・ミズノが「M.CRAFT」パターシリーズに3つの新モデルを追加

・新モデルは2020年モデル同様、100%ミルド構造と3つの仕上げが特徴。

・店頭での発売は2021年2月21日で定価は300ドル。

ミズノが、2020年の成功を足掛かりに「M.CRAFT」パターシリーズを2021年に拡大することを決めた。

昨年は、いくつかの要因が重なって「M.CRAFT」パターが大変な人気となった。フルミルドのカーボンスチールヘッド、3つの仕上げラインナップ、ウェイトキットを含めて300ドルで購入できるということにユーザーが好意的な反応を示したからだ。

信じられない。

そこでミズノは2021年、「M.CRAFT」パターに3モデルを追加することになったというわけ。でも安心して欲しい。昨年発売の3モデルは今年も継続販売される。


ミズノ,M•CRAFT,パター,2021年,モデル,ゴルフ,クラブ

2021年ミズノ「M.CRAFT」パター スペック

・素材:鍛造1025カーボンスチール

・仕上げ:3つ(ホワイトサテン、ブラック、ブルーイオン)

・構造:100%ミルド

・長さ:34、35インチ

・ライ角:70度

・ロフト角:4度

・ヘッド重量:355g(4、5)、370g(6)

・ウェイトキット:含む

・グリップ:ラムキンDeep Etched Full BLUEコード

・価格:300ドル



ミズノにはパフォーマンスの魅力もある

ミズノ,M•CRAFT,パター,2021年,モデル,ゴルフ,クラブ

昨年、「M.CRAFT」パターの第一弾がローンチすると、それらの見た目について肯定的なコメントが多く寄せられたが、昨年1月に私がこのパターを“ネタ”にしたときに分からなかったことは、どのようなパフォーマンスを見せるのかということだった。

パフォーマンスは、ミズノにとっての重要事項。ユーザーもミズノのクラブは素晴らしいものであると期待しているし、基本的にそのようなギアを世に送り出している。

ミズノのクラブは何年にも渡って、MyGolfSpyの「Most Wanted」で高い評価を受けてきており、2019年にはミズノのアイアンが圧倒的な評価だったと記憶している。

こうしたミズノの歴史に基づけば、2020年の「Most Wanted」パターテストでも、ミズノのパターは良い性能を発揮すると思っていた。

そして結果は、想像通りだった。伝統的なアンサータイプのブレードパターである「M.CRAFT 2」は、「Most Wanted」のブレード部門で3位となり、小型マレットの「M.CRAFT 3」はマレット部門で4位。

「M.CRAFT 1」はそこまでの成績ではなかったが、一部の層にはフィットするように見えた。いずれにしても、ミズノの「M.CRAFT」シリーズほど良い成績を収めたパターはなかったと思う。

ミズノが「M.CRAFT」シリーズで流れに乗っているのは明らかであり、再びその勢いに賭けるのは当然だろう。

だからこそ、2021年になっても我々はシルバー、ブラック、そしてブルーのミズノパターを目にすることになったというわけだ。では、早速チェックしてみよう。


ミズノ「M.CRAFT 4」パター

「M.CRAFT 4」は、新作の中で最もブレードタイプのパターだ。モダンブレードのクラシカルなヒール・トゥタイプでボディはワイド。全体的に非常に長方形のような形状をしている。

決して細めのブレードではないが、マレットタイプに移行したいブレード使用者にはベストフィットするモデルとなる可能性がある。また、ショートスラントネックは、アークの大きいブレードパター使用者に合うはずだ。

「M.CRAFT 4」パターは、自分にとってテストしたモデルの中でウェイトチェンジがパフォーマンスに大きく影響したモデル。

標準の仕様だと重く感じタッチも合わなかったが、軽量のウェイトに変更すると、そうしたフィーリングがなくなりストロークが改善した。

これぞウェイトキットが付属したこのシリーズのお気に入りポイントだ。ウェイト調整で違いが出るというわけだ。ウェイトに追加料金を費やさない手は無い。


ミズノ「M.CRAFT 5」パター

「M.CRAFT 」5パターは、トゥ・ハングが健在の2020年マレットモデルを継承している。

シュートスラントネックになっているため、実際のところ、一番アークの大きなタイプとして2020年のモデル「1」の対抗馬となる存在。

全体的な形状は、後方部を切り取ったようなコンパクトで丸みのあるマレットで、ボテっとした感じはそこまでではないが、「トゥーロン・アトランタ」を彷彿とさせる。

とはいえ、トゥーロンのコピーというわけではない。フェースのイメージを見ると、全体的な形状はより「ティアドロップ型」となっている。

これは、「重心をやや低くしパターの機能を変化させる」ための微調整であり、今回のシリーズはここがポイントとなっている。

ヘッドデザインが独創的というわけではないが、今回のモデルにはそれぞれを解釈する上で十分な微調整が施されていることがよくわかる。


ミズノ「M.CRAFT 6」パター

皆さんの中の多くが、他のモデルをすっ飛ばしてこのモデル「6」の魅力的な形状に目を向けたのではないだろうか。

モデル「6」は、ピュアなマレットタイプで、ウェイトがエッジに配分されトゥ・ハングが決定的にないため、マレットタイプを好むゴルファーにとっては使いやすいタイプと言える。

このネオマレット形状のパターは過去にもあったが、モデル「6」はまさにそれに当たるもの。

そしてこのパターは「完全なフォージドで100%ミルドのカーボンスチール」を採用していることにも注目して欲しい。多くのこのタイプのパターはインサートを挿入した「鋳造」だからだ。

確かに、ミルド加工のオデッセイ「ラスベガス」も手に入れることはできるが、「ラスベガス」同様、「#7」もさらに200ドルかかる。

ただアンラッキーなことにこのヘッドにはスラントネックはない。


ミズノ「M.CRAFT」シリーズで存在感示す

ミズノ,M•CRAFT,パター,2021年,モデル,ゴルフ,クラブ

2021年、ミズノは今回の「M.CRAFT」シリーズで市場に存在感を放っている。300ドルでウェイトキットと仕上げのオプションがあるフォージドのミルドカーボンスチールパターが購入可能。

さらに、ヘッドの選択肢は6つ。今回の「M.CRAFT」パターの追加モデルは間違いなく全てマレット系だが、全体のラインナップを多様化させている。

6モデルの中からなら、フィットするタイプが見つけられるだろう。

2021年2月21日の発売日以降にパターを買うというのなら、「M.CRAFT」シリーズがあなたの「お試し」リストに入っていないことなどないだろう。

また、「M.CRAFT」パターが「Most Wanted」に値することも忘れないで欲しい。

昨年、「M.CRAFT」パターの第一弾がローンチされた時はパターの見た目に感心したが、そのパフォーマンスはよく分からなかった。

しかし2020年の「Most Wanted」パターランキングの結果により、「M.CRAFT」パターが素晴らしいギアであることが判明した。

ミズノの「M.CRAFT」第一弾は魅力的だし、お買い得だったということ。今度の3モデルでもそれ以上のことが期待できそうだ。