一番欲しいマレットパターはこれ！2023年「マレットパターランキング」

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2023年の最も総合的な「マレットパター」レビューがここにある！

MyGolfSpyでは、データ主導の製品レビューをお届けしている。今回の『Most Wantedテスト』では、テスター20名が5フィート（約1.52m）、10フィート（約3.04m）、そして20フィート（約6.09m）から、対象となるマレットパターを8パットずつ試した。

もしあなたが新しいマレットパターを探しているなら、是非このレビューを参考にしていただきたい。

2023年『MOST WANTED』マレットパター – オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」

ポイント

2023年もオデッセイのマレットパターは、『Most Wantedテスト』で良い結果を出している。今回「ベストマレットパター」のタイトルを獲得したのはオデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」。10フィート（約3.04m）と20フィート（約6.09m）から素晴らしい成績を残しており、トップの座を獲得したのも納得できる。

高評価

10フィート（約3.04m）と20フィート（約6.09m）でのパフォーマンスはとにかく素晴らしかった。その結果この二箇所からのパットがトップの座を射止める牽引役となった。

低評価

5フィート（約1.52m）の距離が平均以下で、「打感」も平均よりやや良い程度だった。

誰向け？

このパターは、トゥハング（トゥの傾き度合い）が特徴となっているだけにアーク（フェースの開閉）を描くストロークをするゴルファーに向いている。

テスターの感想

・「打音」でベスト

・「見た目」と購入の可能性で高評価

2023年「マレットパターランキング」総合トップ5

注目モデル：オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」、L.A.B. ゴルフ「メッツ.1マックス」、イーブンロール「EV5」

トップ5：総合

所見

・オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」が、10フィート（約3.04m）と20フィート（約6.09m）からの素晴らしいパフォーマンスにより2023年のベストマレットパターとなった。

・2位はL.A.B. ゴルフ「メッツ.1マックス」で、テストした全ての距離から安定したパフォーマンスを見せた。

・イーブンロール「EV5」が「メッツ.1マックス」に僅差で3位。5フィート（約1.52m）からのベストマレットパターの一つとなった。

・ウィルソンスタッフ「Model MT22（モデル MT22）」が4位に食い込んだことで、2023年もウィルソンの素晴らしいパッティングパフォーマンスが継続していることを証明。

・クリーブランド「Frontline Elite Elevado（フロントライン エリート エルバド）」が第5位。クリーブランドがまたもや存在感を存分に発揮した。

2023年「マレットパターランキング」＜5フィート（約1.52m）から＞

注目モデル：ベティナルディ「スタジオ ストック16」、イーブンロール「EV5」、LAゴルフ「マリブ X」

トップ5：5フィート（約1.52m）

所見

・ベティナルディ「スタジオ ストック16」が5フィート（約1.52M）からのベストマレットパター。

・イーブンロール「EV5」も5フィート（約1.52m）で良い成績を収め「スタジオ ストック16」と僅差で2位となった。

・LAゴルフ「MALIBU X（マリブ X）」が5フィート（約1.52m）から第3位。まだ見たことがない方は要チェック。

・スコッティキャメロン「Phantom X 5.5（ファントムX5.5）」が4位。テスターたちの主観的なフィードバックで高評価を受けたパターの一つとなった。

・PXG「Battle Ready Hercules（バトルレディヘラクレス）」がクリーブランド「フロントライン エリート エルバド」を僅差で抑えて5位となった。

2023年「マレットパターランキング」＜10フィート（約3.04m）から＞

注目モデル：オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」、テーラーメイド「スパイダーGTX」、PXG「バトルレディ バットアタック」

トップ5：10フィート（約3.04m）

所見

・L.A.B. ゴルフ「メッツ.1マックス」が10フィートからトップ5にランクイン。

・オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」が10フィート（約3.04m）から圧勝。この距離で文句なしのベストマレットとなった。

