mygolfspy

低価格帯ボールのナポレオン ~スリクソン SOFT FEEL ボール~

BY CHRIS NICKEL

August 01, 2018

おそらくメーカーは、自社製品が「勝つ」ようにデータを計算(あるいは改ざん)しているのだろう。

ゴルファーは、良く飛んでグリーンでは思い通りにピタッと止まるボールが大好きだ。 ツアーで使われるプレミアムボールはそのニーズを満たしてくれるが、ボールメーカーは最先端技術で作られたボールなど必要としない、実質主義のゴルファー層が存在することも知っている。 今回で11代目になるスリクソンの SOFT FEEL(希望小売価格 19.99ドル / ダース)の売り文句は、「前モデルよりも飛ぶ、曲がらない、柔らかい」だ。 おまけにタイトリストとキャロウェイの同じ価格帯のボールと比べても、すべての面で優れているという。  

性能を支える技術

飛距離が伸びたのは、コアに関する「E.G.G. 」という技術によるものだ。 これは中心部が柔らかいまま外側に向かって少しずつ硬くする技術で、実際には層ではないが、層と同様の効果を生む。 コアが柔らかいほどドライバーでスピン量が減るが、これは多くのゴルファーにとってキャリーが伸びることを意味する。 新しい「338スピードディンプルパターン」はより空気抵抗が少なく、ボールの直進性を保ってくれる。風の強い時は特に、だ。 さらに、SOFT FEEL の精度は飛距離を犠牲にしていないという。 これまでの2ピースボールのメリットは(安い)価格とそれなりの飛距離であり、最大のデメリットはアプローチショットで明らかにスピンがかからないことと、決して柔らかくない打感だった。 スリクソンの新しいアイオノマーカバーはより薄くて(0.063インチ)、より柔らかい(硬度57)ので、チップショットやピッチショットで溝にしっかり「噛んで」くれる。  

比較データ

おそらくメーカーは、自社製品が「勝つ」ようにデータを作成(あるいは改ざん)しているのだろう。しかし、一部の賢い消費者はデータそのものでなく、データの裏側だけを見ているのだ。 とは言え、スリクソンは独立したテスト施設であるGolf Laboratoriesと契約し、ロボットテストで収集した情報に基づいて「SOFT FEELはタイトリスト Tour Soft(34.99ドル/ダース)やキャロウェイ Supersoft(21.99ドル/ダース)よりも真っ直ぐ飛んで、アプローチでよりスピンがかかる」と謳っている。 本当の勝者と敗者を決めるために計測データを苦労して深堀りする人もいるかも知れないが、SOFT FEELは確かに上記2モデルに匹敵するボールであり、低価格帯としては十分価値ある製品と言えるだろう。 Golf Laboratoriesでのテストにおいて、SOFT FEELはドライバーで実際に約1ヤード遠くに飛んだ。(ヘッドスピード37.5m/s、キャロウェイ Rogue 10.5度 Rフレックスを使用) アイアンでは、SOFT FEELはTour Softより正確で飛距離も数ヤード長く、飛距離は同等だったがSupersoftよりも正確だった。(ヘッドスピード33.5m/s、テーラーメイド M4の7番アイアンを使用) 優れた精度と高い安定性を持つSOFT FEELは、常に良いパフォーマンスをもたらすはずだ。 アプローチショットのスピン量に関しては、SOFT FEELはSupersoftよりもわずかに多く、Tour Softよりも14%多かった。(ヘッドスピード36MH、タイトリスト SM6  56°を使用) スリクソンの SOFT FEELシリーズは、現在SOFT FEELとSOFT FEEL Ladyの2モデルがあり、カラーは各2色展開だ。 SOFT FEELは「ソフトホワイト」と「ツアーイエロー」、SOFT FEEL Ladyは「ツアーホワイト」と「パッションピンク」がある。 本当に必要な機能を優先し、高価格ではないボールを選ぶゴルファーは確かに存在する。 プレミアムボール市場の競争が激しいことを踏まえて、メーカーは「ゴルファー全員がツアーボールを使う」というマーケティング戦略から、ゴルファーのニーズに合わせた差別化戦略へとシフトしつつあるのだろう。 あなたは、どう考えるだろうか。  

価格・発売状況

スリクソン SOFT FEELボールは現在発売中、 小売価格は1ダース19.99ドルだ。

人気記事

新着記事

著者情報

CHRIS NICKEL

事業開発責任者
MyGolfSpyの事業開発を統括するディレクター。
根っからのギア好きであり、ゴルフ好き。新しいクラブやゴルフ用品の情報を追いかけることを楽しみながら、業界との関係構築やパートナーシップの推進を担当している。
仕事以外では地元高校のゴルフチームでコーチを務め、自身も練習場やコースに足を運ぶ熱心なゴルファー。コロラド州フォートコリンズを拠点に、妻と7人の娘たちに囲まれたにぎやかな毎日を送っている。
自宅の玄関先に届くゴルフ用品の長い箱は、近所ではもはや風景の一部になっているとか。
「真実は、いつだって少し違って聞こえるものだ。」

最新の投稿
2026/05/22
タイトリスト「GTS」フェアウェイウッド解説|GTS2・GTS3の違いとは?
2026/02/18
ミズノ「JPX ONE」フェアウェイウッド&ユーティリティ解説|実戦で“結果が揃う”安定設計
2026/01/21
キャロウェイ「Quantum」フェアウェイウッド&ユーティリティ解説|芯に当てやすさを支える設計

SHARE

POST

mygolfspy