確性」と「寛容性」の両方で光るフェアウェイウッドだ。 いわゆる“吊るしの状態”でも、安定したショット結果が得られる点が特徴。「正確性」という点では、フェアウェイをしっかり捉えるストレートな弾道。「寛容性」という点では、「ボール初速」「キャリーの飛距離」「スピン量」「ショット範囲(左右のばらつき)」のばらつきが非常に少なく、どのショットでも似た結果が得られる。ティーショットにも、グリーンを狙うアプローチにも安心して使える──まさに正確性を代表する1本だ。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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「飛距離」を犠牲にできない人:
どんなゴルファーにとっても「飛距離」は重要な要素だ。フェアウェイウッドでも、“飛び”で他のモデルに差をつけられるクラブを選びたいもの。ツアーエッジ「EXOTICS E725」は、「正確性」と「寛容性」では優れているものの、「飛距離」では他モデルに一歩及ばない。もし、フェアウェイウッドでも「飛距離」を最優先に考えるなら、別のモデルを検討したほうがいいだろう。
最終評価
ツアーエッジ「EXOTICS」シリーズは、いわば“伏兵”的な存在だ。派手なブランドではないし、正直そこまで期待されないこともある。だが、テストを重ねるたびに結果を出し、「意外とすごい」と思わせてくれるのがツアーエッジだ。その最新モデル「EXOTICS E725」は、2025年『ベストフェアウェイウッド』で「正確性」部門の第2位にランクイン。驚くことではない。ツアーエッジ「EXOTICS」シリーズは、これまでも「正確性」と「寛容性」で優れた結果を残してきた。実際、「E725」フェアウェイウッドも「寛容性」部門で第4位という高評価を獲得している。“堅実な精度”と“やさしさ”──その両立こそ、このモデル最大の魅力だ。
テスターたちの声
“「寛容性」が高く、「飛距離」はほどほどだけど、ショットが安定している。”
“マットな見た目は好みじゃないけど、形状は気に入っているし、性能も優れている。”
“とても安定している。飛ばないけど、弾道は真っすぐだ。”
専門家の視点
ツアーエッジ「EXOTICS E725」は、「正確性」と「寛容性」で際立つフェアウェイウッドだ。この2つの要素が生み出すのは、非常に“安定した信頼できるパフォーマンス”。ショットはまっすぐで、プレー可能な範囲に収まり、「ショット範囲(左右のばらつき)」も小さい。一方で、「飛距離」はやや控えめ。最終的には、どの性能を重視するか──そこがクラブ選びの分かれ道になるだろう。
👉2025年最も「正確性」に優れたフェアウェイウッド TOP5
寛容性部門「ベストフェアウェイウッド」| ミスに強く、結果が安定する1本を探せ
「寛容性」という言葉は、ゴルフ業界でもよく使われるが、意外と定義があいまいだ。そもそも、フェアウェイウッドに求めるのは何だろう? それは“安定して同じ結果が出せること”──つまり、一貫したパフォーマンスだ。1打ごとの「ボール初速」にバラつきがないか。「キャリーの飛距離」が安定しているか。「ショット範囲(左右のばらつき)」がコンパクトに収まっているか。「スピン量」が毎回一定か。これらの要素を総合的に検証し、MyGolfSpyでは“本当にミスに強いフェアウェイウッド”を数値で評価している。
ここで紹介するのは、そんなテストで高い「寛容性スコア」を記録したモデルたちだ。「寛容性」第1位 コブラ「DS-ADAPT MAX D」
こんなゴルファーにおすすめ
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「一貫性」を重視する人:
ゴルフで最も重要なのは「一貫性」だ。なぜプロがあれほど上手いのか?──それは、とにかく安定しているからだ。そんな“安定感”をクラブでサポートしてくれるのが、コブラ「DS-ADAPT MAX D」。このフェアウェイウッドは、「寛容性」に優れ、ミスヒットにも強い設計。結果として、ショットの精度も方向性も安定し、ゴルフがもっとシンプルに感じられるはずだ。「DS-ADAPT MAX D」は、“やさしさ”を武器にしたいゴルファーにとって、間違いなく試す価値のある1本だ。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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吊るしでも飛ぶクラブが欲しい人:
コブラ「DS-ADAPT MAX D」は安定した性能を発揮するが、全体的な「飛距離」はやや控えめだ。いわば“フェアウェイを外さない相棒”──安定してフェアウェイをとらえる信頼性の高いモデルだが、他のフェアウェイウッドのほうがより遠くへ飛ばせるだろう。最終的には、自分のゴルフでどの性能を最も重視するかを見極めることが大切だ。
最終評価
コブラ「DS-ADAPT MAX D」は、“結果がそろうクラブ”だ。芯を外しても、大きくブレない。狙ったところに運べる。ゴルファーが本当に求める“安心して振れる感覚”を、データが裏づけている。フェアウェイウッドに安定感を求めるなら、この1本を選んで間違いない。
テスターたちの声
“安定感が良く、ほとんどのショットでまっすぐ飛ぶ。”
