タイトリストの次世代「Pro V1」「Pro V1x」が、今週、日本を舞台に世界のプロツアーでの検証を本格化させる。ただし、いつものことながら、現時点で明らかになっている詳細はまだ少ない。
現行の「Pro V1」「Pro V1x」が発売されたのは2025年1月。タイトリストは20年近くにわたり、この2モデルをほぼ2年周期でモデルチェンジしてきた。そう考えれば、新しい「Pro V1」「Pro V1x」が登場すること自体に大きな驚きはない。むしろ予定通りといっていい。
意外なのは、その舞台が日本だということだ。
日本からスタート
今週、横浜カントリークラブで開催される「ベイカレントクラシック」で、2027年モデルの「Pro V1」「Pro V1x」が、タイトリストのいう「グローバル検証フェーズ」に入る。
これは、今後数カ月にわたり世界各地のプロツアーで新しいボールを実戦投入し、検証を進めていく段階だ。
会場ではPGAツアーと日本ゴルフツアーの双方のツアーレップが、練習場やコース内で選手をサポート。選手たちは新しいボールを実戦で使用するための準備を進めていく。
次世代「Pro V1」が日本から本格的なツアー検証をスタートするとは、正直予想していなかった。
とはいえ、今週はPGAツアーが海外で開催されていることもあり、米国内では大きな動きが少ないタイミングでもある。
すでに実戦投入も始まっている
ただし、「日本からスタート」という表現には少し補足が必要だ。
タイトリストは3月の「アーノルド・パーマー招待」の時点で、すでに最終候補となるボールをツアープロに提供しており、テストから大会での実戦投入へ移る動きも数週間前から始まっている。
「ビルトモア・チャンピオンシップ・アッシュビル」では、ニール・シプリーを含む4選手が2027年モデルを実戦投入。シプリーは「62」をマークし、自己最高となる3位タイで大会を終えた。
その2週間後には「バンク・オブ・ユタ・チャンピオンシップ」、LPGAの「ロッテ選手権」、DPワールドツアーの「アルフレッド・ダンヒル・リンクス」でも、新モデルを使用する選手が続いた。
つまり、今回の日本での展開は、2027年モデルが初めてツアーに登場する「デビュー」というわけではない。
すでに進んでいた実戦テストを、世界のプロツアーへ本格的に広げていく節目と考えた方が近い。

では、何が変わったのか?
ここまでくれば、2027年モデルの「Pro V1」「Pro V1x」が具体的にどう進化したのか知りたいところだ。
残念ながら、現時点でタイトリストは性能に関する詳細をほとんど明らかにしていない。
ボール初速やスピンに関する情報はなく、構造や空力性能についても公表されていない。 今のところ具体的に分かっているのは、2027年モデルが「Pro V1」の15世代目、「Pro V1x」の13世代目になるということくらいだ。
とはいえ、これはタイトリストにとっていつもの流れでもある。
まず新しいボールをツアーに投入し、選手による実戦での検証を進める。そして、市販時期が近づいてから性能や技術の詳細を明らかにしていく。今回もこれまでと同じ進め方というわけだ。
なお、「Pro V1x Left Dash」は今回の新モデルには含まれない。こちらは今年1月にアップデートされたばかりだ。
現時点で言えること
MyGolfSpyは数週間前、新しい「Pro V1」「Pro V1x」を実際に確認する機会を得ている。
ただし、現時点では情報解禁前のため、詳しいことはまだ明かせない。
ひとつ言えるのは、タイトリストが今回の新モデルをどのように説明するのか、そしてゴルフ界がそれにどう反応するのかは非常に興味深いということだ。
もうひとつ、頭に入れておきたいのがゴルフボールをめぐるルールの動きだ。
USGAが6月に方針を修正したことに加え、早ければ2028年からエリート競技での導入が提案されている「モデルローカルルール」もあり、今後のボール規則はまだ固まっていない。
2027年モデルの「Pro V1」がどのようなボールになるにせよ、その次の世代に影響するルールがまだ議論されている最中に登場することになる。
詳しい情報については、情報解禁後にあらためてお伝えしたい。




