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PXGの高MOIドライバー「Raptor X10K+」が適合リストに登場!

BY TONY COVEY

October 14, 2026

PXGの新ドライバー「Raptor X10K+」がUSGA適合リストに登場。現行モデルとの違いや注目のウェイト構造、発売日・価格について現時点で分かっていることを紹介する。

2種類のロフト角、2カ所のウェイトポート、そして見覚えのあるモデル名。PXGの新たな高MOIドライバーが、まもなく登場するかもしれない。

PXGの新ドライバー「Raptor X10K+」が、USGA(全米ゴルフ協会)の適合ドライバーリストに掲載された。

ここ数年のPXGを追っているゴルファーなら、「X10K+」という名前に聞き覚えがあるはずだ。

適合リストから分かる情報は限られているものの、今回の掲載によって、PXGが新モデルの投入に向けて動いていることがうかがえる。

10月は、各メーカーの新ドライバーが適合リストに登場し始める時期だ。

近年は1月まで新製品の情報が明らかにならないケースも増えている。しかし、発売前のクラブをツアーの公式競技で使用するには、適合リストへの掲載が必要だ。

そのため、この時期の適合リストは、これから登場するクラブを知る手がかりになる。

例年より静かなドライバー発売シーズンに?

近年は新製品の発売サイクルを長くするメーカーが増えており、次のドライバー発売シーズンは例年より静かになると予想される。

キャロウェイとコブラは、複数モデルを含む新シリーズの投入が見込まれている。

PINGも従来の発売サイクルに従えば、3モデルの新ドライバーが登場する可能性がある。

タイトリストからは「GTS1」の登場が予想される一方、テーラーメイドは「Qi4D」を継続する方針だという。

では、PXGはどうだろうか。

現行の「Lightning」シリーズは、これまでのPXG製品の中でも特に完成度が高いと評価できる。

しかし、「Raptor X10K+」の適合リスト掲載に加え、PXGがメディアイベントを予定していることを考えると、同社はまだ発売サイクルを長期化するつもりはなさそうだ。

適合リストで確認できた「Raptor X10K+」の仕様

USGAの適合リストに掲載された「Raptor X10K+」には、9度と10.5度の2種類のロフト角が用意されている。

また、ウェイトポートはヒール側とヘッド後方の2カ所に配置されている。

ここで注目したいのは、新しい技術というよりも、ゴルファーに合わせた調整機能だ。

重いウェイトをヘッド後方に配置すれば、MOI(慣性モーメント)を高め、ヘッドのねじれを抑える方向に働く。

一方、ヒール側に重いウェイトを配置すれば、ボールが右に出やすいゴルファーに向けたドローバイアスの設定が期待できる。

特別に新しい仕組みではないものの、高MOIドライバーを選ぶゴルファーが求める、安定性とつかまりの調整に対応できる可能性がある。

ただし、実際のウェイト重量や調整幅はまだ明らかになっていない。

現行「Lightning Max-10K+」との違いは?

現行の「Lightning Max-10K+」には、ウェイトポートが3カ所設けられている。

それに対し、今回の「Raptor X10K+」で確認できるのは2カ所だ。

適合リストの情報がすべてだとすれば、PXGはウェイトポートを1つ減らしたことになる。

これは調整機能をシンプルにするためなのか。それとも、ヘッド設計に別の狙いがあるのか。

その答えは、正式発表を待つ必要がある。

「X10K+」という名前が示すもの

「Raptor X10K+」というモデル名からは、高MOIを重視したドライバーであることがうかがえる。

MOIは慣性モーメントのことで、インパクト時のヘッドのねじれにくさに関係する指標だ。

一般的にMOIが高いほど、芯を外した際のヘッドの回転を抑えやすくなる。

「X10K+」という名称は、10,000を超えるMOIを意識したものと考えられる。

ただし、実際のMOI値はまだ公表されていない。

そもそもPXGは、現行モデルにも「Lightning Max-10K+」という名前を使用している。

今回の「Raptor X10K+」が、現行モデルからどの程度進化しているのか。名前だけでは判断できない。

PXGの高MOIドライバーに期待できること

高MOIドライバーの一般的な課題は、安定性を高める一方で、スピン量が増えやすいことだ。

その点、PXGはこれまで、高MOIモデルでもスピン量を比較的抑えてきた。

もちろん、極めて高いMOIを追求すれば、ボール初速などの面で一定の代償が生じる。すべてを両立できるわけではない。

それでも、フェースの芯を毎回正確にとらえるのが難しいゴルファーにとって、PXGの高MOIモデルは魅力的な選択肢となってきた。

「Raptor X10K+」にも、現行の「Lightning Max-10K+」が持つ長所を引き継ぐことを期待したい。

「Raptor」はX10K+だけではない?

現時点でUSGAの適合リストに掲載されている「Raptor」は、「X10K+」のみだ。

しかし、過去の製品展開を考えると、少なくともあと2モデルが追加される可能性がある。

現行の「Lightning」シリーズは、4種類のヘッドで登場した。

さらに、10月初めに開催された「Bank of Utah Championship」では、PXG契約選手のオルドリッチ・ポットギーターとエリック・コールのバッグに「Raptor」ドライバーが確認されている。

ポットギーターが使用していたヘッドには、「XLS」の表記があった。

一般的なモデル名の付け方から考えると、「XLS」は「Extra Low Spin(超低スピン)」を意味する可能性がある。

ただし、「Raptor XLS」はまだ適合リストに掲載されておらず、詳細も明らかになっていない。

今後、ほかの「Raptor」モデルが追加されるかどうかにも注目したい。

なお、昨年の「Lightning」は9月に適合リストへ掲載されており、今回の「Raptor X10K+」も、それに近い時期の動きとなっている。

発売日・価格は未発表

現時点で、PXGは「Raptor X10K+」の発売日や価格を発表していない。

現行の「Lightning Max-10K+」の米国価格は649ドル。

それを踏まえると、「Raptor X10K+」の発売時の価格も650ドル前後になると予想する。

もちろん、正式な価格はまだ発表されていない。

まとめ|PXG「Raptor X10K+」は何が変わる?

今回の適合リスト掲載によって、PXGの新たな高MOIドライバーとみられる「Raptor X10K+」の存在が明らかになった。

確認できるのは、9度と10.5度のロフト角、そしてヒール側と後方に配置された2カ所のウェイトポートだ。

現行の「Lightning Max-10K+」からウェイトポートが1つ減ったように見える点は興味深いが、その理由や性能への影響はまだ分からない。

また、「Raptor XLS」と呼ばれる別モデルもツアーで目撃されており、今後ラインアップが広がる可能性もある。

注目したいのは、高MOIによる安定性を維持しながら、PXGがどこまで飛距離性能や調整機能を進化させているかという点だ。

正式発表で明らかになる仕様と、実際のテスト結果を待ちたい。

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著者情報

TONY COVEY

編集長
MyGolfSpy創業初期から参加したメンバーであり、現在は編集部を率いる編集長
記事制作だけでなく、MyGolfSpyのデータ主導型テスト手法の構築にも深く関わってきた。現在も膨大なテストデータを分析し、ゴルファーのクラブ選びやスコアアップにつながる発見を記事として届けている。
トニーが大切にしているのは、「事実とマーケティングを分けて考えること」。メーカーが発信する情報をそのまま伝えるのではなく、実測データや検証結果をもとにゴルファー自身が判断できる情報を提供することを重視している。
流行や話題性よりも実際の性能を優先する姿勢は、MyGolfSpyの編集方針そのものと言える。
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