“良いショットをすると結果も良い。「寛容性」が高い。”
“予想以上に良かった。ドライバーはイマイチだったけど、これはポテンシャルが高い。”
専門家の視点
コブラ「DS-ADAPT MAX D」は、とにかく“安定感”が際立つフェアウェイウッドだ。「一貫性」はクラブ性能の中でも見落とされがちだが、我々のテストでは「寛容性」と深く結びつく重要な要素だ。ただし、「寛容性」は時に“やさしさと難しさ”が共存する。ショットの「ショット範囲(左右のばらつき)」は小さいものの、その範囲が左寄り、または右寄りに偏るケースもある。「DS-ADAPT MAX D」はドローバイアス設計のフェアウェイウッド。その特性を理解したうえで、自分の弾道の傾向とマッチするかを見極めてほしい。
「寛容性」第2位 PING「G440 SFT」
こんなゴルファーにおすすめ
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信頼性を求める人:
PINGの「SFT」モデルが「寛容性」部門で上位に入るのは、もはやおなじみの光景だ。このカテゴリーでは常に安定した強さを発揮している。もし、ショットの「結果がそろう」「安心して振り抜ける」フェアウェイウッドを探しているなら、PING「G440 SFT」は間違いなく注目すべき1本だ。
こんなゴルファーにはおすすめしない
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高反発フェアウェイウッドを求めている人:
PING「G440 SFT」フェアウェイウッドは、“とにかく飛ばす”ためのクラブではない。データが示す通り、極端な「飛距離」は得にくいが、その代わりに毎ショット安定した距離を出せる。実はこの“安定した飛距離”こそ、多くのゴルファーが見落としがちな価値でもある。ただし、市場で最も飛ぶフェアウェイウッドを求めているなら、期待には届かないだろう。
最終評価
PING「G440 SFT」フェアウェイウッドは、「寛容性」部門で第2位という結果にふさわしい完成度を誇る。このカテゴリーでは、PING独自の『ストレート・フライト・テクノロジー』が真価を発揮。テストデータが示すのは、「G440 SFT」の一貫した安定性だ。どんなショットでも結果がそろう──まさにPINGらしい安心感がある。PINGはもともと「寛容性」と「一貫性」に強みを持つブランドだが、「G440 SFT」はその哲学を最も体現した1本といえる。大きな飛びよりも、“結果をそろえる強さ”を求めるゴルファーにこそ手にしてほしいフェアウェイウッドだ。
テスターたちの声
“真っ直ぐ飛んで安定しているけど、飛距離重視の人にとっては飛びが物足りないだろう。”
“直進性は高いけど、スピン量が多くて他のモデルほどは飛ばない。”
“全体的に完成度が高く、基本的に真っ直ぐ飛ぶし、ばらつきも小さい。”
専門家の視点
PINGは「SFT」シリーズをここ数年で大きく進化させてきた。ドライバーからフェアウェイウッドに至るまで、「一貫性」と「信頼性」において抜群の完成度を誇る。その中でも「G440 SFT」フェアウェイウッドは、2025年の「寛容性」部門で第2位という結果が示すように、安定したパフォーマンスが光るモデルだ。さらに特筆すべきは、そのつかまり具合。これまでの「SFT」モデルよりも左への偏りが抑えられており、よりニュートラルに近い弾道を実現している。左へのミスを気にせず、安心して振り抜けるフェアウェイウッドに仕上がった。
👉2025年最も「寛容性」に優れたフェアウェイウッド TOP5
2025年 ベストフェアウェイウッド|結果一覧
スコア
スコア
スコア
スコア
MyGolfSpyの「MGSスコア」は、すべて弾道測定データに基づく数値評価によって算出される。その中核となるのが『効率値』と呼ばれる指標だ。
これは単なる平均値ではなく、極端な外れ値を除外して精度を高めた補正データであり、より公平で実戦的な評価を行うために使用している。
スコアの配分は、「正確性」と「飛距離」それぞれが40%、残りの20%を「寛容性」が占めている。これら3つの要素を加重平均し、最終的な「MGSスコア(10点満点)」を算出している。
フェアウェイウッドのテストでは、「正確性」と「飛距離」を同等に重視しているのが特徴だ。その理由は、フェアウェイウッドがティーショットでも、グリーン狙いでも使われる多用途クラブだからだ。
フェアウェイウッドに求められるのは、「まっすぐ狙えること」と「しっかり飛ばせること」──その両立こそが、実際のプレーで真価を発揮する鍵となる。
最後に、ごくわずかなスコア比率をフィッティング要素や外れ値補正など、データの範囲外に含まれる細部調整に割り当てている。これにより、すべてのモデルを公平で一貫性のある基準で比較できるようになっている。
2025年ベストフェアウェイウッド|全モデル実測データ比較
以下の表では、今回のテストに参加した各フェアウェイウッドの「実測平均値」を掲載している。ここで示すデータは、補正を行っていない“生の平均値”であり、各モデルの特徴をそのまま反映した、純粋な実測データとなっている。
2025年 ベスト「フェアウェイウッド」データ一覧
