ピンは抜く?抜かない?
この手のテーマは、決定的な答えが出ないがゲームを変える可能性があるため、MyGolfSpyラボでテストを行うことにした。 ピンは抜くほうがいいのか、抜かないほうがいいのか。このテストではっきりさせよう。 このテーマは、ゴルフで生計を立てるプロでも意見が分かれる。ブライソン・デシャンボーは、できるだけピンを差したままにしたいという。 ジャスティン・トーマスは、ピンがあると集中できないらしい。フィル・ミケルソンは、70ヤード以上のショットではキャディーをピンまで向かわせることが多い。誰が正しいのだろう? ピンの有無でパット数が増えたり、ミスが減ったりすることはあるのだろうか? それでは見てみよう。
テスト方法
この調査の目的は、ピンの有無とパットの結果の関係について理解を深めることだ。そのために「パットの成功率」と「ミスしたパットの距離」を測定した。 最初のリサーチで、以下のことがわかった。 ・スピード:パットの距離や、上り/下り、スライス/フックラインなどのグリーンの状況にかかわらず、重要なのはボールがカップにたどり着くまでの「スピード」であり、それが結果に影響する。 ・ピンの反発力:ピンフラッグの硬さが結果に影響する。ピンが硬いほど、当然ボールが当たった時の反発力が大きい。 コースで使用されるピンは主に2種類ある。標準的な硬さのピンと、硬いピンだ。それを踏まえてテスト方法を見てみよう。 ・最も一般的なピン2種類を使用 ・ピンを抜いた状態と差したままの状態でパットを行う ・ピンに「真正面から当てた場合」「少し斜めから当てた場合」の両方を測定 ・打つ人に向かって、ピンを前方・後方に傾けて測定 ・信頼性の高い結果を得るため、「パーフェクト・パター」と呼ばれるパッティングマシーンを使用 ・各テストにつき、3種類のスピードで測定 ・カップから3、6、9フィートオーバーするパットをスピードの基準として測定 ・入らなかったパットの残りの距離を記録 ・全距離、全パットの成功率を記録データ
標準的な硬さのピン
※「3’」は3フィート(1フィートは約30.5cm)、「14”」は14インチ(1インチは約2.5cm)を表す。
※「Speed(スピード)」は障害物がないグリーン上で、パットがカップを越えてどれくらい転がるかを基準にしている。
※各条件で、20パットのデータを収集。
硬いピン
考察
・ピンを差したままのほうが、抜いた時より常に成功率が高い ・ピンを差したままのほうが、ミスした時でもカップまでの距離が近い ・標準的なピンのほうが成功率が高く、ミスした時のカップまでの距離が近い ・硬いピンでも、ピンを抜かないほうが成功率は高い ・ピンの真正面に当てたパットの成功率は最も高く、ミスした時のカップまでの距離が最も近い ・ピンに対し、少し斜めから当てたパットの成功率も、ピンを差したままのほうが高い ・有利かどうかは判断できないが、ピンをゴルファー側(前方)に傾けた時は、ピンを抜いた時よりもわずかに結果が良かった結論
スコアを伸ばすためには、「パット中はピンを抜く」という伝統は忘れたほうがよさそうだ。 ピンは、差したままパットしよう。