・テーラーメイド「スパイダーGTX」が2位。

・昨年覇者となったPXG「Battle Ready BAT ATTACK（バトルレディ バットアタック）」がウィスソンスタッフ「モデル MT22」を破り3位。

・L.A.B. ゴルフ「メッツ.1マックス」が10フィート（約3.04m）の距離でトップ5に食い込んだ。

2023年「マレットパターランキング」＜20フィート（約6.09m）から＞

注目モデル：オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」、オデッセイ「ホワイトホット　ヴァーサ　セブン」、イーブンロール「EV5」

トップ5：20フィート（約6.09m）

所見

・オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」がここでも勝利し20フィート（約6.09m）の距離でトップとなった。

・オデッセイ「ホワイトホット ヴァーサ セブン」がオデッセイの成功に華を添え第2位。

・イーブンロール「EV5」が第3位。

・L.A.B. ゴルフ「メッツ.1マックス」が20フィート（約6.09m）の距離で4位となり、マレットカテゴリーでの素晴らしい性能を発揮した。

・イネシス「HIGH MOI」がトップ5位に入った。

2023年「マレットパターランキング」 - 得点 -

パター購入で考慮すること

長さ

一般的に市販されているパターの長さは34インチか35インチだ。長さは「距離感」と「方向性」に影響する。多くのゴルファーは、短いシャフトのパターの方がフィットするということを分かっているようだが、アドレスで構えた時にリラックスしてセットアップできるパターを選ぶと良いだろう。

ロフト角

適正ロフト角なら、フェースからボールが離れた時にスムースな転がりを実現できる。ロフトが立ち過ぎていたり寝過ぎたりしていると、ボールが「跳ねたり」「ホップ（浮き上がる）」する原因となり最終的に距離のコントロールが課題になる。皆さんのパッティングストロークに合う適正なロフト角を選ぶなら、プロのフィッターと一緒に選択することをおすすめする。

 

ブレード VS マレット

どちらがベストなのか？それは、個人の好みとそれぞれのストロークタイプの掛け合わせで決まる。フィッティングにおいて絶対はほぼないが、「ストロークが速い」なら軽量のブレードパターがフィットする。一方、「ストロークのテンポがゆっくりでスムース」なら、重めのマレットタイプの方がマッチするだろう。マレットはウエイトが重いためより「寛容性」が高くなっているのだ。

トゥの傾き度合

テンポ同様、ストローク中のアークの大きさも適正なパターを選ぶ要素となる。もし、ストローク中のフェースの開閉が平均よりも大きい（ストロング・アーク）なら、トゥ側に重量がある「ヒールシャフト」のパターが検討に値する。人差し指2本でパターを支えることで、バランスをチェックすることが可能。パターヘッドのトゥが6時の状態に近ければそれはトゥバランスのパターという具合だ。フェースバランスは、一般的に真っ直ぐ引いて真っ直ぐストロークする（ストレート）タイプのゴルファーに合う。

あるいはL.A.B. Golfのようなトゥハングと無関係なものもある。同社のパターはライ角バランスによるフィッティングに特化しており、適正ライ角を重要視したデザインで、より安定してフェースをスクエアに戻すことが可能になっている。

パターの特徴

ドライバーほどではないが、パターにもテクノロジーが詰まっている。

ヘッド重量を変えるだけでなく、ストローク時のアーク（フェースの開閉）の大きさに合わせてトゥハング（トゥの傾き度合）を変えることができる調整可能なウエイトがついているパターは珍しくもない。

オデッセイとトゥーロン、PXG、そしてクリーブランドの全パターには複合素材のシャフトを装着。LA GOLFとL.A.B. Golfはコンポジットシャフトのオプションがある。

イーブンロールやその他メーカーでは、ミスヒットしても、スムースな転がりだけでなく一貫した距離感（モデルによっては方向性も）をもたらす『フェースミーリング』と『インサート』が搭載されている。

速いグリーン VS 遅いグリーン

パターの重さは、よくプレーするコースのグリーンのスピードに合わせる必要がある。「遅いグリーン」だと重めのパターの方が良いパフォーマンスを発揮する傾向があるし、「速いグリーン」なら繊細なタッチが必要。軽めのパターの方が良い結果が得られることがある。

