・コブラ「カッパーシリーズ」が発表。

・「KING RF Forged MB」は新作。

・「KING TOUR」&「KING Forged Tec」のカッパーは既存の追加新モデル。


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コブラの「カッパーシリーズ」の多くは、これまでに見たこともないアイアンというわけではない。2年サイクルの一年が経ち、各ブランドが商品の市場における新鮮さをキープするために仕上げのオプションを追加することは良くあること。今回コブラが仕掛けたことも新作の「KING RF Forged MB」を除けば、まさにそうだ。

業界における新カラーといえば通常は「ブラック」だが、例外もある。ボーケイは、「スレートブルー(グレーがかったブルーの鏡面仕上げ)」がお気に入りのようだし、今回コブラは、2モデルで「カッパー(銅)仕上げ」を採用することにしたようだ。

はっきりさせておきたいのは、コブラが採用したのは「PVDベースのカッパー(銅)の仕上げ」であり、実際のカッパー(銅)を使っているわけではないということ。本物のカッパー(銅)が良いなら、価格は非常に高くなることは必然。そういうものだし、我々が価格を決めることでもない。


「KING RF FORGED MB カッパー」

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コブラ「カッパーシリーズ」の3モデルで新作となるのが「KING RF Forged MB」カッパーだ。ご想像通り、トゥ部分に刻印された「RF」は「リッキー・ファウラー」の略。

デザインと仕上げを選ぶ上で、ファウラーがその役割を担ったことが理解できる。また、これはブレードアイアンでミスヒットしたときに良く口走ってしまう「マジで最悪(Really F*cked)」の略とも言える。

知らんけど…。



「KING RF Forged MB」は「1025スティールの鍛造アイアン」だ。コブラは何年にも渡り、同社の鍛造アイアンの打感について過小評価されていると言っても過言ではない。そして今回の「KING RF Forged MB」でも、(打感の)卓越性が過小評価されるという伝統は継続されるだろう。

その他重要な機能は、「タングステン・トゥウェイト」だ。これにより、重心が適切に配置され正確なコントロール性と素晴らしい打感(コブラの鍛造の打感については言及したよね?)が得られる。そして溝は「100%CNCミルド加工」だ。


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「KING RF FORGED MB」のスペックと価格

コブラの「KING RF Forged」は4番からPWまでのラインナップ(右利き用のみ)。

純正シャフトはKBSの「C-Taper 120(C-テーパー120)」、純正グリップは「アーコス」が装着されたラムキンの「Crossline Connect(クロスライン コネクト)」となっている。

価格は1,399ドルだ。

「KING Tour」カッパーと「KING Forged Tec」カッパーについては、もっとシンプル。「カッパー仕上げ」という部分を除けば、これらのアイアンは現在発売されているものと同じだ。

まぁ、要約なら問題ないよね?


コブラ「KING TOUR」カッパー

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「KING TOUR」はコブラのMIM製法が採用されたモデル。MIMに聞き覚えがないなら、下記を参考にして欲しい。


「MIM」は「メタル・インジェクション・モールディング(金属射出成形)」の略で、金属粉末をポリマー結合剤と混ぜ、加熱してペースト状にし、それを射出成形機に注入して目的の形にする製法だ。

「MIM製法」では、一度、金属粉末が固まると、ヘッドはポリマー結合剤を除去するために加熱炉に入れられる。そしてヘッドは摂氏1,340度まで加熱され、全てが固まると次工程でミーリングが施される。

コブラによると、「MIM製法」により滑らかな粒子の流れが出来て素材の中に隙間がなくなり、最終的に鍛造よりも“柔らかい打感”になるという。

そして、最終工程としてロボットによる研磨が行われる。以前にもお伝えしたように、用品業界ではグラインド(研削)の遠回しな表現方法として研磨を用いることが好むが、コブラでは、適切にプログラミングされたロボットが繊細な作業をすることで、重量と厚さのバラツキを軽減させることができるのだ。


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そして「KING TOUR」は「RF Forged」と同様に「タングステン・トゥウェイト」を搭載。振動を抑制する「TPU( 熱可塑性ポリウレタン)」が挿入されており、さらに打感が改良されている。

「KING TOUR」カッパーは、4番からPWまで(右利き/左利き)の展開。3番アイアンとGWはカスタムで対応している。

純正シャフトはKBSの「$-Taper」でグリップは「アーコス」が装着されたラムキンの「Crossline Connect」。

価格は1,399ドルだ。


コブラ「KING FORGED TEC」

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「KING Forged Tec」はコブラの「上級者向け飛び系アイアン」だ。全中空ボディデザインと鍛造「PWRSHELL」フェースが特徴で、打球エリア全体での安定した打ち出し角と速い初速を実現する。

カッパー仕上げは、4番からPWまで(右利き/左利き)の展開。3番アイアンとGWはカスタムで対応。

純正シャフトはKBSの「$-Taper Lite」で、カーボンシャフトは「PX Catalyst」が純正となっている。

純正グリップは「アーコス」が装着されたラムキンの「Crossline Connect」。

価格は1,199ドルだ。


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コブラ「カッパーシリーズ」アイアン – 発売時期

コブラの「KING RF Forged MB」、「KING TOUR」と「KING Forged Tec」のカッパーシリーズは、3月12日発売。

「アーコスキャディ」の90日トライアルも含まれている。