| モデル | ボール初速 (m/s) | キャリーの飛距離 (yd) | トータル飛距離 (yd) | スピン量 (rpm) | 打ち出し角 (°) | 最高到達点 (m) | 落下角度 (°) | 左右のブレ (yd) | ショット範囲 (平方ヤード) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ben Hogan「PTX」 | 58.85 | 204.49 | 218.25 | 3,042 | 12.33 | 7.59 | 35.60 | -0.13 | 3,055 |
| Callaway「Elyte」 | 59.79 | 211.43 | 225.45 | 2,849 | 12.45 | 7.60 | 35.22 | 3.64 | 3,506 |
| Callaway「Elyte Triple Diamond」 | 58.66 | 204.37 | 216.91 | 3,228 | 13.26 | 8.07 | 37.47 | 7.66 | 2,679 |
| Callaway「Elyte X」 | 59.11 | 205.67 | 218.09 | 3,315 | 13.10 | 8.30 | 38.11 | 0.12 | 3,347 |
| Cleveland「Halo XL Lite」 | 58.69 | 197.63 | 209.19 | 3,874 | 12.59 | 8.20 | 38.93 | 6.40 | 2,151 |
| COBRA「DS-Adapt LS」 | 59.77 | 209.13 | 223.43 | 2,988 | 11.92 | 7.39 | 35.00 | -1.93 | 3,390 |
| COBRA「DS-Adapt Max D」 | 59.39 | 202.79 | 213.67 | 3,786 | 13.00 | 8.68 | 39.93 | -4.47 | 1,940 |
| COBRA「DS-Adapt X」 | 59.35 | 205.53 | 217.30 | 3,435 | 12.96 | 8.45 | 38.64 | -0.42 | 2,607 |
| PING「G440 LST」 | 59.73 | 208.63 | 221.11 | 3,362 | 12.80 | 8.31 | 38.34 | 0.13 | 2,578 |
| PING「G440 MAX」 | 59.38 | 207.27 | 220.24 | 3,257 | 12.48 | 7.97 | 37.36 | -1.95 | 2,442 |
| PING「G440 SFT」 | 58.98 | 200.61 | 211.17 | 3,835 | 13.06 | 8.66 | 39.99 | -6.22 | 1,944 |
| Srixon「ZXi」 | 59.78 | 209.57 | 223.06 | 3,074 | 12.44 | 7.92 | 36.52 | -1.98 | 2,739 |
| Sub 70「959x」 | 58.71 | 200.36 | 212.18 | 3,524 | 11.90 | 7.53 | 36.64 | -1.01 | 2,805 |
| TaylorMade「Qi35」 | 59.93 | 213.53 | 227.08 | 2,887 | 12.96 | 8.15 | 36.77 | -0.07 | 3,027 |
| TaylorMade「Qi35 Max」 | 59.16 | 204.47 | 216.51 | 3,503 | 13.28 | 8.67 | 39.37 | -1.63 | 2,049 |
| TaylorMade「Qi35 Max Lite」 | 58.99 | 203.39 | 215.48 | 3,493 | 13.01 | 8.39 | 38.79 | -1.01 | 2,274 |
| TaylorMade「Qi35 Tour」 | 59.33 | 206.70 | 218.92 | 3,359 | 13.20 | 8.46 | 38.70 | -0.98 | 2,922 |
| Titleist「GT1」 | 58.74 | 202.12 | 213.53 | 3,623 | 13.42 | 8.67 | 39.68 | 0.71 | 2,659 |
| Tour Edge Exotics「C725」 | 59.05 | 204.14 | 215.87 | 3,430 | 12.97 | 8.22 | 38.21 | 0.96 | 3,055 |
| Tour Edge Exotics「E725」 | 58.55 | 199.27 | 210.96 | 3,679 | 12.99 | 8.42 | 39.08 | -0.41 | 2,142 |
| Wilson「DYNAPWR Carbon」 | 59.57 | 207.13 | 220.73 | 3,179 | 12.11 | 7.65 | 36.14 | 8.13 | 3,178 |
| Wilson「DYNAPWR Max」 | 59.42 | 206.30 | 219.55 | 3,192 | 12.11 | 7.74 | 36.38 | 2.72 | 2,913 |
2025年「フェアウェイウッドテスト」Q&A
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