2023年ベストマレットパター　製品スペック

2023年ベストマレットパターの記録について

各テストでは、市場がどこに向かっているのかを探り、メーカーが年々パフォーマンスを向上させるためにどのような改善を行っているのかを分析している。

今回は、テスターのフィードバックについて新たな手法を取り入れた。これまでと同様、これらが総合ランキングに反映されることはない。とはいえ、我々のテスターの主観的な感想により、「打音」、「打感」、「見た目」、そして購入の可能性に関するより明確な“答え”を理解することは可能になる。そして今回は、「打音」、「打感」、「見た目」、そして購入の可能性を10段階で評価してもらった。

打音

・オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」、イーブンロール「EV5」と「EV12」、スコッティキャメロン「ファントムX12」と「X 5.5」は、全て「打音」で高評価だった。

打感

・「打感」においては、PXG 「バトルレディ バットアタック」、オデッセイ「ホワイトホット ヴァーサ セブン」、イーブンロール「EV12」、そしてスコッティキャメロン「X 5.5」がトップクラスの評価を受けた。

見た目

・「見た目」で高評価を受けたマレットは、オデッセイ「トライ ホット 5K ロッシー S」、イーブンロール「EV5」、「EV12」、スコッティキャメロン「X 5.5」、そしてクリーブランド「HBソフトミルド11」だった。

購入の可能性

傾向

・ブレードパターのテストに続いて、「複合素材」や「コンポジットパターシャフト」が採用されることが多くなった。まだ割合は少ないが、これは年々増加傾向。従来のスチールパターシャフトが例外的になる時代がやってくるのか？いずれ分かるだろう。

・今年も調整可能な「可変式ウエイト」を採用しているマレットパターがいくつか登場している。特にいつも同じようなグリーンでプレーするようなら、フィッティングの観点からも価値あるパターの機能と言えるだろう。

テスト方法

『Most Wantedテスト』では、テスター20名が5フィート（約1.52m）、10フィート（約3.04m）、そして20フィート（約6.09m）から8パットずつテスト。合計パット数が最も少ないパターがベストマレットパターとなる。

FAQ

マレットパター購入に関するQ&A

Q：パターフィッティングをするべきか？

A：当然だ。単にお店のパターコーナーに行って、フィーリングの良いものや2、3回入っただけのパターを選ぶべきではない。よく調べてどのようなパターかを知り、その上で、あなたのストロークに最適なパターを見つけることが可能なパターフィッティングを受けるつもりでお店やコースに行くと良い。フィッティングを受けることこそ、あなたに合うベストなパターを見つける最良の方法なのだ。

Q：どのように自分に合う長さのパターを見つければ良いか？

A：パターを構えやすいパッティングスタンスをとってみよう。パターが短いと、アップライトになったり、ヒールが浮いた状態になる。反対に長すぎるとボールが近く見えたり、トゥがやや上を向くはずだ。とにかくフィッターを訪ねてみよう。

Q：一般的なパターの価格は？

A：有名ブランドのパターは99ドルから500ドル程度。高価格帯モデルは100％CNCミルドであることが多いが、パターの「ロゴ（ブランド）」に対して高い値段を払っていることも事実だろう。価格も重要だが、「ベストなパター＝高いパター」と思わない方が良い。

2023『ベストパター』を決めるにあたり

Q：『Most Wanted』の勝者はどのように決めるのか？

A：2023年の『ベストマレットパターランキング』は、100点満点の採点方式で決める。各パターを5フィート、10フィート、20フィートごとに採点。その後で個々のスコアを集計し総合スコアを算出する。また、10フィートでのスコアが合計スコアに最も影響するように重み付けしている。

Q：どのようにストロークタイプ別のベストパターを決めたのか？

A：テスト開始時に各パターを「トゥハング（トゥの傾き度合）」と「ストロークタイプ」で分類。各分野のベストパターは、「トゥハング」と「ストロークタイプ」ごとに総合得点が最も高かったパターとなる。

Q：見た目、打音、フィーリングなど主観的要素はどの程度ランキングに影響するのか？

A：全く影響しない。我々のランキングは、合計のパット数と定量化できるパフォーマンス測定だけが全てだ。主観的コメントを掲載しているのは、テスター直々のフィードバックを読者が望んでいるからだ。