PINGといえば“形状タイプの名前“ともなったアイコニックなブレード型「Anser(アンサー)」が有名だが、最新のパターは伝統的なデザインを超えた魅力を持っている。

2025年の「Scottsdale(スコッツデール)」シリーズでは、ミドルパットやロングパットで存在感を発揮する「Prime Tyne 4(プライムタイン 4)」マレットから、安定感のある「Scottsdale Anser(スコッツデールアンサー)」ブレードまで、多彩なラインアップが登場した。

今回紹介するMyGolfSpyの最新データでは、ショートパット・ミドルパット・ロングパットそれぞれの性能が明らかになっており、自分のストロークにフィットする一本を見つける手助けになるはずだ。


PING Tyne 4 パターのクローズアップ。洗練されたブラック仕上げとPINGロゴが印象的なデザイン。

最新PINGパターの性能テスト結果

「PuttView Handicap」は、ゴルフでよく使われる「ストロークス・ゲインド」の考え方をもとにした数値で、数値が低い(マイナスが大きい)ほどパフォーマンスが高いことを示す。

ショートパット・ミドルパット・ロングパットごとに結果が出され、さらに総合的な平均スコアも確認できる仕組みだ。


最新PINGパターの性能テスト結果

モデルカテゴリー総合ショート
パット
ミドル
パット
ロング
パット
PING「Scottsdale Prime Tyne 4」マレット-7.5-5.3-8.7-10.5
PING「Scottsdale CRAZ-E」マレット-5.8-4.3-5.5-9.1
PING「Scottsdale Anser」ブレード-4.9-4.3-4.2-6.9
PING「PLD Milled Anser 4D」ブレード-3.1-1.5-0.9-8.4

あなたに合うのはどのモデル?

2025年のテストで、PINGのマレット部門を制したのは「Scottsdale Prime Tyne 4(スコッツデール プライムタイン 4)」。

ブレード部門では「Scottsdale Anser」がトップに輝いた。

一方で、今年のパターの一大トレンドとなった『ゼロトルクパターテスト』にはPINGのモデルは参戦していない。

では、自分のプレースタイルに合わせて、どのモデルを選べばいいのか──そのヒントをここから探してほしい。


PING Tyne 4 パターのヘッド。高慣性モーメント設計による安定感が特徴のマレットタイプ。

「Scottsdale Prime Tyne 4(マレット)」は、ミドルパットやロングパットで安定感を求めるゴルファーにうってつけ。

強めのアークストロークやヒールシャフトを好むプレーヤーには特に相性が良く、ロングパットを打つ機会が多い人に頼れる存在となるだろう。

実際、「PuttView HCP」の結果でもミドルで-8.7、ロングで-10.5と高い数値を示している。

ただし、フェースバランスやストレートバック系の感覚を求めるなら、他のモデルを検討した方が賢明だ。


PING Prime Tyne 4 パターのソール部。重心を深くし、安定したストロークを実現する設計。

「Scottsdale CRAZ-E(マレット)」は、PINGらしい安心感のある形状と安定感が特徴のモデル。

特にロングパットでは高いパフォーマンスを発揮し、「PuttView HCP」でも-9.1という結果を残している。見慣れたデザインで距離感をしっかり合わせたいゴルファーには心強い相棒になるだろう。

ただし、ショートやミドルで圧倒的なスコアを狙いたい人には、別の選択肢を考える方が良い。


PING Anser パターのクラシックなブレード形状。ブラック仕上げで精悍な印象。

「Scottsdale Anser(ブレード)」は、“モダンクラシック”の名にふさわしい一本。

ミドルパットでは-4.2と優れた数値を残し、ショートパットも平均以上の安定感を発揮する。特に2.5〜4.5メートルの距離を多く残すタイプのゴルファーには相性抜群だ。

ただし、ロングパットの安定感を求めるなら、他の選択肢を要検討。


PING PLD Anser パターのシルバー仕上げモデル。精密ミルド加工による高い打感とフィードバック。

「PLD Milled Anser 4D(ブレード)」は、ロングパットに強みを持つ“距離感スペシャリスト”。

「PuttView HCP」では-8.4を記録しており、“ラグパット(3パットだけはなんとか避けようとロングパットを寄せることだけを重視した打ち方)”に自信を持ちたい人や、伝統的な精密ミルド(削り出し加工)の打感を好むゴルファーには心強い一本だ。

ただし、3メートル以内で確実性を求めるタイプには向かない。


まとめ

2025年のテストで存在感を示したPINGは、「Tyne 4」がミドル〜ロングパットで強さを発揮し、「Scottsdale Anser」がミドルパットで高評価。そして「PLD Anser 4D」がロングパットの安定感を補う形で加わった。

今年はゼロトルクモデルのエントリーこそなかったが、ストロークタイプに合わせて選べる信頼のラインアップが揃っている。


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